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ヨコハマのプレミアムコンフォートタイヤ「ADVAN dB V553」2024年2月発売

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1.ヨコハマのプレミアムコンフォートタイヤ

ヨコハマタイヤのプレミアムコンフォートタイヤADVAN dB(アドバン デシベル) がモデルチェンジし、”V553″となることが2023年12月18日に発表されました。発売予定は2024年2月で約7年ぶりのモデルチェンジとなります。
ブリヂストンがプレミアムコンフォートタイヤREGNOが2024年2月のモデルチェンジを発表したのが2023年12月12日ですから、これは偶然なのでしょうか?
ブリヂストンのレグノが快適性能を極限まで追い求めるタイヤであるのに対し、ヨコハマタイヤのADVAN dBはスポーツブランド「ADVAN」を冠し、プレミアムコンフォートタイヤながら、代々運動性能の高さにも重きを置いた設計であることが特徴です。

2.サイプを減らし走行性能重視へ

インサイドからアウトサイドまで流れるようなサイプの形状は踏襲されていますが、サイプは目に見えて減少されています。縦方向に切れ目のないトレッドが増え、細かなハンドリングでも常に路面を掴み続けるため、機敏な走行でも安定してグリップします。ピュアスポーツタイヤのようにはいかなくても、緊急回避時など急ハンドルを切った際の安心感が違います。
ショルダー部は3Dサイプになっており、ブロック同士がお互いを支えあうことで剛性が向上しており、ハンドリングの安定性や耐摩耗性能に貢献しています。

3.摩耗しても高い排水性能

太い縦溝が効率的な排水性能を発揮することで、ウェットグリップ性能は全サイズで最高グレード’a’を獲得しています。更に主溝の壁を垂直に近くすることで摩耗が進んでも溝の容積の低下を抑制して、排水性能の低下を防いでいます。
また、摩耗が進むと細い縦溝が消えることで、気柱共鳴音を抑えて、パターンノイズの増加を抑制しています。


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4.走行性能を向上させ静粛性も向上

細かなサイプは静粛性に寄与していますが、そのサイプを減らしたことで、走行性能を向上させています。一方で、ADVAN dB専用設計コンパウンドやサイレントベースゴム、幅広サイレントベルトなど様々な技術を盛り込むことで静粛性能を補完しています。これにより、細かなサイプを減らしたにもかかわらず、パターノイズを低減させています。

5.摩耗時の性能低下を抑制

細かなサイプを減らしてブロックが大きくなったことで耐摩耗性能やドライ時の走行安定性能が向上しています。
今回のモデルチェンジで特徴的なのは、特に摩耗時の性能が向上したことです。摩耗してもロードノイズが抑えられ快適性能が保たれ、ウェットグリップ性能の低下も大きく抑えられて安全性が増しています。

まとめ

・ヨコハマのプレミアムコンフォートタイヤADVAN dBがモデルチェンジ。
・新モデルはADVAN dB V553(アドバン デシベル ブイゴーゴーサン)で、2024年2月より順次発売予定。
・細かなサイプを減らしADVANらしい走行性能が更に向上。
・縦溝の形状変更などで摩耗しても高い排水性能。
・パターン変更で走行性能を向上させ、各種技術で静粛性も向上。
・全体に性能が向上しているが特に摩耗時の性能低下を抑制
※本ページの画像の一部はヨコハマタイヤのホームページよりお借りしています。

ADVAN dB V553発売予定サイズラインナップ

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対象のタイヤサイズの「R」をクリックすると楽天で、「A」をクリックするとAmazonで、「Y」をクリックするとYahooショッピングで購入できます
インチタイヤサイズkorogariTeiko26wetGrip26備考korogariTeiko26wetGrip26wetGrip26
21225/45R21 95WAaRAY
20245/40R20 99WAAa1RAY
19245/40R19 98WAAa1RAY
235/40R19 96YAa1,③RAY
245/45R19 102YAAa1RAY
225/45R19 96WAAa1,③RAY
245/50R19 101WAAaRAY
195/50R19 88HAaRAY
225/55R19 103VAAa1RAY
18265/35R18 97WAa1RAY
245/40R18 97YAa1RAY
235/40R18 95WAAa1,③RAY
225/40R18 92WAa1RAY
245/45R18 100WAAa1,③RAY
235/45R18 98WAa1RAY
225/45R18 95WAAa1RAY
215/45R18 93WAa1RAY
245/50R18 100WAaRAY
235/50R18 97WAAaRAY
225/50R18 99WAAa1RAY
225/55R18 98VAaRAY
225/60R18 104WAAa1,③RAY
17245/45R17 99WAa1RAY
225/45R17 91WAaRAY
215/45R17 91WAa1RAY
205/45R17 88WAa1RAY
225/50R17 94WAAaRAY
215/50R17 95VAAa1RAY
205/50R17 93WAa1RAY
225/55R17 97WAaRAY
215/55R17 94WAaRAY
225/60R17 99HAAaRAY
215/60R17 96HAAaRAY
195/60R17 90HAaRAY
225/65R17 106VAAa1RAY
16205/55R16 91WAaRAY
195/55R16 87VAaRAY
215/60R16 95VAaRAY
205/60R16 92VAaRAY
195/60R16 89VAaRAY
15165/55R15 75VAaRAY
185/60R15 84HAaRAY
195/65R15 91HAaRAY
185/65R15 88HAaRAY
175/65R15 84HAaRAY
14155/65R14 75HAaRAY
備考1.エクストラロードタイヤです。
備考③.2024年3月発売予定




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ブリヂストン最上級プレミアムコンフォートタイヤ「REGNO GR-XIII」2024年2月発売

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1.ブリヂストンの最上級プレミアムコンフォートタイヤ

REGNO GR-XII(レグノ ジーアールクロスツー)のモデルチェンジです。太い4本の縦溝を基調として、REGNO(レグノ)伝統のシングルブランチ消音器を配置することで、気柱管共鳴⾳を抑え、人の気になりにくい音質へチューニングすることで、非常に高い静粛性能を実現してます。
太い縦溝が効率的に排水をし、しなやかなトレッドコンパウンドが路面をとらえることで、全サイズでウェットグリップ性能最高グレード’a’を獲得しています。
やや斜めのサイプは縦方向に切れ目なく路面をとらえ、高速での直進安定性能の高さに寄与しています。

2.GR-techでロードノイズを抑制

新開発のGR-tech Silentゴムをケースに採用することで、路面からの振動を吸収し、ロードノイズを低減します。
GR-tech Silent構造、GR-tech Motionラインにより構造に起因するロードノイズを人間が気になりにくい音質にチューニングし、静かに感じられるように工夫されています。

3.摩耗しても静か

排水のための縦溝内の空気に、高い圧力がかかることで気柱管共鳴⾳が発生します。これを抑制するために配置されたレグノ伝統のブランチ型消音器は更に進化して消音性能を高めています。また、ショルダー部の突き通しサイプには音圧を下げる効果があります。
更に先代のGR-XII(ジーアールクロスツー)から採用された、摩耗するとブランチ型消音器の形が幅広に変わるパターンを継続して採用しています。これにより使用開始時はもちろん、タイヤが減っても静かさが持続するように工夫されています。
本タイヤは2023年1月より運用が開始された、国際的タイヤの技術基準で定めた車外騒音基準値を満たす「低車外音タイヤ」となっています。


