ミニバンにPlayzPX-RVとNEXTRYを比較走行

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乗り比べインプレッションをレポート

タイヤの乗り比べの機会があったのでご報告します。乗る前から実力、特性に差があるので画像のような熱い対決にはならないでしょうか?
まず1回目は先入観を捨てるため今走っているのがどちらのタイヤか知らない状態で比較する目隠し試験としました。2回目はタイヤを明らかにした上で比較してみました。さて、下馬評通りにいくでしょうか?私の感性に問題が発見されるかも知れないので他のスタッフ3人にも同様の試走をしてアンケートしました。

1.比較環境

1-1.使用タイヤ・ホイールデータ

タイヤサイズ:195/65R15 91H
ホイール:15インチ純正アルミ 6-15(50) 5/114.3

VOXY15Al

 

NEXTRY(ネクストリー)
ブリヂストンのベースグレードタイヤであり、基本的な安全性能を備えた低燃費タイヤです。ブリヂストンにしては安いのが売りです。
骨格は柔らかくグリップもそれなり、軽自動車やコンパクトカー、小型セダンくらいなら車重も軽いので許容範囲内ですが、それ以上の車格だと頼りないと感じられることも。はっきり言ってミニバン向きではない。

 

Playz PX-RV(プレイズ ピーエックスアールブイ)
2016年2月から発売されたばかりの新商品で、初代Playzからの「ラク」を基本設計指針としたタイヤです。ミニバン専用タイヤの中でも特にふらつきが少なく、ふらつきを抑えようと無意識に力が入って「肩が凝る」、「腰が痛くなる」といった症状を緩和してくれます。また無意識の疲れはストレスとなり運転に対する拒絶感から眠気につながることもあるそうで、長時間の運転の疲れによる眠気を抑える効果も期待できるようです。

 

1-2.使用車種

現行型のVOXY(ヴォクシー)5ナンバー

 

1-3.走行コース

一般道で以下のようなコースを走行しました。
➀直進⇒➁低速で左折⇒➂直線で60km/hまで加速⇒➃そのままの速度で車線変更⇒➄右折⇒➅粗いアスファルトの直線⇒➆粗いアスファルトのカーブ⇒駐車場へ戻る⇒➇30km/hで水を撒いた路面で制動(ABS作動)




2.比較評価レポート

1回目で違いは明らかでした。全員一致で全てにおいてPlayzPX-RVを選びました。

では2回目を終えた感想です。

2-1.安全性能

NEXTRY(ネクストリー)
明らかにフラつきがあり、スタート直後の駐車場から公道へ出る軽い段差で直ぐ不安を感じました。➂の時点で道路の継ぎ目を拾って上下にフワフワし、➃ではハンドルを切った際に車体がフラつき車線変更後も中々フラつきが収まらず、この時点で「タイヤ換えた」いと思いました。カーブは50km/hほどだったこともありそれほど不安感はありませんでしたが抑えて走らなければという意識が働きました。ウェット制動はこんなものかなと言う感じで可も不可もなしといったところです。

 

Playz PX-RV(プレイズ ピーエックスアールブイ)
スタートから直後から「あー安心する」と一言が出てしまうほど違います。圧倒的な安定感でフラつきが少なく➃の高速車線変更でも不安感なく背の高いミニバンに乗っていることを軽く忘れました。右折もカーブもしっかりした走りで「あーコレコレ」流石ミニバンタイヤ。ウェット制動はちょっと期待してブレーキを踏んでみると、期待通りに止まってくれました。踏み始めからよく利いた分、フロントがガッツリ沈んでハンドルを抑える腕に力が入りました。

2-2.走行性能

NEXTRY(ネクストリー)
安定感が悪いんだものスピードを上げればフワフワするし、➂では道路の継ぎ目でも跳ねてグリップを失うし、細かくハンドルをとられるしで大人しく走らなければと意識させられます。➆ではグリップはそれなりにしますが、そもそも骨格が柔らかいのでグリップを感じるほど攻められず減速してしまいました。

 

