ミシュランのコンフォートブランド「プライマシー」シリーズのコンフォートタイヤです。

ミシュランのプレミアムコンフォートタイヤ「プライマシー４」をベースとし、電気自動車に求められる性能を強化したタイヤです。
電動化において低転がり抵抗は航続距離の増加とほぼイコールです。本タイヤは転がり抵抗を極限まで低めて、１回の充電でより遠くまで走れるように設計されています。そのため低燃費性能を示す転がり抵抗のラベリングは全サイズ最高グレードの’AAA’～’AA’を取得しています。但し、燃費で考えればグレーディング１段階あたりの差は、一般におおよそ１％とされ、’A’でも’AAA’でも２％程度の差なため過度な期待は禁物です。
電動車といえば、「静か」が代名詞でしょう。その点で本タイヤも静粛性能に配慮した設計がされており、一定程度の静かさを持っています。一定程度としたのは例えばプライマシー４プラスと同等程度であるためです。もちろんプライマシー４プラスはミシュランのプレミアムコンフォートタイヤで高い静粛性能を持ったタイヤですが、電動車用設計なのだからと、それ以上に静かであることを期待すると、そうではなく同程度です。
電動車用においてもミシュランらしく全体的なバランスを重視した設計がされています。運動性の高い機敏なタイヤではありません。しかし、カーブにおいても初動こそよれますが、それ以上崩れることはなく踏ん張ってくれるので安心感のあるタイヤです。
ウェットグリップ性能は’c’及第点です。
欠点：転がり抵抗性能に振ったためかウェットグリップ性能が低下しています。十分及第点ですが、中上級以上のタイヤでは’b’以上が平均となっている流れからするとやや弱いでしょうか。
2022年8月発売