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・POTENZA S007A(ポテンザ エスゼロゼロナナエー)の横溝が気になる

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画像で見ていると意外と気が付かないけれど現物を見ると気になることが出てくることがあります。7月1日に発売されたブリヂストンのフラッグショップタイヤ「POTENZA S007A(ポテンザ エスゼロゼロナナエー)」にも気になることがあったので考察していきます。

 

百聞は一見に如かず

違和感を感じますか?

少し近づいて撮影してみましたが気になるところはあるでしょうか?更に拡大した画像が下です。(ともに画像クリックで拡大できます)

 

更に拡大

ナビゲーターが違和感を感じたのはここです。赤くマーキングした横溝と青くマーキングした横溝に注目してください。青のマーキングの横溝は深く切られており、これはよく見る普通の溝です。一方で赤のマーキングの横溝(?)は1mmあるかないかのごく浅いもので通常見られません。

 

横溝の役割

ここでタイヤの横溝の役割をおさらいします。
夏タイヤにおける横溝には主に2つの役割があります。

 

Ⓐトレッドの硬さを調整することで接地圧を調整します。またブロックを細かく仕切ることでパターンノイズを抑えて静かにします。リブに配置されている横溝は主にこの役割を担います。
Ⓑ縦方向の主溝による排水をサポートする役割があり、カーブなどで遠心力がかかった際に大きな効果を発揮します。ショルダー部分に配置されている横溝は主にこの役割を担います。

 

今回の注目している横溝はⒶの接地圧を均一化する役割を担っています。タイヤには常に大きな車重がかかり続けており、この力により水平方向へタイヤを伸ばすような力が働きます。一般に横溝は主にこの伸びを緩和することで接地圧を均一化するために切られています。

 

今回の浅い横溝は?

前置きが長くなりましたが、今回注目している溝が浅いのはなぜなのでしょう?
ナビゲーターの考えはこうです。新品の溝の深い状態のとき、即ちリブ山が高いときにには変形も大きく接地圧の均一化をするためには横溝が必要であるけれども、摩耗が進みリブ山が低くなれば変形が少なくなり横溝が必要なくなるのではないかと考えます。実は溝を切らなくても変形に対応できるならば、その方がタイヤが常に路面をとらえ続けるため運動性能としては有利です。そのためスポーツタイヤでは度々センターリブに溝を切らないパターンが存在し、先代のS001(左図)もセンターリブに若干の刻みはあるものの横溝はありません。今回発売された「S007A」はドライグリップの大幅な向上を目指したため可能な限り横溝を抑えて、初期の変形が大きく接地圧が均一化しにくい初期のみ浅溝を配しているのではないかと考察します。

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実際に聞いてみた

考察はしてみたもののナビゲーターの仮説にすぎないことは否めません。そこで実際にブリヂストンに聞いてみました。最初からそうしろという声もあるかと思いますがそれではあまりにも芸がないのでご容赦願います。
ナビ・・・タイヤナビゲーター、BS・・・ブリヂストン担当者

 

ナビ:
今回発売された「ポテンザの新商品S007A」について教えてください。
BS:
はい、どういったご質問でしょうか?
ナビ:
まず、基本的なところから確認させてください。リブにある横溝は主に接地圧を均一にする役割ということで理解に間違いないでしょうか?
BS:
その通りです。横溝はリブの変形により接地圧にバラつきが出来ないようにするのが主な役割です。
ナビ:
それを踏まえてセンターリブの浅溝(上図➁)とセカンドリブの浅溝(上図➀)についてです
BS:
はい
ナビ:
他のタイヤでは摩耗初期に消えてしまうような浅い溝は見受けられませんね?
BS:
はい
ナビ:
連続的に路面をとらえることを目指したため横溝を最小限にし、初期はリブの変形が多いため接地圧を均一にするために浅溝を配置したと考えましたがどうでしょうか?
BS:
セカンドリブについてはその通りです。ドライに重点を置いたので出来る限り接地を増やしましたが初期のリブ山が高い際はどうしても変形による接地圧のバラツキが出るため配置されています。
ナビ:
なるほど。センターリブについては違うわけですか?
BS:
はい。実はセンターリブの浅溝についてはデザインです。
ナビ:
機能的な意味はないと?
BS:
はい。センターリブはほとんど周方向の力のみのため接地圧にバラつきが出にくく、今回の設計では横溝は必要ありませんでした。しかし、見た目としてセンターリブに溝がないのは少々さみしいですから(笑)
ナビ:
なるほど。購入される方からの見た目を意識したわけですね。ありがとうございました。
BS:
ありがとうございました。

