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知ったら怖くなる。あなたのタイヤは雨の日でも大丈夫?

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JAFが公開しているタイヤの状態と制動距離の関係を実験した動画がすごく分かりやすくて興味深かったので紹介してみます。

実験条件

➀車種    :プリウス
➁空気圧   :前230kPa、後220kPa(メーカー標準)
➂夏タイヤ  :ECOPIA EP25(プリウス純正)
 新品 :残り溝 7.6mm
 5分山:残り溝 4.7mm
 2分山:残り溝 3.1mm
 ※法定限度は残り溝1.6mm
➃スタッドレス:BLIZZAK REVO1
 5分山:残り溝 4.5mm

 

ドライ 時速60kmでの制動

JAF制動試験ドライ60kmh

1)スタッドレスはやや不利
やはり氷などに対応すべく設計されたスタッドレスは通常の舗装路では不利です。コンパウンドの対応温度帯が低温でも柔らかくなるように設計されているので路面温度が高くなればなるほど不利にはたらきます。

 

2)慣らしは重要
新品は慣らしが終わっていないのでこんなものでしょうか。

 

3)山がない方ほど早く止まる
5分山が2分山に負けたのは意外に思うかもしれませんが、考えてみれば当然でレースでも溝がない方が有利ですよね。レースシーンは極端としても、この場合考えられるのは5分山の方がブロックの高さがある為、倒れこみによって接地面積が少なくなったり、力が集中した結果でしょう。接地面積が狭いのはグリップに不利ですし、力が集中すればコンパウンドが耐えられず削れていくことで制動距離が伸びますし、過度に熱が発生してしまうことも制動距離を伸ばす要因になるでしょう。

 

ブロック倒れ込み

 

ドライ 時速100kmでの制動

JAF制動試験ドライ100kmh

結果は先程と同様ですね。注目すべきは時速が60kmから100kmなっただけで、制動距離が大きく伸びたということです。止まるまでに要した距離は約3倍です。スピードの出し過ぎには注意しましょう。




ウェット 時速60kmでの制動

概ねドライの時速60kmと同等の結果でしたので画像は割愛。大きな差は出ませんでしたが夏タイヤの2分山とスタッドレスでは2mほど制動距離が伸びました。2mと言えば横断歩道が大抵4mですから半分は過ぎてしまいます。

 

ウェット 時速100kmでの制動

JAF制動試験ウェット100kmh

 

1)残り溝との関係
個人的には制動距離の順位については最も予想通りと思える結果でした。排水溝の深さに従ってよく止まるという単純な結果です。新品と5分山があまり変わらないのは予想通りでしたが、法定限度の1.6mmの倍ほどの残り溝がある2分山でこれほど制動距離が伸びる結果は動画を見て驚きました。

 

2)残り溝が5分山のスタッドレスが滑った理由
スタッドレスは十分な残り溝があるのに滑るのは細かいサイプが水を含むことが大きな要因と考えられます。また全体にブロックが小さく倒れこみが大きくなりがちなことも原因の一つと考えられます。
ブリヂストンの発砲ゴムは残り溝5分山でなくなる(動画でも発砲ゴムと通常ゴムがまだらに見える1分30秒頃)ので影響は少ないと考えられるが、水を含み制動距離を幾らか伸ばした要因となった可能性もあります。

 

残り溝と制動距離の関係
残り溝と制動距離

 

旋回制動

JAF制動試験ウェット旋回制動

 

最後にウェット時の旋回制動。スタッドレス5分山は水膜の上に乗ってしまっている所謂ハイドロプレーニング現象のような状態を起こしており、ハンドルを切っても、車はおかまいなしに今進んでいる方向へ進み続けようとします。コントロール不能の大変危険な状態と言えます。
現実に起これば曲がり切れず対向車線に飛び出して行って衝突という結果になります。相手がダンプカーだったりすれば大事故は免れないでしょう。しかも、中央線をオーバーしているのはこちらなのです。

 

では動画を見てみましょう

 

まとめ

1.路面上がドライであれば、タイヤによる極端に大きな差は出ない。それでもスタッドレスは時速60kmですら車1台分の差があることは認識しておくべき。
2.ドライの時速60kmと時速100kmでは約3倍の制動距離の差があるがタイヤの状態では極端な差はない。
3.ウェットであっても時速60kmなら極端な制動距離の差はない。しかし、スタッドレスは車1台分も前へ出てしまう。
4.ウェットで時速100kmでは制動距離に極端に大きな差が出て、2分山とスタッドレスの5分山は制動距離が非常に長い

 

当然ですが出来ることならスタッドレスの履きつぶしは避けた方が良いという結果でした。そうはいってももったいと思う気持ちもわかります。もし履きつぶしをするなら濡れた路面では十分に速度を落とし、注意して運転してください。





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もしもの雪への一万円以下の緊急対策

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今日は冬道での便利グッズをご紹介しましょう。

準降雪地域であまり雪道を走る事はないけれど、先日のような雪のときにも何とか対応したい。スタッドレスタイヤを買えばいいのは分るけれど、予算が厳しい。そんな方に朗報です。

豪雪、極寒の国ノルウェー生まれの雪道グッズ“AutoSock(オートソック)”です。

 

何が良いのか

①安い

サイズにもよりますが、ネット通販での一般的な販売価格は1万円を切って8,000円前後。スタッドレスやゴムチェーンを購入すれば何万円もになることを考えれば激安です。

 

②取付け簡単

柔らかい布状なので不慣れな方でも取付け簡単です。タイヤに上半分ほど被せて、車をちょっと前に出して反対も被せるだけで終了です。あとは走り出せば勝手にセンターが合う設計です。とはいえ多少走って問題ないか確認してから、速度を出していくのが良いでしょう。

 

③軽量・コンパクト

一般的な3色ボールペンと比べてもこの大きさです。

autosock02

重さも約850gと女性でも軽々です。トランクの床下などに入れておいても邪魔になりません。

 

④薄い

タイヤハウスとタイヤの間が狭いとゴムチェーンや金属チェーンは装着できません。装着できたものの走行中や車がバウンドした際にタイヤハウス内など車をキズつけるなんて悲しい事故もほぼ起きえません。なんたって薄いし布なんですからね。

 

⑤効きもしっかり

極寒地域で生まれた製品であることが、何よりの証拠です。
ノーマルタイヤでスタックした車に履かせてみましたが見事に脱出しました。「下手なスタッドレスより効くよ」なんて声も聞きます。準降雪地域のもしもの備えだけでなく、豪雪地域の方も「スタッドレスでスタックしてしまい、上からオートソックを履いて脱出した」という例もあるので持っておいて損はないと思います。

 

⑥耐久性も十分

時速50kmまでの使用条件で、乾燥路でも航続距離50km程度で、雪道なら100km程度の耐久性があり、丁寧に走ってあげれば200km程度の走行も可能です。年に1,2回、雪道を走る必要性がある程度なら十分と言えます。また使用したら洗って乾かせば再使用可能です。

 

⑦経年劣化の心配が少ない

スタッドレスタイヤは雪が降るか降らないか分からなくても準備として履いておきます。使用を開始すればゴムは劣化し始め3~5年程で使用限界に達します。一方オートソックは雪が降ってから使用するので所持だけしておけば「今年は降らなかったので来年使おう」といっておいておいても問題ありません。本当に必要な時だけ使用できるのです。布製品なので全く無視できるというわけではありませんが直射日光を避けるなど保管に気を付ければ数年は心配ないでしょう。

 

弱点

①最高速度

ナビゲーターは「せっかち」かつ雪道に慣れているので時速50kmはストレスに感じます。しかし、雪に慣れていない方なら雪道の運転は慎重になるでしょうから十分でしょうか?

