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いつ?!タイヤ値上げの春

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1.概要

タイヤメーカー各社が続々と値上げを発表しています。
主な原因は原材料費の高騰と物流費の高騰です。
タイヤは石油製品ですから原油価格が高騰しているのはもちろんのこと、カーボンブラックやシリカなどの添加材料も軒並み高騰しており、タイヤ価格が上がるのは当然と言えます。
物流費についても世界中で船もコンテナも足りていない状況ですし、働き手も足りていません。また物流には燃料を使うわけですから、こちらも物流費を押し上げる原因になっています。
中国の台頭による消費の増加とそれに伴い、原料などが投機対象になっているのも一因です。
新型コロナウイルス(COVID-19)の影響も非常に大きく物流が正常化するには数年かかると言われていますよね。
世界全体でいえば、給料は上がって物価は上昇しています。日本だけ給料も上がらず、物価も上がらずの状況に無理が出ているのもあるでしょう。タイヤは世界に同等のものが流通しているわけですから、いつまでも日本だけは安くというわけにはいかないでしょう。

2.各社の値上げ日

2022年の各社の値上げ時期です。トーヨーは既に上がっていますが、冬用タイヤの繁忙期明けでいきなり値上げは販売店のコンピューターや店内値札など対応できないとクレームが入っているようです。
他社と比べてもやや勇み足だったようで、一時据え置きしているようですが2月1日からは上がるお店が多そうです。

夏用オールシーズン冬用
ブリヂストン4月1日4月1日4月1日
ダンロップ
ファルケン
3月1日3月1日4月1日
ヨコハマ4月1日4月1日7月1日
トーヨー 1月1日1月1日1月1日
グッドイヤー2月1日2月1日2月1日
ミシュラン
BFグッドリッチ
4月1日4月1日8月1日
ピレリ2月1日2月1日2月1日
コンチネンタル4月1日4月1日4月1日

3.各社の値上げ幅

各社の乗用車及びライトトラックタイヤの値上げ幅
ブリヂストン 7%
ダンロップ・ファルケン 約10%
ヨコハマ 最大9%
トーヨー 最大10%
グッドイヤー 後ほど追記
ミシュラン・BFグッドリッチ 平均7%
ピレリ 平均5%
コンチネンタル 平均5%

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4.買うべき人と買わなくてもいい人

各社かなり大きな値上げ幅ですがタイヤは買いだめしておけるものではないので誰でも早く買った方が良いというわけではありません。
具体的には今から半年以内に交換が必要な方は買った方が得。
そうでないなら、時期が来てから出問題ありません。
何故なら多くの方のタイヤの交換スパンは3~5年であり、間をとって4年の48か月としましょう。
値上げ幅はおよそ8%です
48か月×8%=約4か月
少し余裕を持って半年以内なら交換した方がお得でしょう。
勿論、走行距離などで人によって交換スパンは違いますから、上記を参考にご自身が交換した方が良いか判断してみてください。

6.まとめ

・全てのメーカーが春までに値上げするため必要な方は早めに購入すると良いでしょう。
・原材料費高騰や物流費高騰が大きな原因で、今後も上がる可能性があります。
・値上げ幅は結構大きいので買い遅れないように注意してください。
・半年以内に交換が必要そうな方は値上げ前の購入をお勧めします。


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スタッドレス用アルミホイールに起きている異変とは

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1.起きていること

 ご存じの方も多いと思いますが中国にある企業の多くが政府による電力の供給制限を受け、生産を大幅に落としています。
その稼働率はなんと通常の3割から5割!

2.なぜ、電力の供給が制限されているのか

 中国は今、政府が石炭発電を大幅に制限しています。二酸化炭素の排出量や自国環境の悪化のためSOxの排出を抑えなければならないとの理由や、石炭が高騰しているためだと言われています。前者が本当ならば中国が環境についての政策を優先するようになった、環境については良い傾向と考えられますが、「あの中国が?」と疑問符も付きます。後者についてはちぐはぐで石炭が高いからと生産を落とせば、自国経済にとってマイナスですから本末転倒です。それを考えるとこちらが主たる理由ならば遠くない将来、供給開放に舵を切るように思われます。
 しかし、アリババに対する圧力や有名芸能人の不可解な逮捕など民間で活躍している人への圧力を見ると、これも表向きのように勘ぐってしまいます。
即ち、あくまで「中国共産党が主導の経済成長」でなければならないという、お国事情もあるとすると今後も供給の見通しは暗いでしょう。

3.スタッドレス用アルミホイールへの影響

 スタッドレス用の安価なアルミホイールはほぼ100%中国で生産されているといっても間違いではないでしょう。そのため、この9月頃からの政府による稼働制限のあおりをもろに食ってしまっています。それ故、冬用の安価なホイールを生産しているメーカー全てで供給不足になっており、次に生産されてくるホイールの状況が不透明になっています。欲しい時にないと困るので多くのショップは抱え込みを行っています。

4.その他の悪い要因

 今秋、アルミホイールは世界的な原油や天然ガスの高騰やアルミインゴットの高騰などが原因で多くのメーカーで一度値上げされました。更なるエネルギーの高騰などで11月から12月にまた値上げを実施するメーカーが多くあります。どうせ上がるなら「先に買っておけば得」と考えるショップも少なくないため、より抱え込みが加速しています。
 そして価格以外に物流にも問題があります。コンテナ不足はかなり以前から言われていますが、今も継続しています。加えて実に中国らしいのは高い金を払う方の荷物を運んでしまうという問題です。元々の契約があっても「うちはもっと出すからうちの荷物を先に運べ」と言われれば、それがまかり通ってしまいます。アパレルなど利益率が非常に高い製品は金を積んで割込みしてでも荷物を運べますが、元々利ザヤが非常に低い廉価アルミホイールはそれが出来ないので更なる滞留を生んでしまいます。生産されてもいつ出る船に載せてもらえるかわからない状態なのです。

5.現在の実態

 先にも書きましたが、現在販売店ではアルミホイールの確保に動いています。ナビゲーターもあっちこっち電話をかけてホイールの確保に奔走していました。概ね今期使うものは確保できましたが、今は追加しようとしても目処がつかないものが多くなっています。
特に軽自動車用の14インチホイールやライズ、ロッキー用の16インチは取り合いになっている。