 

このようなインタビュー結果になりました。つまりナビゲーターの仮説は半分は正解、半分は不正解ということでした。

 

まとめ

・センターリブ、セカンドリブの浅い横溝の意味は何か考察、インタービューした。
・S007Aはドライグリップを最大限に発揮するためリブの横溝を最小限とした。
・セカンドリブの浅溝はリブ山が高く大きな変形が出る初期において、変形による接地圧バラつきを抑えるために配置した。
・センターリブの浅溝はデザインであり機能的な意味はない。

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・ブリヂストンのプレミアムスポーツタイヤ待望の新発売

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ブリヂストン党待望のポテンザのプレミアムスポーツタイヤ「POTENZA S007A(ポテンザ エスゼロゼロナナエー)」の発売が発表されました。「POTENZA S001」が2010年に発売されてから長く現役として活躍しましたが、S007Aが引き継ぐことになり、S001は一般市販向けとしてはその役目を終えることになります。

 

発売予定日

2018年7月1日

 

技術的な特徴

1. 優れたドライ性能

高剛性ハンドリングシート、S007A専用サイド補強、S007A専用コンパウンドを採用することでドライ路面でのハンドリング性能の向上を実現しています。

2. 高いウェット性能

S007A専用コンパウンド、マルチラウンドブロックを採用しウェット路面でのブレーキング性能の向上を実現しています。

3. コンフォート性能にも配慮

周方向のブロック配列を最適化することで、パタンノイズを抑制。スポーティーな走りを損なうことなく、ハイパフォーマンスカーにふさわしいコンフォート性能を追求しています。

 

特徴と考察

ドライ性能

ドライ性能の改善に注力して開発されておりドライサーキットでのラップタイムを2.4%も短縮しています。この数字は非常に大きなもので、例えばダンロップのリアルスポーツタイヤ「ディレッツァZⅡスタースペック」が「DIREZZA Z3(ディレッツァZⅢ)」へモデルチェンジした際のラップタイム1.5%短縮でも十分な驚きがあったのにそれを大きく上回っています。勿論S007Aはサーキット用のタイヤではありませんが、この強力なドライグリップ性能はハイパワーマシンの駆動力を路面に効果的に伝え、高い運動性能と安全性能を与えてくれるでしょう。

ウェットグリップ性能

ウェットの性能は「S001」から2%ほどの性能上昇を実現していますが、この数字は大きなものでなくラベリングも’b’と維持にとどまっています。十分な性能ではありますが最新のプレミアムスポーツタイヤとしてはやや物足りない結果と言えるでしょう。
例えば、ミシュランのプレミアムスポーツタイヤ「Pilot Sport4s(パイロットスポーツ4S)」は販売サイズの1/3ほどはラベリング’a’であり、グッドイヤーの「EAGLE F1 ASYMMETRIC 3(イーグル エフワン アシンメトリック3)」はサイズラインナップは少ないものの全サイズで’a’を獲得しています。

転がり抵抗性能

転がり抵抗性能では’B’~’C’とハイグリップタイヤとしては優秀ですが、それでも「Pilot Sport4S」は’A’~’B’、「P-ZERO」はEUラベル’C’~’E’(日本ラベル’A’~’C’相当)と同等以上の性能です。

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価格

ブリヂストンの発表価格はS001から価格は据え置きとなります。一般的な販売価格も一時的には上がるかも知れませんが、時間とともに落ち着くでしょう。

 

POTENZA S007

純正用タイヤ「POTENZA S007」は既に「Audi(アウディ) RS4」、「Aston Martin(アストンマーチン) DB11」、「FERRARI(フェラーリ) 488」、更に「日産NOTE NISMO S(ノート ニスモ)」への採用も発表されています。今回発売が決定した一般市販向けの「POTENZA S007A」とパターンは異なりますが構造などで一定の共通点を持っているとのことです。

 

まとめ

・非常に高いドライ性能を実現しています。
・プレミアムスポーツタイヤらしく快適性能と走行性能が高次元でバランスされます。
・ウェットは十分と言えますがプレミアムスポーツタイヤとしてはやや物足りないところです。
・転がり抵抗性能はハイグリップタイヤとしては十分な性能でしょう。
・価格は据え置き。
・純正採用されている「S001」は残るようです。

 