 

②ジャビジャビは苦手

使用してみた結果、ある程度締まった雪や氷には強く、溶けかけの雪は少々苦手のようです。

 

高速道路の冬用タイヤ規制は?

各地域の道路管理団体によって判断が異なり、現場の係官の判断となります。
そもそも対応速度が時速50kmなので高速道路での使用には向かないのではと考えます。

 

購入方法

興味がある方は一度検討されては如何でしょう。トランクに入っているだけで安心感が違いますよ。
楽天なら15:00までに注文で翌日配送も可能なようです。量販店などでも1万円程度で取り扱ってるところがあるようです。



送料込みでも8,000円程度で購入できます。
購入の際はタイヤサイズ適合表を確認して、ご自身の車に適合した品番のものを注文しましょう。分からなければショップに車種とタイヤサイズを教えてあげれば適合品を選んでくれるでしょう。
タイヤサイズはタイヤ側面にこのような記述があるので確認しましょう。

 

tireSize_TireSide

 

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ホイールを変更する際はナットを確認しないと大事故につながることも

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ホイール変更時のナットについて

スタッドレスタイヤホイールやドレスアップなどでホイールを変更するにあたって、純正ナットがそのまま使えれば余計なものを用意せずに済み、幾ばくかの費用の節約にもなります。更にホイール交換のたびにナットを交換する煩わしさもありません。とはいえ、ホイールに合わない形状のナットを使用すれば、車体のガタつき、ハンドルのブレ、故障、最悪の場合脱輪などの重大事故を起こしかねません。そこで、ナット交換の必要の有無から、交換が必要な際に使用すべきナットをまとめていきます。

要素が多く長くなること必至なので、結論を先に記述してから話を進めます。
登場する大きな要素は3つ
➀車体から出ているタイヤホイールを固定するためのボルト(以下ハブボルト)
➁ホイール
➂ナット
であり、早い話が「この3つを正しく組み合わせてあげればよい」これだけです。

 

どうすればいいかだけ知りたい方はジャンプ

 

各要素の説明

➀ハブボルト

1)ピッチ

ネジ山とネジ山の間隔のことで、国産車はネジ山間隔1.5mmのP1.5と、1.25mmのP1.25です。ほぼメーカーによって決まると言って良いですがOEM供給車は注意が必要です。
P1.5 :レクサス、トヨタ、ホンダ、マツダ、三菱、ダイハツ
P1.25:ニッサン、スバル、スズキ

 

2)P.C.D.とハブボルトの数

P.C.D.とは各ボルトの中心を結んだ円の直径のことで、国産車では100mm、114.3mmがほとんどで、ハイエースや大型のSUVなどで139.7mm、レクサスLSなど一部高級車で120mm、ランドクルーザー200は150mmなどがあります。
ハブボルトの数、国産車では4穴、5穴がほとんどで、ハイエースや大型SUVなど一部で6穴が採用されています。
この2つを組み合わせて4穴のP.C.D.100mmなら4/100などと表記されます。
ホイールを選ぶ際に必ず確認しないと穴の位置や数が違うので物理的に装着できませんし、無理やり装着しようとすれば故障に繋がります。

 

3)ハブボルトの直径

国産車ではほぼ全てM12が採用されています。レクサスLSなど高級車の一部ではM14が採用されているものもあります。また、昔の軽自動車ではM10が採用されている場合もありますが、現在はほとんど見かけません。
必ずナットの穴の直径を合わせてあげる必要がありますが、ほとんどの国産車はM12のナットを用意してあげればよいでしょう。またホイールにあけられている穴の直径にも関わるのでハブボルトM14が採用されている車種の場合はホイールの選定にも注意が必要です。

 

4)ハブボルトの長さ

三菱車は他メーカーに比べてハブボルトが長いので、ショートナットを使用する際は注意が必要です。

 

➁ホイール

1)座面形状

テーパー座、平面(ストレート)座、球面座の3種類があり、純正ホイールはカーメーカーにより採用している規格が違います。カーメーカーによっては複数の座面形状を採用しており、車種によって違います。更にややこしいことにメーカーによっては同車種でもスチールホイールとアルミホイールでも座面形状が違い、当然それに合ったナットがついているので注意が必要です。
一方、カーメーカーの純正でないホイール(以降は社外ホイールと記載)は90%以上がテーパー座を採用しており、一部プリウスなどの超人気車種用の設定で平面座を採用したホイールも購入できます。球面座についてはほぼ皆無です。

座面

 

2)センターカバー型とオープンホール型

ナットホールを隠すように樹脂や金属製のキャップがついているセンターカバー型(左)とナットホールが見えているオープンホール型(右)があります。

マルチホイール

オープンホールホイール

細かい話になりますが、カバー型はナットが長すぎればカバーが当たってセンターキャップが出来ません。機能上は問題ありませんが美しくないので袋ナットを使う際は若干の注意が必要です。一方オープン型は貫通ナットを使うとハブボルトが風雨にさらされ錆びやすいし見た目も美しくありません。

 

3)P.C.D.とナットホールの数

➀ハブボルトの項で触れましたが、ホイールから見たP.C.D.とは各ナットホールの中心を結んだ円の直径のことです。当然ハブボルトと同じ設定のホイールでないと装着することが出来ません。

 

4)ナットホールの直径

ほとんどの車種ではM12ボルトが採用されている為、気にする必要はありません。M14ボルトが採用されている一部高級車や大型車のみ注意が必要です。

 

➂ナット

現在装着されているナットの形状が分かれば、ホイールを交換した際にナットの交換が必要かが分かります。今回の話の肝になります。

 

1)座面形状

ナットの座面形状とはホイールとの接触部分のことで、主に下図のような3種類が存在します。
ナット座面の種類

図の赤線部分がホイールとの接触部分で当然ホイール側の形状もナットに合わせて違います。というよりホイール側に合わせた座面形状のナットを選んであげる必要があります。
他にこんなに形状もあります。

テーパーナット

ストレートナット

球面座ナット

 

