今年の流行サイズ185/60R15の安い変換サイズ

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いやぁ冬本番ですね。
11月なのに東京でも雪が降ちゃったりしてマジかぁって感じです。
こうなると我々タイヤに携わる者はみんな俄然忙しくなります。
ナビゲーターも御多分に漏れず貧乏暇なし、忙しくしてます。
若いとは言えない年齢なので体ギシギシです。中々記事もアップできなくて申し訳ありません。

さて本題です。
今年のコンパクトカーの流行サイズと言っても良いこのサイズ

185/60R15

しかし、このサイズ大きさの割に意外と高いんです。そんな問題を緩和、解決していきましょう。

 

185/60R15を採用している車種

まずは代表的な車種を列挙してみましょう。
カローラフィールダー
シエンタ
・ヴィッツ
・インサイト
グレイス
シャトル
・フィット
・フィットシャトルハイブリッド
スイフト

ね。発売されて間もない車や流行の車が沢山でしょう?

 

値段を見てみましょう

冬道では絶対的な信頼を獲得しているブリザックの最新モデルVRXのタイヤ1本のみとホイール付き1本の値段を例に見ていきます。

結構、良い値段しますね。ブリザックVRXだから高いってだけじゃないんです。例えばワンサイズ大きい185/65R15だとこんな感じ。

大きいのにこっちの方が安いっておかしいでしょ?でもこれがタイヤ業界の常識なんです。多少なりと大きくても扁平率が大きい方が安い傾向にあります。じゃあこっちのサイズを付ければ良いじゃんて思うかもしれませんがそうはいきません。
185/60R15は理論外径で606mmほど
185/65R15は理論外径で625mmほど
と大きくボディーへの干渉リスクは勿論、速度メーターの誤差や僅かながら車検が通らないリスクも出てきます。




安い適合変換サイズ

インチダウンという方法

175/70R14を装着するのがその方法です。
175/40R14の理論外径は603mmほどと適正なので、185/65R15で挙げたようなリスクはありません。

 

discbrake但し、車種によっては14インチへのインチダウンが不可能な場合があります。主にブレーキの大きさによるものでホイールを小さくしようとしてもブレーキに当たればインチダウンすることが出来ません。主に問題になるのは左図で示した前輪のディスクブレーキですが、プリウスαなど一部車種では後輪のドラムブレーキが干渉してインチダウンが出来ない場合もあります。

 

その他のリスク

物理的な形状の問題がなくインチダウンが可能であっても以下のような問題はあります。

 

➁タイヤが細くなる

理論値で185mmから175mmへ10mmと5%ほど幅が狭くなります。一般に幅が狭くなると氷の上でのブレーキには不利です。

 

➂インチダウンに伴うリスク

inchdown
インチダウンをするということは上図のようにホイールの部分が減りタイヤの部分が増えるということです。これは乗り心地が柔らかくなってハンドル操作をしたときのレスポンスが遅くなります。具体的にどうなるかというとグニャグニャとした乗り心地になり、右左折やカーブ、車線変更などをした際にフラフラしやすくなります。そもそもスタッドレスタイヤは概ね夏タイヤより構成される部材が柔らかい為、それだけで前述のような乗り心地や走行性能の問題が出ます。インチダウンはそれを更に加速する方向なので悪い方向の相乗効果を生み出してしまいます。

 

これらのリスクを理解した上でインチダウンするのは一つの選択肢です。何より安いですからね。同じ条件で比較してこれだけの価格差があります。予算がないときは冬時期だけなのでと我慢するのも手ですかね。

 

インチダウンしない方法

上述のリスクを避けたいけれど185/60R15の価格については何とかならないでしょうか?

インチダウンしない変換サイズ

何とかなります。
ズバリ175/65R15です。
理論外径は608mmほどとほぼ同外径で、実は一部車種では同車種で185/60R15がついてる車と175/65R15がついている車が存在するなど自動車メーカーの純正でも変換されるサイズなのです。

 

先に触れたタイヤが細くなることによるリスクはありますが、それ以外は185/60R15とほぼ同じなわけですから非常に低リスクです。しかも価格は同条件で以下のように大きな差があります。1本でこの差ですから4本で17,000円ほどと大きな金額です。

 

結論

175/65R15なら安く買えてリスクも少ない。

 

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