ピレリのスタッドレスタイヤの最新モデル「ICE ZERO ASIMMETRICO」アイスゼロアシンメトリコです。

➀新３Ｄサイプ：接地圧の向上、トレッド剛性増加、ブレーキング性能向上。
➁低ボイドレシオ：接地面積増加、アイスグリップ性能向上。
➂ダブル・サイドトゥサイド・グルーブ：接地面の均等分圧、スノーウェット性能向上。
➃スクエアブロック：ショルダー部の最適化デザインとの相乗効果による効果的な接地面の実現、アイズ性能向上。

アイスゼロアシンメトリコは日本の様々な雪道に対応しながら、特に氷上性能の向上を狙ってモデルチェンジされています。溝の比率を減らして接地面を増やし、部分的な接地圧の向上や接地面の最適化などでタイヤ全体を使って氷に張り付く工夫がされています。
また、新リキッドポリマーの採用でトレッドの柔軟性が増加されることで氷に対する効きが向上し、経年による性能低下についてもわずかながら抑えられています。
耐摩耗性についてはトレッドゴムは柔らかくなっていますが、溝面積の比率が減らされていることでトレードオフされ、先代と同等レベルを保持しています。
氷上で高い制動性能を発揮してくれるのはもちろんですが、アスファルト上での高速安定性の高さが売りです。このため、非降雪地域にお住まいでレジャーなどで雪国に出向かれる方は、もっとも長い運転時間となる自宅から目的地への高速道路移動において高い安心感があります。
氷上制動性能はスポンジ系のゴムを採用しているブリヂストンやヨコハマには劣りますが、及第点と言える性能は有しています。他方、有名メーカーの中では非常に安価に購入できます。安かろう悪かろうではなく、安い割には高い性能を持っています。

欠点：先代でも不満があった雪上性能ですが、溝面積を増やしたことで更にネガティブな影響が出ているように感じます。雪深い地域にはやや不向きのように感じます。

2022年7月発売