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6.エンドユーザーへの影響

 現時点のエンドユーザーへの影響は既に行われてしまった値上げで、昨年より数%高い値付けがされているお店が多いと思います。
 更に今後、もう数%の値上げが行われる可能性が高いです。
 最も問題なのは、そもそも買えないかもしれない問題です。今のところほとんどの店舗では何かしらのアルミホイールを確保しているため、すぐには問題が出ないと考えられますが、今後足りなくなる可能性は十分に考えられます。アルミホイールセットで購入を検討している場合は早めに予約だけでもしておいた方が良いかもしれません。

まとめ

・中国政府の電力制限で工場稼働率が3割から5割に制限されている
・アルミホイールの供給不足に陥っている。
・原材料費の高騰などでアルミホイールの価格が数%上昇している。
・多くのホイールメーカーで11月から12月に更なる値上げを予定している。
・ショップが抱え込んでいるので今すぐにないわけではない。
・今期必要な分が足りるかどうかは不透明。
・最も不足が危惧されているのは軽自動車用の14インチホイール。 ・アルミホイールセットで購入を検討している方はちょっと急いだ方が良い。
・ショップが抱え込んだ分で足りる可能性もなくはない。
・もし手に入らなかったらスチールホイールを狙ってみるとあるかも。
・どうしても手に入らなかったら純正ホイールなど今履いているホイールにスタッドレスタイヤを組み替えて、春までに考える。

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2021年-2022年シーズンの 最強スタッドレスタイヤを決めたった(勝手に)

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1.最も止まるスタッドレスタイヤを決めます

当サイトが勝手に決めるわけですが基本的にデータに基づく根拠のある話。もし良かったら分かりにくいスタッドレスタイヤ選びの参考にしてみてください。

2.前回まで

前回は2017年-2018年シーズンに比較しましたが、その時の最強はブリヂストンVRX2、次いでミシュランのX-ICE3+でした。有名メーカー3社が新製品を発表した今シーズン最強はどのタイヤになるのでしょうか。
詳しくはこちら2017年ー2018年シーズンで一番止まるスタッドレスタイヤを(勝手に)決めたった

3.いざ比較

タイヤ公正取引協議会に提出されている氷上制動データに基づいて話を進めますが、何しろ毎回各社条件がバラバラです。何とか条件を均等にするように努力して比較を試みます。
尚、既存のタイヤについては前回に任せるとして、今シーズン新発売のタイヤに注目することで考察していきます。

3-1.BLIZZAK VRX3とiceGuard7 iG70

今シーズンは氷上での効きに定評のあるブリヂストンのブリザックとヨコハマのアイスガードが同時に新製品を発表しています。事実上の頂上決戦ではなかろうか。

タイヤ銘柄ブリザック
VRX3
車種50プリウス
排気量1,790cc
前輪駆動
ABS作動
2名乗車相当
タイヤサイズ195/65R15 91Q
タイヤ空気圧F)250kPa R)240kPa
場所東大和
スケートセンター
路面状況氷盤
気温4.8℃
路面温度-0.2℃
試験速度20km/h
制動距離13.18m
タイヤ銘柄アイスガード7
iG70
車種50プリウス
排気量1,790cc
前輪駆動
ABS作動
2名乗車相当
タイヤサイズ195/65R15 91Q
タイヤ空気圧F)250kPa R)240kPa
場所軽井沢風越公園
アイスアリーナ
路面状況氷盤
気温5.1~5.2℃
路面温度-2.7℃
試験速度20km/h
制動距離11.0m
 なんと!もっとも効くスタッドレスの代名詞「ブリザック」が同じ年に出た他のモデルに負けただと!?しかも車種や初速などの条件も一致しているではないか。後発でモデルチェンジした他メーカーのモデルに負けたことはあるが、これは快挙だ。
 しかし、待ってほしい。ブリヂストンの肩を持つわけではないがナビゲーターとしては、この結果をそのまま受け入れるわけにはいかない。なぜなら以前からナビゲーターが重要視している路面温度に大きな差があるためだ。
たった2.5℃ではないかと思う方もいるだろう。しかし、この差は実はそれなりに大きい。なぜなら結局、「氷が滑るのは水膜だ」というのは各メーカーが対策に粉骨砕身することからも明らか。その氷が溶ける温度に近い0℃付近の温度は1.0℃であっても大きな差になりうるのだ。
 だからといって、これが逆転するほどの差なのかははっきりと言えない。これは困ったぞとデータを眺めていると、過去のデータにありました!それがこれです。

タイヤ銘柄ブリザック
ヴイアールエックス2
BLIZZAK VRX2
車種50プリウス
排気量1,800cc
前輪駆動
ABS作動
2名乗車相当
タイヤサイズ195/65R15 91Q
タイヤ空気圧F)250kPa R)240kPa
場所秋田県立スケート場
(室内)
路面状況氷盤
気温1.3℃
路面温度-2.3℃
試験速度20km/h
制動距離10.35m
 これは良いですね。データはVRX2のものですが、アイスガード7の試験温度に近く、尚且つ0℃からは少し遠い。使えます。
 試験条件は違うもののVRX3はVRX2より制動性能が20%向上しているわけですから、この時の条件でVRX3の氷上制動距離を測定したとすると「10.35mx0.8=8.28m」となります。温度が高い条件で20%の氷上制動の向上ですから、低温ではそこまでの差はない可能性はあります。しかし-2.3℃では10%の氷上制動の向上だとしても「9.35m」でVRX3に軍配が上がります。
 しかもこれアイスガード7はVRX2にもちょこっと負けてるかもねってことになりますよね。