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4.荒れた路面でもロードノイズを抑制

当然ですが、タイヤの出す音が大きくなるのは滑らかな舗装路より、荒れた舗装路です。荒れた舗装路で音が大きいのは仕方のないことではありますが、あの不快なゴーッという低音を低減するように改良されています。
滑らかな路面では高音のパタンノイズを抑制するように改良が施されています。

5.走行安定性能も向上

ケース形状の見直しで、トレッドの接地形状を最適化したことで、先代GR-XII(ジーアールクロスツー)でも改善されていた安定性が更に向上しています。
ゴツゴツとして不快な振動はいなしながら、ケース剛性をあげており、快適性能を損なうことなく走行安定性能の向上を実現しています。

6.全体のバランス

性能を細分化して、すべての性能を拡張しながら全体が調和するよう設計されたGREAT BALANCEを完成させています。

まとめ

・ブリヂストンの最上級プレミアムコンフォートタイヤREGNOがモデルチェンジ。
・新モデルはREGNO GR-XIII(レグノ ジーアールクロススリー)で、2024年2月より順次発売予定。
・GR-techによりロードノイズを抑制。
・先代に続き摩耗すると形状の変わるパターンで摩耗しても静か。
・荒れた路面でのロードノイズを抑制。
・滑らかな路面ではパタンノイズ抑制。
・走行安定性能が向上。
・より細分化した性能の全体を調和させてバランスを向上。
蛇足ですが、メーカー営業さんの口が堅くなって、プレス発表まで新製品情報を中々教えてくれなくなりました。もちろん我々も聞いた情報の公表はプレス発表を待つ必要があるのですが、SNSの時代ですから言ってしまう人もいるのでしょう。
しかし、一般の方より大分早く情報を持っていると思われているので、売ってしまった後に「知ってたでしょ~」みたいになって困ることがあります。
タイヤを購入予約して、「2ヶ月後に交換に来ます」なんてケースも珍しくないですから難しいところです。取り付け前なら、相談すれば国内メーカーは新製品への交換に応じてくれる場合もありますから、そんなケースになった場合はショップに相談してみましょう。但し差額がある場合は、その分は支払ってあげてください。
※本ページの画像の一部はブリヂストンのホームページよりお借りしています。

REGNO GR-XIII発売予定サイズラインナップ

korogariTeiko26:転がり抵抗係数 wetGrip26:ウェットグリップ性能 
korogariTeiko26:楽天 wetGrip26:アマゾンwetGrip26:yahooショッピング
対象のタイヤサイズの「R」をクリックすると楽天で、「A」をクリックするとAmazonで、「Y」をクリックするとYahooショッピングで購入できます
インチタイヤサイズkorogariTeiko26wetGrip26備考korogariTeiko26wetGrip26wetGrip26
20275/35R20 102WAAa1,③RAY
245/35R20 95WAAa1RAY
265/40R20 104WAAa1,③RAY
245/40R20 95WAAaRAY
19275/35R19 100WAAa1RAY
265/35R19 94WAaRAY
245/35R19 93WAa1,③RAY
235/35R19 91WAa1,③RAY
275/40R19 101WAAaRAY
255/40R19 100WAAa1,③RAY
245/40R19 98WAAa1RAY
235/40R19 92WAaRAY
225/40R19 89WAaRAY
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225/45R19 96WAAa1,③RAY
245/50R19 101VAAaRAY
195/50R19 88HAaRAY
18265/35R18 93WAaRAY
255/35R18 90WAaRAY
255/40R18 95WAAaRAY
245/40R18 93WAaRAY
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225/40R18 88WAaRAY
255/45R18 99WAAaRAY
245/45R18 100WAAa1,③RAY
235/45R18 98WAAa1RAY
225/45R18 95WAAa1RAY
215/45R18 93WAa1,③RAY
245/50R18 100WAAaRAY
235/50R18 101VAAa1,③RAY
225/50R18 95WAAaRAY
225/55R18 98VAAaRAY
17245/40R17 91WAaRAY
245/45R17 95WAAaRAY
235/45R17 94WAaRAY
225/45R17 91WAaRAY
215/45R17 91WAa1RAY
205/45R17 88WAa1,③RAY
195/45R17 81WAaRAY
235/50R17 96VAAaRAY
225/50R17 98VAAa1,③RAY
215/50R17 95VAAa1RAY
205/50R17 89VAaRAY
225/55R17 97WAAaRAY
215/55R17 94VAAaRAY
195/60R17 90HAaRAY
16205/55R16 91VAaRAY
215/60R16 95VAAaRAY
205/60R16 92VAaRAY
15195/65R15 91HAAaRAY
備考1.エクストラロードタイヤです。
備考③.2024年3月発売予定




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本格SUV用オールシーズンタイヤGEOLANDAR CV 4S 10月末発売

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1.ヨコハマ初の本格SUV用オールシーズンタイヤ

通年履きっぱなしにできるオールシーズンタイヤの知名度もずいぶん上がってきました。加えて、SUV人気も長く続き、オーナーからSUV用オールシーズンタイヤを要望する声も多くなってきたことで発売が決定されたと考えられます。GEOLANDAR CV 4S(ジオランダーシーブイフォーエス)の発売時期は2023年10月末頃が予定されています。
ヨコハマタイヤでは、これまででも全天候性能を持ったSUVタイヤは販売されていましたが、カタログで「オールシーズン」を銘打った本格的SUV用タイヤは本タイヤが初めてです。
サイドにはM+S(マッドアンドスノー)マークに加えて、スノーフレークマークが刻印されており、高速道路で「冬用タイヤ規制」が実施されていても走行可能です。ただし、より雪深くなるなど、路面条件が悪化したときに出される「全車両チェーン装着規制」ではオールシーズンタイヤはもちろん、スタッドレスタイヤでもチェーン装着しなければ走行できません。
※スノーフレークマーク(正式にはスリーピークマウンテン・スノーフレークマーク)は、元々、欧州で冬用タイヤとして認証されたマークです。世界最大規模の民間の非営利国際標準化規格設定機関である「American Society for Testing and Materials」でも厳しい寒冷地でも性能を十分に発揮できるタイヤとして認証されています。

2.雪道にも強いパターン設計

非対称パターンにすることで、高速走行で接地頻度の増えるアウト側は溝の割合を減らしてドライに強く、低速で接地頻度が増えるイン側は溝の割合を増やしてウェットやスノーに強くしています。
特に雪道で高いトラクションを発揮するエッジ効果を狙って、サイプ(細かな横溝)を多く配置しています。サイプはブロックの剛性を低下させますが、溝の内部を立体的にカットすることでお互いが支えあい、ブロック剛性を保つように工夫されています。
添加されているシリカの分散性を高めることで、ウェット性能、スノー性能、低燃費性能を高めています。

3.迫力のあるデザイン性

オールシーズンタイヤはサイドもショルダーもおとなしい丸みのあるデザインのものが多い傾向にあります。もちろんそれも悪くないけれど・・・悪路を走るわけではないけれど・・・SUVに乗っているのだから、雰囲気だけでもそれっぽい感じにしたいオーナーも少なくないでしょう。そこをいくと、このGEOLANDAR CV 4Sはショルダーにブロックデザインを採用し、イカツさを演出し、そんなオーナーの心を満足させてくれます。
※画像では「スノーフレークマーク」の刻印もみることが出来ます。


