未使用状態のタイヤの保管期間と性能低下についてハッキリさせようじゃないか

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「製造してから時間が経ったタイヤは使用していなくても性能が低下しているので買わない方が良い」こんな話を聞いたことがありますか?ナビゲーターは職業柄よく耳にします。そこで製造からの保管期間と性能低下の関係について白黒ハッキリさせましょう。

本当に低下するのか?

結論から言います「しません」
より科学的に言えば、「ゼロではないが無視できるレベル」が正しいでしょうか。

まず事実として、業界最大手のブリヂストンが「適正保管されていれば、少なくとも3年はほとんど性能変化がない」という検証実験の結果を公表しています。
ブリヂストン:適正保管タイヤは、3年間同等の性能を保つ
一方で保管期間中に性能低下する試験結果は公表されていますでしょうか?ナビゲーターは見たことありません。

使用に際して過酷な環境にさらされるタイヤのゴムは化学的に安定な物質であり、簡単に自然に変質していくものではありません。もし置いてあるだけで簡単に劣化するような不安定な物質であれば、1トンを超える車に押しつぶされて変形を繰り返し、高速走行し、真夏に走行して触れば火傷するほどの温度になるのに、性能を長期に保っていられるわけがないのです。つまり、適正管理された倉庫に置いてあるだけで劣化して性能低下するなどというのは考えにくいのです。
更に言うならば、長年タイヤに関わる仕事をしていますが、お客様などから保管期間が長かった未使用タイヤを使用したら滑ったなんていう話も耳にしたことがありませんし、そのような統計データも見たことがありません。冷静に見れば車に装着され、高温になったり激しく変形したりし始めた時点から徐々に劣化が始まると考えるのが妥当ですし、各メーカーの見解も同様です。

つまり科学的根拠や統計的データもないが、なんとなくそれっぽいという感覚的な話が、如何にも真実のように流布されてしまっているようなのです。




大手タイヤ販売店から始まった

では、なぜこのような話が発生し、広まってしまったのでしょう?ナビゲーターの聞いた話ではこんな経緯があったようです。
メーカー系タイヤショップは扱える商品が概ね自社ブランドに限られる上に安売りが難しい。価格をコントロールしたい本部からの締め付けが厳しいためです。そうなると何かしら「付加価値をつけるしかない」。

そこで生み出されたのが「新鮮タイヤ」という売り文句です。付加価値として製造から時間あまりが経っていないことを売りにしたのです。なるほど化学的根拠もデータもないが、なんとなくそうかなと思ってしまうような話。
そんな話がなんとか売り上げを上げなければと、熟慮せず使われるようになってしまったこと、その企業が大手だったこと、加えてネット社会になって急激に拡散してしまったこと。これらによって根拠なく本来品質に問題がない製品に悪評が付いてしまったのです。

繰り返しますが保管期間中に劣化する試験結果をナビゲーターは知りません。
価格で勝負するのが難しいメーカー系大手タイヤショップによる販売の為の苦肉の策が、火のない所に煙を立ててしまったのです。

皮肉なことだ

定かではありませんが、「新鮮タイヤ」を最初にうたったのは他でもないブリヂストン系タイヤショップのタイヤ館だそうです。だとすれば、ブリヂストン本体が直系ショップに過度な安売りを禁止した結果、新しいタイヤを欲するユーザーが増えたということになります。タイヤ館以外の販売店からは要求や苦情、ユーザーからは問い合わせなどが増加しブリヂストン本体は「少なくとも3年は問題ない」と実験まで行って火消しを行ったことになります。これが本当ならば、皮肉な結果ですね。

欧州メーカーは取り合わない

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製造年週が新しいものを要求したり、古いものが入荷したので新しいものに交換を要求しても、コンチネンタルやピレリなど名門欧州メーカーは取り合ってくれません。唯一得意先にのみ対応しているのは日本市場にある程度理解のあるミシュランくらいです。(ノーチェックで出荷させるより僅かばかり高い仕入れになりますけど。)

なぜ名門メーカーでも対応しないのか?