3-2.iceGuard7 iG70とICE NAVI8

次はヨコハマのアイスガード7とグッドイヤーのアイスナビ8を比べてみましょう。

タイヤ銘柄アイスガード7
iG70
車種50プリウス
排気量1,790cc
前輪駆動
ABS作動
2名乗車相当
タイヤサイズ195/65R15 91Q
タイヤ空気圧F)250kPa R)240kPa
場所軽井沢風越公園
アイスアリーナ
路面状況氷盤
気温5.1~5.2℃
路面温度-2.7℃
試験速度20km/h
制動距離11.0m
タイヤ銘柄アイスナビ8
ICE NAVI 8
車種ゴルフ7
排気量1,190cc
前輪駆動
ABS作動
2名乗車相当
タイヤサイズ195/65R15 91Q
タイヤ空気圧F)230kPa R)230kPa
場所住友ゴム工業株式会社
名寄テストコース
路面状況氷盤
気温-2.7~-2.0℃
路面温度-3.2~-3.0℃
試験速度20km/h
制動距離9.97m
 これはちょっと比較になりませんね。まず車種が違うのが大きな問題になります。フォルクスワーゲンのゴルフ7(1,190cc)が1,240kgであるのに対し、50プリウスは標準的なGグレードで1,350kgと110kgもの重量差(※参考)があります。また僅かですがタイヤの空気圧も低い方がグリップには有利です。路面温度についてはある程度0℃から離れているため大きな影響はないと考えられますが、それでもアイスナビ8の方が条件としては有利には違いありません。ここまでアイスナビ8に有利な条件が整った状態で比較をしてはアイスガード7がかわいそうですね。
 さて、ではもうひとつ、やはり過去のデータに頼ってみましょう。左下が2017年の試験データ。右下はICE NAVI8と比較するためにとられた2021年のデータです。まずは見てください。

※参考)初頭物理では車重と制動距離には計算上関係はありません。簡単に言えば重くなれば止まるまでに必要なエネルギーが大きくなるのですが、重くなった分、強く地面に押し付けられることで摩擦力が増すのでトントンとなります。しかし現実にはトラックの過積載で制動距離が延びるように重い方が中々止まりません。ナビゲーターは物理は専門ではないので詳細は専門の方にお任せしますが、止まろうとする車の「つんのめり」まで考える慣性モーメントや、「摩擦係数の限界を超える」ことが原因であったりします。このテストの場合、摩擦が強くなるということは摩擦熱も増えるわけで、より水膜を生み出すことになるでしょうから、その影響も大きそうですね。

2017年試験データ
タイヤ銘柄アイスナビ7
ICE NAVI 7
車種ゴルフ7
排気量1,190cc
前輪駆動
ABS作動
2名乗車相当
タイヤサイズ195/65R15 91Q
タイヤ空気圧F)230kPa R)230kPa
場所住友ゴム工業株式会社
名寄テストコース
 
路面状況氷盤
気温-2.7~-2.0℃
路面温度-3.2~-3.0℃
試験速度20km/h
制動距離10.78m
2021年試験データ
タイヤ銘柄アイスナビ7
ICE NAVI7
車種30プリウス
排気量1,800cc
前輪駆動
ABS作動
2名乗車相当
タイヤサイズ195/65R15 91Q
タイヤ空気圧F)230kPa R)220kPa
場所株式会社交通
科学総合研究所
士別試験コース
路面状況氷盤
気温-9 ~ -6°C
路面温度-7 ~ -5°C
試験速度20km/h
制動距離14.09m
 同じタイヤがこんなに氷上制動違っていいの?!ってほど違いますよね。それは今回はつっこまず信頼するとします。だとすると今回の検証にとって良いことが見えてきます。実は30プリウスも標準的なGグレードの車重は1,350kgです。空気圧は50プリウスよりやや低いし、路面温度も低いのですが、車重が110kgも違うことに比べれば無視できるレベルだと考えられます。とすれば、このデータをもとに今回8%向上したというICE NAVI8の氷上制動距離を算出すると14.09mx0.92=12.96mとなります。
なんとか過去のデータを引っ張り出すことで近づけた条件の下での氷上制動距離を割り出すことが出来ました。
その条件でのアイスガード7の制動距離は11mですからアイスガード7の圧勝ということになります。

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4.まとめ

・2021年-2022年シーズン氷上性能最強スタッドレスはブリヂストンの「BLIZZAK(ブリザック) VRX3」に決定。
・「iceGuard7(アイスガード7) iG70」も中々の効きであるが「BLIZZAK(ブリザック) VRX2」にもちょっと及ばないのかも。
・グッドイヤーの「ICE NAVI8(アイスナビ8)」は水をあけられた結果になりました。
・番外編ながらミシュランの「X-ICE SNOW(エックスアイススノー)」がVRX2のちょい上にいそうですがデータなしなので残念。
・やっぱりブリヂストンなのか。ちょっと残念な気持ちもあるけど長年北国で信頼されているのは伊達じゃない。

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2021年冬に注目の新スタッドレスタイヤはこれだ

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今年発売の新製品

【普通乗用車用】
1.ブリヂストンのBLIZZAK(ブリザック)の最新モデル「VRX3(ブイアールエックススリー)」を発表

2.ヨコハマのiceGUARD(アイスガード)の最新モデル「iceGUARD 7 iG70」(アイスガード セブン)を発表


3.グッドイヤーのICE NAVI(アイスナビ)の最新モデル「ICE NAVI 8(アイスナビ エイト)」を発表


【SUV用】
4.ダンロップのSUV用スタッドレスタイヤ「WINTER MAXX(ウィンターマックス)の最新モデル「 SJ8+(エスジェイエイトプラス)」を発表

5.トーヨーのSUV用スタッドレスタイヤ「OBSERVE(オブザーブ)」の最新モデル「GSi−6(ジーエスアイシックス)」を発表

新製品のセールスポイント

細かい性能は実際に試乗会で乗ってからレポートしますが、現状メーカーが言うところの「売り」です。
昨年はコロナの影響を受け、試乗会が開催されなかったり試乗会に行くことも難しい状況にありましたが今年は大丈夫そうかなと思います。

【普通乗用車用】
1.ブリヂストン「VRX3(ブイアールエックススリー)」
発砲ゴムの気泡形状を楕円に変えたことで水膜除去効果がアップした結果、氷上制動性能が大幅に改善しています。またパターンの刷新により耐摩耗性を改善、新たな添加剤により効きの持ちをアップさせています。メーカー技術部は「段飛ばし」に改善したと自信を見せていました。