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4.サイズラインナップは今後に期待

発売予定サイズは5つと少なめです。メインどころはおさえているとはいえこれから普及させていくぞ!という気合より、やや慎重さがうかがえる形です。しかし、ヨコハマは発売後にサイズ展開を増やしていくことが多いので今後に期待でしょう。ユーザーからの要望や市場調査の結果によってサイズラインナップは拡大していくでしょう。

korogariTeiko26:転がり抵抗係数 wetGrip26:ウェットグリップ性能
対象のタイヤサイズをクリックするとネット購入できます。
インチタイヤサイズkorogariTeiko26wetGrip26korogariTeiko26wetGrip26wetGrip26
19225/55R19 99VRAY
18225/55R18 98VRAY
235/60R18 107VRAY
225/60R18 104VRAY
17225/65R17 102HRAY

まとめ

・ヨコハマタイヤ初の本格SUV用オールシーズンタイヤ発売。
・発売開始は2023年10月末予定。
・雪道での信頼性の証明と言えるスリーピークマウンテン・スノーフレークマークが刻印されている。
・高速道路の冬用タイヤ規制対応。
・非対称パターンで夏道はもちろん、ウェットやスノーにも強い。
・シリカの分散性を高めることで、高いウェット性能とスノー性能、低燃費性能も実現。
・サイドにブロックデザインを採用しデザイン性も高い。
・発売サイズは5サイズと限定的なので、今後の更なる拡大に期待。
※本ページの画像の一部は横浜ゴムホームページよりお借りしています。





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ジムニー狙い撃ち!ホワイトレタースタッドレスタイヤ”GRANDTREK XS1″登場

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1.ホワイトレタースタッドレス

一部のユーザーから要望はあったものの、今までなかったホワイトレタースタッドレスタイヤ「GRANDTREK XS1(グラントレック エックスエスワン)」がダンロップタイヤから2023年9月発売です。片面はブラックレター+マウンテンピークデザインが入ったサイドデザインになっているのでお好みで選択してください。個人的にはホワイトレター側にもマウンテンピークデザインが欲しいと思いましたが、こればかりは好みなので言ったらキリがないところでしょう。

2.深雪に強いパターン

溝の比率の多いマッドタイヤに近いパターンで、ブロックが深い雪の奥深くまで刺さって効きます。幅広の横溝は溝に入った雪を排雪する性能も高く、高いトラクション性能を維持してくれます。
アラスカのような深雪で極低温で、いつまでも雪が凍らない地域では、冬季はマッドテレーンやオールテレーンで走るのも珍しくありません。交通量が多い地域では凍結してしまうかもしれませんが、北海道・東北などの低温地域かつ交通量が多くない地域には特に向いているかもしれません。

3.ナノフィットゴム採用

一方で溝の比率の高さは氷上での性能には不利に働きます。またブロックの倒れこみを防ぐためかサイプの配置も少なめで、氷上性能は一般的なスタッドレスタイヤに比べると限定的となるでしょう。
それではマッドテレーンかオールテレーンと変わらないのでは?と思われる方もいるでしょう。しかし、そこはスタッドレス用に開発された低温でも高い柔軟性を保つ「ナノフィットゴム」を採用することで一線を画しています。最新の凹凸ナノフィットゴムが採用されていないのは、少しでもトレッド剛性を高めるためでしょうか。
以下の動画の47秒からの部分を見ると氷上での制動力も中々良いようです。


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4.サイズは狙い撃ち

発売当初には納車2年待ちなんていう話も聞いたとんでも人気の車ジムニー。そのジムニーとジムニーシエラのリフトアップでよく使われる2サイズの販売です。
215/70R16は、225/55R18、225/65R17、215/60R17とほぼ同外径なので、16インチホイールさえ履ければ多くの車種に対応できます。
代表的なところではデリカD5、エクストレイル、RAV4などにも装着可能(ホイールによってはブレーキが逃げない車種もあるので販売元に要確認)なので、冬用タイヤもオシャレしたい人は要チェックです。

korogariTeiko26:転がり抵抗係数 wetGrip26:ウェットグリップ性能
対象のタイヤサイズをクリックするとネット購入できます。
インチタイヤサイズkorogariTeiko26wetGrip26備考korogariTeiko26wetGrip26wetGrip26
16LT215/70R16 100/97N--WLRAY
185/85R16 105/103L LT--WLRAY
備考WL.ホワイトレタータイヤ。

まとめ

・ダンロップタイヤより待望のホワイトレタースタッドレスタイヤ登場。
・発売開始は2023年9月予定
・深雪に強いトレッドパターン。
・スタッドレス用の低温でも柔軟なナノフィットゴム採用。
・発売はジムニーをターゲットにした2サイズ。
・215/70R16については、225/65R17または215/60R17と同外径。
※本ページの画像は住友ゴムホームページよりお借りしています。





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トーヨーOPEN COUNTRY A/T III (オープンカントリー・エーティースリー)にホワイトレタータイヤ大量投入

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1.SUV・クロカン人気

セダンからミニバンへ、そして昨今はSUV・クロカンへブームが移り変わりました。
SUV・クロカンは使い勝手が良く、スタイルもカッコイイ。悪路にも強いため近年の天候の悪条件にも強いことが人気の理由と言われています。
コロナも手伝って人気が沸騰したキャンプにピッタリという点も更なる後押しになったかもしれません。

2.人気のホワイトレタータイヤ

タイヤは基本的にただ黒く、面白味がないというのが常識ですが、サイドウォールに白い文字の入ったホワイトレタータイヤはファッション性が高く人気があります。
日本ではグッドイヤーのイーグルナスカーをハイエースなどのバンに装着するスタイルが爆発的に流行し、流行を超えて定番となっています。
一方でホワイトレタータイヤはラインナップが限られており、ハイエースや大型クロカンなど一部の車種に乗る人たちのみに許されたオシャレでした。


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3.使い勝手の良いA/T(オールテレーン)タイヤ

SUV・クロカンが流行したことでホワイトレタータイヤを履くチャンスを得たユーザーも大幅に増えました。しかし、実情としてホワイトレタータイヤのリリースが多いのは、オンロードでの走行性能が普通タイヤに比べて低く、ロードノイズが大きいなど快適性に難があるマッドテレーンなどです。パターンも含めて見た目はカッコいいけど、性能面で使用用途に合わず二の足を踏むの方が多いでしょう。
その点、今回トーヨーから使いやすい多くのサイズがリリースされたOPEN COUNTRY A/T3は、オールテレーンタイヤであり言わずと知れた全天候型タイヤです。悪路はもちろん、舗装路性能も高く、ロードノイズも抑えられているので、多くの一般ユーザーにとって使いやすいタイヤです。しかも、トレッドパターンもそれなりの迫力があり、よりインパクトがあります。