サイズラインナップ

korogariTeiko26:転がり抵抗係数 wetGrip26:ウェットグリップ性能
対象のタイヤサイズをクリックするとネット購入できます。
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・POTENZA S001モデルチェンジのニオイ

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2010年2月に発売されて約8年フラッグシップモデルとしては少々長くなってきています。2,3年前からそろそろモデルチェンジもあるのでは?と囁かれながら中々モデルチェンジされませんでした。しかし、今年2018年とうとうモデルチェンジしそうな情報がメーカー筋から出てきています。

 

根拠

モデルチェンジのスパン

「POTENZA S001」の先代の「POTENZA RE050」は2004年発売なのでモデルチェンジまで約6年であり、S001が発売されてから8年はモデルチェンジのスパンとしては少々長すぎるぐらいです。
ブリヂストンのスタンダードモデル「ECOPIA(エコピア)」では「EX20」シリーズから「NH100」シリーズになるまでに3年、ブリヂストンの最も安価なカタログモデル「NEXTRY」に至っては前モデルの「SNEAKER SNK2 Ecopia」から2年で発売されています。

 

今年は新商品の発表がない

2018年は軽バン用のエコピアにニューモデルR710(2サイズのみ)が投入された以外は新商品の投入がなく何かあって良い。カタログも新鮮さが足りず、嵐の前の静けさという感じ。

 

他社のフラッグシップが続々刷新されている

2013年2月にヨコハマからADVAN SPORT V105
2015年7月にダンロップからSP SPORT MAXX 050+
2016年3月にコンチネンタルからContiSportContact6
2016年4月にピレリからNEW P-ZERO
更に
2016年4月にミシュランからPilot Sport4s(世界2位のメーカー)
2017年2月にグッドイヤーからEAGLE F1 ASYMMETRIC 3(世界3位のメーカー)
2017年6月にトーヨーからPROXES SPORT

 

性能でも負けている

ナビゲーターの評価では快適性能こそ高いもののウェットグリップ性能や耐摩耗性能などでは、他社のフラッグシップモデルの多くが優れています。更に昨今はプレミアムスポーツタイヤであっても低燃費性能も高くなっており、その点でも遅れを取り戻すにはモデルチェンジが必要でしょう。

 

なぜモデルチェンジが遅くなったのか

これはナビゲーターの私見ですが、S001はブリヂストンの他の一般的なタイヤと違いポルシャやベンツなど名立たる名車の純正タイヤとして採用された正にフラッグシップのタイヤです。純正採用されているというのは高い評価をうけているという素晴らしい面を持つ一方、簡単にモデルをなくすわけにはいかないという面倒な面もあります。コンチネンタルのスポーツコンタクトなどで古いモデルが退役しないのは自動車メーカーからの強い要請で継続生産をしなければならず、中々なくすことが出来ないのです。特に欧州車でその傾向が強いようで、欧州車への純正採用が多いS001も同様にモデルを継続せねばならずモデルチェンジもし難かったと推測できます。
おそらくですが後継モデルが出ても純正採用サイズは継続生産されるでしょう。

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まとめ

・情報としてはそれなりに濃厚です。
・時期は夏頃と予想します。
・総合的に高い性能のタイヤが出てくることが予想されます。
・燃費性もそれなりに高いものになるでしょう。

今年発売されなかったらゴメン…

 

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値上げ幅をまとめてみる【第4弾】

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値上げ幅をまとめてみるの第4弾です。
いよいよ6月になりますね。直前もいいとこですがブリヂストンの価格表がきたので値上げ幅を載せておきます。

 

ブリヂストンの最廉価であるNEXTRY(ネクストリー)がメーカー欠品しているようで、軽自動車サイズは5月中は入荷絶望です。このため路面店では手に入らないこともありそうです。更にこの影響でECOPIA NH100シリーズも小さいサイズは納期が遅れがちなようです。

 

値上げ詳細

ブリヂストン

普通乗用車

表にするまでもなく全銘柄、全サイズ6%程度の上げ幅です。多少バラつきがありますが上げ幅5.0%~6.0%が多く6.0%を超えているものはあまりありません。

 

SUV、四駆

表にするまでもなく全銘柄、全サイズ6%程度の上げ幅です。多少バラつきがありますが上げ幅5.0%~6.0%が多く6.0%を超えているものはあまりありません。

 

ランフラット

ランフラットは全サイズで5.5%程度の値上げです。







まとめ

➀普通乗用車用、SUV、四駆用、サイズ、銘柄に関わらず6%ほどの値上げです。
➁ランフラットタイヤの上げ幅はやや少ない5.5%ほどですが、路面店では元が高いので5.5%でも結構痛い。
➂NEXTRYはメーカー欠品サイズ多数。

 

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ブリヂストン値上げ発表

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業界最大手のブリヂストンが値上げを発表しました。原材料費の高騰と高止まりの影響です。
驚かないけど、分かってはいたけど・・・上がってしまいますね。
約6年ぶりの値上げです。

 

いつ?