2.ヨコハマ「iceGUARD 7 iG70(アイスガード セブン)」
接地面積を大幅に増加させ、更に新素材を添加したウルトラ吸水ゴムの採用で氷上制動性能を重点に改善させています。一方でランド比が増えると不利に働く雪上性能はエッジ量を増加させることでややアップさせています。また摩耗すると幅が広くなるサイプにより摩耗中期から後期でも効きが維持されます。

3.グッドイヤーの「ICE NAVI 8(アイスナビ エイト)」
ランド比をやや増加させピッチを増やすことで氷上性能を改善し、耐摩耗性能も改善させています。また静粛性能についてもやや改善させています。

【SUV用】
4.ダンロップSUV用「WINTER MAXX SJ8+(ウィンターマックス エスジェイエイトプラス)」
WM03に採用したコンパウンドへのチェンジのみの変更で、氷上性能をやや改善し、静粛性もわずかに改善させています。一方で耐摩耗性能はやや弱くなっている。各社実際には低下している性能があっても前モデルから維持しているように発表するところを悪化してもしっかり発表しているのが企業姿勢として素晴らしい。

5.トーヨーSUV用 「OBSERVE GSi−6(オブザーブ ジーエスアイシックス)」
雪上制動性能をやや改善し、スタッドレスとしては珍しく現時点(2021年7月)では氷上性能には言及せず、雪上性能とウェット性能の改善を重点に発表しています。


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今年「買い」のお買い得なモデル

ヨコハマのiceGUARDの一つ前のモデル「iceGUARD 6 iG60」は非常に性能が高いにも関わらず、「7」が発売されたことでスタンダードモデルになり、かなりお買い得に販売されることになるはずです。
同じ条件でいえば「BLIZZAK VRX2」もお買い得になるには違いないですが、元が高いこととブリヂストンは最近スタンダードモデルも安売りしたがらない傾向にあるため、少なくともシーズン初めは思いのほか値下がりしないでしょう。
但し、シーズンが始まってしばらくすれば販売本数が欲しいどこかしらに地域の営業所がコッソリと卸に流したりして結局値崩れしている傾向にあります。

昨年の売れ残りは?

2020年―2021年シーズンは全国的には冷え込み、雪が多かったため、ここ2,3年市場に滞留していたスタッドレスタイヤの多くは吐き出されました。それ故、メーカーはほとんど持越し品を持っていないと考えられ、我々販売店にも「繰り越し品を安く買わないか」といった話はほとんど聞こえてきません。
地域によっては数年悲鳴を上げていた量販店もほとんどの在庫を吐き出したと聞いていますので、今シーズンは売れ残り品を安く買うのは難しいかもしれません。

有名海外メーカーは?

ミシュランは夏用タイヤの生産が未だにコロナの影響を受けて不調ですが、スタッドレスタイヤは良くも悪くも中国生産であるため影響は限定的と考えられます。但し、某お米の国が(嫌がらせと言われていますが)コンテナを返さないため輸出用コンテナが非常に不足しており、物流に大きく影響しているのは気にかかります。
ピレリも夏タイヤの欠品がまだまだ多く、スタッドレスタイヤも東ヨーロッパ生産のものも多くあるため気になるところではあります。
グッドイヤーは住友ゴム生産のため影響は少ないと考えられます。

追って情報が入り次第また何かの形で触れようと思います。

まとめ

1.業界の傾向としてブリヂストンは新製品が発売された年は特に強い。
2.ヨコハマの一つ前モデルiceGUARD 6 iG60がお買い得。
3.昨年の売れ残り品を安く買うチャンスは多くない。
4.最近人気で販売台数の増えているSUVに対するスタッドレスタイヤの新製品はインパクトに欠ける。
5.コロナの不景気もあってメーカーの販売見込みは抑えめになる可能性が高い。生産もスタンダード品の生産本数が抑えめになる可能性が高い。
6.ピレリは生産本数が少なくなる可能性がある。
7.様々な原材料が高騰しており価格としてはやや高くなる可能性が高い。

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今年の冬にスタッドレス交換を予定しているあなたがすべき注意

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1.前置き

2020年―2021年シーズンのスタッドレスタイヤ事情があやしくなってきています。今シーズンの交換をしている方は5分ほどで読めるのでちょっと読んでみてほしいと思います。

2.悪い影響

2-1.新型コロナウイルスによる供給低下

案外知られていませんが実はタイヤの生産には結構大きな影響が出ています。
国内のタイヤ工場は新車販売の減産などから生産調整を行っていたりでユーザーへのほぼ影響はありません。しかし、欧州やアジアなど世界各地では生産停止しているタイヤ工場が多数あります。日本でも人気のあるミシュランタイヤなどは夏用タイヤでも既に多くの欠品を出しており、代替品による対応などを行っています。
勿論スタッドレスタイヤの生産にも影響が出ており、例えば今年新製品を発売したミシュランはその新製品の一部サイズが既に国内に入ってこないことが決まっています。

2-2.昨年の不振の影響

昨年の記録的な暖冬でメーカーにも量販店にも昨年の売れ残りが大量にあります。このため既に生産せず昨年以前の余りもので供給を決めているタイヤ銘柄やサイズが多々あります。
つまり2019年以前に製造された製品を購入するしかないタイヤが幾つも出ることを意味します。

昨年の暖冬で繰り越しスタッドレスタイヤを大量に抱えているところへ新型コロナウイルスによる景気悪化です。当然買い控えも予想され、メーカーにもどうせ売れないだろうとの諦めムードがあることも否めません。そもそも新車が売れていないので乗り換えに伴う需要が減ることは分かっています。メーカーとしても既に夏用タイヤで2割前後の売り上げ低下している現状で博打は打ちにくい状況にあります。業界では既に供給を絞る話が浮上してきています。購入をのんびりしていると欲しいタイヤが手に入らないケースも出てきそうです。どうしても必要な地域にいる方は早めに動くと安心でしょう。

3.良い影響

しかし悪い話だけではありません。安いスタッドレスタイヤが欲しいけど聞いたことないようなものは嫌だ。多少古い程度なら気にしないというあなたにはチャンスです。
通常は生産年による出荷価格は変わりませんが、今年はあまりに昨年からの繰り越し在庫が多すぎます。量販店は叩き売りしますし、メーカーも既に安く売り込んでいるので余裕のある所はまとまった本数の購入を決めています。