2)ピッチ

➁ハブボルトのピッチの項で触れたとおりでカーメーカーでほぼ決まるのでハブボルトに合わせたピッチのナットを選びましょう。
P1.5 :レクサス、トヨタ、ホンダ、マツダ、三菱、ダイハツ
P1.25:ニッサン、スバル、スズキ
ただし、OEM車は供給元のカーメーカーの規格を使用しているため注意が必要です。

 

3)ねじの呼び

ネジ穴の大きさのことで車体から出ているタイヤホイールを固定するためのハブボルトの太さに合わせた大きさのものを選択する必要があります。国産車ではほぼM12で、一部大型車や高級車にM14、一昔前の軽自動車の一部にはM10のものもありますが稀です。

 

4)貫通と袋

車体から出ているタイヤホイールを固定するためのハブボルトが見える貫通ナットとボルトを覆い隠す袋ナットがあります。
袋貫通

 

4)ナットの長さ

普通の長さのナットとショートナットが存在します。ショートナットはその名の通り、全長が短く作ってあります。主に軽自動車用でフェンダーからナットが突出しない為に短くしてあります。三菱車はボルトが長いので、ショートナットを使うと底着きしてしまう場合があり注意が必要です。
スタンダードショート

 

5)傘なし傘つき

俗に「傘つき」と呼ばれる工具がそれ以上奥へいかないように返しが付いたナットもあります。左のナットはスバルの純正ナットで右は社外ナットです。赤線で示したようにテーパー面の深さに大きな差があります。スバル車及び、スズキ車で社外ホイールに変更する際には元々のナットを流用するとナットホールから十分に頭が出ない為、工具がかかりにくい弊害が出ます。但し、最近のスズキ車では傘つきナットが純正採用され始めているので、その限りではありません。

テーパー面の深さ

 

ホイール変更時のナットについてのまとめ

カーメーカー純正ナット形状
座面(貫通/袋)
変更する
ホイール形状
ナット交換の
必要性
変更する場合に
最適なナット
LEXUS
(レクサス)
M12xP1.5/21HEX
平面(袋)テーパー
オープン型
必須テーパー(袋)
M12xP1.5/21HEX
平面
オープン型
なし
LEXUS
(レクサス)
M14xP1.5/22HEX
平面(袋)テーパー
オープン型
必須テーパー(袋)
M14xP1.5/21HEX
M14xP1.5/22HEX
平面
オープン型
なし
TOYOTA
(トヨタ)
M12xP1.5/21HEX
テーパー(貫通)テーパー
カバー型
なし
テーパー
オープン型
推奨※1テーパー(袋)
M12xP1.5/21HEX
テーパー(袋)テーパー
カバー型
なし※2テーパー(貫通)
M12xP1.5/21HEX
テーパー
オープン型
なし
平面(袋/貫通)テーパー
カバー型
必須テーパー(貫通)※3
M12xP1.5/21HEX
テーパー
オープン型
必須テーパー(袋)
M12xP1.5/21HEX
平面
オープン型
なし
TOYOTA
(トヨタ)
M14xP1.5/22HEX
平面(袋)テーパー
オープン型
必須テーパー(袋)
M14xP1.5/21HEX
M14xP1.5/22HEX
NISSAN
(ニッサン)
M12xP1.25/21HEX
テーパー(貫通)テーパー
カバー型
なし
テーパー
オープン型
推奨※1テーパー(袋)
M12xP1.25/21HEX
テーパー(袋)テーパー
カバー型
なし※2テーパー(貫通)
M12xP1.25/21HEX
テーパー
オープン型
なし
平面(袋)テーパー
カバー型
必須テーパー(袋)
M12xP1.25/21HEX
テーパー
オープン型
必須テーパー(袋)
M12xP1.25/21HEX
NISSAN
(ニッサン)
M14xP1.25/21HEX
平面(袋)テーパー
オープン型
必須テーパー(袋)
M14xP1.25/21HEX
HONDA
(ホンダ)
M12xP1.5/19HEX
球面(貫通)テーパー
カバー型
必須テーパー(貫通)※3
M12xP1.5/19HEX
テーパー
オープン型
必須テーパー(袋)
M12xP1.5/19HEX
球面(袋)テーパー
カバー型
必須テーパー(貫通)※3
M12xP1.5/19HEX
テーパー
オープン型
必須テーパー(袋)
M12xP1.5/19HEX
HONDA
(ホンダ)
M14xP1.5/22HEX
球面(袋)球面
オープン型
なし
テーパー
オープン型
必須テーパー(袋)
M14xP1.5/22HEX
MITSUBISHI
(ミツビシ)
M12xP1.5/21HEX
テーパー(貫通)テーパー
カバー型
なし
テーパー
オープン型
推奨※1テーパー(袋)
M12xP1.5/21HEX
テーパー(袋)テーパー
カバー型
なし※2テーパー(貫通)
M12xP1.5/21HEX
テーパー
オープン型
なし
平面(袋)テーパー
カバー型
必須テーパー(貫通)※3
M12xP1.5/21HEX
テーパー
オープン型
必須テーパー(袋)
M12xP1.5/21HEX
SUBARU
(スバル)
M12xP1.25/19HEX
テーパー(貫通)テーパー
カバー型
なし※5
テーパー
オープン型
推奨※1
※5
テーパー(袋)
M12xP1.25/21HEX
テーパー(袋)テーパー
カバー型
なし※2
※5
テーパー(貫通)
M12xP1.25/21HEX
テーパー
オープン型
なし※5
MAZDA
(マツダ)
M12xP1.5/21HEX
テーパー(貫通)テーパー
カバー型
なし
テーパー
オープン型
推奨※1テーパー(袋)
M12xP1.5/21HEX
テーパー(袋)テーパー
カバー型
なし※2テーパー(貫通)
M12xP1.5/21HEX
テーパー
オープン型
なし
SUZUKI
(スズキ)
M12xP1.25/19HEX
テーパー(貫通)テーパー
カバー型
なし※5
テーパー
オープン型
推奨※1
※5
テーパー(袋)
M12xP1.25/21HEX
テーパー(袋)テーパー
カバー型
なし※2
※5
テーパー(貫通)
M12xP1.25/21HEX
テーパー
オープン型
なし※5
DAIHATSU
(ダイハツ)
M12xP1.5/21HEX
テーパー(貫通)テーパー
カバー型
なし
テーパー
オープン型
推奨※1テーパー(袋)
M12xP1.5/21HEX
テーパー(袋)テーパー
カバー型
なし※2テーパー(貫通)
M12xP1.5/21HEX
テーパー
オープン型
なし

※1.機能的には問題ないが、ボルトが露出し雨風にさらされるので袋型に交換を推奨。
※2.カバーにナットが当たる場合があるので、その場合はテーパー貫通ナットに変更を推奨。
※3.カバーにあたらなければ袋ナットでも良いが、当たる可能性があるなら貫通が無難。
※4.貫通でも良いが、ボルトが露出し雨風にさらされるので袋型を推奨。
※5.工具がかかりにくい為、傘つきナットへ変更を推奨。

