以前は新車装着タイヤといえば、あまり性能の良いタイヤがついていなかったこともあり、今も安いタイヤがついているんだろうと思っている方が多くいます。しかし、近年の軽自動車は高い燃費性能を求められるだけでなく、小さなボディーの中に最新の安全装備を備えています。その為、タイヤにも高い性能が求められ一般的な軽自動車でも中級グレードのタイヤが装着されているケースが多く、カスタムなど高グレード車ではポテンザなどの上級タイヤが装着されている車も多くみられるようになりました。幾ら衝突防止の自動ブレーキが装備されていても制動距離の長いタイヤでは結局ぶつかってしまうため、性能の高いタイヤが要求されるということでしょう。
目次
1.普通軽自動車にオススメのタイヤ
ミラ、アルト、N-ONEなどにオススメのタイヤを想定しています。少し背が高いですがムーブ、ワゴンR、N-WGNなども概ねこちらで良いでしょう。但し、ショルダー摩耗が顕著な場合やフラつきが気になる方は「2.背の高い軽自動車にオススメのタイヤ」を選択してください。
2.背の高い軽自動車にオススメのタイヤ
N-BOX、スペーシア、タントなどにオススメのタイヤを想定しています。
ポイント
車種の特性上こんな症状が出やすい
・タイヤが小さいので距離の割には沢山タイヤが回り、必然的に減りやすい。
・小回りが利くのでショルダー摩耗が激しいケースが多い。
・ワゴン系やハイト系と背の高い車が多くふらつきやすくショルダー摩耗が出やすい。
・タイヤが細く接地面積が狭いため負荷が集中し急制動時の制動距離が延びやすい。
・小回りが利くのでショルダー摩耗が激しいケースが多い。
・ワゴン系やハイト系と背の高い車が多くふらつきやすくショルダー摩耗が出やすい。
・タイヤが細く接地面積が狭いため負荷が集中し急制動時の制動距離が延びやすい。
用途のタイプで別種の症状が出る
ケース1
・スーパーなどの狭い駐車場に止めることが多いため顕著にショルダー摩耗が出ることが多い。
ケース2
・ちょっとしか乗らないからタイヤは摩耗せず、いつもヒビでダメになる。
・スーパーなどの狭い駐車場に止めることが多いため顕著にショルダー摩耗が出ることが多い。
ケース2
・ちょっとしか乗らないからタイヤは摩耗せず、いつもヒビでダメになる。
これらを踏まえて困った特徴を抑えながら、プラスの性能を加えてくれるオススメタイヤをご紹介します。
1.普通軽自動車にオススメのタイヤ
1.ECOPIA NH200/NH200C(エコピア エヌエイチニヒャク/エヌエイチニヒャクシー)
良いところ
ブリヂストン独自の軽・コンパクトカー専用設計により、小回りの多い軽自動車でも運転しやすくなっています。 オーソドックスではあるものの、必要十分な性能を備えた良いスタンダードタイヤです。
耐ハイドロプレーニング性能が高く、低速での路面への密着度も高いためウェットでも滑りにくい特徴を持っています。
雨の日の高い性能は前述したとおりで、静粛性能や乗り心地などの快適性も高い。それに加えてコンパウンドの劣化速度がゆっくりで性能低下が遅いため、これらの性能が新品時に近い状態で長く続きます。
悪いところ
コスト面を気にして乗られることが多い軽自動車は中々コストをかけづらいという方も多いので、そういった方には高価と感じられるかも知れません。しかし、軽自動車も随分高価になり小さな車が良いから乗っているけれど安全性や快適性を重視するという方も増えていて、そうした方には決して高くないタイヤです。
こんなあなたに
もっとも標準的なグレードで新車装着されているケースも非常に多いエコピアの一般市販モデルです。新車装着でエコピアが装着されていて不満がないなら、このタイヤを選択すれば間違いないでしょう。
「運転に疲れを感じる」、「高い安全性を求める」、「少し予算が許す」あなたはこのタイヤを選ぶと高い満足が得られるでしょう。
ECOPIA NH200/NH200Cの詳細とサイズラインナップ
2.ダンロップ ENASAVE EC204
3.ブリヂストン NEWNO
「運転に疲れを感じる」、「高い安全性を求める」、「少し予算が許す」あなたはこのタイヤを選ぶと高い満足が得られるでしょう。
ECOPIA NH200/NH200Cの詳細とサイズラインナップ
2.ダンロップ ENASAVE EC204
(エナセーブ イーシーニーマルヨン)
良いところ
ダンロップのコンパウンドは元々硬めで摩耗に強い傾向にあります。更にEC204はエナセーブで初めての非対称パターンを採用しアウトサイドのブロックの強化などで耐偏摩耗性をアップさせることで、更に摩耗寿命を延ばしています。
全サイズで転がり抵抗係数のグレーディング’AA’と平均以上の高い低燃費性能を実現しています。
ダンロップの中で最も安価なカタログモデルであり比較的安価と言えます。他社のベースグレードと比較すればやや高めですが、低燃費性能と耐摩耗性能では高い性能を持っているためトータルでプラスでしょう。
悪いところ
元々硬めのコンパウンドなことに加えて硬化速度も速めです。当然ヒビ割れや硬化によるグリップ力の低下も早いことを意味します。沢山走る方には問題にならないレベルですが、年間走行距離8,000km未満ではゴム硬化によるタイヤ劣化が顕著になるため問題になるでしょう。
こんなあなたに
買いやすい価格、高い燃費と耐摩耗性能は高い経済性を意味します。あなたがもし「何よりも経済性を優先する」ならば、この高いコストパフォーマンスを持つタイヤを選択して損はないでしょう。ゴムの硬化を考えると4年程では使い切りたいところなので、「年間走行距離が10,000km以上」の方の使用に向いています。
ENASAVE EC204の詳細とサイズラインナップ
ENASAVE EC204の詳細とサイズラインナップ
3.ブリヂストン NEWNO
(ニューノ)
良いところ
ブリヂストンのタイヤと考えるとかなり安価な部類です。ガソリンスタンドなどでシェア取り、販売ノルマ達成のための本数売りによく使われるため、新製品の期間が過ぎれば更に安くなるでしょう。
ヨコハマ BluEarth-ES ES32やトーヨーNANO ENERGY 3の方が安く売られているケースが多いようです。
ヨコハマ BluEarth-ES ES32やトーヨーNANO ENERGY 3の方が安く売られているケースが多いようです。
低価格帯のタイヤの中でゴムの劣化がゆっくりと進むタイヤです。ゴムの柔らかさが長続きするので硬化による性能の低下は比較的ゆっくりと進みます。ウェット性能も長持ちします。
悪いところ
摩耗速度はかなり早めで偏摩耗に対する耐性も低いのでよく減ります。
剛性が弱く腰砕け感があるので走行性能が高いとは言えません。しかしながら背の高い軽自動車でなければ余程問題になることはないと思います。
こんなあなたに
「車はチョイ乗りが多く、いつもヒビ割れやゴム硬化によってタイヤ交換している」、「普段から安全運転でアクセルを踏み込んだり右左折で突っ込んでいったりしない」あなたにピッタリです。しかも、世界No.1シェアを持つブリヂストンのタイヤであって、通販価格は最も安価なレベルとなれば文句なしでしょう。
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