必ず安く販売されるのはダンロップ WINTER MAXX WM01です。今年は新製品の「WINTER MAXX 03」を発売したため、メーカーは「03」と「02」の2本立てで販売を行います。しかし本来存在してはいけない「01」が大量に繰り越しているので、メーカーが格安でまとめて販売店に売り込んでいます。余裕のある大型販売店が既に買い込んでいますので、運が良ければ破格に安く買えるでしょう。
ただし、大手量販店での購入はやや注意が必要です。メーカー在庫と違い昨年から何ヵ月も店頭の紫外線の当たるところに置かれているタイヤなどは確実にダメージを受けています。更に今年安く手に入れた販売店と違い入荷価格が安かったわけではないので「安く見せているけれど実はそれほどでもない」という可能性があります。
ダンロップ WINTER MAXX 02 WM02と比べて2割ほど安ければ買いでしょう。1割も違わないなら別のお店を見るか「02」を買った方が良いでしょう。
WINTER MAXX WM01は性能的にもそれなりに良いので準降雪地域の平野部で使うには十分です。

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まとめ

・一部の製品で供給不足の可能性がある
・海外製品は国産品より供給不足に特に注意が必要
・お目当ての製品がある方は早めに動くのが吉
・ミシュランの新製品は既に入手不能なのもあるが並行輸入品ならチャンスがある
・ミシュランのX-ICE XI3の155/65R14は2020年の生産がないことが決定
・2020年製造にこだわらなければ安く買えるものもある
ダンロップ WINTER MAXX WM01は特に大型店や通販で安く出る可能性大
・昨年生産された廉価アルミホイールも大量に余っているのでセットが安い

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トーヨーの新スタッドレス「OBSERVE GIZ2(オブザーブ ギズツー)」

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2020年―2021年シーズンに発売されるトーヨーのスタッドレスタイヤ「OBSERVE GIZ2」。トーヨーの語呂合わせで他社より少し遅れて7月14日に発表されました。

1.発売予定日

2020年8月1日

2.パターンと技術的な特徴

「OBSERVE GIZ2(オブザーブ ギズツー)」となり、名前から引っ掻きをイメージしたと思われるGARIT(ガリット)が取れました。

⓪コンパウンド+非対称パターン

コンパウンドには引っ掻き効果を期待したトーヨー伝統の鬼クルミ殻が配合されています。更に吸水素材として従来からのNEO吸水カーボニックと新たに添加された持続性吸水ゲルの効果により除水して効くコンパウンドになっています。
ミニバン用スタッドレスを除き、長らく対象パターンを貫いてきたトーヨーのスタッドレスタイヤですが、今期ついに非対称化されました。

①3連ブロック

3つのブロックが1セットになっており、お互いのサイプの幅が狭く作られています。これにより発進や制動など大きな力がかかる際にブロックの倒れこみを抑制して変形を抑えることで効果的なエッジ効果を発揮します。

②コンビネーションブロック

1+3で1セットになった大型ブロックセットが、制動やコーナリングなど縦にも横にもお互いに支えあうことで理想的な接地面を確保します。

③吸着3Dサイプ

サイプをただの切れ込みでなく若干溝に幅を持たせることで水膜除去効果を狙っています。

④バイティングエッジ

溝の末端をギザギザにすることでコーナリング時のグリップ力を高めています。

⑤溝底補強ブロック

溝の底に倒れこみを抑制する構造を配置することで接地面の動きを抑制し、安定したコーナリングやレーンチェンジに寄与しています。
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3.性能はどうなった

3-1.氷上制動性能

直線的な制動性能で8%早く止まるようになっています。

3-2.ウェット制動性能

直線的な制動性能で18%と大幅に早く止まるようになっています。

3-3.4年後の制動性能が違う

今回新たに添加された「持続性密着ゲル」がコンパウンドのやわらかさを持続させ、4年後の氷上性能の低下が先代のGIZの半分になりました。

サイズラインナップ

タイヤのみ購入:対象のタイヤサイズをクリック
ホイールセット購入:対象車種をクリック
タイヤサイズ、ホイールサイズについては車種の年式や型式によっても変わってきますので購入ショップで確認してください。
インチタイヤサイズホイールセット購入 備考
18245/40R18 93QレクサスGS,WRX,ベンツCLS、E,アウディA4,A5,A6
245/45R18 100Q-
215/45R18 89Qレガシィ,エクシーガ,SAI,アクセラ,アテンザ
245/50R18 100Qフーガ,シーマ
17225/55R17 97QXV,フォレスター,レガシィB4,アルファード,シーマ,スカイライン,アテンザ
16205/55R16 91Q86,BRZ,インプレッサ,レガシィ,レクサスCT,レクサスIS,オーリス,ブレイド,リーフ,アイシス,アコード,アクセラ
215/60R16 95Qクラウン,マークX,カムリ,エスティマ,MPV,オデッセイ,ティアナ
205/60R16 92Qエクシーガ,レガシィ,プリウスα,SAI,ジェイド,ジェイド,ジューク,MPV,CX-3,ノア,VOXY,ステップワゴン
185/60R16 86Qデミオ
175/60R16 82Qラクティス,アクア,iQ
15195/65R15 91Qフィールダー,プリウス,レクサスCT,ウィッシュ,インプレッサ,プレミオ,ストリーム,セレナ,ノア,VOXY,ステップワゴン,プレマシー,アクセラ
185/65R15 88QbB,イスト,ティーダ,ノート,デミオ,フリード,フリード(GB5~GB8),プリウス,プレミオ1
175/65R15 84Qアクア,フィールダー,スペイド,ヴィッツ,フィット
165/65R15 81Qソリオ
14175/65R14 82QbB,ヴィッツ,キューブ,ノート,フィット
155/65R14 75Qムーブ、ワゴンR、タント、N-BOX、デイズ、N-WGNなど
185/70R14 88Qアリオン,アクシオ,プレミオ,ノート,フリード
175/70R14 84Qシエンタ,ポルテ,フィット
165/70R14 81Qアクア,ヴィッツ,パッソ,マーチ,Kei
13155/65R13 73Qライフ、ムーブ、ワゴンR、モコ、eK、エッセなど
155/70R13 75Qバモス、NV100、ミニカ、エブリィワゴンなど
155/80R13 79Qパッソ、ヴィッツ、プラッツなど
145/80R13 75Qミラ ジーノ、N-BOX、アルト、タント、ムーブなど
備考1.エクストラロードタイヤです