彼らの言い分はこうです。
性能に変化がないのにどうしてそんなことをしなければならないのか?理屈でなく気持ちの問題だろう?合理的じゃない。そんなことをしたら古いものが残って新しいものから出荷され、結果として破棄しなければならないタイヤが増える。確認するための手間も管理するための手間もかかる。その手間も当然タダではないのだ。
といった具合です。

しかも、そんなことをしたらこれらのコストは誰が吸収するのか?勿論購入するユーザーです。不条理に思うならズレているのは半分あなたです。不合理で過剰な要求をしているのはユーザーです。ならば、その要求に応えるためにかかったコストをユーザーが払うのは当然です。半分というのは問題はそんなことを気にしない人も割を食うことです。
日本人はタダであることに慣れ過ぎています。しかし大抵は見かけ上のタダであって、その分のコストはちゃんと乗せられている。しかも知らないうちにあなたが払っています。実は合理的でない要求をする一部のユーザーのせいで、それに応えているメーカーの製品は余計に高く売られているのです。本来からすれば、そういった要求をするユーザーから手数料をとって販売するのが、それ以外の人にも幸せな道なのですけれど…




少し簡単な化学の話をしましょう

実験器具

出来るだけ簡単に話します。
よく劣化と言っているのはいったい何なのでしょう?
➀ゴムとオゾンや酸素などが反応して、化学的に別の物質や状態に変化している
※ゴム分子は加硫による架橋で柔軟性を獲得していますが酸化により、この架橋が切れると柔軟性を失います。
➁均一に分散されたゴムから油が抜けるなど大きな構造が変化している
概ね考えられるこの2つのことについて考察してみましょう。

➀化学変化

ゴムは安定した物質です。故に何年も過酷な環境下に置かれながら車を走らせ、止め、支え、曲げてくれます。しかし、長年外部からの熱などのエネルギーと酸素などが加われば化学構造が変化して柔軟性や弾性を失っていきます。安定した物質であるゴムが化学変化をしようとするとき、外部からのエネルギーはそれなりに大きなものでなければなりません。その一番の悪者であるエネルギーは「熱」だと言われています。よく最も悪者扱いされる「紫外線」も問題ですが、走行時などに加わる熱エネルギーに比べれば影響は小さく、直射日光を避けてあげれば簡単に大気中の酸素と反応していくことはありません。
但し、オゾンは非常に反応性の高い物質です。オゾンは僅かなエネルギーでもゴムをボロボロにするので気を付ける必要がありますが、反応性が高い物質は不安定です。故に普通の環境ではほぼゼロ、無視できるレベルしか存在していません。
つまり管理倉庫保管なら大幅な性能低下は考えにくいということになります。

➁構造変化

製造されたタイヤの素材はゴムや油などが均一に分散されています。しかし熱や変形などで硬化防止剤や油が浸み出したり、均一性が失われ性能が低下します。この変化もそれなりに大きなエネルギーを必要とするので、高温になることがない保管時にはほぼ進行しませんが、使用開始してからは高温になるため進行します。やはり使用を開始してから進行すると言って差し支えないのです。

つまりいつかは劣化するけれど保管されている状態なら、無視できるほどゆっくり進み、使用が始まると無視できないほど劣化が早くなるというわけです。

完全と言えないのも事実である

多くの有名メーカーでは未使用でも製造から3年経ったタイヤは出荷しないのが一般的です。これは強く徹底されていて、内部の者の不正でもない限り、都市伝説のように裏ルートで市場に出回るようなことはありません。チップにされて燃料になる未来が待っています。有名企業のコンプライアンスは厳しいのです。(但し経過2~3年ほどで安く売られるケースはあるようです。)
さてこれを読んだ皆さんの疑問はもっともです。もし適正保管されていれば性能低下しないならば、5年経とうが10年経とうが出荷すれば良い、なぜ廃棄するんだ?
あなたのおっしゃる通りです。性能低下は「ゼロ」ではない。
故にどこかで線を引いて廃棄する必要があるのです。その線が多くのメーカーで3年で出荷停止、廃棄なのです。保管期間3年というのは全く問題ないレベルですが、使用される期間を加味しての対応と考えられます。