Playz PX-RV(プレイズ ピーエックスアールブイ)
その昔、元はと言えばライトスポーツタイヤから派生したPlayzだけに、剛性もしっかりしているしグリップも満足できるレベルです。もちろんスポーツ系のハイグリップタイヤのようなわけにはいきませんが、ミニバンでスポーツ走行することもないでしょうし十二分な走行性能を持っています。➂での加速でもエンジンの力をしっかり伝え、重たいミニバンがスムーズに加速していきます。公道でお行儀が悪いので行いませんでしたが➃での車線変更も連続して行ってもいいような気すらします。しっかりグリップし骨格が強いためカーブでもステアリングの舵角調整が最小限で切ったなりに曲がってくれ、内へ切れ込んでいくような気すらします。

 

2-3.快適性能

NEXTRY(ネクストリー)
文句を言わなければ問題ないというレベル。特別うるさくもないし、ひどく乗り心地が悪いわけでもない。けれども満足も出来ない。終始気になるのはフワフワ感ですが、これは人によってはソフトで乗り心地が良いと感じる方もいると思います。それ以外には➆での走行音は結構気になるものでした。緩やかなカーブでもジャーっという音が出てカーブがきつくなるとブチブチというような音が出て不快でした。

 

Playz PX-RV(プレイズ ピーエックスアールブイ)
しっかり腰が強いので安心感があって、私はこちらが圧倒的に好きです。硬いのとは違うので硬い乗り心地が苦手というあなたも安心して良いと思いますが、柔らかい乗り心地が好きなら、その点ではNEXTRYもありです。音に関しては取り立てて静かとは感じませんでしたが➆の粗いアスファルトでもNEXTRYほど耳障りな音は感じませんでした。




3.アンケート結果集計

集計ったって4人しかいませんが…よ、4人でも普段からタイヤに関わるプロの意見ですから参考になる!…はず

 平均評価
NEXTRY
(5段階小数点一桁平均)
平均評価
Playz PX-RV
(5段階小数点一桁平均)
走行安定性2.54.0
グリップ3.03.2
加速感2.83.0
転がり3.53.5
乗り心地2.53.8
静粛性2.53.0
安心感1.84.5

4.まとめ

やっぱりと言って差し支えない大きな差がありました。特にPlayz PX-RVは大幅にフラつきを抑えることから、非常に安心して運転できたことが大きかったです。近所走りしかしない方ならNEXTRYでも我慢できるかも知れませんが、大人数でレジャーに使われることも多いミニバンの性質を考えるとPlayz PX-RVを選択しない手はないのかなと思いました。

5.感想

はっきり言って実力に差があり過ぎです。出来れはエコピアECOPIA EX20RVと比較したかったところですが、お世話になっている取引先がお膳立てしてくれた試走会だったので、お礼はあっても文句は言えないです。はい。
乗り比べなので、あまり野暮なことを言うのは趣旨に反するかもしれませんがPlayz PX-RVはちょっと高価でしょうか。もし高価すぎると感じた方はECOPIA EX20RVを選んであげるとフラつきを抑えながら幾らか予算を抑えられます。
そもそもブリヂストンにこだわらなければ、摩耗に強いダンロップのENASAVE RV504や静かで雨に強いヨコハマのBluEarth RV02にすれば更に節約できます。

   

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ドイツ発の安価で高性能な扁平(ロープロファイル)タイヤ

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実は世界と比べて日本国内では扁平(ロープロ)タイヤが高いんです。それにはちょっとしたカラクリがあります。

 

日本でロープロが高い理由

カラクリというほどのものでもないんですが、実は日本のタイヤ市場ではバス・トラックタイヤが異常に安いんです。企業としては、その安過ぎる価格をどこかで調整しなければならない。そこでロープロタイヤの価格を海外に比べ高く設定して吸収していると言われています。考え方を変えてみると、トラックやバスなど多くを企業で使用するタイヤは安く優遇され、我々乗用車ユーザーに跳ね返ってきているわけです。
(なんか一部企業が優遇されて、個人に厳しい今の日本の税制に似てますね。)

 

一般ユーザーには困ったことが起きている

一昔前まではロープロなんて一部のドレスアップカーユーザーだけのものでした。しかし、今はそうではなくなってしまった。価格格差の歪を持ったまま欧州車の大口径化に引き摺られる形で国産車も大口径化が進んでいます。つまり世界標準より高いロープロタイヤを買わなければならない人が増えているわけです。タイヤメーカーはどんどん儲かるようになっていて我々の出費はどんどん増えているわけです。

