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・お出掛け前にこれだけはやっておこう

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レジャーや里帰りなど何かと長距離移動が多いこの時期、移動中のトラブルは絶対避けたいものです。レジャーへ行き道でトラブルが発生し遊べなかったなんてことになったら、準備不足なお父さんへの視線が刺さります。ましてパンクなどが原因で事故など起こしてしまったら家族や他人を巻き込む大惨事になってしまうかもしれません。

 

高速道路でのトラブル

高速道路における故障部位発生率はタイヤが最も多く、実に半数以上です。更に近年その割合は増加傾向にあり2014年53.4%であった割合が2015年には53.7%、2016年には55.3%まで増加しています。

 

なぜ高速道路でのタイヤ故障が増加しているのか

ガソリンスタンドのセルフ化

これにはガソリンスタンドのセルフ化が大きく影響していると言われています。セルフスタンドが普及する前は、(ガソリンスタンド側から見れば商売としての意味が強いにせよ)スタッフにの目が光っていたおかげで交換時期を迎えたタイヤが発見され注意が促され、適切に交換されていたケースが多くあったと考えられます。しかし、セルフ化されたことで注意深くタイヤを見る目が大きく減ってしまったのです。

 

ユーザー点検が十分でない

車検が義務付けられている日本はドライバーの自己メンテナンス意識が低く、国産車の故障のしにくさも影響してユーザーによる点検の目も十分ではないことが多いと言われています。このため元々タイヤ故障の割合が高かったことに加えて、前述のガソリンスタンドのセルフ化が高速道路でのタイヤ故障の割合の増加に拍車をかけてしまったと考えられます。

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長距離移動前にこれだけはやっておこう

普段からの点検が理想ですが長距離移動の前だけでもタイヤを点検しておきましょう。高速走行時のパンクは車両が制御不能に陥ることがあり非常に危険です。特に前輪のパンクは舵取りも出来ずブレーキをかければ車体が前に沈み込み横転など重大事故につながります。

 

1.空気圧点検

自動車メーカーの指定空気圧に合わせておくことが基本です。指定空気圧は以下の左図のようにドア横などに以下の右図のような記載があります。

詳しくは空気圧についてを参考にいただければと思いますが、概ね自動車メーカー指定空気圧にしておけば問題ないでしょう。この際に1本だけ空気圧が低いタイヤを見つけたら要注意です。パンクの可能性が非常に高いので異物が刺さっていないか点検しましょう。分からない場合はディーラーかタイヤ販売店に相談しましょう。
また、この時期の特に注意すべき点としては、出来るだけ気温の上がっていない朝にあまり走行せず点検することです。というのもタイヤ内の温度が上がれば1割~2割程度タイヤ空気圧が上がってしまい、タイヤが熱くなった状態で空気圧を調整すると温度が低くなった時にタイヤ内圧が低くなり過ぎてしまう場合があるためです。

 

2.タイヤ点検

トレッド面の点検

スリップサインが出ていたら完全にアウトです。公道走行が法律で禁止されているのは勿論、濡れた路面での制動距離が急激に伸びるためとても危険です。特に最近のゲリラ豪雨などで道路に水が溜まったところへ高速走行など自殺行為と言えます。
安全な場所でハンドルを目一杯切った状態でスリップサインが露出していないことを確認しましょう。その際に普通に車を停めている際には見えないタイヤの内側までしっかり確認してください。外から見て問題がなくても内減りが酷い場合があり、最悪の場合内部構造であるワイヤーが露出していることがあります。後輪はのぞき込む必要があるかもしれませんがしっかり確認しましょう。
タイヤの適切な交換時期についてへタイヤ交換目安を参考にいただければと思います。

 

タイヤ側面の点検

➀まず大きな傷がないか点検してください。傷があり内部のナイロン構造が露出している場合(白い糸が見えたらアウト)はタイヤ交換が必要です。
コブのような腫れ物があった場合は内部のナイロンコードが切れています。直ちにタイヤ交換が必要です。
図の赤線の間のように側面の文字や模様が消えている場合は、過去にパンクなどで空気圧が極端に低下した状態で走行しているため内部構造が破壊されている可能性が非常に高く危険なのでタイヤ交換が必要です。
※ナビゲーターも十分な点検がされずパンク修理がされているこの様なタイヤを年に何度も見掛けます。いつ爆発するか分からない時限爆弾をつけて走っているようなものです。

 

まとめ

以上いずれも点検は簡単ですが自分でやるのが面倒なあなたはディーラーやタイヤ販売店などにお願いすれば見てもらえます。小一時間もあれば終わります。スペアタイヤが装備されている車はスペアのエアチェックもお願いすると良いでしょう。パンク修理キット装備車で修理用の液剤を使ってしまっているあなたは必ず液剤を買い足しておきましょう。ナビゲータのおすすめ液剤はタイヤを洗って使用できるスライムスマートリペアです。コンプレッサーがある方は液剤のみの購入で十分です。
スライムスマートリペアについて詳しくはパンク現場で一人で出来る修理キット

