今年の冬にスタッドレス交換を予定しているあなたがすべき注意

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1.前置き

2020年―2021年シーズンのスタッドレスタイヤ事情があやしくなってきています。今シーズンの交換をしている方は5分ほどで読めるのでちょっと読んでみてほしいと思います。

2.悪い影響

2-1.新型コロナウイルスによる供給低下

案外知られていませんが実はタイヤの生産には結構大きな影響が出ています。
国内のタイヤ工場は新車販売の減産などから生産調整を行っていたりでユーザーへのほぼ影響はありません。しかし、欧州やアジアなど世界各地では生産停止しているタイヤ工場が多数あります。日本でも人気のあるミシュランタイヤなどは夏用タイヤでも既に多くの欠品を出しており、代替品による対応などを行っています。
勿論スタッドレスタイヤの生産にも影響が出ており、例えば今年新製品を発売したミシュランはその新製品の一部サイズが既に国内に入ってこないことが決まっています。

2-2.昨年の不振の影響

昨年の記録的な暖冬でメーカーにも量販店にも昨年の売れ残りが大量にあります。このため既に生産せず昨年以前の余りもので供給を決めているタイヤ銘柄やサイズが多々あります。
つまり2019年以前に製造された製品を購入するしかないタイヤが幾つも出ることを意味します。

昨年の暖冬で繰り越しスタッドレスタイヤを大量に抱えているところへ新型コロナウイルスによる景気悪化です。当然買い控えも予想され、メーカーにもどうせ売れないだろうとの諦めムードがあることも否めません。そもそも新車が売れていないので乗り換えに伴う需要が減ることは分かっています。メーカーとしても既に夏用タイヤで2割前後の売り上げ低下している現状で博打は打ちにくい状況にあります。業界では既に供給を絞る話が浮上してきています。購入をのんびりしていると欲しいタイヤが手に入らないケースも出てきそうです。どうしても必要な地域にいる方は早めに動くと安心でしょう。

3.良い影響

しかし悪い話だけではありません。安いスタッドレスタイヤが欲しいけど聞いたことないようなものは嫌だ。多少古い程度なら気にしないというあなたにはチャンスです。
通常は生産年による出荷価格は変わりませんが、今年はあまりに昨年からの繰り越し在庫が多すぎます。量販店は叩き売りしますし、メーカーも既に安く売り込んでいるので余裕のある所はまとまった本数の購入を決めています。

必ず安く販売されるのはダンロップ WINTER MAXX WM01です。今年は新製品の「WINTER MAXX 03」を発売したため、メーカーは「03」と「02」の2本立てで販売を行います。しかし本来存在してはいけない「01」が大量に繰り越しているので、メーカーが格安でまとめて販売店に売り込んでいます。余裕のある大型販売店が既に買い込んでいますので、運が良ければ破格に安く買えるでしょう。
ただし、大手量販店での購入はやや注意が必要です。メーカー在庫と違い昨年から何ヵ月も店頭の紫外線の当たるところに置かれているタイヤなどは確実にダメージを受けています。更に今年安く手に入れた販売店と違い入荷価格が安かったわけではないので「安く見せているけれど実はそれほどでもない」という可能性があります。
ダンロップ WINTER MAXX 02 WM02と比べて2割ほど安ければ買いでしょう。1割も違わないなら別のお店を見るか「02」を買った方が良いでしょう。
WINTER MAXX WM01は性能的にもそれなりに良いので準降雪地域の平野部で使うには十分です。

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まとめ

・一部の製品で供給不足の可能性がある
・海外製品は国産品より供給不足に特に注意が必要
・お目当ての製品がある方は早めに動くのが吉
・ミシュランの新製品は既に入手不能なのもあるが並行輸入品ならチャンスがある
・ミシュランのX-ICE XI3の155/65R14は2020年の生産がないことが決定
・2020年製造にこだわらなければ安く買えるものもある
ダンロップ WINTER MAXX WM01は特に大型店や通販で安く出る可能性大
・昨年生産された廉価アルミホイールも大量に余っているのでセットが安い

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