ミシュランのコンフォートブランド「プライマシー」シリーズのプレミアムコンフォートタイヤです。

ミシュランのプレミアムコンフォートタイヤである乗用車用「プライマシー4+」とSUV用「プライマシーSUV+」が統合されました。
ミシュランらしく全体的なバランスを重視しつつ、日本などアジアで好まれる静粛性能と乗り心地を備えたタイヤに仕上がっています。国内メーカーのプレミアムコンフォートタイヤに比べて走行性能が重視されているため、ある程度快適性能は欲しいけれど走行性能は譲れないという方にはピッタリのタイヤです。先代と比較して走行性能が向上しており、ハンドリングに対して過不足が少なく、思い描いたライン通りに走ってくれます。走りについては、PilotSportに寄ったような印象をうけました。一方で静粛性能や乗り心地などの快適性能については、インパクトのある向上はありませんが、走行性能が上がっているのに維持されているのは及第点といえるでしょう。
新コンパウンドであるファンクショナルエラストマー3.0を採用したことに加えて、ショルダー部の縦溝を太くすることでウェットグリップ性能を向上させ、全サイズで最高グレード’a’を獲得しています。溝面積が増えているにも関わらず、新コンパウンドと横溝パターンの見直し、内部構造の最適化による接地面の均一化で、やや減りが早い印象だった耐摩耗性能を向上させています。横溝形状は静粛性を狙ったレグノのパターンのオマージュかと思いましたが、ウェットグリップ性能向上のための形状ということで違ったようです。
普通乗用車用とSUV用を統合していますが、サイズによって骨格構造を変えているようなことはないそうです。元々、普通乗用車でも強かった内部構造を更に最適化することで、コンパクトSUV程度であれば共通化に十分耐えられるようになっているとのことです。実際、アウトランダーPHEVに装着して走行してみましたが、柔らかめですが十分な剛性がありました。
転がり抵抗性能は’AA’～’A’と高い燃費性能を実現しています。
欠点：快適性能については、劇的な向上は見受けられなかった印象ですが、先代のPrimacy4+やSUV+で快適性能は十分と感じているユーザーであれば、その他の性能向上で上位互換となってくれます。
2025年2月発売