ミニバンタイヤと普通タイヤとの違い

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ミニバン専用タイヤとミニバンセダン兼用タイヤの違いとはなんでしょう?ミニバンの特性を理解すれば分かるミニバンの問題点。それを解決してくれる救世主「ミニバン専用タイヤ」について分かりやすく説明します。お勧めタイヤランキングも参考にしてください。

もくじ

1.ミニバンの特徴

2.ミニバンタイヤ

3.オススメミニバンタイヤ選び




1.ミニバンの特徴

ミニバンの特徴

➀ミニバンの良いとこ
広い空間を確保し大人数でお出掛けするのに便利なミニバン。とても便利で子供のいる家族から、仲間で遊びに行くことが多い若者などに特に人気です。3世代家族が1台で移動できる数少ない乗用車でもあります。
➁構造上の問題
ミニバンは広い空間を確保するため背が高く、重心が高いという構造上の特徴があります。座席の位置も高く多人数乗車で更に重心が上がります。これらの特徴からミニバンには以下の2つの大きなデメリットがあります。

デメリット

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➀ショルダー摩耗
ミニバンに多い外肩が極端に摩耗する減り方です。右左折やカーブ、車線変更などハンドルを切る度に車体上部が外に振られるロールと言われる現象が起き、タイヤの外肩に力が集中します。結果としてタイヤの外肩だけ溝がなくなるという傾向があります。

➁ふらつきやすい
重心が高い分どうしても左右にふらつきやすい特性があります。ミニバンを運転したことのある方の多くがふらつきによる不安感を経験しており、セダンなどからミニバンに乗り換えられた方は特にふらつきが気になるようです。高速道路でのレーンチェンジでは、ふらつきに高速走行が相まって怖いと感じたことがある方も少なからずいるでしょう。

2.ミニバンタイヤ

ミニバンの問題を改善すべく生み出されたのが「ミニバン専用タイヤ」です。外側に振られる力が強く負荷が集中するなら、「外肩を強く作れば良い」という単純にして誰もやらなかった発想を最初に形にしたのはトーヨータイヤでした。ミニバンセダン兼用タイヤより外側かかる負荷に注目し、タイヤ形状、パターンとも最適化したことが大きな違いです。その性能の高さが実感され広く認知されたことから人気が高く、現在では国内メーカーを中心に各メーカーが力を入れるカテゴリーです。

ミニバンタイヤのメリット

➀摩耗寿命1.5倍
ミニバンのタイヤを見ると、真ん中の溝は十分に残っているのに外肩だけが減っていて交換しなければならないということが往々にしてあり、なんとも勿体ない話です。しかし法令上も1ヵ所でもスリップサインが繋がったら行動走行が禁止されており交換しなければなりませんし、何より一番よく使う部分の溝がないのは危険です。ミニバン専用タイヤはそんな問題を抑制してくれます。
ミニバンタイヤは大型のブロックを配置することで負荷を分散するなど、外肩の摩耗を抑制する設計がされています。更に摩耗に強いコンパウンドを採用することで摩耗寿命を延ばしています。また骨格構造を最適化し負荷を分散することで偏摩耗を抑制しています。
一般にミニバン専用タイヤは同クラスのセダンミニバン兼用タイヤと比較すると、摩耗寿命が1.5倍も長いといわれています。使用状況により差はあるものの、経験上概ねこの数字は信頼できるもので、特に街乗りが多い方で顕著に差が出ます。

➁ふらつき抑制
重心が高いためどうしてもフラフラしやすいミニバンの特性ですが、家族や友人、ご両親など大切な人を沢山のせているときにその特性は大きくなります。高速走行などでは走行中の不安感がついて回り、緊張感から精神的にも疲れます。肉体的にも知らず知らずのうちにハンドルを握る手にも力が入って肩が凝ったり腰が痛くなったりと疲れてしまいます。
そこでミニバン専用タイヤは外側のケース剛性を高くし、ブロックの剛性も高くすることでふらつきを抑制するよう設計されています。セダンミニバン兼用タイヤとの安定感の差は大きく、カーブでの外側への倒れこみが少なくなり、レーンチェンジでもふらつきの収束が早く安定感が出ます。

➂更なる進化
ミニバン専用タイヤとしては最早当たり前になった偏摩耗抑制とふらつき抑制に加え、更なる付加価値のある製品を各メーカーがリリースしています。例えば最上級の静かさと上質な乗り心地や、濡れた路面での安全性、より高い燃費性能など様々です。少し高かった価格も全体に安くなり価格帯も広くなり、同クラスの>ミニバンセダン兼用タイヤと変わらない買いやすい価格になりました。

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3.オススメミニバンタイヤ選び

オススメBEST3(2023年版)

➀ヨコハマ BluEarth RV03
クラス最高のウェット性能とミドルクラスながらに中々の静粛性を持つ
➁ダンロップ ENASAVE RV505
高い低燃費性能とより摩耗に強い、しかも通販では1,2を争う安さ
➂トーヨーTRANPATH LuⅡ
高い快適性を持ちながら比較的安価なプレミアムミニバンタイヤ

他のオススメ

トーヨーTRANPATH mp7
店舗販売で買うならまずもって最も安価なミニバン専用タイヤ
ブリヂストン Playz PX-RV2
運転のラクさを追求し雨にも強い
ブリヂストン REGNO GRVⅡ
最上位の静粛性と快適な乗り心地を併せ持つ

2023年ナビゲーターのお店での人気ランキング

年間数万本のタイヤを販売するナビゲーターのお店でのミニバンタイヤ販売ランキング

1位
ダンロップ ENASAVE RV505
2位
ヨコハマ BluEarth RV03
3位
ブリヂストン Playz PX-RV2
4位
トーヨーTRANPATH mp7

※グッドイヤーがないのはナビゲーターのお店では専売制の強いグッドイヤーが安くないからで、性能が低いとか評判が悪いわけではありません。但し、国内においてグッドイヤー製品を製造しているのは「住友ゴム工業」ですから、特別理由がなければダンロップ製品で良いような気もします。

その他

最近は新車装着タイヤでもある程度ミニバンの特性に合わせたタイヤが装着されていることが多くなりました。一昔前に比べて、新車時から偏摩耗やふらつきなどがある程度抑えられています。それ故、ミニバン専用タイヤへの交換はより自然になりましたが、逆にミニバンセダン兼用タイヤにすると車の性能が低下したと感じられることも多いようです。

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