まとめ

・トーヨーの新スタッドレスが発売
・名前は「OBSERVE GIZ2(オブザーブ ギズツー)」
・発売は2020年8月1日
・非対称パターンに変わり
・氷上制動性能8%アップ
・ウェット制動性能18%アップ
・4年後でもある程度の氷上制動性能が期待できる
・発売サイズは18インチから13インチまで23サイズ

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2020年発売のスタッドレスタイヤはコレだ

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2020年―2021年シーズンに発売されるスタッドレスタイヤと発売しそうとのうわさが聞こえてきているスタッドレスタイヤの簡単な特徴をご紹介します。
詳しい性能については実際の製品に触れたり、メーカーから直接説明を受けたり、試乗会に行ったりしてからにしようかなと考えています。

発売が確定しているタイヤ

1.ダンロップの「WINTER MAXX 03(ウインター マックス ゼロスリー)」
2.ミシュラン「X-ICE SNOW(エックスアイス スノー)」

発売しそうなタイヤ

どうやらモデルチェンジしそうだと聞いているのはトーヨーで当然名前は不明です。

発売予定日

ダンロップ 2020年8月1日
ミシュラン 2020年8月11日

パターンと簡単な特徴

1.ダンロップ「WINTER MAXX 03(ウインター マックス ゼロスリー)」

「WINTER MAXX 02(ウインター マックス ゼロツー)」との比較で、氷上ブレーキ性能が22%、氷上コーナリング性能で11%も向上しています。

①ナノ凹凸ゴム

タイヤ表面にナノレベルの超微細な凹凸を作り、摩耗しても凹凸を作り出し続けます。この微細な凹凸が氷表面の水膜を素早く強力に除去することで、氷上で素早くグリップします。

②液状ファルネセンゴム

先代の02から引き続き採用されている新素材により、ゴムの柔軟性が長く続きます。

2.ミシュラン「X-ICE SNOW(エックスアイス スノー)」

「X-ICE+(エックスアイスプラス)」との比較で、氷上ブレーキ性能が9%、雪上コーナリング性能で4%も向上しています。
同パターンでSUVも発売される模様です。

①オールシーズン3Dサイプ

ベースコンパウンドに別種の剛性の高いポリマー材料を混合することで、ベースコンパウンドとの摩耗差により微小な凹凸を作り出します。これにより効率よく水膜を破り排水し高い氷上グリップを発揮します。
またその微細な凹凸が雪をつかむことで雪面での性能も高めています。

②新パターン

サイプの長さを28%増加させエッジ効果を高めています。
倒れこみ抑制技術により雪にしっかり食い込みグリップします。同時に高い剛性を確保することで安定した走行性能を発揮してくれます。

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まとめ

・発売が決定しているのはダンロップとミシュランの2メーカー
・発売する可能性があるのはトーヨー
・ダンロップ、ミシュランとも2種類の材料による微細な凹凸がポイント
・ダンロップはなんと22%もの氷上ブレーキ性能が向上
・ミシュランも9%の氷上ブレーキ性能が向上
・インプレッションなど詳細は追ってご報告

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感染症対策を考えた上手なタイヤ交換

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新型コロナウィルスの流行により例年とは違った新年度になっている2020年です。GWのお出掛け前需要が減るため売り上げ激減かと思いきや、案外ナビゲーターのお店は例年に近い売り上げを維持しています。
新型コロナウィルスの影響で買い物はまとめ買いになっていたり、公共交通機関の利用を避け車通勤をするように会社から指示があったり、車の重要性が増しているためのようです。車検などでどうしても必要な方もいるし、「何かあったときに動けないと困るし」といざという時に備えて交換に来る方もいらっしゃいます。
タイヤは替えなければならないけれど、出来るだけ人が集まる場所に行くのはさけたいものです。そこでどうしても今タイヤ交換が必要な方のため出来るだけ感染リスクを減らすタイヤ交換方法をしていきましょう。

目次


1.タイヤを選ぶ

まず購入したら平均3~5年ほど付き合うタイヤですからご自身に合うものを選びたいものです。当サイトをお役立ていただくのも良いと思いますし、メーカーページなどを参考にするのもいいかと思います。お暇がある方は暇つぶしと思って来店することなくタイヤを選ぶと良いでしょう。
高い買い物ですから、どうしても説明を聞きたいとお考えならお近くのタイヤショップに電話などで相談してみるのも良いと思います。こんな時期ですから案外ゆっくり話を聞いてくれるお店も多いのではないしょうか。

2.通販を利用したり電話でタイヤを注文

タイヤは買ってそのまま使えないちょっと特殊な商品です。はめ替えたり車につけたりと、一般的にはプロに頼らざるを得ません。通販で購入するにしろ路面店で購入するにしろ取り付けをお願いする店舗へ出向く必要があります。来店しても欲しいタイヤがないなどで何度も来店することは避けた方がいいでしょう。
通販なら購入したタイヤの取り付け店を選びましょう。今は提携店も多いので簡単に選びやすくなっています。
路面店を利用する方は購入するタイヤを決めたら、取り付け店舗にタイヤを注文しましょう。 ※タイヤは高額で契約書類を作成したいお店もあるでしょうから、そういった場合はお店に無理を言ってはいけません。

3.作業日時を予約

先にも述べた通り、タイヤ交換をするためにはどうしても店舗へ出向く必要が出てきます。突然行って何台もの作業がたまっていて、自分の作業になるまで長い時間待って感染リスクを上げる必要はありません。日時の予約をすることであなたの車の作業に至るまでの時間を短くしましょう。