1.旅先など馴れない場所では特にトラブルがないのが一番なので最低限の点検くらいはしておきましょう。
2.何かあったときの対策としてスペアタイヤやパンク修理キットの点検くらいはしておきましょう。
3.分からないことが出てきた場合を考えて車の取扱説明書は必ず車に積んでおきましょう。
4.自動車保険会社への連絡先とロードサービスの連絡先はスマホに登録しておきましょう。

 

それでは良き旅を

 

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GWのお出かけ前に空気圧点検をしましょう

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タイヤトラブルは増えている

タイヤトラブルの最も多い原因は空気圧不足に起因しています。2015年は約36万件ものJAF出動件数があり、実は10年前より17%ほど増加しているというJAFの調査の調査もあります。

 

考えられる増加の原因

➀セルフ型ガソリンスタンドの増加

ガソリンスタンドは長らくタイヤ点検の重要の役割を果たしてきました。しかし、セルフスタンドの増加により点検される機会が減り空気圧不足に気付かないケースが増えているようです。日本には法定車検があるために自分でする習慣がない方が多いと言われており人任せにしてしまう傾向があります。その結果タイヤの空気圧点検など定期的に必要なメンテナンスを怠ってしまう傾向にあるため注意が必要です。

 

➁扁平タイヤの増加

近年は大口径のホイールに低扁平率のロープロタイヤが装着されているケースも増えました。このようなタイヤは空気圧が不足していても見た目では分かりにくく、空気の入る容積も少ないので空気圧が自然低下しやすい特徴があります。また空気圧が不足していても走行感に表れにくい場合もあるので走っても気付かないケースもあります。

 

➁扁平タイヤの増加

安全装備などで全体的に車が重くなっていることも原因の一つに挙げられるかもしれません。

 

空気圧不足の問題点

➀思わぬ事故につながる

空気圧不足で高速走行や長時間走行を行うとタイヤが異常過熱し最悪の場合バーストします。それが前輪であった場合はコントロールを失い大事故になる可能性が高くなります。

 

もう一つの思わぬ事故としてスペアタイヤへの交換中やパンクして車外へ降りていたことで後続車にはねられるなどの事故にあうケースです。高速道路上などは特に注意が必要で、安全を確保してくれる人員が必須です。一人での作業は絶対にやめましょう。少しでも不安があるならロードサービスへ連絡するのが一番です。時間はかかりますが命には代えられません。第一に事故の可能性を減らすため、トラブル防止の点検をしてから出かけましょう。

 

➁燃費低下

タイヤの無駄な変形は発熱を生み運動エネルギーを熱エネルギーにして捨ててしまうことになるので大きな損失となり、空気圧を自動車メーカー指定空気圧の半分ほどにすると燃費は15%~20%ほど下がると言われています。

 

➂コントロール性能の低下

特に前輪はハンドルの重さやレスポンスの低下を引き起こすため、事故につながらないまでも運転で疲れを感じやすくなります。







点検方法

見た目で判断するのは危険です。必ず空気圧ゲージを使用して点検しましょう。

 

スペアタイヤが装備されていない最近の車ではトランクの床下などにコンプレッサーが装備されている場合があり、それを使えば自宅でも点検は可能です。

 

自動車メーカー指定空気圧は国産車なら以下の写真の場所にシールが貼ってあることが大半です。輸入車では燃料タンクのフタの裏などにある場合もあります。

 

タイヤ空気圧について詳しく知りたい方はコチラ

 

やはり最も手っ取り早いのはガソリンスタンドやタイヤショップなどで点検してもらう方法でこれが一番楽ですね。お出掛け前にガソリンスタンドに寄って点検してもらえば手間もないでしょう。

まとめ

こんな簡単なことでお出掛け中のトラブルの芽を摘めるならやらない手はないでしょう?

 

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お出掛け先で困らないために4つのタイヤ点検

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慣れない土地でのトラブルは嫌なものです。分からない土地でタイヤ交換したら凄く高くついた、トラブルに時間をとられて予定が全て狂ったとか、果てはそれが原因で夫婦喧嘩になったなんて話も聞きます。
JAFの救援依頼で「タイヤのパンク」は上位であり、高速道路での救援においては、およそ1/3を占めトップです。その一台にならないために点検することで防げるものはしっかり防いでおきましょう。点検はとても簡単で小一時間で終わります。
それも面倒なあなたは、無料点検しているお店がほとんどですからエアチェックついでにタイヤショップなどで点検してもらうのも良いかもしれません。
タイヤショップなどへは足を伸ばさなければならないときはガソリンスタンドなどでも行ってくれます。

目次

1.空気圧をチェックをしましょう
2.外観をチェックしましょう

1.空気圧をチェックをしましょう

空気圧のチェックはガソリンスタンドなどで自分でもできますし、最近の車はトランクの床下などにパンク修理キットと共にエアゲージ付きのコンプレッサーが標準装備されているので、それを利用する手もあります。

tireSize_doorside

tireSize_tirelabel

多くの国産車の自動車メーカー指定空気圧は左の写真の場所などにシールが貼ってあります。欧州車には燃料タンクのフタにシールがある場合もあります。シールを参考にご自身の車についているタイヤサイズの空気圧を確認しエアチェックをしましょう。
空気圧について詳しく知りたい方はコチラ

