「スタッドレスタイヤ」カテゴリーアーカイブ

そのスタッドレスタイヤ、これに当てはまったら滑る?!

大丈夫、大丈夫と今年も使おうとしているスタッドレスタイヤ本当に大丈夫ですか?何の気なしに履こうとしていたけれど、確認したらダメじゃんってことないですか?
それどころかプロに見せたら、「数年前に寿命過ぎてますよ」なんて可能性ないですか?


それなりに雪が降ったり凍結する地域なら費用が掛かるのも仕方ないと思えるし、スタッドレスタイヤ点検の重要さもよくご存じです。故に点検もすれば定期的に買い替えるし、今年で何年目だっけ?大丈夫かな?と気を付けていることでしょう。
しかし、年に数回しか雪が降らない、降ったってほとんどの場合たいしたことないって地域の方はどうしたって意識が低くなりがちです。


「去年も大丈夫だったしぃ」と油断してる方、去年氷の上に乗りました?それどころか雪の上にも乗っていないって方もいるのでは?
長くタイヤに関わっていると色んなお客さんや色んなタイヤと出会います。
「スタッドレス履いてたのに滑ったんですよぉ!」と言われ、タイヤを拝見すれば、そのタイヤではさぞや怖かったでしょう…となることもよくあります。


普段、乾燥路を走っているときは平気で当たり前です。
いざ仕事に行こうと思ったら・・・!
いざ子供を塾に迎えに行こうとしたら・・・!
仕事から帰ろうとしたら・・・!
坂に差し掛かったら、下っていたら・・・!

そうならない為に使用前の点検をお勧めします。折角、手間と費用をかけて履き替えるんですから使えるものでないといけませんよね。これから書くことを知っておけば買わなくても良いものを押し売りされることもありませんしね。

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3つのチェックポイント+α


1.残り溝チェック

国内メーカーのスタッドレスタイヤの初期溝は凡そ9mmです。その半分の残り溝5mm程度でプラットフォームと呼ばれるサインが露出し使用限界となります。
スタッドレスタイヤは溝に雪を押し固めそれを後方へ掻き出して駆動力を得るため、十分な溝がないと雪を上から潰し固めるだけとなり、駆動力が足りなくなります。それ故、新品からまだ半分も溝が残っているのにスタッドレスタイヤとしては使用できなくなるのです。
また、ブリヂストンのスタッドレスタイヤは残り溝半分以降はゴムが変わり、ブリザックの特徴であり効きの要である発砲ゴムではなくなるためスタッドレスタイヤとしては全く機能しなくなります。


2.経過年数チェック

スタッドレスタイヤはゴムの硬化や劣化の影響を顕著に受けて効きが変わります。使用しているタイヤ、使用状況、保管状況などで一概には言えませんが、使用開始からの経過年数が判断基準のひとつになります。メーカー各社は3年の使用を一つの目安として、以降は状況により判断するよう謳っていますが3年を超えても十分に使えるケースもあり、メーカーにより大きな差があります。下記の耐用年数はあくまで長年タイヤに触れ、年に何度も厳しい凍結地域にも出向く当サイト管理人の見解としての耐用年数です。使用状況により差異があるので、ご使用のスタッドレスタイヤが耐用年数目安を超えている場合はタイヤショップなどで確認してもらうのも良いでしょう。


普通乗用車用スタッドレスタイヤの耐用年数目安

メーカータイヤ銘柄耐用年数目安
BRIDGESTONE
ブリヂストン
BLIZZAK VRX5年
BLIZZAK REVO GZ4~5年
BLIZZAK REVO 24年
YOKOHAMA
ヨコハマ
ice GUARD 5 plus iG50 plus4~5年
ice GUARD 3 plus iG30 plus3~4年
ice GUARD BLACK iG203年
DUNLOP
ダンロップ
WINTER MAXX WM024年
WINTER MAXX WM023~4年
DSX23年
DSX3年
TOYO
トーヨー
GARIT GIZ3~4年
GARIT G53年
GARIT G43年
TRANPATH MK-4alpha3年
TRANPATH MK-43年
GOODYEAR
グッドイヤー
ICE NAVI 63~4年
ICE NAVI ZEA23年
ICE NAVI ZEA3年
MICHELIN
ミシュラン
Xice XI33~4年
Xice XI23~4年
Xice3年
PIRELLI
ピレリ
WINTER ICE ASIMMETRICO 3~4年
WINTER ICE CONTROL3年
CONTINENTAL
コンチネンタル
ContiVikingContact63年
ContiVikingContact53年