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名古屋ではスタッドレスタイヤの投げ売りが始まった

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昨日、年明けには投げ売りが始まるのでは?という記事を書きました。
しかし、なんと名古屋にあるスーパーオートバックス植田では今日から投げ売りが始まりました。なんと50%OFF!!正直おしっこちびった(笑)。今までの値段は何だったの?てかいくら何でも投げ売り早過ぎです。それというのも昨シーズンの名古屋のオートバックスはかなり売れ残して大変なことになっていました。その傷が癒えないうちに今シーズンの暖冬で「売れない」状況が追い打ち。借金スタートに加え、その深い心の傷から、「利益?何それおいしいの?」「今まで買ってもらったお客さんからの苦情?(∩゚д゚)アーアーキコエマセーン」となりふり構わず投げ売ってでも一旦仕切り直したいといったところでしょう。

というわけで今のオートバックスは買いだ。特にホイールセットが爆安でした。あれじゃ利益は出ないんでしょうけどジャンジャン買ってあげてね。



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スタッドレスを安く買いたい人必見

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急がない方に限るって情報ではありますが、スタッドレスタイヤの購入に踏み切ってない方は少し待った方が良いかも知れません。別に年末年始に移動するでもなし、年明けてからどっかのタイミングでスキースノボ行こうかな?とか雪見温泉行こうかな?とか考えている方。そうなるとスタッドレスタイヤがいるなぁなんて考えているなら年明けまで待っても良いかも知れません。
何故なら、今シーズンは異常な暖冬でどこも「スタッドレスタイヤが売れてない」つまり市場にモノがあふれている供給過剰の状態です。「最悪なくてもいいか?」、「あれば便利かな?」って感じの方は年を跨いでから投げ売りされる可能性にかけてみるのも手かも知れません。但し、全体として供給過剰であっても195/65R15、155/65R14やSUVの226/65R17など一部サイズは毎年品薄になるので投げ売りされる可能性は低く、逆にお買い得品はなくなってしまう可能性の方が高いので、この限りではありません。


難しいのは、スタッドレスタイヤは天候に大きく売り上げを左右される商品です。今日から冷え込む予報が出ていますが雪でも降ろうものなら一気にモノが動きます。それが数日続けば一転して供給不足に陥ります。どうにも物流のへたくそな業界であることも災いして、実はあったのに必要な時に見つからず諦めてから出てくるなんてことも間々あり、需要の急増では必要な人に必要なものが届かないなんてこともあります。これら様々な理由から、急な天候不良の際は「買えなかった」、「高いものしかなかった」なんてことも出てしまうので、絶対にスタッドレスタイヤが必要って方は待たずに買った方が無難です。




覚えている方もいるかも知れませんが、1997年にも大変な暖冬があって、その年には成人の日前後に全国的に大雪が降ったなんてことがありました。全国的に交通麻痺が起こり、成人式の前後だったこともあって大騒ぎになりました。実は今年の気候は、その時によく似ているそうです。「このまま暖冬なのか」、「はたまた19997年のような大雪」なのか、正確なところは誰にも分からないわけですが、そんなことでも起こらなければ供給過剰のモノ余りのシーズンとなりそうです。だからスタッドレスタイヤが必須って方はさっさと手に入れてしまうとして、「なくても良いか?」って人が安かったら買おうかなで買うには良いシーズンなのかも知れませんねってお話しでした。

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2015年ダンロップのスタッドレスを買うのは待て

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ダンロップスタッドレスの性能

ダンロップのスタッドレスタイヤは最新のプレミアムモデルであるウィンターマックスWM01と従来型のスタンダードモデルDSX2、及びSUV用のウィンターマックスSJ8がある。では、その性能をおさらいしてみよう。

ウィンターマックス WM01(WINTER MAXX WM01)

これまでのダンロップのスタッドレスタイヤと言えばグラスピックなど引っ掻きを期待した添加剤を入れたスタッドレスタイヤだった。しかし、ウィンターマックスは今までとは全く違うコンセプトで設計されたスタッドレスタイヤなのだ。即ちひたすら路面に密着することを追求した「超」密着型スタッドレスタイヤなのです。靴を履いて滑り台を登るより裸足で滑り台を登る方が滑らないように、ナノレベルでやわらかなゴムは路面の目に見えない凹凸に追随し密着して効くのだ。しかも立体的に骨格を形成するポリマーと混合されていることで、やわらかくともグニャグニャの腰砕けにはならないので走りも安定しているという素晴らしいスタッドレスなのだ。
WM01


DSX2

今年2015年、スタンダードモデルDSX2はグラスピックなどの引っ掻き添加剤を廃し、最新のウィンターマックスWM01で開発された路面「超」密着型のナノゴムを採用し、性能が向上している。パターンはそのままであるにも関わらず、最新コンパウンドのいわゆるナノゴムを採用しただけでこれほど表情が変わるのかという性能上昇を見せている。昨年までのDSX2は正直いまいちな出来だったが、2015年のDSX2は中々イイ。そりゃあ最新のスタッドレスタイヤには敵わないのも事実だが、何しろ安いのだ。比較的コストパフォーマンスは高いと言える。因みに2015年モデルはタイヤサイズが青バックの白抜きの文字なので注意だ。
DSX2


ウィンターマックス SJ8(WINTER MAXX SJ8)

WM01で開発された最新のナノゴムが採用されたSUV用スタッドレスタイヤです。WM01同様引っ掻きを脱して密着することで高い氷上性能を発揮する。柔らかくフワフワした乗り心地になりがちなスタッドレスタイヤにあって、しっかりコシのあるゴムのスタッドレスタイヤなので、車重の重いSUVでもしっかり走りやすく夏用タイヤにも負けない運転のしやすさが特徴だ。
SJ8


なぜダンロップのスタッドレスを買うのを止めるか

おさらいしてみても、性能面では止める理由はないのでは?と思われたでしょう。それはその通り、止める理由は別のところにある。
それは「来年モデルチェンジが濃厚」という単純な理由なのだ。ダンロップの関係者筋から「来年はモデルチェンジがある」というかなり確実性の高い情報が入っている。つまり来年になればウィンターマックスWM01はスタンダードモデルとなり、格段に安くなるであろうし、DSX2はモデルとして消えてしまうので万が一のパンクなどで1本、2本交換なんて時も困ってしまうなんて可能性もある。こういった可能性から今年はダンロップのスタッドレスタイヤは見送りと考えられるわけだ。
但し、SJ8は来年のモデルチェンジはなさそうなので、購入をためらう必要はない。