2017年6月1日より値上げされます。

 

どのくらい?

出荷価格で平均6%とのことです。

 

範囲は?

乗用車用に加えてトラック・バス用も値上げします。

 

他に影響は?

ブリヂストンが値上げすれば、国内メーカーはまず間違いなく追随します。
ダンロップとトーヨーはまず間違いなく上がります。おそらくミシュランとピレリも上がるでしょう。コンチネンタルの動きはちょっと予想しにくいところです。







まとめ

➀ブリヂストンが2017年6月1日より平均6%値上げします。
➁他社も追随するでしょう。
➂店頭でもほとんどズレなく値上げがあるでしょう。

 

ナビゲーターのブツブツ

本日、某大手タイヤホイール専門店へ大量のヨコハマのタイヤが納品されるのを偶然見ました。値上げ前の買い込みで間違いないでしょう。少し前にも型落ちになったルマン4を買い込む動きがあったので、かなりのお金がタイヤに化けたと考えられます。今回値上げ発表されたブリヂストンのタイヤまで買い込むだけの資金があるのかということと、ブリヂストンは価格的にも高いので買い込むにはリスクも高めということもあって市場価格への反映も早いのではないかと予想されます。

 

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【新商品情報】ブリヂストン「ECOPIA NH100シリーズ」

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ECOPIA EX20(イーエックスニーマル)シリーズの後継モデルのスタンダードタイヤです。
因みにNHとは製品コンセプトであるウェット性能とその持続性や低燃費性能の高次元な調和ということでNew Harmony(ニューハーモニー)の略だそうです。ネーミングセンスについては( ^ω^)・・・ですがバランスを重視した低燃費スタンダードタイヤがコンセプトだということが分かります。

 

1.NH100シリーズの特徴

1-1.シリーズ全般の特徴

1-1-1.ウェット性能とその低下抑制

ウェット制動試験をベースグレードであるNEXTRY(ネクストリー)と比較
※50プリウスで時速80kmからABS作動での制動試験

 

➀新品時
NEXTRYが36.4mに対しECOPIA NH100は35.1mと車体2/3台分ほどNEXTRYより早く停車

 

➁20,000km走行後
NEXTRYが43.0mに対しECOPIA NH100は39.3mと車体1.5台分ほどNEXTRYより早く停車

 

新品時でも大きな差ですが、ある程度摩耗が進んだ場合の制動距離の差は更に顕著です。こんなときを想像してください。見通しの悪い雨の日、「子供が飛び出してきた」とか「前の車が急停止した」といった場合です。「はねてしまった」、「追突してしまった」なんて結末は想像するだけでゾッとします。僅か数メートルの差のように思えますが、その数メートルが止まれるかぶつかってしまうかの大きな差となるのです。

 

1-1-2.耐摩耗性能の向上

ベースモデルNEXTRYと比べて耐摩耗性能30%向上
前身となるECOPIA EX20からも向上

 

それに加えてコンパウンドの経年劣化もゆっくりなのでベースグレードタイヤより1年余分に走れるかも知れません。購入先にもよりますが1年あたりのコストで考えるとベースグレードタイヤと大差ないケースもあります。しかも安全性はNH100の方が断然上なんです。

 

1-1-3.燃費性能の向上

ベースモデルNEXTRYと比べて転がり抵抗係数5~16%向上
前身となるECOPIA EX20からはわずかに向上

 

低燃費性能を無視できない昨今の自動車事情から、新車装着タイヤもかなり低燃費性能の高いタイヤが装着されているケースが多くあります。新車装着タイヤについては転がり抵抗係数が公表されていませんが、例えばプリウスに装着されている新車装着タイヤはグレーディング’AA’程度だと言われています。NH100も’AA’と新車装着タイヤ程度の低燃費性能を有しており、タイヤ交換で燃費を落とす心配をしなくて済みます

 

1-2.NH100の特徴

1-2-1.直進安定性と操縦安定性

セダン・クーペ専用設計されたプロファイルで骨格構造を最適化し、剛性コントロールシートによってトレッド剛性を最適化することで直進安定性と操縦安定性を高めています。これによりセダン・クーペに求められる走りを楽しむ快適な走行性能が実現されています。

 

1-3.NH100RVの特徴

1-3-1.