4.来店

来店時は必ずマスクを着用していきましょう。マスクが買えないという方もハンカチとゴムで手軽に簡易マスクを作る方法なども紹介されています。マスクはウィルスそのものを防げるわけではありませんが飛沫からは守ってくれますし、顔を触らなくなるという補助的な効果もあるようです。着用しないメリットはありません。なれない方は息苦しくても対面時だけでも結構です。鼻までしっかり覆いましょう。
メガネなどがある方は人と対面する時だけでもかけておくと少しでもリスクが減らせるでしょう。
大人数で行かないことも重要です。お子様などは自宅などで誰かに見てもらえる時にご来店されると良いでしょう。
シビアに気にする方はハンドルなどをアルコール除菌しておけば完璧でしょう。

5.お店に滞在しない

交換にかかる時間を聞いて出かけてしまうのも賢い方法です。ナビゲーターのお店でも作業時間を聞いて外出されるお客様がかなり多くおり、皆さんよく考えて行動されていて素晴らしいなと思っています。暖かい時期にもなってきましたので、運動不足解消がてらお散歩するのも良いかもしれません。

6.不要なものには触らない

必要がなければお店のものには触らない方が良いでしょう。小さなお子様は普段行かないタイヤショップでは色々触りたくなってしまうもので、さらに手を口や目に持っていきがちです。感染リスク自体は大人より高くなるでしょうから一緒に来店する場合は注意してあげてください。

7.支払い

昔から言われていることですが「お金は汚い」という認識を再度持ちましょう。未だお金を数えるのに指をなめる方がいらっしゃいます。普段でも抵抗がありますが、こんなときですから更に配慮が必要です。
クレジットカードなら自分と店員さんくらいしか触れないのでリスクは低くなります。
なんちゃらペイなら非接触での会計なので更にリスクを抑えられます。
クレジットカードにしろ、なんちゃらペイにしろ、お店によっては6月までキャッシュレス決済によるポイント還元がありますから利用しない手はないでしょう。

8.帰宅したら手洗い

自宅に帰ったらできる限り何にも触らないで、とにかく石鹸で手を洗いましょう。実はコロナウイルスはある意味では非常に貧弱です。薄い脂肪の膜で覆われており、これを壊してしまえば感染することが出来なくなります。アルコール消毒も効果的ですが、高額でしか買えないならアルコールなんてなくても平気です。難しいことは必要ありません。しっかり手を洗えば十分です。最後に蛇口も洗いましょう。


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まとめ

・できるなら自宅でタイヤを選びましょう。
・電話を活用して対面を減らしましょう。
・電話やネットを使ってタイヤを注文しましょう。
・作業日時を予約をしましょう。
・来店時はマスクをしましょう。
・出来れば一人で来店する。
・店舗滞在時間を短くしましょう。
・作業中は出かけても良いでしょう。
・不要なものには触らない。
・キャッシュレス決済を積極的に利用しましょう。
・帰宅したら手洗いをしましょう。
我慢が続いてストレスは溜まりますが「必ず終わる」ので、みんなで頑張りましょう。

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ヨコハマから乗用車用オールシーズンタイヤいよいよリリースへ

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グッドイヤーが火付け役となった国内のオールシーズンタイヤ市場ですが、少しずつ国内メーカーのオールシーズンタイヤもリリースされてきました。そしてついにヨコハマタイヤも国内向けにオールシーズンタイヤ「BluEarth-4S AW21(ブルーアース フォーエス エーダブリューニーイチ)」をリリースします。

発売までの経緯

本タイヤは2018年に欧州で発売され高い評価を得ており、実は昨年東京でもテスト販売がなされています。しかし、販売が非常に限定的かつ、ユーザーによる雪上走行がほとんどなされなかったため口コミなどはほとんど見かけない状況ではあります。しかしながら、メーカーによるユーザーアンケートや売れ行き、市場からのニーズなどを鑑みて今回リリースになったようです。

発売予定日

2020年1月9日

技術的な特徴

①V字ダイバージェントグルーブ

全方向へグリップするカーブを描いた特徴的な方向性パターンで排水性能は勿論、高い排雪性能を発揮します。

②クロスグルーブ

V字溝に交差するように配置された太めの溝です。ブロックに押しのけられた雪を取り込みむことで、ブロックが柔らかい雪面を貫き硬い層へ効率よく到達する雪柱せん断性能を発揮します。また排雪をより効率的に行う助けになります。

③ 大型ショルダーブロック

ショルダー部に大型のブロックを配置しています。サマータイヤに比べて柔らかいコンパウンドを採用しているため腰砕けになりがちなオールシーズンタイヤのふらつきを抑えて走行安定性を高めています。

④ オールシーズン3Dサイプ

サイプの切れ込みを立体的にすることで、ブロック同士で支えあい倒れこみを抑えることで剛性をアップし走行安定性を確保しています。

雪上性能

欧州で冬用タイヤとして認証された「スリーピークマウンテン・スノーフレークマーク(3PMSF)いわゆるスノーフレークマーク」を取得していることで冬道性能担保がされています。
勿論、ユーザーとして最も気になる高速道路の冬用タイヤ規制でも走行が許可されています。
※ただし、すべての検査員に浸透しているわけではないのでグッドイヤーなどはタイヤカタログを車載しておくことを推奨しています。

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販売価格は

ナビゲーターのお店の担当営業からはかなり強気の販売価格を聞いています。具体的には一般的な販売価格が最も高価なサマータイヤ「ブリヂストン REGNO GR-XII」とどっこいの価格帯です。オールシーズンタイヤではこれまで最も高価だった「グッドイヤー Vector 4 Seasons Hybrid」より高くなる可能性があります。
更にかなり強めに価格をコントロールしていこうとしているようなので、そうなるとちょっと手を出しにくいタイヤになるのかもしれません。

製造国

どうやら全サイズフィリピン製になる予定のようです。

まとめ

・ヨコハマから普通乗用車用オールシーズンタイヤ発売決定
・名前はBluEarth-4S AW21(ブルーアース フォーエス エーダブリューニーイチ)
・発売予定日2020年2月
・欧州では先行販売されており高い評価を受けている
・2019年東京でテスト販売された実績がある
・スノーフレークマークを取得おり冬用タイヤ規制クリア
・雪道は問題ないが氷上は△の評価
・かなり高めの価格設定になりまそうです。
・製造国はフィリピンになる予定