ダンロップの代わりに買うならコレだ

来年モデルチェンジだからといって交換しなければならない状態のスタッドレスタイヤを履き続けるのは愚の骨頂なので(そもそもこんなこと言って来年モデルチェンジしなかったら更に困るし…)、先の情報を踏まえた上でダンロップを選択するのか、それ以外でいくのかはユーザーの難しい選択になる。そこで場合別に代替になるスタッドレスタイヤを紹介していこう(ダンロップに怒られそうだが)。


WINTER MAXX WM01の乗り心地や性能が気に入っていた

夏タイヤに近くグニャグニャ、フワフワにしくいしっかりとした走りが気に入っていて、今度も乗り継ごうと考えていた方も結構いるのでは?もちろん来年のモデルチェンジを気にせず購入してもらうのも手だが、ここでもう一つの提案をしてみよう。
それがミシュランのスタッドレスタイヤという選択だ。乾燥路でも夏タイヤと変わらない乗り味と走り、ウィンターマックスを超える高速性能と静粛性能を持っている素晴らしいスタッドレスタイヤだ。一般的な販売価格はWM01より高いことが多いが、ネットでの購入なら価格差も少なくかなり安く手に入るのでお勧めだ。

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DSX2の安さが魅力だった

年間走行距離が10,000km程度と距離を走らないならヨコハマタイヤのアイスガードトリプルプラスがお勧めだ。氷上性能はDSX2を上回り、摩耗は若干早目なものの同価格帯で手に入る。更に言うなら効きの寿命はDSX2と同等以上なのもメリットだ。

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また、氷上性能も摩耗性能も同程度で、同価格帯のピレリのスタッドレスタイヤのあるアイスアシンメトリコという選択肢もある。まだまだ認知度は高くなく知らない方もいるかも知れないがピレリのスタッドレスタイヤも歴史が長く信頼度も高い。

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2015年一番止まるスタッドレスタイヤを(勝手に)決めたった

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実際のところスタッドレスタイヤの性能は、普段からタイヤを扱っている人間からしてもよくわからんのです。
確かにそれぞれ違いがあって、その違いも把握しているのだけれど、本当のところ「どいつが一番止まるんだ?」、「効きの差は?」、「効きの持ちの差は?」などなど疑問がある。
なぜ「実際のところ分からん」かというと、メーカー各社が同じ物差しで測定してくれないからだ。本来は低燃費タイヤの規格のように規格を統一し、物理的な値を同条件で測定して表記すべきなのだ。
しかし、条件は多く、氷の温度、氷の状態、気温、車、タイヤサイズ、空気圧、制動速度など様々なわけである。そして、転がり抵抗係数のような物理的な数値の算出でなく、極端に言えば各社が得意な条件で「何メートルで止まったぞ」と自画自賛しているに過ぎない。それをタイヤ公正取引協議会に届けカタログやWEBなどで公表するわけだ。そりゃ本当のことも分かるわけがないし、比較も出来ない。そんな中、今年は少し面白いことがあったので投稿してみる。


公表されている氷上試験

まずザックリ見て頂きたい。見ながら何が面白いのか考えて欲しい。


ブリヂストン

タイヤ銘柄ブリザック
ヴイアールエックス
BLIZZAK VRX
車種ノア
排気量2,000cc
前輪駆動
ABS作動
2名乗車相当
タイヤサイズ195/65R15
タイヤ空気圧240kPa
場所軽井沢風越公園
アイスアリーナ
路面状況氷盤
気温5.9℃
路面温度データなし
試験速度20km/h
制動距離14.7m
タイヤ銘柄ブリザック

REVO GZ
車種マークエックス
排気量2,500cc
後輪駆動
ABS作動
2名乗車相当
タイヤサイズ215/60R16
タイヤ空気圧230kPa
場所ブリヂストン北海道
プルービンググラウンド
路面状況氷盤
気温−1.2〜−1.1℃
路面温度−1.9℃
試験速度30km/h
制動距離24.4m

ヨコハマ

タイヤ銘柄アイスガード5プラス
ice Guard5 PLUS
iG50+
車種ノア
排気量2,000cc
前輪駆動
ABS作動
2名乗車相当
タイヤサイズ195/65R15
タイヤ空気圧240kPa
場所軽井沢風越公園
アイスアリーナ
路面状況氷盤
気温3.9~4.0℃
路面温度-1.6~-1.4℃
試験速度20km/h
制動距離13.0m
タイヤ銘柄アイスガード
トリプル プラス
iG30+
車種マークエックス
排気量2,500cc
四輪駆動
ABS作動
2名乗車相当
タイヤサイズ215/60R16
タイヤ空気圧230kPa
場所T * MARY
氷上制動試験路
路面状況氷盤
気温-2.4 ~ 2.1℃
路面温度ー1.7 ~ー1.2℃
試験速度40km/h
制動距離69.3m

ダンロップ

タイヤ銘柄ウインターマックス
WM01
車種プレミオ
排気量1,800cc
前輪駆動
ABS作動
2名乗車相当
タイヤサイズ195/65R15
タイヤ空気圧200kPa
場所住友ゴム工業(株)
名寄タイヤ テストコース
路面状況氷盤
気温−6 〜 −11℃
路面温度データなし
試験速度30km/h
制動距離29.6m
タイヤ銘柄DSX2
_
車種プレミオ
排気量1,800cc
前輪駆動
ABS作動
2名乗車相当
タイヤサイズ195/65R15
タイヤ空気圧200kPa
場所住友ゴム工業(株)
名寄タイヤ テストコース
路面状況氷盤
気温−6 〜 −11℃
路面温度データなし
試験速度30km/h
制動距離33.3m

トーヨー

タイヤ銘柄ガリット ギズ
GARIT GIZ
車種カローラアクシオ
排気量1,500cc
前輪駆動
ABS作動
2名乗車相当
タイヤサイズ195/65R15
タイヤ空気圧210kPa
場所東洋ゴム
サロマ テストコース
路面状況データなし
気温−6℃
路面温度−7.6℃
試験速度40km/h
制動距離42.3m
タイヤ銘柄ガリット G5
GARIT G5
車種カローラアクシオ
排気量1,500cc
前輪駆動
ABS作動
2名乗車相当
タイヤサイズ195/65R15
タイヤ空気圧210kPa
場所東洋ゴム
サロマ テストコース
路面状況データなし
気温−6℃
路面温度−7.6℃
試験速度40km/h
制動距離46.8m

グッドイヤー

タイヤ銘柄アイスナビ
車種プリウス
排気量1,800cc
前輪駆動
ABS作動
2名乗車相当
タイヤサイズ195/65R15
タイヤ空気圧前230kPa 後220kPa
場所住友ゴム工業(株)
名寄タイヤ テストコース
路面状況氷盤
気温ー3.7℃~ー5.1℃
路面温度データなし
試験速度30km/h
制動距離42.5m
タイヤ銘柄アイスナビ
ZEAⅡ
車種プリウス
排気量1,800cc
前輪駆動
ABS作動
2名乗車相当
タイヤサイズ195/65R15
タイヤ空気圧前230kPa 後220kPa
場所住友ゴム工業(株)
名寄タイヤ テストコース
路面状況氷盤
気温ー3.7℃~ー5.1℃
路面温度データなし
試験速度30km/h
制動距離46.9m