4.投入サイズ

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インチタイヤサイズkorogariTeiko26wetGrip26備考korogariTeiko26wetGrip26wetGrip26
21265/50R20 107H--WLRAY
265/50R20 107H--2RAY
20285/50R20 112H--2RAY
285/50R20 112H--WLRAY
265/55R20 113H--1,2RAY
265/55R20 113H--1,WLRAY
275/55R20 117H--1,WLRAY
275/60R20 115H--WLRAY
235/60R18 103H--WLRAY
235/60R18 107H--1,2RAY
19265/60R18 110H--2RAY
265/60R18 110H--WLRAY
285/60R18 120H--1,2RAY
285/60R18 120H--1,WLRAY
265/65R18 114H--WLRAY
265/65R18 114H--2RAY
255/70R18 113T--RAY
265/70R18 116H--WLRAY
215/60R17 96H--RAY
225/65R17 102H--2RAY
225/65R17 102H--WLRAY
235/65R17 108H--1RAY
245/65R17 111H--1,WLRAY
245/65R17 111H--1,2RAY
255/65R17 114H--1RAY
265/65R17 112H--RAY
18265/65R17 112H--WLRAY
275/65R17 115H--RAY
265/70R17 115T--2RAY
265/70R17 115T--WLRAY
215/70R16 100T--WLRAY
215/70R16 100T--RAY
225/70R16 103H--RAY
235/70R16 106T--RAY
245/70R16 111T--1RAY
255/70R16 111T--RAY
265/70R16 112T--2RAY
265/70R16 112T--WLRAY
275/70R16 114T--RAY
175/80R16 91S--RAY
175/80R16 91S--WLRAY
265/70R15 112T--RAY
215/75R15 100T--RAY
235/75R15 109T--1RAY
195/80R15 96S--RAY
195/80R15 96S--WLRAY
17215/60R17C 109/107R--WLRAY
LT285/70R17 116/113Q--2RAY
LT285/70R17 116/113Q--WLRAY
16215/65R16C 109/107R--WLRAY
15195/80R15 107/105N LT--WLRAY
備考1.エクストラロードタイヤです。
備考2.在庫限り。
備考WL.ホワイトレタータイヤ。

5.今後もサイズ拡大か

今回、国内自動車メーカーの標準的なサイズやリフトアップ時に使うサイズについては、概ね網羅されているので、多くの方には十分なラインナップです。しかし、北米では更に多くのホワイトレターサイズが販売されています。そのため今後、要望が多く、採算が見込めて、JATMA(日本自動車タイヤ協会)承認が得られるサイズについては販売される可能性があります。

まとめ

・OPEN COUNTRY A/T IIIにホワイトレタータイヤが追加。
・発売開始は2023年9月予定
・追加は22サイズ。
・使いやすいA/Tタイヤ(オールテレーンタイヤ)。
・今後も追加の可能性あり。





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安全装備普及でタイヤ交換に起きている意外なこと、持ち込みタイヤ交換法

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1.どのくらい事故は減っているのか

交通事故の調査研究、分析を行う日本の研究機関である公益財団法人交通事故総合分析センターが以下のような報告をしています。対四輪の追突死傷事故について、衝突被害軽減ブレーキ搭載車は98.4件、これは非搭載車の208.9件と比較して半分以下の47.1%と非常に低い数字となっています。
※数字は登録・届出車数10万台当たり
また、アイサイトでこの種の技術をリードしているスバルの調査によれば、1万台あたりの事故発生件数は61%減。内訳は対歩行者事故49%減、対車両事故62%減、追突事故はなんと84%も減少!
※アイサイト搭載車25万台と、非搭載車5万台の事故を比較

カーメーカー安全装備
トヨタ(TOYOTA)トヨタセイフティーセンス(Toyota Safety Sense)
日産(NISSAN)360°セーフティアシスト(360 safety assist)
ホンダ(HONDA)ホンダ センシング(Honda SENSING)
スバル(SUBARU)アイサイト(EyeSight)
マツダ(MAZDA)アイアクティブセンス(i-ACTIVSENSE)
ダイハツ(DAIHATSU)スマートアシスト(Smart Assist)
スズキ(SUZUKI)スズキ セーフティサポート(SUZUKI Safety Support)

2.車の複雑化

一方で自動車のハイテク化、電子化が進んだ結果、メンテナンス用の設備にかかる金額も高額化しています。また、作業も複雑化、長時間化しており、以前は1時間ほどで終わっていたアライメント作業が、最新の車では3時間以上はざらで、中には6時間以上かかるケースもあるそうです。これらのことは町の修理工場には大きな負担になっています。

3.廃業か存続か

冒頭に述べたように、事故が減っているのは良いことですが、修理工場から見れば板金などの仕事が大幅に減っているということです。
更に車の複雑化で述べた事情があるにも関わらず、整備1時間当たりの工賃は上がっていないことも修理工場には大きな問題です。
安定した収益を上げていた修理の仕事は減っている。整備の仕事は収益は変わらず、長時間化しているということです。
修理工場の高齢化は以前からある問題ですが、仕事の減少、時間当たりの収益の低下は後継者不足に拍車をかけます。老朽化した店舗の改修や高額な新設備の導入などのタイミングと、後継者の不在、経営者の年齢次第では廃業を選択されるケースもあるでしょう。
一方、後継者がいるなら、最新の設備を導入し、他の修理工場ではできない整備を行うことで差別化を図るなど、なんとかして生き残りを選択する修理工場もあります。


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4.悪化する収益をカバーする新たな収益

日本自動車整備振興会連合会の自動車整備白書によると、事故整備の売上高は10年で2割以上減少しているそうです。となれば、存続を選択した修理工場には新たな収益が必要です。柱とまではいかなくとも、手が空いている時間を作る余裕はありません。
そこでこれまで敬遠されてきたネット通販店のタイヤ交換作業を請け負う修理工場が急増しています。設備はあるし、技術のあるスタッフもいる。空いた時間に予約を受け、店舗を持たない通販店の受け皿となることで、その時間に工賃収入を得ることができます。修理工場としては、従業員を遊ばせているくらいなら、僅かでも収益を得たいという苦渋の選択かもしれません。

5.ネット購入したい人には追い風

皆さんは最近、家電量販店に出向かれたことがあるでしょうか?以前と比べると驚くほど閑散としています。性能が数字で分かる。大きい。重い。設置が簡単。こういった機器は、安く買いやすいネット通販で買うユーザーが増加しているためでしょう。
タイヤは家電と似た特徴を持っていますが、買っただけでは使えないという一点でネット通販が伸び悩んできました。タイヤ販売店は買ってもらわないと儲からないし、売ってもないものでトラブルになるのは割に合わないので、今でも持ち込み品の交換は断るお店が大半です。
しかし、板金などの修理を行っていた修理工場や、ガソリンスタンドの修理ピットなどがタイヤ交換を請け負うお店が急増してきたために、多くの人がネットで買ってもタイヤ交換を頼めるお店が急増しているわけです。

6.ネットで購入、近所で簡単タイヤ交換

ネット通販の販売側の営業努力に加えて先の状況も手伝って、タイヤ交換協力店は急増しています。以前は都市部しかなかった持ち込み交換店が、ちょっと郊外でも近所で探しやすくなってきています。更に地図上や住所から簡単に探せしやすい仕組みも作られ、どんどん使いやすくなっています。
タイヤ購入とセットで交換店を予約できるようになりました。購入したタイヤを交換作業店に直送して、予約した日時に車に乗って出向くだけという便利なサービスも多くみられます。
中には購入元を問わずに交換作業を行ってくれるサービスの販売もみられます。




7.他店購入でも受けてくれる裏技

スマホで簡単に検索できる時代ですから「持ち込みタイヤ交換+地域」などで検索すれば、交換店を見つけるのもむずかしくないでしょう。googlemapを利用するのも良い方法です。少し手間をかければ何とかなりますが、多少面倒です。
一方、大きな声では言えませんが、裏技的に大手通販ショップのサイトを利用する手もあります。大手らしく使い勝手の良い仕組みで、近所のタイヤ交換協力店を探すことができます。そのサイトには他店購入タイヤは受けていないと書いてあるかもしれません。しかし、登録されている店舗に直接連絡すれば作業を行ってくれる場合が実は多くあります。そもそも通販ショップの受け皿なっているモチベーションが工賃収入であり、交換工賃さえもらえれば誰からかは問題ではないので当然と言えます。
但し、大手サイトの予約システムなどで手間がないから受けているお店もあるので、無理を言ってはいけません。