ミニバン特有の偏摩耗を抑制しフラつきを抑えるのは勿論、車体が大きく下方視界が悪いミニバンの弱点をフォローするためサイドプロテクターが採用されています。これにより少しくらいなら路肩や縁石に擦っても大丈夫なように強化されています。当然、強い力がかかったり当たり方が悪かったりすれば破れないわけではないので注意は必要です。

 

1-4.NH100Cの特徴

1-4-1.

ショルダーブロックに高剛性素材を採用することで、コンパクトカーの特性である小回りがしやすく、停車したままでハンドルを切る所謂「据え切り」による偏摩耗に対しても強くなっています。
ベースグレードであるNEXTRYと比較して41%もの大幅な摩耗耐性が実験データとして示されていますが、ブリヂストンのこの手のデータには何度か騙されているのでウォッチしていきます。







2.価格

ECOPIA EX20シリーズより定価ベースでも2%ほど値上げされました。販売価格もわずかながら上がりそうです。

 

3.まとめ

・バランスの良い低燃費スタンダードタイヤです。
・摩耗しても雨の日の安心感が高いタイヤです。
・価格は僅かに高くなりそう。

 

4.タイヤサイズ

2017年2月発売予定サイズ

 

4-1.NH100

21サイズ
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4-2.NH100RV

19サイズ
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4-3.NH100C

27サイズ
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ミニバンにPlayzPX-RVとNEXTRYを比較走行

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乗り比べインプレッションをレポート

タイヤの乗り比べの機会があったのでご報告します。乗る前から実力、特性に差があるので画像のような熱い対決にはならないでしょうか?
まず1回目は先入観を捨てるため今走っているのがどちらのタイヤか知らない状態で比較する目隠し試験としました。2回目はタイヤを明らかにした上で比較してみました。さて、下馬評通りにいくでしょうか?私の感性に問題が発見されるかも知れないので他のスタッフ3人にも同様の試走をしてアンケートしました。

1.比較環境

1-1.使用タイヤ・ホイールデータ

タイヤサイズ:195/65R15 91H
ホイール:15インチ純正アルミ 6-15(50) 5/114.3

VOXY15Al

 

NEXTRY(ネクストリー)
ブリヂストンのベースグレードタイヤであり、基本的な安全性能を備えた低燃費タイヤです。ブリヂストンにしては安いのが売りです。
骨格は柔らかくグリップもそれなり、軽自動車やコンパクトカー、小型セダンくらいなら車重も軽いので許容範囲内ですが、それ以上の車格だと頼りないと感じられることも。はっきり言ってミニバン向きではない。

 

Playz PX-RV(プレイズ ピーエックスアールブイ)
2016年2月から発売されたばかりの新商品で、初代Playzからの「ラク」を基本設計指針としたタイヤです。ミニバン専用タイヤの中でも特にふらつきが少なく、ふらつきを抑えようと無意識に力が入って「肩が凝る」、「腰が痛くなる」といった症状を緩和してくれます。また無意識の疲れはストレスとなり運転に対する拒絶感から眠気につながることもあるそうで、長時間の運転の疲れによる眠気を抑える効果も期待できるようです。

 

1-2.使用車種

現行型のVOXY(ヴォクシー)5ナンバー

 

1-3.走行コース

一般道で以下のようなコースを走行しました。
➀直進⇒➁低速で左折⇒➂直線で60km/hまで加速⇒➃そのままの速度で車線変更⇒➄右折⇒➅粗いアスファルトの直線⇒➆粗いアスファルトのカーブ⇒駐車場へ戻る⇒➇30km/hで水を撒いた路面で制動(ABS作動)




2.比較評価レポート

1回目で違いは明らかでした。全員一致で全てにおいてPlayzPX-RVを選びました。

では2回目を終えた感想です。

2-1.安全性能

NEXTRY(ネクストリー)
明らかにフラつきがあり、スタート直後の駐車場から公道へ出る軽い段差で直ぐ不安を感じました。➂の時点で道路の継ぎ目を拾って上下にフワフワし、➃ではハンドルを切った際に車体がフラつき車線変更後も中々フラつきが収まらず、この時点で「タイヤ換えた」いと思いました。カーブは50km/hほどだったこともありそれほど不安感はありませんでしたが抑えて走らなければという意識が働きました。ウェット制動はこんなものかなと言う感じで可も不可もなしといったところです。