ミシュラン

タイヤ銘柄エックスアイス
XI3
車種シビック
排気量1,800cc
前輪駆動
ABS作動
?名乗車相当
タイヤサイズ205/55R16
タイヤ空気圧220kPa
場所士別寒冷地技術研究会
自動車試験場
路面状況氷盤
気温−2.2 〜 −4.9℃
路面温度−2.4 〜 −4.1℃
試験速度20km/h
制動距離9.58m
タイヤ銘柄エックスアイス
XI2
車種シビック
排気量1,800cc
前輪駆動
ABS作動
?名乗車相当
タイヤサイズ205/55R16
タイヤ空気圧220kPa
場所士別寒冷地技術研究会
自動車試験場
路面状況氷盤
気温−2.2 〜 −4.9℃
路面温度−2.4 〜 −4.1℃
試験速度20km/h
制動距離10.45m

おわかりいただけただろうか

ここまで見る気をなくす表を見て頂き、ありがとうございました。なんともバラバラで酷いデータ群だ。まったくもってけしからん。車種はおろか制動試験の速度すら合っていない。まるでメーカー各社が他社と比べられないようにしているようだ。
しかし、面白いと書いたのは、いつもバラバラのデータにある程度の共通点があったためだ。既に気が付いた方もいるかも知れない。あまりに見る気が失せる統一感のないデータのため気付かなかった方もいるかも知れない。

それでは並べてみましょう。

タイヤ銘柄ブリザック
ヴイアールエックス
BLIZZAK VRX
車種ノア
排気量2,000cc
前輪駆動
ABS作動
2名乗車相当
タイヤサイズ195/65R15
タイヤ空気圧240kPa
場所軽井沢風越公園
アイスアリーナ
路面状況氷盤
気温5.9℃
路面温度データなし
試験速度20km/h
制動距離14.7m
タイヤ銘柄アイスガード5プラス
ice Guard5 PLUS
iG50+
車種ノア
排気量2,000cc
前輪駆動
ABS作動
2名乗車相当
タイヤサイズ195/65R15
タイヤ空気圧240kPa
場所軽井沢風越公園
アイスアリーナ
路面状況氷盤
気温3.9~4.0℃
路面温度-1.6~-1.4℃
試験速度20km/h
制動距離13.0m

アイスガード5プラスがブリザックVRXを超えている

おわかりいただけだろう。車種やタイヤサイズ、制動試験の速度、試験場所など多くの点が共通しているのである。しかも、業界トップでスタッドレスタイヤで最も信頼の厚いブリザックを擁するブリヂストンの最新タイヤVRXより、アイスガード5プラスの方が短い制動距離で止まっているのだ。今年ヨコハマはアイスガード5のパターンはそのままにコンパウンドを変更するマイナーチェンジを施した。実は関係者の話からヨコハマはかねてよりブリヂストンが新製品を出した次の年ないしは、その次の年に新製品をリリースしようと調整している節がある。「後出しでも良いのでトップを超えたデータを出したい」と考えているのかもしれない。故に2013年にブリヂストンによりテストされた条件にぶつけてきたと考えられる。細かい条件はお互い自社の得意な条件で行ったとしても、興味深い結果でVRXを超えたからこそ比較できる条件のデータを公表したともとれる強気なデータだ。

そう言えば、今年ヨコハマタイヤに呼ばれて行ったアイスガード5プラスの試乗会の結果でも「ある意味VRX超えたかもわからんね」なんてことをまとめに書いたけど、その裏付けがデータでも示されたと言っても良いのかな?というわけで、当サイトの見解としては、2015年時点で一番止まるスタッドレスタイヤはアイスガード5プラスだ。


ヨコハマ iceGUARD 5 PLUS詳細

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誰でも出来るスタッドレスタイヤのお得な買い方の鉄則

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仕事でお車を使う方やお子さんの送り迎えがある方など、人によってはどうしても必要なスタッドレスタイヤ。
でも、結構高価ですよね。そこでお得な買い方の6つのポイントと1つの裏技を教えます。

お得な買い方のポイント

1.早く買う

最も大切なのは11月の中頃には契約を決めてしまうこと。早期割引による大幅な値引きがあることも多く、その他の特典が用意されているお店もある。大抵の場合、その店舗のハイシーズン価格の10%~20%は安く買える。


2.ネット通販で買う

やはりネット通販は断然安い。通販なしの店舗のみ営業のお店では太刀打ちできない価格帯。但し、どうしても顔の見えないお店で悪質な店舗が存在することも事実なので、信頼性のあるお店を選ぶことが必要。
そこで楽天などの大手通販サイトにあるお店を選ぶか、店舗保有型のネット通販ショップを選ぶのがお勧め。マルゼンなどは価格も非常に安く信頼性も高い。


3.ホイールセットで買う

大手ネット通販ショップは大抵オリジナルホイールを持っているので、そのホイールとのセットを選べば物凄い安い!!同業者として「なんじゃこの値段は?!」となるほど安い。ホイールセットなら自分で取り付けてもいいし、ほとんどの場合ガソリンスタンドですら履き替えに応じてくれる。面倒が少ないので個人的にはセットがお勧め。
既にホイールがあってタイヤだけで良い場合はタイヤのみで買っても良いが、どこかでは組換えてもらう必要がある。繁忙期であることも重なって引き受けてくれる店舗を探すのに苦労する場合があるが、最近は組換え専門店もあるので面倒でなければそれもよい。


4.今まで使っていたスタッドレスタイヤホイールは売る

少しでも高値を付けようと思えばヤフオクなどで売るのも手だし、面倒ならアップガレージなどの中古買取店に売る。大事なのは時期で、スタッドレスタイヤが売れる時期の少しだけ前の11月から12月中旬くらいに売ると値段が付きやすい。タイヤが無価値になっていてもアルミホイールに大きな傷がなければ3,000円程度では引き取ってくれる。最近ではスタッドレスタイヤホイールセットを購入すると、アルミ下取りで10,000円という量販店もあるが、それをしてもネット通販の安さには敵わない。


6.早期取り付けや受け取りをする

1シーズンに売れるスタッドレスタイヤホイールは想像を絶する数。いかなるショップでも大なり小なり保管スペースには頭を悩ませる。売れても商品がお店から出ていかないと最終的には詰まってしまい売り上げに影響する。繁忙期になれば人的ソースも足りなくなるため出来るだけ早期から沢山出荷してしまうのが儲かるやり方となる。
よって買う側もそれに協力すれば安く買えるというわけ。