まとめ

・交通事故は大幅に減少
・車は複雑化し、整備は長時間化
・修理工場は修理の減少と低賃金化する整備で苦しい
・廃業を選択する修理工場も
・存続を選択した修理工場は新たな収入源を模索
・持ち込みタイヤ交換の受け皿となることで一つの収益源に
・ネット購入したタイヤの交換場所の増加
・ネットで購入し、近所で簡単タイヤ交換が可能に
・どこで買ったかにかかわらず受けてくれるお店もある

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無用なタイヤ交換をさせられないために必要なたった1つのこと

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もくじ


先日、ナビゲーターのお店に不安な表情を浮かべた女性のお客様が相談に訪れました。ガソリンスタンドで、「こんな劣化したタイヤ履いてたら危ないですよ。小石を踏んだらバーストします。」と言われたそうです。強引にタイヤ交換されそうになったものの、ご主人と相談するからと言って何とか帰ってきたとのことでした。
そこで、ナビゲーターのお店にいらして、実際のところ交換の必要があるのか見てほしいとのことでした。
小石を踏んだらバーストするとは穏やかじゃないですね。早速、点検してみました。

実際タイヤの状態

実際のタイヤの写真ではないですが、これくらいの劣化具合のタイヤでした。
なるほど、サイドウォールに経年劣化と思われる細かいヒビが多く出ています。製造から3年経っていて、交換したのちょうどそのくらいの時期とのことでした。紫外線の影響を受けやすい駐車場だと、3年も経てばこのくらいの劣化はよくあることです。

本当に交換が必要?

さて、このくらいの劣化度合いで交換が必要なのでしょうか?
正直に言って「安全のために、そろそろ交換を検討した方が良いですね」なら同意しますが、「小石を踏んだらバーストします」は同意できません。靴底にあたるトレッドも同程度の劣化度合いで細かいヒビが入っていましたが、深いクラックなどはありませんでしたし、溝も十分にありました。
劣化しているので効きが悪くなっているのは間違いないですが、小石でバーストは脅しが過ぎます。
今回の女性に車の利用状況を聞いたところ、近所のお買い物や子供の送り迎えなど、近所のちょこちょこ走りだけで、スピードも出さないし高速道路に乗ることはないとのことでした。
劣化は出ていますが、その使用法なら直ちに交換しなければというほどではないですよとお話しました。但し、制動距離が伸びているのでスピードを出し過ぎないことと、雨の日の運転はより安全意識を持ってくださいと付け加えましたところ、とりあえず安心したと笑顔になって帰って行かれました。

不安をあおる営業トーク

実は「小石を踏んだらバーストします」を聞いたのは初めてじゃないんです。おそらくナビゲーターのお店の近くに、そういった営業トーク(?)を使っているガソリンスタンドがあるのでしょう。何年も前から聞きますから、後輩が見て真似している可能性すらあります。
他にも「高速乗ったらバーストします」やら「夏の暑い日に破裂します」なんて話もよく聞きます。ある外車ディーラーでは「残り溝半分で、危ないのでタイヤ交換してもらわないと車検が通せない」と言われるそうです。法律では残り1.6mmでアウトなんですが、残り溝半分というと、大体3mm以上残っていることになります。こんな営業許されるのでしょうか?
タイヤは2年で交換するべきというWebサイトもあります。
安全に関わる部分なので、そんな脅しをうけると心配になって交換する方もいるでしょう。新しくすれば安心安全なのは間違いないです。でも、必要のない交換をしてお財布を痛める必要はありません。色々なものが値上がりして、給料も上がらない。一生懸命稼いだあなたのお金を無駄遣いする必要はないんです。
かつてミシュランのCEOが「もったいないからタイヤは最後まで使え」と言っていたという話を聞いたことがあります。タイヤメーカーなら早めに交換してたくさん売りたいと考えそうなものですから、面白い人だなと思ったのを覚えています。


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とはいえ危ないタイヤで走っている車も存在します。本当に交換しなければならないタイヤとは?

危ないタイヤとは(ヒビ)

劣化がひどく交換が必要なのは、こんな深いクラックが入っているケース。場所にもよりますが、マイナスドライバーなどを突っ込んでみると2~3mmも入ると「内部構造に到達している」可能性が高いので交換をお勧めします。
写真はタイヤケースとトレッドの間の貼り付けてある部分で厚みがあるのですが、ここまでくると内部のスチールベルトまで水が入ることでベルトが錆びて膨張し、トレッドがはがれる可能性が出てきます。

またサイドウォールは構造が薄く作られている上、たわんで変形する場所なので、注意が必要です。写真のようなリム際は厚みがありますが、ここまで深くなると交換を検討しても良いレベルになります。

危ないタイヤ(摩耗)

残り溝1.6mm。1.6mmまで到達してしまうと公道走行が禁止ですので、1.6mmに達する前の写真の状態くらいが交換時期の限界となります。濡れた路面での制動距離が急激に延びることが実験で証明されているため、法律で決まっているわけです。ミニバンや軽・コンパクカーに多い角だけが減るショルダー摩耗にも注意が必要で、中央は溝があっても肩に溝がないとカーブ時に滑ることがあります。トレッドを使い切って、制動力の低いケースゴムが露出しているケースは特に危険です。
タイヤの溝を見るときは、前輪ならハンドルをしっかり切ってから止まってみれば、地面に這いつくばらなくても済みます。

危ないタイヤ(トレッド硬化)

タイヤは大きく分けて、空気を入れるケースと靴底にあたるトレッドの2つの部位から構成されています。ケースに深いヒビが入ればバーストの危険があります。一方でトレッドの硬化では、バーストの危険はありませんが、効き悪くなるのは想像に難くないでしょう。新品の柔らかなときは路面に密着し粘り強くきいてくれますが、プラスティックのように硬くなってくると路面に密着しないので、中々止まらないのがイメージできます。
また、劣化で脆くなった状態で強い力がかかると、ゴムが小さく千切れ飛んでいく(チッピングと言います)ので制動距離が延びてしまいます。
とはいえ、タイヤの硬さが大丈夫かなんて、普段からタイヤに触れているプロでもなければわかりませんので、信頼できるタイヤショップに調べてもらうのが良いと思います。心配なら2件回って同じようなことを言われたら納得いくでしょう。先に「すぐには買わないけど、見てもらうだけでも良い?」と前置きしておけば、「ありがとう、考えるね」なんて帰りやすかもしれません。
交換の必要があると言われたら、家に帰ってゆっくりTire-Navigator(タイヤナビゲーター)でも見て検討してください(笑)。 タイヤの硬度を自分で調べたい人は硬度計が売られています。安いものなら3,000円ほどです。好きな人はリンクを貼っておきますので見てみて下さい。