 

タイヤメーカーにも困ったことが起きている

ネット全盛のこの時代、今やネットを見るのはPCのみでなく日本のスマホ普及率は50%を超えようとしています。いつでもどこでも見ようと思えば世界の情報を見れるわけです。そして全く同じものが日本より非常に安く売られていることを知り、それを輸入して国内で売る卸業者が増えている。当然、正規品ではないがモノは同じなので性能も同じ、これをネットで購入するユーザーも増えつつある。国内でも大量仕入れで安く買い、個人にもネット販売する業者の増加と合わせて価格は下がり続けています。

 

上手に買う人だけは得できる

実は国内販売の正規品であっても、タイヤは大量仕入れで大きなリベートが入る為、大資本の卸会社は大量買い付けをして非常に安く買っています。この大きなリベートとネットの普及で、「メーカーから買うより安い価格」で大資本卸からの仕入れが容易になっており、たくさん買えない小売りでも安く販売することが可能になっています。つまり小規模な小売店であっても安価に販売することが出来るようになっているのです。当然、そういったお店を利用すれば我々も量販店などで買うのとは比べ物にならない価格で購入することが出来るわけです。更に言うなら卸会社がインターネットを使い、小売りを飛ばしてエンドユーザーに販売しており、楽天などを使えば安全に安く購入することが出来るわけです。

アジアンタイヤだけが安いタイヤの選択肢ではない

少し前までは安いタイヤの代名詞は韓国タイヤでした。今はそれも高くなり、台湾、中国、インドネシアなどのアジアンタイヤが安売りタイヤの代名詞となりました。しかし、その質は「30年前のタイヤ」と表現されることもしばしばです。車は30年前に比べて安全装備などが充実し、一方で車重が重くなっています。贅沢を言わなければ乗るには問題ないかも知れませんが、車重の増えた車に不釣り合いなタイヤでは「急に自転車が飛び出してきた」、「前の車が急ブレーキを踏んだ」など緊急回避をしなければならない状況で弱さを露呈してしまいます。また品質に大きなバラつきがあるケースも多く口コミがあてになりません。もうひとつの問題としてインターネットで簡単に様々なことが調べられる現代ですが、インターネット上の情報の難点はユーザーが精査しなければならない点です。口コミでの「良かった」は裏に「値段の割には」という言葉が潜んでいる可能性があり、某化粧品サイトで問題になったメーカーや販売サイトから報酬を貰った「サクラ」などが良い評価をしている可能性などの問題も考えなければならないのです。アジアンタイヤ=悪いとは思いませんが、安いものには安いなりの理由があるということを忘れてはいけません。

 

安全に関わる重要なタイヤだから、信頼のおけるものを購入してもらいたい。一方で高額な出費を少しでも抑えて欲しい。そこでアジアンタイヤほど安くはありませんが、より安心で高性能ながらに比較的安価な選択肢を2つ提案しましょう。
それがドイツのタイヤメーカーコンチネンタルタイヤ「エクストリームコンタクト」
「マックスコンタクト」です。

 

コンチマックスコンタクト MC5

thum_mc5

アジア圏をターゲットに発売したコンチマックスコンタクトMC5
全体的にバランス重視で、スポーツ性重視の欧州向けタイヤに比べて乗り心地を重視した設計になっており日本人向きなタイヤです。割合ソフトなのでコンチネンタル=硬いと考えていると、乗り心地の良さに意表を突かれます。フラッグシップのスポーツコンタクトなどのグリップには及ぶべくもありませんが、通勤や普段乗りなら十分です。大口径化が進んでいる欧州車のタイヤの値段を見てビビったものの、折角の車に妙なメーカーのタイヤじゃ恰好悪いとお考えなら、名門ブランドの安価なモデルというのも一手かも知れません。もちろん国産車への装着でもピタリで、クラウンアスリートやスカイラインなどは特にしっくりくると思います。

 

ベンツCクラス、BMW3シリーズ、フォルクスワーゲンゴルフ等
アルファード、ヴェルファイア20インチ

その他サイズ Conti Max Contact MC5

 