SUV用スタッドレスタイヤの耐用年数目安

メーカータイヤ銘柄耐用年数目安
BRIDGESTONE
ブリヂストン
BLIZZAK DM-V25年
BLIZZAK DM-V14~5年
YOKOHAMA
ヨコハマ
iceGUARD SUV G0754~5年
GEOLANDER I/T-S G0734年
GEOLANDER I/T G0723年
DUNLOP
ダンロップ
WINTER MAXX SJ83~4年
GRANDTREK SJ73年
TOYO
トーヨー
OBSERVE GSi-53年
Winter TRANPATH S13年
GOODYEAR
グッドイヤー
ICE NAVI SUV3年
WRANGLER IP/N3年
MICHELIN
ミシュラン
Latitude X-ICE XI23~4年
Latitude X-ICE XI3年
PIRELLI
ピレリ
WINTER ICE ASIMMETRICO for SUV3年
WINTER ICE CONTROL for SUV3年
CONTINENTAL
コンチネンタル
ContiVikingContact6 SUV3年
ContiVikingContact5 SUV3年

※タイヤによって元々の性能に開きがある為、耐用年数目安は新品時の効きを基準として一定以上効きが落ちるおおよその期間としました。
使用開始年が分からない場合はタイヤに刻印されている製造年週が参考になります。
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3.ゴムの柔らかさチェック

ゴムの硬さを「硬さ計」で測定することで確認できます。タイヤ館などでも無料で検査してもらえますが、お店が大忙しになる12月などの繁忙期は避けて来店してあげて下さい。
硬さ計は通販でも購入できるので、ご自身で検査する場合は硬さ計にある使用限度の表示と取扱説明書に従ってください。但し、あくまでも参考程度でこれだけで判断できるというものでもありませんし、まともな機器は安くないので専門店で見てもらうのをお勧めします。安いものは2,000円程度でも売られているので興味のある方は購入してみても良いかも知れません。

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+α.その他のチェック

チッピングと呼ばれるゴムが小さく千切れる現象が見受けられる。特にミシュランのスタッドレスタイヤなど欧州系の少し硬めのスタッドレスタイヤに見られることが多い。ゴムが劣化している為、起こる現象で当然かなり効きは落ちています。

ヨコハマのスタッドレスタイヤ「iceGUARD 5 PLUS(アイスガード5プラス)」は買いという理由

今年発売されたヨコハマタイヤの最新スタッドレスタイヤ「iceGUARD 5 PLUS(アイスガード ファイブ プラス)」に試乗してきました。
その上で、結果から言えばコイツは「買いだ!」と感じたので、試乗した評価と感想を以下に述べていきます。

試乗環境

場 所:スケートリンク
路 面:まさにツルツルのミラーバーン
自動車:30プリウス
比 較:ブリヂストンBLIZZAK VRX(ブリザック ブイアールエックス)
    ヨコハマiceGUARD 3 PLUS(アイスガード トリプル プラス)
コース:スラローム、旋回2周、時速20kmからの制動
温 度:路面-0.5℃、気温2℃(共にヨコハマタイヤ営業担当の公表値)
その他:タイヤは全て新品
    空気圧は全車プリウスの標準空気圧(前230kPa、後220kPa)であることを代表者が確認

試乗しての評価と感想

走り出し

iceGUARD 5 PLUS

ゆっくりとアクセルを踏み込んでいくと、完全停止からの立ち上がりこそ若干空転した感覚はあったものの、動き出してからは非常にスムーズに増速しました。

VRX

iceGUARD 5 PLUSと同様の挙動で共に同点レベルでした。

iceGUARD 3 PLUS

かなり気を使って増速させてあげたものの、これ程過酷な路面状況なので仕方ないでしょう。むしろ前者2タイヤの実力が非常に高かったということです。

iceGUARD 5 PLUS VS VRX

明確な違いは感じられませんでした。双方ともに十分な性能でした。

スラローム

iceGUARD 5 PLUS

低速でのスラローム走行も案外思ったラインで走行できました。指示された速度より少し増速してみたら、やはり少し膨らみましたがこの路面状況なら致し方ないところです。
速度を戻しハンドルを切り直して立て直しました。