安全は守る。あなたのお金も守る。

トレッドがはがれたタイヤです。上にあったタイヤケースとトレッドの間の貼り付けてある部分に深いクラックが入っていたタイヤは最悪こうなります。大抵は夏の高速道路でタイヤ内圧に耐えられなくなって起こります。時速100kmで突然起こったら生きた心地がしないでしょうね。お財布を大事にし過ぎて、こうなっては本末転倒です。
残念ながら先のように、その場の儲けだけを考えて、不安をあおる商法を行うプロとは言えない方がいるのも事実です。
一方で、多くは真っ当なプロです。長い目で見て信用をされる方が商売は長続きするものです。信用できるタイヤ屋さんとお付き合いを持っておくのも一手ですし、冒頭の女性のように一旦帰って、他のお店に相談するのも一手です。疑問を持ったら、タイヤだってセカンドオピニオンですよ。
スマホで様々な情報を手軽に調べられる時代です。ユーザーも正しい情報を持って安全もお財布も守りましょう。
そもそも、当サイトだって長くタイヤ業界に身を置くナビゲーターが「タイヤは高い!分かりにくい!問題のある販売店がある!あなたの求めるタイヤがお得に買えないか?」と考えて立ち上げたサイトなのですから。

緊急時に真価を発揮する

タイヤが真価を発揮するのは、いわゆるヒヤリハットのときです。
結局、しまった!っと急ブレーキを踏んだ時に止まってくるれるのか、ぶつかってしまうのかなわけです。
普段の運転では、ある程度劣化したタイヤでも大抵は問題が起きません。 しかし困ったことに、普段かからない大きな力がかかったとき、つまり一番止まって欲しい時に、溝のないタイヤや劣化したタイヤは止まらないのです。繰り返しになりますが、「やばい」ときにしか性能が足りているか分からないから困りものなのです。

まとめ

たった1つの大事なことは、疑問を持ったらその場で交換しないで、誰かに相談することです。

1.突然、交換が必要と言われた場合

先に今日は換えないと前置きして、話だけ聞きましょう。
納得のいく提案なら交換しても良いですが、冷静に判断するため一旦帰ることをお勧めします。タイヤの適正価格は分かりにくいので、見積だけもらって帰るのがベストです。
もちろん疑問を持ったら必ず一度帰りましょう。引き止められて帰りにくい場合も、急いでいる、パートナーに相談しなければならない、何なら親の車(会社の車)だから、そもそも先に今日は換えないと言ったとか、何しろその場を離れましょう。

2.交換の目安を確認

➀溝は1.6mmに到達する前。
➁ゴム劣化は使用開始から3~5年経過したら交換時期。
ゴム劣化については、紫外線の影響などで劣化状況に差が出てしまうので、心配な時は信頼できるプロに相談しましょう。

3.他の人に相談

そこ以外の信頼できるプロやパートナー、車に詳しい知り合いなどに相談しましょう。当サイトを見返してもらってもうれしいです。

4.必要なければOK

交換が必要ないと言われたら安心です。安全運転で帰りましょう。
もし交換が必要で最初に指摘を受けたところと同じことを言われたら、指摘してくれたことに義理立てて、最初のお店に戻ってあげるのも良いでしょう。
ただその前に、見積をもらっているなら、それは伏せて相談したところにも見積もりをしてもらいましょう。ちょっとやらしい感じがするかもしれませんが、あなたの大事なお金なのでずるくないですよ。後出しじゃんけんが普通の業界なので販売店側も見積金額を見て少しくぐってくるのもよくあることです。見積や対応を見てあなたが買いたいところで買えばいいんです。

以上が安全は守りつつ無用なタイヤ交換をしない方法です。ありがたいアドバイスをくれる方がほとんどですが、お客様のためより商売が先に立ってしまう人に乗せられないように賢くふるまいましょう。

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パンク現場で一人で出来る修理キット

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突然のパンク、長年車に乗っていても遭遇するのは稀です。稀であるが故にいざパンクしてしまったらどうでしょう?

 

ほとんどの方は途方に暮れて、そしてスマホか携帯に手が伸びる事でしょう。手の中のスマホでロードサービスを呼んでもよし、近くのお店を探すのも良いでしょう。自分で何とかしようと車の取扱説明書と格闘するのも手です。でも待って下さい。これが車に積んであれば…
①ロードサービスを待って多くの時間を無駄にする必要なんてありません。
②パンクしたままのタイヤで恐る恐る走行して近くの店を目指す必要もありません。
③手を汚して車の往来のある中、時間と労力をかけてスペアに交換する面倒もありません。

車を安全な場所に移動させたら、誰でもできる5ステップ、僅か数分で応急修理が完了してしまいます。もちろんジャッキアップの必要もありません。タイヤは車についたままでオーケーです。修理剤を入れたまま数百キロの走行が可能なので後は自分のタイミングでタイヤショップへ出向くだけです。但し、あくまで応急修理なので早めタイヤショップへ行くことをお勧めします。

 

特徴

使用が簡単なので車の知識は必要なし。力も必要ないので女性でもラクラクです。
コンパクトで軽量なので持ち運びも車載しておいても邪魔になりません。
日本ではもちろん、世界各国で純正採用されるほど信頼されています。
水性で非毒性なので洗い流せます。

使い方、手順

1.安全な場所に車を停めます。サイドブレーキも忘れずに。修理するタイヤのバルブ(空気注入口)位置が半分より上になる位置で停めてください。
「可能なら刺さっている異物を抜いて」と書いてありますが、釘やネジなどは、そのままで大丈夫だそうです。鉄片など走るとタイヤが裂けていきそうなものは抜くべきですが、工具がなければ難しいしケガをしてもいけないので、状況によってはロードサービスを呼んだ方が無難です。

2.バルブコアを外します。もちろん専用工具も付属しています。タイヤに残っている空気が抜けるので、ゆっくりと外してください。
小さな部品なのでなくさないように十分注意してください。

3.タイヤの空気が抜けたら、液剤のボトル横についているストローを刺して、バルブから液剤を注入し、先ほど外したバルブコアをつけなおします。

4.左の黒いボックスがコンプレッサー(空気入れ)です。シガーソケットから電源を取ります。空気注入口をしっかりロックして、コンプレッサーの電源を入れて空気を充填します。
適正な空気圧は車によって違います。大抵は運転席側のドア横に記載されています。
空気圧について詳しく

5.適正空気圧を注入したら、しばらく低速ではしれば液剤が穴をふさいでくれます。
早めに修理工場やタイヤ販売店などへ向かいましょう。
手順書を見ながらでも15分くらいで作業完了します。手間取っても30分はかからないかな?

この手順も面倒な方

空気注入口に刺して電源入れるだけのオートマチック(自動)モデルもあります。

ポイント:他製品とココが違う!