7.昨年の売れ残りを狙う

これは言わば正攻法の裏技的で、運とタイミングが良ければ買えるイレギュラーな方法。基本的にスタッドレスタイヤはメーカーに返品できる。しかし、買い取り前提の商品も存在するし、卸業者などのルートから仕入れたタイヤは返品が出来ない為、ハイシーズンを過ぎれば売り残さない為に安く出回ることになる。シーズンを持ち越した商品も同様に安く出回る場合があるのでこれを狙うのだ。


安く買える時期・・・ハイシーズン過ぎの1月下旬から3月頃まで、またはシーズン越え品がお盆頃から出回る。


安く売られる場所・・店舗型のタイヤ取扱店が多い。現状ではネット通販の場合、シーズン落ちでも安くなっていないケースが多い。


性能に問題ないか・・管理倉庫保管なら1シーズン落ちでも性能には変化はない。ブリヂストンによる実証実験の結果も公開されている。


デメリット・・・・・同銘柄でもマイナーチェンジや、今年のDSX2のコンパウンド変更のように大きな仕様変更があると性能が大きく違う。元々安い店なら売り切っていることが多く、元値の兼ね合いで思ったほど安くない場合もあるので注意。


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そのスタッドレスタイヤ、これに当てはまったら滑る?!

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大丈夫、大丈夫と今年も使おうとしているスタッドレスタイヤ本当に大丈夫ですか?何の気なしに履こうとしていたけれど、確認したらダメじゃんってことないですか?
それどころかプロに見せたら、「数年前に寿命過ぎてますよ」なんて可能性ないですか?


それなりに雪が降ったり凍結する地域なら費用が掛かるのも仕方ないと思えるし、スタッドレスタイヤ点検の重要さもよくご存じです。故に点検もすれば定期的に買い替えるし、今年で何年目だっけ?大丈夫かな?と気を付けていることでしょう。
しかし、年に数回しか雪が降らない、降ったってほとんどの場合たいしたことないって地域の方はどうしたって意識が低くなりがちです。


「去年も大丈夫だったしぃ」と油断してる方、去年氷の上に乗りました?それどころか雪の上にも乗っていないって方もいるのでは?
長くタイヤに関わっていると色んなお客さんや色んなタイヤと出会います。
「スタッドレス履いてたのに滑ったんですよぉ!」と言われ、タイヤを拝見すれば、そのタイヤではさぞや怖かったでしょう…となることもよくあります。


普段、乾燥路を走っているときは平気で当たり前です。
いざ仕事に行こうと思ったら・・・!
いざ子供を塾に迎えに行こうとしたら・・・!
仕事から帰ろうとしたら・・・!
坂に差し掛かったら、下っていたら・・・!

そうならない為に使用前の点検をお勧めします。折角、手間と費用をかけて履き替えるんですから使えるものでないといけませんよね。これから書くことを知っておけば買わなくても良いものを押し売りされることもありませんしね。







3つのチェックポイント+α


1.残り溝チェック

国内メーカーのスタッドレスタイヤの初期溝は凡そ9mmです。その半分の残り溝5mm程度でプラットフォームと呼ばれるサインが露出し使用限界となります。
スタッドレスタイヤは溝に雪を押し固めそれを後方へ掻き出して駆動力を得るため、十分な溝がないと雪を上から潰し固めるだけとなり、駆動力が足りなくなります。それ故、新品からまだ半分も溝が残っているのにスタッドレスタイヤとしては使用できなくなるのです。
また、ブリヂストンのスタッドレスタイヤは残り溝半分以降はゴムが変わり、ブリザックの特徴であり効きの要である発砲ゴムではなくなるためスタッドレスタイヤとしては全く機能しなくなります。


2.経過年数チェック

スタッドレスタイヤはゴムの硬化や劣化の影響を顕著に受けて効きが変わります。使用しているタイヤ、使用状況、保管状況などで一概には言えませんが、使用開始からの経過年数が判断基準のひとつになります。メーカー各社は3年の使用を一つの目安として、以降は状況により判断するよう謳っていますが3年を超えても十分に使えるケースもあり、メーカーにより大きな差があります。下記の耐用年数はあくまで長年タイヤに触れ、年に何度も厳しい凍結地域にも出向く当サイト管理人の見解としての耐用年数です。使用状況により差異があるので、ご使用のスタッドレスタイヤが耐用年数目安を超えている場合はタイヤショップなどで確認してもらうのも良いでしょう。


普通乗用車用スタッドレスタイヤの耐用年数目安

メーカータイヤ銘柄耐用年数目安
BRIDGESTONE
ブリヂストン
BLIZZAK VRX5年
BLIZZAK REVO GZ4~5年
BLIZZAK REVO 24年
YOKOHAMA
ヨコハマ
ice GUARD 5 plus iG50 plus4~5年
ice GUARD 3 plus iG30 plus3~4年
ice GUARD BLACK iG203年
DUNLOP
ダンロップ
WINTER MAXX WM024年
WINTER MAXX WM023~4年
DSX23年
DSX3年
TOYO
トーヨー
GARIT GIZ3~4年
GARIT G53年
GARIT G43年
TRANPATH MK-4alpha3年
TRANPATH MK-43年
GOODYEAR
グッドイヤー
ICE NAVI 63~4年
ICE NAVI ZEA23年
ICE NAVI ZEA3年
MICHELIN
ミシュラン
Xice XI33~4年
Xice XI23~4年
Xice3年
PIRELLI
ピレリ
WINTER ICE ASIMMETRICO 3~4年
WINTER ICE CONTROL3年
CONTINENTAL
コンチネンタル
ContiVikingContact63年
ContiVikingContact53年

SUV用スタッドレスタイヤの耐用年数目安

メーカータイヤ銘柄耐用年数目安
BRIDGESTONE
ブリヂストン
BLIZZAK DM-V25年
BLIZZAK DM-V14~5年
YOKOHAMA
ヨコハマ
iceGUARD SUV G0754~5年
GEOLANDER I/T-S G0734年
GEOLANDER I/T G0723年
DUNLOP
ダンロップ
WINTER MAXX SJ83~4年
GRANDTREK SJ73年
TOYO
トーヨー
OBSERVE GSi-53年
Winter TRANPATH S13年
GOODYEAR
グッドイヤー
ICE NAVI SUV3年
WRANGLER IP/N3年
MICHELIN
ミシュラン
Latitude X-ICE XI23~4年
Latitude X-ICE XI3年
PIRELLI
ピレリ
WINTER ICE ASIMMETRICO for SUV3年
WINTER ICE CONTROL for SUV3年
CONTINENTAL
コンチネンタル
ContiVikingContact6 SUV3年
ContiVikingContact5 SUV3年

※タイヤによって元々の性能に開きがある為、耐用年数目安は新品時の効きを基準として一定以上効きが落ちるおおよその期間としました。
使用開始年が分からない場合はタイヤに刻印されている製造年週が参考になります。
cereal