VRX

iceGUARD 5 PLUSと概ね同じ挙動でしたが、VRXの方が負荷がかかった状態でタイヤの変形が若干少なかったように感じました。おそらくはVRXの方が骨格がしっかりしていてコシが強いのではと考えられます。
指示された速度より少し増速してみたら、やはり少し膨らんだ為、速度を戻しハンドルを切り直して立て直しました。

iceGUARD 3 PLUS

前者2タイヤに比べ、膨らんでしまうため速度を落とさざるを得ませんでした。

iceGUARD 5 PLUS VS VRX

iceGUARD 5 PLUSとVRXはスラロームでの氷上性能は互角レベルでしたが、中高速時にはiceGUARD 5 PLUSのコシの弱さが出るかも知れません。

旋回2周

iceGUARD 5 PLUS

低速での旋回走行をしてみると膨らんでいきません。ほとんどハンドルを切り直す必要がありません。なるほど、ヨコハマはこれを体験させたかったのでしょう。
実はこの旋回は昨年の試乗会のコースにはありませんでした。正に横滑りに強くなったのが今回の目玉のひとつというわけでしょう。
横滑り防止装置の点灯は数回ありましたが、ハンドルの切り直しは舵角調整レベルでしっかり回れました。

VRX

旋回2周目に入ったあたりで外側においてあるコーンに車を接触させました。しかし、その瞬間速度メーターを見ると指示された速度をオーバーしていました。実は安心感があったため、調子に乗ってアクセルを踏み込んでしまったようです。
横滑り防止装置は常にパカパカと点いたり消えたりでしたが、やはり横方向への効きもよく流石の最新ブリザックといったところです。

iceGUARD 3 PLUS

明らかに滑っているので速度を上げるのも怖いし、細かくハンドルを切り直さねばならなかったためハンドルを握る手にも力が入り肩が凝りました。

iceGUARD 5 PLUS VS VRX

私が走った限りにおいては、横滑り防止装置の点灯は回数はiceGUARD 5 PLUSの方がVRXより少なく、且つiceGUARD 5 PLUSの方がコントロールがしやすいと感じました。というのも確かに滑ってはいるのですが滑り方が一定しているので舵角調整が最小限で済んだと感じられたからです。一方VRXは確かに効いていましたが、速度やハンドルの切れ角の僅かな差で効きが変わってしまうように感じられ、角調整の頻度が高かったように感じました。

時速20kmからの制動

iceGUARD 5 PLUS VS VRX とおまけ(iceGUARD 3 PLUS)

ドンとブレーキを踏むと、ABSがしっかり働き完全停止しました。iceGUARD 5 PLUSもVRXほとんど一緒でした。 iceGUARD 3 PLUSは車体1つ分以上先へ行ってしまいました。

前後も含めたブツブツ

こういったイベントでは常ですが撮影は禁止でしたので画像がなく申し訳ありません。何枚か撮ってやろうと思っていたんですが、周囲に十数人の営業マンがいて滑りやすい足元の中で隠し撮りは、私がチキンハートでなくとも不可能だったでしょう。(決して私がチキンだったわけではないと信じたい)
タイヤに関わるものとして、ブログネタでなくとも撮影したかったのは「タイヤの側面」です。何故なら、スペシャルタイヤ(見た目で分からなくても側面の製造コードなどに違いがあると考えられる)があり得るからで、今回のタイヤはそれを疑いたくなるほど良かったからです。限られた関係者のみの試乗会でも、社に帰れば販売責任者であったり販売スタッフなわけですから、当然その店での販売本数に大きく影響します。また持って帰った感想が良ければ試乗をしていない販売スタッフも話を聞き販売が促進されます。つまり試乗者を味方につければお店を味方につけたと同じと言えるわけです。
そんなわけで、後ほど私のお店のエリアの営業所長に「先日はありがとうございました。良かったですよ」なんて話をしながら、「スペシャルですか?」なんて鎌をかけてみましたが「がっはっは、うちにはそんなのないですよ」とのことでした。信じて良い表情と返答だったと感じました。海千山千の所長職ですから私などコロリと騙されているのかも知れませんけれど…アイスガード5プラスがVRX超えたかもわからんね。