洗い流せばタイヤの再使用が可能であるということ。
多くのパンク修理剤は固形化してパンク箇所をふさぐため、本来なら修理が可能な状態のタイヤであってもタイヤショップに着く頃には修理不能になっており、タイヤ交換するしか選択肢がありません。その為、お財布に要らぬ負担がかかってしまいます。大口径の扁平タイヤならなおのことで、修理なら数百円~3,000円で済むものが数万円の出費なんてゾッとします。その点スライムスマートリペアは不燃性の繊維、結合剤、ポリマーが穴に詰まって空気漏れを止める方式なため患部以外に固着したりタイヤを傷めたりすることがなく、洗い流せば正規のパンク修理を施すことが出来ます。

注意点

あらゆるパンク修理キットに言えることですが、側面のパンクや、大き過ぎる穴には対応できません。
また、タイヤの空気圧が極端に低い状況で走ってタイヤは空気充填中に破裂する危険があります。下の画像のような状態なら、迷わずロードサービスを呼びましょう。
液剤の使用期限は5年ほどなので、定期的に点検しましょう。液剤だけでも購入可能なので、車載のコンプレッサーがある場合も液剤の購入だけで大丈夫です。

こんな方にも便利

ランフラットタイヤからノーマルタイヤへ変更した方

本来、パンク修理せずにタイヤショップまで走行可能なタイヤであるランフラットタイヤ。便利である反面、非常に高価で乗り心地も硬くあまり日本人に好まれないことが多い為、タイヤ交換の際にノーマルタイヤに変更されることもしばしばです。しかし、ランフラットタイヤ標準装着車はスペアタイヤはおろか純正のパンク修理キットも装備されていません。ノーマルタイヤに変更した場合、パンクすれば即ロードサービスということになります。そこでパンク修理キットを積載する必要に迫られます。長年タイヤ業界にいた経験から様々な製品を見ましたが、どうせ買うならスライムをお勧めします。


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スタッドレスタイヤの場合

スペアを搭載している車であったとしても当然ノーマルタイヤ、それも大抵の場合は応急用の細く頼りないものです。雪道で1本でもそんなタイヤで走りますか?ハンドル操作に関わりブレーキ性能に大きく関わる前輪だったりしたら、私なら応急タイヤでは怖くて走れません。片効きで幾らかでも車体が回ってしまうのが容易に想像できるからです。仕方がないのでロードサービスを呼ぶことになりますが、「通勤や子供のお迎えに行く最中などで急いでいるのに…」でも雪の日のロードサービスなんていつになったら来るのか分かったものではありません。でもスライムなら、その場ですぐに応急修理が出来てスタッドレスタイヤのまま走行が可能なんです。
ね?便利でしょ?便利なんですよ。しかも、ネット購入なら大抵4,000~5,000円程度です。

良いなと思ったら購入はこちら




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止まらないタイヤホイール値上げ、あなたはどうすべきか

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1.概要

2022年は多くのものが値上げラッシュの年になっています。春に値上げされたばかりなのにタイヤメーカー、ホイールメーカー各社が続々と更なる値上げを発表しています。
主な原因は原油やアルミインゴットなどの資源高騰と為替レートでしょう。特にホイールメーカーは為替の影響が大きいため1ドル100円が140円近くになり、各社設定していた見込みの為替レートを大幅に上回ってしまったことでしょう。しかも、原材料費高騰も為替レートは短期的に戻ることは考えづらい状態です。戻る見込みがないならメーカーも我慢はできずに値上げというところでしょう。

2.各社の値上げ日

2022年秋の各社の値上げ時期です。

タイヤ

夏用値上げ時期冬用値上げ時期値上げ幅
ブリヂストン9月1日9月1日3~8%
ダンロップ
ファルケン
9月1日9月1日2~8%
ヨコハマ10月1日10月1日最大8%
トーヨー 2023年1月1日2023年1月1日最大10%
グッドイヤー未発表未発表未発表
ミシュラン
BFグッドリッチ
10月1日10月1日最大8%
ピレリ未発表7月1日平均7%
コンチネンタル未発表未発表未発表

ホイール

値上げ時期値上げ幅
ビービーエス(BBS)未発表未発表
ウェッズ(weds)未発表未発表
レイズ(RAYS)7月1日受注分より未発表
ワーク(WORK)8月22日受注分より未発表
エンケイ(ENKEI)10月1日出荷分より未発表
ホットスタッフ(HOT STUFF)9月1日受注分より未発表
BBSとwedsについては噂は聞こえてくるので上がるのは間違いなさそうですが、時期などの公式発表はまだありません。

3.影響

必需品であるタイヤの値上げは非常につらいところです。主に嗜好品と言えるドレスアップホイールは春の値上げでは意外に売れ行きは落ちなかったようですが今回はどうでしょうか。しかし、あくまで嗜好品なので全ての人に影響が出るわけではありません。
これから最も大きな影響が出るのはスタッドレスタイヤホイールセットでしょう。タイヤの値上げはもちろんのこと、非常に高くなっているのはスタッドレス用の廉価アルミホイールです。ナビゲーターのお店では14インチでも去年より1本1,000円以上高い仕入れ価格で、こんなの20年以上もこの業界にいて初めてのことです。スタッドレスタイヤホイールセットはおそらく昨年の販売価格の2割高程度になりそうな気がします。ただでさえ高いのに、それが2割高って、ナビゲーターのような庶民には到底受け入れられません。が、そうなるでしょう。

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4.一部メーカーは先に動いている

一部のメーカーは値上げ前に買いませんか?と営業に回っています。ナビゲーターのお店でもスタッドレスもアルミホイールも先行で予約発注したり、昨年の生産品を先に仕入れて少しでも安いものを確保したりしています。
またアルミホイールに比べて影響が限定的なスチールホイールも確保しています。どうしてもスタッドレスタイヤが必要だけど、「そんな値段じゃ買えないよ」という人を少しでも減らす努力をするお店は多いでしょう。しかし、それでも昨年より高い値段で購入することになりそうです。

5.夏用タイヤの交換時期が迫っている方

値上げの直前まで粘らないでタイヤの予約だけでも早めに入れてしまった方が良いと考えられます。交換は1,2か月程度ならお店の迷惑にならなければ待ってもらえるでしょう(無理を言ってはダメですよ)。
今後も上がることはあっても戻ることはないでしょうし、直前になるとお店も幾らかは買いこむこともあり、品薄で入荷が値上げ後になることもあるからです。
また、この業界にいると値上げ前に欠品と言っていたものが値上げしたらすぐ入荷するなど過去何度も売り渋りがあったのではと疑われることを経験しています。それゆえ値上げ近くになると手に入らないなんてことにならないとも限りません。

6.昨年以前の製造のものを購入

夏用タイヤは基本的に昨年製造であっても出荷価格は変わりません。しかし、スタッドレスタイヤについては昨シーズン用に生産したものが残っているお店やメーカーは安く仕入れたものや製造したものを持っていて、それを狙えば昨シーズンくらいの価格で購入することが出来るかもしれません。当然、数に限りがあるので早い者勝ちということになりますけど。
昨シーズン用に生産されたタイヤの劣化が気になるという方は以下の記事を読んでみると幸せになれるかもしれません。
未使用状態のタイヤの保管期間と性能低下についてハッキリさせようじゃないか
車種が変わってしまったのでホイールごと買い替えなければと考えている方はホイールだけでも使える可能性があるのでショップに相談してみると良いと思います。その際、1本だけで良いのでホイールをお店に持って行ってみてもらうと確実です。(ホイールの裏にサイズの打刻があるため)

7.オールシーズンという選択肢

東京のような準降雪地域でスタッドレスを使っている方の多くは実はオールシーズンタイヤで事足りるかもしれません。凍結を除けば冬道も概ね問題なく走れてしまうので一度試してみる手もあります。どこまでいっても夏は夏タイヤに勝てませんし、冬はスタッドレスタイヤにかないません。しかしともに逆なら勝てるわけで経済的も有利ですので一考してみてください。
オールシーズンタイヤのメリットとデメリット

8.まとめ

・またタイヤもホイールも上がります。
・原材料費高騰と為替の影響であり、戻る見込みはほぼない。
・値上げ幅は大きく特にスタッドレスタイヤホイールセットは深刻。
・夏タイヤはタイヤの予約だけでも早めにした方いい。
・スタッドレスタイヤは気にならない方は昨シーズン用に生産されたものも視野に。
・車種変更して買い替えの方はホイールだけでも使えないか確認する。
・この機にオールシーズンタイヤも検討されては?