サイズラインナップ

国内のラベリング制度ではM+S表記のあるタイヤはラベリングされないため、参考までにEUラベルを記載しておきます。
転がり抵抗係数:EUの’C’は日本の’A’、EUの’E’は日本の’C’
ウェットグリップ性能:EUの’B’は日本の’b’、EUの’C’は日本の’c’

EUタイヤラベル korogariTeiko26:転がり抵抗係数 wetGrip26:ウェットグリップ性能
対象のタイヤサイズをクリックするとネット購入できます。
※日本と欧州のラベリング制度の対比
発売は2019年9月予定
インチタイヤサイズkorogariTeiko26wetGrip26備考korogariTeiko26wetGrip26wetGrip26
19235/55R19 105W--1RAY
225/55R19 99V--RAY
18245/40R18 97Y--1RAY
225/45R18 95Y--1RAY
235/50R18 101V--1RAY
235/55R18 100V--RAY
225/55R18 98V--RAY
235/60R18 107W--1RAY
225/60R18 104V--1RAY
17225/45R17 94V--1RAY
225/50R17 98V--1RAY
215/50R17 95W--1RAY
225/55R17 101W--1RAY
215/55R17 98W--1RAY
225/60R17 103V--1RAY
215/60R17 100V--1RAY
225/65R17 106V--1RAY
16205/55R16 91V--RAY
215/60R16 99H--1RAY
205/60R16 96H--1RAY
215/65R16 98H--RAY
215/70R16 100H--RAY
15185/55R15 86H--1RAY
185/60R15 88H--1RAY
195/65R15 91H--RAY
185/65R15 88H--RAY
175/65R15 84H--RAY
14175/65R14 82T--RAY
155/65R14 75H--RAY
備考1.エクストラローダタイヤです。
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暖冬の影響でタイヤ市場に起こっている問題とユーザーへの影響

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1.記録的な暖冬

日本の平均気温が1898年の統計開始以降、最も高くなる見込みだそうです。これにより降るべきところでもさっぱり雪が降っていないようで、クリスマスの札幌ですら道路には雪がついておらずアスファルトが見えている状態とのことです。ナビゲーターもお正月のあいさつで群馬に行きましたが、いつもなら雪があるところにも全く雪がなく、子供たちが楽しみにしていたスノーボードもままならないような状況でした。

2.メーカーの販売状況

ご想像の通り売り上げはかなり厳しいメーカーが多く、メーカーレベルでも昨年の7~8割程度という数字が出ています。ナビゲーターも「某メーカーではある地方だけで数万本単位でスタッドレスタイヤが残ってしまっている」との情報をつかんでいます。主要メーカーの倉庫、お店に納品済みのタイヤを合わせて考えると少なく見積もっても数十万本のスタッドレスタイヤがダブついていることになりそうです。
そもそも昨年もタイヤ業界の冬季の売り上げはあまり良い数字ではありませんでした。昨年のよくない数字をベースにして7~8割程度ですから大恐慌レベルです。

3.店舗の販売状況

量販店

正確な数字は分かりませんが多くの量販店でかなり余らせているようです。昨年の積み残しが相当数あったところからスタートしています。それらの販売のためシーズン前から叩き売りをしていたところへ、暖冬で大失速したのですから厳しくないわけがありません。

中小のタイヤショップ

更に厳しい状況なのは中小のタイヤ専業店です。売れないスタッドレスタイヤを抱えたまま運転資金が回らなくなり春まで持たないお店もあるかもしれません。


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4.来季モデルチェンジ予定のメーカー

こちらはメーカーからの情報が入り次第逐次更新していきますが2020年1月10日時点の状況を記載しておきます。

ダンロップ

シーズン前から来期のモデルチェンジがアナウンスされていましたため、まず間違いなく来季はモデルチェンジするでしょう。来期はWINTER MAXX WM01はカタログからは消える「はず」です。

トーヨー

一応モデルチェンジが予定されているようで来季はトーヨー GARIT G5が廃盤になるようです。しかしながら、生産能力の関係からか例年シーズン前に売り切っているメーカーにもかかわらず、現状万本単位の積み残しがあるようですから予定通りにいくのでしょうか。

ヨコハマ

お得意のパターンそのままでコンパウンドを変えるマイナーチェンジが来季あたりとの話もありますが、今期の状況を鑑みて舵取りを考える可能性があります。

5.ユーザーへの影響

前述の3,4を踏まえてユーザーにはどのような影響があるでしょうか。そうです。皆さんの大好きな方の影響です。

余り物が安く買える

勿論あるものだけですし、2019年以前の生産のタイヤになりますがこれから安く買えるのは間違いないでしょう。売り残し故通常は選択肢が少ないわけですが、例年より狙ったものが買える可能性が大幅に高くなるでしょう。
今シーズンの終わりから来シーズンまで積み残しを売り切るまで叩き売りされることでしょう。量販店では既に安売りが始まっているようでスタンダードな販売価格より1~2割ほど安い値段が聞こえてきています。まだ欲しい方や来年の買い替えを考えている方は多少強気の値切りができるかもしれません。
注)来季に買う方は紫外線の当たる外に大量に展示され続けているお店での購入は注意しましょう。正しく保管されているタイヤは1年や2年で劣化しませんが紫外線の影響を強く受ける場所で保管すれば性能低下は避けられません。

カタログ落ちしたモデルが安く買える

ダンロップ WINTER MAXX WM01トーヨー GARIT G5が実際カタログから消えたとしても相当量売れ残るでしょうから、来季メーカーは値下げしてでもショップに売り込むでしょう。仕入れる余裕のあるお店では安く売られる可能性がありますし、そもそも売れ残しているお店では安売りせざるを得ないでしょう。

まとめ

・今期は記録的な暖冬である
・メーカー、お店とも相当量のスタッドレスタイヤを売り残している
・売れ残したスタッドレスタイヤは今期から来期にかけて叩き売りされる
・来季カタログから消えるモデルについては更に安く売られる可能性が高い
・ただし、タイヤの保管状況については注意が必要
・ネット通販でも相当量のダブつきあり格安販売される可能性が高い
・実はスタッドレス用に生産された廉価ホイールも危機的な余り状況にある
・蛇足ですが、おそらく一部はロシアなど海外へ持ち出される

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