3.ゴムの柔らかさチェック

ゴムの硬さを「硬さ計」で測定することで確認できます。タイヤ館などでも無料で検査してもらえますが、お店が大忙しになる12月などの繁忙期は避けて来店してあげて下さい。
硬さ計は通販でも購入できるので、ご自身で検査する場合は硬さ計にある使用限度の表示と取扱説明書に従ってください。但し、あくまでも参考程度でこれだけで判断できるというものでもありませんし、まともな機器は安くないので専門店で見てもらうのをお勧めします。安いものは2,000円程度でも売られているので興味のある方は購入してみても良いかも知れません。

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感想(7件)

+α.その他のチェック

チッピングと呼ばれるゴムが小さく千切れる現象が見受けられる。特にミシュランのスタッドレスタイヤなど欧州系の少し硬めのスタッドレスタイヤに見られることが多い。ゴムが劣化している為、起こる現象で当然かなり効きは落ちています。

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ヨコハマのスタッドレスタイヤ「iceGUARD 5 PLUS(アイスガード5プラス)」は買いという理由

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今年発売されたヨコハマタイヤの最新スタッドレスタイヤ「iceGUARD 5 PLUS(アイスガード ファイブ プラス)」に試乗してきました。
その上で、結果から言えばコイツは「買いだ!」と感じたので、試乗した評価と感想を以下に述べていきます。

試乗環境

場 所:スケートリンク
路 面:まさにツルツルのミラーバーン
自動車:30プリウス
比 較:ブリヂストンBLIZZAK VRX(ブリザック ブイアールエックス)
    ヨコハマiceGUARD 3 PLUS(アイスガード トリプル プラス)
コース:スラローム、旋回2周、時速20kmからの制動
温 度:路面-0.5℃、気温2℃(共にヨコハマタイヤ営業担当の公表値)
その他:タイヤは全て新品
    空気圧は全車プリウスの標準空気圧(前230kPa、後220kPa)であることを代表者が確認

試乗しての評価と感想

走り出し

iceGUARD 5 PLUS

ゆっくりとアクセルを踏み込んでいくと、完全停止からの立ち上がりこそ若干空転した感覚はあったものの、動き出してからは非常にスムーズに増速しました。

VRX

iceGUARD 5 PLUSと同様の挙動で共に同点レベルでした。

iceGUARD 3 PLUS

かなり気を使って増速させてあげたものの、これ程過酷な路面状況なので仕方ないでしょう。むしろ前者2タイヤの実力が非常に高かったということです。

iceGUARD 5 PLUS VS VRX

明確な違いは感じられませんでした。双方ともに十分な性能でした。

スラローム

iceGUARD 5 PLUS

低速でのスラローム走行も案外思ったラインで走行できました。指示された速度より少し増速してみたら、やはり少し膨らみましたがこの路面状況なら致し方ないところです。
速度を戻しハンドルを切り直して立て直しました。

VRX

iceGUARD 5 PLUSと概ね同じ挙動でしたが、VRXの方が負荷がかかった状態でタイヤの変形が若干少なかったように感じました。おそらくはVRXの方が骨格がしっかりしていてコシが強いのではと考えられます。
指示された速度より少し増速してみたら、やはり少し膨らんだ為、速度を戻しハンドルを切り直して立て直しました。

iceGUARD 3 PLUS

前者2タイヤに比べ、膨らんでしまうため速度を落とさざるを得ませんでした。

iceGUARD 5 PLUS VS VRX

iceGUARD 5 PLUSとVRXはスラロームでの氷上性能は互角レベルでしたが、中高速時にはiceGUARD 5 PLUSのコシの弱さが出るかも知れません。

旋回2周

iceGUARD 5 PLUS

低速での旋回走行をしてみると膨らんでいきません。ほとんどハンドルを切り直す必要がありません。なるほど、ヨコハマはこれを体験させたかったのでしょう。
実はこの旋回は昨年の試乗会のコースにはありませんでした。正に横滑りに強くなったのが今回の目玉のひとつというわけでしょう。
横滑り防止装置の点灯は数回ありましたが、ハンドルの切り直しは舵角調整レベルでしっかり回れました。

VRX

旋回2周目に入ったあたりで外側においてあるコーンに車を接触させました。しかし、その瞬間速度メーターを見ると指示された速度をオーバーしていました。実は安心感があったため、調子に乗ってアクセルを踏み込んでしまったようです。
横滑り防止装置は常にパカパカと点いたり消えたりでしたが、やはり横方向への効きもよく流石の最新ブリザックといったところです。

iceGUARD 3 PLUS

明らかに滑っているので速度を上げるのも怖いし、細かくハンドルを切り直さねばならなかったためハンドルを握る手にも力が入り肩が凝りました。

iceGUARD 5 PLUS VS VRX

私が走った限りにおいては、横滑り防止装置の点灯は回数はiceGUARD 5 PLUSの方がVRXより少なく、且つiceGUARD 5 PLUSの方がコントロールがしやすいと感じました。というのも確かに滑ってはいるのですが滑り方が一定しているので舵角調整が最小限で済んだと感じられたからです。一方VRXは確かに効いていましたが、速度やハンドルの切れ角の僅かな差で効きが変わってしまうように感じられ、角調整の頻度が高かったように感じました。

時速20kmからの制動

iceGUARD 5 PLUS VS VRX とおまけ(iceGUARD 3 PLUS)

ドンとブレーキを踏むと、ABSがしっかり働き完全停止しました。iceGUARD 5 PLUSもVRXほとんど一緒でした。 iceGUARD 3 PLUSは車体1つ分以上先へ行ってしまいました。

前後も含めたブツブツ

こういったイベントでは常ですが撮影は禁止でしたので画像がなく申し訳ありません。何枚か撮ってやろうと思っていたんですが、周囲に十数人の営業マンがいて滑りやすい足元の中で隠し撮りは、私がチキンハートでなくとも不可能だったでしょう。(決して私がチキンだったわけではないと信じたい)
タイヤに関わるものとして、ブログネタでなくとも撮影したかったのは「タイヤの側面」です。何故なら、スペシャルタイヤ(見た目で分からなくても側面の製造コードなどに違いがあると考えられる)があり得るからで、今回のタイヤはそれを疑いたくなるほど良かったからです。限られた関係者のみの試乗会でも、社に帰れば販売責任者であったり販売スタッフなわけですから、当然その店での販売本数に大きく影響します。また持って帰った感想が良ければ試乗をしていない販売スタッフも話を聞き販売が促進されます。つまり試乗者を味方につければお店を味方につけたと同じと言えるわけです。
そんなわけで、後ほど私のお店のエリアの営業所長に「先日はありがとうございました。良かったですよ」なんて話をしながら、「スペシャルですか?」なんて鎌をかけてみましたが「がっはっは、うちにはそんなのないですよ」とのことでした。信じて良い表情と返答だったと感じました。海千山千の所長職ですから私などコロリと騙されているのかも知れませんけれど…アイスガード5プラスがVRX超えたかもわからんね。

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