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日本で欧州タイヤが買えなくなる日

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1.前置き

ちょっとセンセーショナルな記事名ですが、冗談で言っているわけではありません。
日本でもタイヤメーカー各社が続々と値上げをしたのはご存じの方も多いと思います。
値上げは分かるけど何で買えなくなるのよ?というところをお話していきます。

2.春の値上げの理由

まずおさらいですが、なんで春先の値上げが起こったのでしょう。
➀中国のような巨大国家が大量消費をはじめたことで、世界的に原材料の取り合いが始まった。
➁新型コロナウイルスに端を発し、生産そのものの絶対量が足りていない。
➂同じく、物流費が高騰している。 更に中国から出る船は賄賂をもらった荷から先に出るような状況との話まで耳にする。
※アメリカが中国への経済的対抗措置(嫌がらせ)でコンテナを返さないため、中国の輸出用コンテナが足りないとも言われている。
➃社会が正常化を始め、人は動き始めたけれど一度止まったものを元の速さに戻すには時間がかかる。消費が始まっても生産も物流も追いついていない。

3.解消するのか

前章の問題は短期的に解消するのでしょうか?
➀中国の大量消費は日本を含めた資本主義国家にとって物が売れるので望むところ。解消などしないでしょう。
➁生産量は徐々に回復していますが、全く絶対量が足りません。半導体不足などで今後製造機器にも影響が出て悪くなる可能性も残っています。
➂物流は正常化するだけでも少なくとも2~3年はかかると言われています。
つまり、簡単に解消しそうにないということになります。

4.更に悪いことが起きた

ここまででも十分悪い状況にあるのに悪いことというのは続くものです。
➀中国のゼロコロナ政策の継続
中国はいつまでもゼロコロナから舵を切りません。未だにロックダウンなどをしていれば生産や物流が正常化などするわけがありません。中国が生産している原料は不足し高騰しています。
➁ロシアのウクライナ侵攻
言わずと知れたことですがタイヤは石油製品ですので、世界的な原油価格の上昇はタイヤ価格高騰とイコールです。
圧倒的に中国のシェアが大きいもののカーボンブラックなどもロシア製のものが多くあり価格を押し上げています。
ヨコハマタイヤなどもそうですが、ロシアにあるタイヤ工場は相次いで操業停止しています。
➂円安
1ドル100円が130円になんて単純に日本が買うものの値段が3割上がるわけですから言わずもがな。アメリカは利上げ、日銀は金融緩和ですから更に円安が進んでもおかしくないでしょう。
➃投資会社・投資家
投資会社や投資家が悪いといっているわけではありません。儲かるなら買うのは金融としては当然なので、根本的にはモノ不足が悪いわけです。しかし、原材料費値上がりに拍車をかけているには違いありません。

5.モノの値段はどう決まっているか

前章の問題は短期的なものでも解消に数年かかりそうですが、それでも解消しそうなものはまだマシと言えます。ここからお話することは解消しないどころか悪くなっていくばかりの問題です。
ここで中学生の社会の授業を・・・
それは皆さんには必要ないでしょうが、モノの値段って需要と供給で決まっていると教わりましたよね。正常系ならモノの値段って買ってもらえる値段で決まっているわけです。つまり製造物流コストなどに儲けを上乗せしてという風には決まっていません。コストが100円でも1000円で買ってくれる人には1000円で、200円でしか買ってくれない人には200円で売られます。変に思う方もいるかもしれませんが事実です。
例えば皆さんご存じ100円ショップのDAISO、平均年収が45万円ほどのベトナムホーチミンでは約200円ショップです。え?って思うかもしれませんが買う人がそれだけの値段を出しても良いと思えば、それが市場価格になるわけです。ビッグマックの値段で各国の経済状況をみるビッグマック指数はあまりにも有名ですよね。

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6.変化が起きている

先の章で正常系ならと前置きしましたが、通常の生産能力が十分な状態であれば、少しでも儲かるなら安くても様々な人に売ります。利益を上げるのが企業の根幹ですから利ザヤが薄いところでも採算が合えば売るわけです。
では現在のモノ不足の状態ではどうでしょう?全員にいきわたらせるには十分な量が用意できないのですから、「高く買ってくれる人にだけ売る」となります。そしてモノ不足は13億人の中国が大量消費社会の一員になった以上、これからも続くでしょう。
日本では長らく給与水準が上がらないのだから安値が常態化してしまっているのは仕方ないでしょう。しかし、世界的にモノ不足で物価が上がっているのに日本だけそのままというのは無理があります。

7.欧州タイヤの現状

欧州は2割から5割ほどタイヤの価格が上がっています。更に高いタイヤ、儲かるタイヤを中心に製造しています。極端に言えば、「言い値で買ってくれないなら買わなくて結構です」といったわけです。
そして、当然と言えば当然ですが、優先的にお膝元で消費しています。足りないのに「安くしか買ってくれない極東の島国に売ってる場合ではない」わけです。
それ故、タイトルの通り「日本で欧州タイヤが買えなくなる」につながります。

8.今後どうなるか

だいぶ脅かしましたが、幸いにしてトヨタ自動車など巨大自動車メーカーがあるため、新車付けタイヤなど完全に背を向けられることはないでしょう。しかし、市販向けタイヤは現状でも1000本リクエストして100本未満しか入らないような状況が続いているようですし、今後も十分な供給があると思うのは楽観的過ぎるでしょう。
また、今後は日本のタイヤメーカーでも同じようなことが起こる可能性はあります。現にトーヨータイヤは何年も前から北米を中心とした海外に軸足を移しているのは業界では周知の事実です。タイヤに限らず農産物、例えば果物だって一等品は海外に持って行ってしまっています。中国に持っていけば「青森りんご」が1個2500円で売られており、贈答品なら1個何万円で売られているものもあるわけですからね。円安ならなおのことです。

まとめ

・世界的な原材料の高騰、不足が起きている。
・需要に対する生産能力が追い付いていない。
・物流の回復もまだまだ時間がかかりそう。
・円安は今後も続きそう。
・世界標準より物価が安い日本にはタイヤが回ってこない可能性がある。
・手に入らないまではいかなくても更なる値上げの可能性は十分ある。
・円安のせいで、並行輸入品やアジア系の安いタイヤの値段も大幅に上がっている。
何年も前からタイヤに限らず、こういう日が来ることは分かっていました。それが「いつ来るのか?」が分からなかっただけです。そして、いま実際に起こってしまったわけです。冒頭にも述べましたが冗談抜きに欧州タイヤはかなり買いにくくなる可能性があります。現状でもメーカー欠品だらけです。
終始暗い話になってしまいました。しかし、日本には幸いなことにブリヂストンをはじめとした世界トップレベルのタイヤメーカーが幾つもありますから、そこまで悲観することはありません。今後もタイヤの値段は高くなるでしょうけれど、最悪の「手に入らない」とまではいかないでしょう。
当サイトでは今後もできる限り見て頂いている方が良いタイヤをお得に選ぶお手伝いを頑張っていきます。
本当は給料が上がるのが良いんですけどねぇ。そして「頑張れば欲しいものがちゃんと買える」これが一番です。ナビゲーターの会社も給料上げてくれないかなぁ・・・

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