コンチネンタルから2つの新製品発売

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ドイツの老舗タイヤメーカーコンチネンタルタイヤからアジア向けに2製品がリリースされました。世界のタイヤニーズを見ると概ね欧州は走行性能とウェットグリップ、北米は耐摩耗性や強靭さ、そして日本やアジアでは快適性能とウェットグリップが重視される傾向にあります。中国の経済的な台頭からアジア圏が重要視されていますが、まだまだ発展途上である国も多くスポーツコンタクトなどのタイヤは高価で硬過ぎと感じられる傾向にあります。そこでリーズナブルでアジア人の好む快適重視型のタイヤとして投入されたのが本2モデルです。

 

目次

ComfortContact6 CC6(コンフォートコンタクト6)

特徴

パターン刷新

2つの消音器とコンパウンド

グリップ上昇

タイヤサイズ

 

UltraContact6 UC6(ウルトラコンタクト6)

特徴

剛性を保つ排水路設計

消音器

2種のポリマー

タイヤサイズ

 

まとめ

 

ComfortContact6 CC6(コンフォートコンタクト6)

特徴

CC5からのモデルチェンジで全体的な性能アップを図っています。特に快適性能とウェットブレーキ性能、耐摩耗性能を上昇させることに注力されています。

 

パターン刷新


並べてみるとこれほどの違います。別のタイヤであるような全く新しいパターンにより耐摩耗性能や快適性能の上昇が図られています。

 

2つの消音器とコンパウンド


勢いよく流れてくる空気の流れを弱め、音波同士を干渉させることにより縦溝と路面で出来る「笛」から鳴る走行音を大幅に低減させます。

 


マフラーなどに採用されているヘルムホルツ共鳴器により音波を干渉させ走行音を大幅に低減させます。

 

より柔軟性の高い新コンパウンドの採用で、タイヤと路面が点でなく面で接触するようになったため衝撃が分散され音の発生そのものを抑えています。

 

グリップ上昇

微細密着型の新コンパウンドによりウェットグリップ性能が特に上昇しています。

 

タイヤサイズ

インチタイヤサイズkorogariTeiko26wetGrip26備考
18245/45R18 96W--
17255/45R17 98W--
245/45R17 95W--
235/45R17 97W--1
225/50R17 98W--1
215/50R17 91V--
235/55R17 99W--
225/55R17 101W--1
215/55R17 94V--
225/60R17 99V--
16205/55R16 91V--
215/60R16 95V--
215/65R16 98V--
16195/50R15 82V--
195/55R15 85V--
185/55R15 82V--
205/60R15 91V--
195/60R15 88V--
185/60R15 84H--
215/65R15 96H--
205/65R15 94V--
195/65R15 91V--
185/65R15 88H--
175/65R15 84H--
15165/55R14 72H--
185/60R14 82H--
165/60R14 75T--
185/65R14 86H--
175/65R14 82H--
185/70R14 88H--
175/70R14 84H--
14175/70R13 82H--
備考1.エクストラロードタイヤです。







UltraContact6 UC6(ウルトラコンタクト6)

特徴

アジア圏で好まれる快適性能を重視しながら、高い排水性能と一定の走行性能を実現した新たなカテゴリーのモデルです。

 

剛性を保つ排水路設計


ウォータースライダーシステムと名付けられた排水路がトレッド表面の丸穴からタイヤ内部、縦溝へと雨どいのようにつながっています。これによって排水用の太い横溝を設けるのに比べて、トレッド剛性を損なわず排水することができます。

また、ブロックの倒れこみを抑制するため斜め方向に配置された溝が効率よく縦溝へと水膜を集めて排水しハイドロプレーニング現象の発生を抑えます。

 

消音器


排水用の縦溝の壁と路面で囲まれた穴が圧縮された高速の空気の通り道となり、これが笛のようになって大きな音を出します。その空気の通り道にノイズブレイカーと名付けられた消音器が設置されており、これが空気の勢いを弱めることでノイズが抑制されます。

 

2種のポリマー

ブレーキ性能やハンドリング性能を向上させる短鎖の「グリップポリマー」とコンパウンドの破壊を防ぎ耐摩耗性能を高める長鎖の「マイレージポリマー」をブレンドしグリップと耐摩耗性という相反する性能をバランスさせています。

 

タイヤサイズ

インチタイヤサイズkorogariTeiko26wetGrip26備考
18255/45R18 99Y--
245/45R18 100W--1
225/45R18 95W--1
245/50R18 100Y--
235/50R18 101W--1
225/50R18 95W--
235/55R18 104W--1
17255/45R17 98W--
245/45R17 95W--
235/45R17 97W--1
225/45R17 94W--1
215/45R17 91W--1
235/50R17 96W--
225/50R17 98W--1
215/50R17 91W--
205/50R17 93W--1
235/55R17 99W--
225/55R17 97W--
215/55R17 94W--
16205/45R16 83W--
225/50R16 92W--
205/50R16 87V--
195/50R16 88V--1
225/55R16 95W--
215/55R16 93V--
205/55R16 91V--
195/55R16 87V--
235/60R16 100V--
225/60R16 98V--
215/60R16 95V--
205/60R16 92V--
205/65R16 95H--
備考1.エクストラロードタイヤです。

 

まとめ

➀コンフォートコンタクト、ウルトラコンタクトともに中国を中心としたアジア圏をターゲットに投入されたモデルです。
➁ドイツ車の純正装着タイヤシェアナンバー1であるコンチネンタルですから、ドイツの自動車メーカーであるフォルクスワーゲンが中国で大成功していることも関係しているでしょう。
➂走行性能の高さが売りのコンチネンタルですが本2モデルの特性は快適性能に大きく振られています。スポーツコンタクトなどがお好みなら本モデルは選択すべきではないでしょう。
➃コンチネンタルとしては価格は抑えられていますが、今のところそれでも安くはありません。
➄より快適性重視ならコンフォートコンタクト6、走行性重視ならウルトラコンタクト6です。

 

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