 

Playz PX-RV(プレイズ ピーエックスアールブイ)
スタートから直後から「あー安心する」と一言が出てしまうほど違います。圧倒的な安定感でフラつきが少なく➃の高速車線変更でも不安感なく背の高いミニバンに乗っていることを軽く忘れました。右折もカーブもしっかりした走りで「あーコレコレ」流石ミニバンタイヤ。ウェット制動はちょっと期待してブレーキを踏んでみると、期待通りに止まってくれました。踏み始めからよく利いた分、フロントがガッツリ沈んでハンドルを抑える腕に力が入りました。

2-2.走行性能

NEXTRY(ネクストリー)
安定感が悪いんだものスピードを上げればフワフワするし、➂では道路の継ぎ目でも跳ねてグリップを失うし、細かくハンドルをとられるしで大人しく走らなければと意識させられます。➆ではグリップはそれなりにしますが、そもそも骨格が柔らかいのでグリップを感じるほど攻められず減速してしまいました。

 

Playz PX-RV(プレイズ ピーエックスアールブイ)
その昔、元はと言えばライトスポーツタイヤから派生したPlayzだけに、剛性もしっかりしているしグリップも満足できるレベルです。もちろんスポーツ系のハイグリップタイヤのようなわけにはいきませんが、ミニバンでスポーツ走行することもないでしょうし十二分な走行性能を持っています。➂での加速でもエンジンの力をしっかり伝え、重たいミニバンがスムーズに加速していきます。公道でお行儀が悪いので行いませんでしたが➃での車線変更も連続して行ってもいいような気すらします。しっかりグリップし骨格が強いためカーブでもステアリングの舵角調整が最小限で切ったなりに曲がってくれ、内へ切れ込んでいくような気すらします。

 

2-3.快適性能

NEXTRY(ネクストリー)
文句を言わなければ問題ないというレベル。特別うるさくもないし、ひどく乗り心地が悪いわけでもない。けれども満足も出来ない。終始気になるのはフワフワ感ですが、これは人によってはソフトで乗り心地が良いと感じる方もいると思います。それ以外には➆での走行音は結構気になるものでした。緩やかなカーブでもジャーっという音が出てカーブがきつくなるとブチブチというような音が出て不快でした。

 

Playz PX-RV(プレイズ ピーエックスアールブイ)
しっかり腰が強いので安心感があって、私はこちらが圧倒的に好きです。硬いのとは違うので硬い乗り心地が苦手というあなたも安心して良いと思いますが、柔らかい乗り心地が好きなら、その点ではNEXTRYもありです。音に関しては取り立てて静かとは感じませんでしたが➆の粗いアスファルトでもNEXTRYほど耳障りな音は感じませんでした。




3.アンケート結果集計

集計ったって4人しかいませんが…よ、4人でも普段からタイヤに関わるプロの意見ですから参考になる!…はず

平均評価
NEXTRY
(5段階小数点一桁平均)
平均評価
Playz PX-RV
(5段階小数点一桁平均)
走行安定性2.54.0
グリップ3.03.2
加速感2.83.0
転がり3.53.5
乗り心地2.53.8
静粛性2.53.0
安心感1.84.5

4.まとめ

やっぱりと言って差し支えない大きな差がありました。特にPlayz PX-RVは大幅にフラつきを抑えることから、非常に安心して運転できたことが大きかったです。近所走りしかしない方ならNEXTRYでも我慢できるかも知れませんが、大人数でレジャーに使われることも多いミニバンの性質を考えるとPlayz PX-RVを選択しない手はないのかなと思いました。

5.感想

はっきり言って実力に差があり過ぎです。出来れはエコピアECOPIA EX20RVと比較したかったところですが、お世話になっている取引先がお膳立てしてくれた試走会だったので、お礼はあっても文句は言えないです。はい。
乗り比べなので、あまり野暮なことを言うのは趣旨に反するかもしれませんがPlayz PX-RVはちょっと高価でしょうか。もし高価すぎると感じた方はECOPIA EX20RVを選んであげるとフラつきを抑えながら幾らか予算を抑えられます。
そもそもブリヂストンにこだわらなければ、摩耗に強いダンロップのENASAVE RV504や静かで雨に強いヨコハマのBluEarth RV02にすれば更に節約できます。

   

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