ヨコハマのSUV用タイヤ「ジオランダー」の本格オールシーズンタイヤです。

GEOLANDAR CV 4Sはヨコハマタイヤが初めての国内向けに販売するSUV用オールシーズンタイヤです。軸足はオンロードタイヤでありながら、ドライ、ウェット性能に加えて、スノー（雪道）にも対応しています。つまり、普段の道での安全性能や低燃費性能は一定程度維持しながら、雪道でもしっかり効いてくれるわけです。
　高速走行時に接地頻度が増えるアウトサイドは溝が少なめで接地面積が広く、ドライに強く設計されている。一方、濡れた路面や雪道など低速走行で接地頻度が多いインサイドは溝比率が高く、排水性能と雪道性能が高く設計されています。また、縦溝をギザギザにすることで雪道でのより高いトラクション性能を発揮してくれます。更に配置された細かなサイプがエッジ効果を大幅に増加させ、引っ搔き効果でより冬道に強く、オールテレーンタイヤとは一線を画しています。またサイプによって小さくなったブロックが倒れこまないように、お互いを支えるように溝内を立体化した3Dサイプにより剛性をある程度保っています。
　採用されているトレッドゴムには、撥水性能の高い一方でゴムと馴染みにくいシリカを、新分散剤の開発によって微細化し高分散させ、馴染ませています。これによりウェットとスノー性能向上させて、低燃費性能を保っています。サマータイヤ用のコンパウンドと比較して低温でも硬くなりにくく、柔らかさが保たれる温度帯の広いコンパウンドが採用されているので、夏道だけでなく冬道でも安心です。
　全体に特筆するほど高い性能はありませんが、舗装路での安全性、快適性、低燃費性能では標準的な性能を備えながら、雪道性能を備えたオールラウンダーです。

　トラクション向上のためサイド部に配置されたブロックは、デザイン面でSUVらしい力強さを印象付けてくれます。
本タイヤに刻印されている「スノーフレークマーク」は、欧州で冬用タイヤとして認証されたマークですが、国際基準で定められた厳しい冬道条件に適合した本格的な冬用タイヤであることの証です。
欠点：2023年10月時点では５サイズとサイズラインナップが非常に少ない。メインサイズはリリースされるものの、十分とは言えない。
2023年10月末発売

※冬用タイヤ規制、チェーン規制時でも走行可能なタイヤです。全車チェーン規制の場合は、スタッドレスタイヤを含めて、あらゆるタイヤにチェーン装着が必要になります。検査官に周知されていない場合に備えて車内にカタログをおいておくと安心です。