タイヤトラブルは増えている
タイヤトラブルの最も多い原因は空気圧不足に起因しています。2015年は約36万件ものJAF出動件数があり、実は10年前より17%ほど増加しているというJAFの調査の調査もあります。
考えられる増加の原因
➀セルフ型ガソリンスタンドの増加
ガソリンスタンドは長らくタイヤ点検の重要の役割を果たしてきました。しかし、セルフスタンドの増加により点検される機会が減り空気圧不足に気付かないケースが増えているようです。日本には法定車検があるために自分でする習慣がない方が多いと言われており人任せにしてしまう傾向があります。その結果タイヤの空気圧点検など定期的に必要なメンテナンスを怠ってしまう傾向にあるため注意が必要です。
➁扁平タイヤの増加
近年は大口径のホイールに低扁平率のロープロタイヤが装着されているケースも増えました。このようなタイヤは空気圧が不足していても見た目では分かりにくく、空気の入る容積も少ないので空気圧が自然低下しやすい特徴があります。また空気圧が不足していても走行感に表れにくい場合もあるので走っても気付かないケースもあります。
➁扁平タイヤの増加
安全装備などで全体的に車が重くなっていることも原因の一つに挙げられるかもしれません。
空気圧不足の問題点
➀思わぬ事故につながる
空気圧不足で高速走行や長時間走行を行うとタイヤが異常過熱し最悪の場合バーストします。それが前輪であった場合はコントロールを失い大事故になる可能性が高くなります。
もう一つの思わぬ事故としてスペアタイヤへの交換中やパンクして車外へ降りていたことで後続車にはねられるなどの事故にあうケースです。高速道路上などは特に注意が必要で、安全を確保してくれる人員が必須です。一人での作業は絶対にやめましょう。少しでも不安があるならロードサービスへ連絡するのが一番です。時間はかかりますが命には代えられません。第一に事故の可能性を減らすため、トラブル防止の点検をしてから出かけましょう。
➁燃費低下
タイヤの無駄な変形は発熱を生み運動エネルギーを熱エネルギーにして捨ててしまうことになるので大きな損失となり、空気圧を自動車メーカー指定空気圧の半分ほどにすると燃費は15%~20%ほど下がると言われています。
➂コントロール性能の低下
特に前輪はハンドルの重さやレスポンスの低下を引き起こすため、事故につながらないまでも運転で疲れを感じやすくなります。
点検方法
見た目で判断するのは危険です。必ず空気圧ゲージを使用して点検しましょう。
スペアタイヤが装備されていない最近の車ではトランクの床下などにコンプレッサーが装備されている場合があり、それを使えば自宅でも点検は可能です。
自動車メーカー指定空気圧は国産車なら以下の写真の場所にシールが貼ってあることが大半です。輸入車では燃料タンクのフタの裏などにある場合もあります。
やはり最も手っ取り早いのはガソリンスタンドやタイヤショップなどで点検してもらう方法でこれが一番楽ですね。お出掛け前にガソリンスタンドに寄って点検してもらえば手間もないでしょう。
まとめ
こんな簡単なことでお出掛け中のトラブルの芽を摘めるならやらない手はないでしょう?