2021年冬に注目の新スタッドレスタイヤはこれだ

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今年発売の新製品

【普通乗用車用】
1.ブリヂストンのBLIZZAK(ブリザック)の最新モデル「VRX3(ブイアールエックススリー)」を発表

2.ヨコハマのiceGUARD(アイスガード)の最新モデル「iceGUARD 7 iG70」(アイスガード セブン)を発表


3.グッドイヤーのICE NAVI(アイスナビ)の最新モデル「ICE NAVI 8(アイスナビ エイト)」を発表


【SUV用】
4.ダンロップのSUV用スタッドレスタイヤ「WINTER MAXX(ウィンターマックス)の最新モデル「 SJ8+(エスジェイエイトプラス)」を発表

5.トーヨーのSUV用スタッドレスタイヤ「OBSERVE(オブザーブ)」の最新モデル「GSi−6(ジーエスアイシックス)」を発表

新製品のセールスポイント

細かい性能は実際に試乗会で乗ってからレポートしますが、現状メーカーが言うところの「売り」です。
昨年はコロナの影響を受け、試乗会が開催されなかったり試乗会に行くことも難しい状況にありましたが今年は大丈夫そうかなと思います。

【普通乗用車用】
1.ブリヂストン「VRX3(ブイアールエックススリー)」
発砲ゴムの気泡形状を楕円に変えたことで水膜除去効果がアップした結果、氷上制動性能が大幅に改善しています。またパターンの刷新により耐摩耗性を改善、新たな添加剤により効きの持ちをアップさせています。メーカー技術部は「段飛ばし」に改善したと自信を見せていました。

2.ヨコハマ「iceGUARD 7 iG70(アイスガード セブン)」
接地面積を大幅に増加させ、更に新素材を添加したウルトラ吸水ゴムの採用で氷上制動性能を重点に改善させています。一方でランド比が増えると不利に働く雪上性能はエッジ量を増加させることでややアップさせています。また摩耗すると幅が広くなるサイプにより摩耗中期から後期でも効きが維持されます。

3.グッドイヤーの「ICE NAVI 8(アイスナビ エイト)」
ランド比をやや増加させピッチを増やすことで氷上性能を改善し、耐摩耗性能も改善させています。また静粛性能についてもやや改善させています。

【SUV用】
4.ダンロップSUV用「WINTER MAXX SJ8+(ウィンターマックス エスジェイエイトプラス)」
WM03に採用したコンパウンドへのチェンジのみの変更で、氷上性能をやや改善し、静粛性もわずかに改善させています。一方で耐摩耗性能はやや弱くなっている。各社実際には低下している性能があっても前モデルから維持しているように発表するところを悪化してもしっかり発表しているのが企業姿勢として素晴らしい。

5.トーヨーSUV用 「OBSERVE GSi−6(オブザーブ ジーエスアイシックス)」
雪上制動性能をやや改善し、スタッドレスとしては珍しく現時点(2021年7月)では氷上性能には言及せず、雪上性能とウェット性能の改善を重点に発表しています。


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今年「買い」のお買い得なモデル

ヨコハマのiceGUARDの一つ前のモデル「iceGUARD 6 iG60」は非常に性能が高いにも関わらず、「7」が発売されたことでスタンダードモデルになり、かなりお買い得に販売されることになるはずです。
同じ条件でいえば「BLIZZAK VRX2」もお買い得になるには違いないですが、元が高いこととブリヂストンは最近スタンダードモデルも安売りしたがらない傾向にあるため、少なくともシーズン初めは思いのほか値下がりしないでしょう。
但し、シーズンが始まってしばらくすれば販売本数が欲しいどこかしらに地域の営業所がコッソリと卸に流したりして結局値崩れしている傾向にあります。

昨年の売れ残りは?

2020年―2021年シーズンは全国的には冷え込み、雪が多かったため、ここ2,3年市場に滞留していたスタッドレスタイヤの多くは吐き出されました。それ故、メーカーはほとんど持越し品を持っていないと考えられ、我々販売店にも「繰り越し品を安く買わないか」といった話はほとんど聞こえてきません。
地域によっては数年悲鳴を上げていた量販店もほとんどの在庫を吐き出したと聞いていますので、今シーズンは売れ残り品を安く買うのは難しいかもしれません。

有名海外メーカーは?

ミシュランは夏用タイヤの生産が未だにコロナの影響を受けて不調ですが、スタッドレスタイヤは良くも悪くも中国生産であるため影響は限定的と考えられます。但し、某お米の国が(嫌がらせと言われていますが)コンテナを返さないため輸出用コンテナが非常に不足しており、物流に大きく影響しているのは気にかかります。
ピレリも夏タイヤの欠品がまだまだ多く、スタッドレスタイヤも東ヨーロッパ生産のものも多くあるため気になるところではあります。
グッドイヤーは住友ゴム生産のため影響は少ないと考えられます。

追って情報が入り次第また何かの形で触れようと思います。

まとめ

1.業界の傾向としてブリヂストンは新製品が発売された年は特に強い。
2.ヨコハマの一つ前モデルiceGUARD 6 iG60がお買い得。
3.昨年の売れ残り品を安く買うチャンスは多くない。
4.最近人気で販売台数の増えているSUVに対するスタッドレスタイヤの新製品はインパクトに欠ける。
5.コロナの不景気もあってメーカーの販売見込みは抑えめになる可能性が高い。生産もスタンダード品の生産本数が抑えめになる可能性が高い。
6.ピレリは生産本数が少なくなる可能性がある。
7.様々な原材料が高騰しており価格としてはやや高くなる可能性が高い。

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