引き摺り痕

特に1本だけ空気圧が低いときは高確率でパンクが疑われます。外観チェックを入念に行いましょう。パンクが疑われる場合は気が付かないうちに低圧で走行してタイヤ内部が損傷している場合があります。空気圧が100kPaを切っている場合は空気圧を上げていくと破裂する可能性があるので注意が必要です。判断がつかない場合はタイヤスタッフなどに相談してから空気を足しましょう。(画像は低圧走行の痕)

2.外観をチェックしましょう

エアチェックついでに外観チェックを済ませてしまいましょう。空気漏れをチェックするには霧吹きに水を入れ台所用洗剤を、振ると泡立つ程度加えてよく混ぜたもの(以下、洗剤水)があると便利ですが、なければPETボトルに洗剤水を入れて持っていきましょう。手が汚れないように軍手などがあれば準備しましょう。マイナスドライバーかニッパーがあると異常があった場合便利です。

1)バルブは大丈夫か

ゴムバルブのヒビ
エアバルブも多くはゴム製品ですので定期的に交換を行わないと劣化して折れたり、ヒビが入ったりして空気漏れを起こします。金属のバルブもパッキンが痩せたり、稀にヒビなどが入ることもあります。またバルブコアも錆びついてバネの戻りが悪くなったりしてゆっくりとエアーが漏れるケースもあります。

チェック方法:エアチェックをした際にバルブキャップをせず、洗剤水をかけます。泡が大きく膨らんでくるようなら患部から漏れがあります。タイヤスタッフなどに相談しましょう。漏れがなければバルブキャップをして完了です。

2)異物がないか大きな傷がないか

タイヤに異物や傷
➀異物
先のエアチェックで1本だけ空気圧が低かったタイヤは異物が刺さっている可能性が高いので車を少し動かしながら、念入りに全周チェックしましょう。

チェック方法:まず異物は抜かず、洗剤水をかけます。泡が大きく膨らんでくるようなら患部から漏れがあります。タイヤスタッフなどに相談しましょう
異物はあるが泡が膨らまない場合は、マイナスドライバーやニッパーなどで少しずつ動かしてみましょう。漏れないようなら抜いてしまって大丈夫ですが漏れ始めたら異物を少し押し込みタイヤスタッフなどに相談しましょう。

➁傷
特にタイヤ側面はゴムが薄く、変形も多いタイヤの弱点です。小さな傷でも内部構造のコードに達する深い傷がある場合は空気漏れがなくてもバーストに繋がるため交換が必須となります。

チェック方法:白い糸状のものが確認できる場合や3mmを超える深さの傷である場合は交換が必須です。判断がつかない場合はタイヤショップなどに相談してみましょう。

3)コブなどの異常がないか

ピンチカット
画像の上側のようなピンチカットと呼ばれるコブがないか確認しましょう。これは内部の構造が破断しているためでバーストにつながる非常に危険な状態です。特に夏場は路面温度も高くタイヤの空気圧も上がりやすいので、圧力に耐えきれなくなってバーストする事故が増えます。
一方、画像下側のように凹んでいる場合はバルジデントと呼ばれ、製造上出来るものなので問題はありません。

チェック方法:まず目視で確認します。小さなコブの場合は見落とす場合もあるのでタイヤを上から見下ろすようにしてチェックすると見つけやすいと思います。違和感があった場合は手のひらで触ってみると分かりやすいですが、手が汚れるのと熱くなっている場合があるので軍手をして触ることをお勧めします。

4)溝は十分にあるか

内減り
溝がなくては雨の際、十分にグリップしません。最悪の場合ハイドロプレーニング現象を起こしコントロールを失ってしまいます。画像のように外から見えない内側だけ摩耗しているケースもあるので注意が必要です。

チェック方法:スリップサインが一つの目安ですが、肩だけが減っているなどケースは様々で、どこか1ヵ所でも溝がなければ危険と考えて下さい。前輪はいっぱいにハンドルを切ってみると内側も見やすいです。画像のように下から覗き込む場合は、夏場は路面が熱いので気をつけて下さい。


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まとめ

➀遠出する前にこれらの点検を行っておけば現時点での問題から発生するトラブルの大半は避けられます。
➁最低限エアチェックを行えば、現状でのパンクなど確実にトラブルになる芽を摘み取っておけます。
➂適正空気圧にすることで燃費や乗り心地なども改善します。
➃スペアタイヤが装備されている車は一度点検してくのも良いでしょう。

面倒な場合はタイヤショップに無料点検してもらいましょう。
よく分からないことはプロに聞くのが一番です。気軽に声をかけてみましょう。

パンク修理キットをお持ちでない方は一つ持っておくと便利です。
パンク現場で一人で出来る修理キットはコチラ

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