タイヤのことを考えるなら、タイヤワックスは塗るべきか?

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タイヤワックスとは?

タイヤ用の艶出し剤のことで、使用していると茶色くなったり灰色がかったりするタイヤに塗ることで、黒く美しい艶を出してくれる薬剤です。主にシリコン皮膜を形成することでタイヤが黒くきれいに見えることを期待するものですが、タイヤの保護をうたっているものも見受けられます。

 

タイヤワックスFAQ

よくあるお客さんからの質問に対に答える形式で見ていきましょう。

 

Q1.タイヤワックスの効果は?
A1.見た目を美しくするためのものです。タイヤは性質上どうしても茶ボケたり、灰色がかって艶がなくなったりするものです。タイヤワックスを塗ることで黒く艶のある足元を取り戻せます。

 

Q2.タイヤのヒビを防いでくれるの?
A2.率直に言って答えは「NO」です。UVカットなどをうたう製品もあり確かに紫外線をカットする成分が入っているのでしょう。しかし、別の理由で理論的にも経験的にも逆効果であると言っていいようです。

理論:タイヤはゴム製品である以上、紫外線やオゾンなど外的要因で必ず劣化します。それを抑えるため劣化抑制剤が添加されています。そして、この抑制剤は油類と仲が良く油によく溶けます。それ故、タイヤには灯油などの油類を近づけないよう注意書きがあるのです。実はタイヤワックスの多くは油性であり、タイヤに塗布すれば練りこまれた劣化抑制剤を浸み出させ、結果的に劣化を促進させてしまうのです。
経験:定常的に油性のタイヤワックスを使用している方のタイヤ交換をすることがあります。一見ツヤがあってきれいですが、タイヤをばらす際にかかる多少のストレスで大抵は深いクラックを露出させます。深いクラックをワックスの皮膜で隠しているだけなのです。

 

Q3.それでも使いたいのだけれど、良いのない?
A3.あります。保護までは期待しないで頂きたいですが見た目の美しさを得ながら、タイヤの痛みを最小限にするワックス、それが水性タイヤワックスです。劣化抑制剤は水との親和性が低いので悪影響はほとんどありません。但し、水性ですから雨が降ったり洗車をしたりすれば簡単に落ちてしまいます。洗車の後にサッとひと塗りといった使い方がお勧めです。私が使っているのは業務用で石原薬品のUNICON ( ユニコン ) タイヤ&レザーワックス248SBという商品ですが、18L入りしかありませんでした。そこで幾つか試してみた結果、良かったものを挙げておきます。

使い方

タイヤに吹きかけスポンジや布でのばすだけです。タイヤ拭き用のタイヤバフも売っているけど百均の食器洗い用のスポンジで十分ですよ。その時に手が汚れないように軍手かゴム手袋も買ってくると良いかも知れませんね。ロープロとかでホイールに飛び散るのが気になるならスポンジにスプレーしてタイヤに塗るときれいに仕上がりますよ。

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