エクストリームコンタクト DWS06

thum_dws06

北米向けに設計されたコンチエクストリームコンタクトDWS(DWSはドライ、ウェット、スノーの意)
多少のオールシーズン性能を有したタイヤで名門メーカーのタイヤなのに激安です。
難を言えばノイズが出ることでしたが、それもDWS06になってかなり静かになったので昨今の国産車の遮音性の高さを考えれば、ほとんど気にならないと思います。ある程度は価格を優先するけど、素性の分からないメーカーでは不安だという方は北米でも人気のこのタイヤなら信頼性もあり、一度履いてみて損はないタイヤです。勿論基本的な安全性能は十分に備えていますし、このサイズで4本で7万円ほどは破格で、コストパフォーマンスの良いタイヤです。

 

ハリアー用20インチなど

コンチネンタル 245/45R20 エクストリーム コンタクト DWS06 Continental EXTREME CONTACT DWS06【タイヤ オールシーズン サマータイヤ】

価格:16,632円
(2016/1/23 21:57時点)
感想(0件)

 

アルファード、ヴェルファイア20インチ

その他サイズ Extreme Contact DWS06

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ミニバン専用タイヤTRANPATH mpZは今買いか?

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耐震ゴムの偽装問題を起こしてから、ちょいと元気のないトーヨータイヤですが、ミニバン専用タイヤを初めて世に送り出した功績は大きい。TRANPATH(トランパス)と言えば、ミニバン専用タイヤの代名詞と言っていいほどあまりにも有名です。
そのトランパスに新しいモデル「TRANPATH ML」が発表されました。2016年6月に発売されるこのタイヤのコンセプトは「力強い外装と高級感ある内装を持つミドルクラスミニバンの上級グレードをターゲットにしたタイヤ」ということだそうですが、今回はこのタイヤの話ではありません。

 

一応、発売予定サイズはこれ
TranpathML

TRANPATH ML
インチタイヤサイズkorogariTeiko26wetGrip26備考
19225/40R19 93WAAb1
18225/40R18 92WAAb1
225/45R18 95WAAb1
215/45R18 93WAAb1
225/50R18 95VAAb
17205/50R17 93VAAb1
225/55R17 101VAAb1
215/55R17 94VAAb
205/55R17 95VAAb1
215/60R17 96HAAb
16205/55R16 94WAAb1
215/60R16 95HAAb
205/60R16 92HAAb
195/60R16 89HAAb
215/65R16 98HAAb
205/65R16 95HAAb
15205/65R15 94HAAb
195/65R15 91HAAb
備考1.エクストラロードタイヤです。

では、何の話かというと既にあるモデルであるmpZのお話です。実はMLが発売されることでmpZに変化があり、この変化を見た上で「買いか」、「買いでない」かはあなたが判断してください。

安くなった

上位クラスのタイヤがリリースされることで価格の見直しが行われました。もちろん性能が下がったわけではないので今までと同じものが単純に安くなったわけです。元々の性能も平均的で満足できるトランパスのスタンダードモデルが安く買えるのですから「買い」ではないでしょうか?

 

廃版のリスク

今のところMLが発売されても併売ということで、廃版の予定はないとアナウンスされています。しかし、この業界にはよくあることですが、現在ある在庫を吐き出してからか、その目処がついてから「廃版になりま~す」なんて発表され、なくならないって言ったじゃないか「騙された~」なんてこともしばしばなのです。もし廃版となれば、パンクなんかでタイヤ交換の必要が出たら同じものが手に入らないリスクが出てくるということで、これは「買いでない」のかなぁ。

 

まとめ

職業柄、日々パンクしたタイヤを見ます。しかし、管理人も10年以上の運転歴がありますがパンクの経験はゼロ、ほとんどの人にとって度々起こることと認識している必要はないのではと考えられます。おまけに今のところ廃版になる予定はないと言われているのなら、よっぽど気になる人以外は「買い」で良いと思います。新商品のMLも気になることですし、性能に納得出来そうだと判断したあなたに限りますけどね。

詳しい性能評価はコチラ
TRANPATH mpZ

 

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