カスタマーセンターに確認してみた

電話しながらメモ
ブリヂストンとダンロップに確認してみましたが、ともに同様の回答でした。

:ナビゲーター、:カスタマーセンター

ナ:
管理倉庫に保管されている未使用タイヤが3年は性能低下しないというのは本当ですか?
カ:
はい。実験結果によってほぼ変化はないことが確認されています。
ナ:
3年経過したタイヤは出荷しないと聞きますが?
カ:
はい。出荷停止し、廃棄処分され、燃料用などに使われます。
ナ:
なぜ3年なのですか?
カ:
3年を超えるとわずかですが性能低下していきますので、出荷してから使われる時間も考え3年としています。
ナ:
なるほど食品と違って直ぐに消費されるわけではないですものね。
ナ:
製造後すぐと3年保管した場合で使用開始の初期性能が変わらないのは分かりました。劣化の速度に差はでないでしょうか?
カ:
それは確認できていませんが大きな差はないと考えています。
カ:
なるほど分かりました。色々と有難う御座いました。

まとめ

白黒つけようじゃないかと言っておいて無責任ですが完全とはいえない結論です。
タイヤは保管期間に性能が低下するか?について当サイトの結論は限りなく白に近いグレーです。
「少なくとも3年以内に製造され、管理倉庫で保管されていたタイヤについては性能低下はほぼ無視できるレベルであって、問題ない」

古いものを買いたくない心理は理解できるのでナビゲーターもお店では出来る限り新しいものを提供しますし、当サイトの販売リンクも配慮したお店選びをしています。
わざわざ古いものを選択する必要はありません。しかしまた神経質になる必要もありません。

結論:少なくとも製造から3年以内の未使用タイヤは安心して購入及び使用して問題ありません。
理屈はおいといて「気になる」(大事なこと)ならば購入を避けるのが良いと思います。




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発売!ダンロップ史上最高のスタッドレスWINTER MAXX 02 WM02のセールスポイント

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発売日2016年8月1日
摩耗に強く、安定感のある走りで定評のあるダンロップのスタッドレスタイヤ「WINTER MAXX」のニューモデルが満を持して発売です。号外新聞のような販促広告を作ってくるなど力入ってます。紙面に見える「No.1」はあくまでも「ダンロップ史上」、いわゆる「当社比」というやつなので悪しからず。

ちょっと脱線しますが「他社商品と比較」は難しいんです。「恣意的な比較を行って他社商品が見劣りするように印象づけるなど」などしなければ違法にはなりませんが、当然プロモーションですから自社製品に有利な測定条件でデータ測定を行うことになるわけです。タイヤについては性能差が出る要因が多いため自社に都合のいいデータを使ったと突っ込まれる可能性はぬぐいきれません。
また「他人をけなして自分をよく見せる」のを嫌う国民性も手伝って、メーカーもそういった比較データは出しにくいようです。

 

性能・特徴

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氷上ブレーキ性能12%向上

より密着するナノゴムで路面への密着度が20%アップし、MAXXシャープエッジ の本数を17%増量することでエッジ効果を増やし氷上性能をアップしています。シーランド比(※1)ランド2%のアップも接地面積増加と考えると多少なりとグリップに貢献しているのかもしれません。

長持ち

しなやかさを持続する添加剤によって、「効きの持続性がアップ」。今回のモデルチェンジの目玉はこれでしょう。どうしても経年劣化で効きが悪くなるタイヤですが、ブリヂストンやヨコハマに比べて弱かった部分のテコ入れをしてきた形です。
更に、高密度コンパウンドで先代のWM01から強かった耐摩耗性もシーランド比ランド2%アップで接地面積を増加し負荷を分散することでちょっぴり向上しています。
つまり距離も沢山走れてより多くのシーズン効きの良い状態で使えるということなのでユーザーのお財布に嬉しい改良ですね。

※シーランド比…タイヤのトレッド面において、溝を刻んだ部分がトレッド全体のうちのどれだけを占めるかを表す数値。溝の部分をsea(海)、ブロックやリブをland(陸)にたとえています。一般タイヤではシーランド比30〜40%で、ウィンタータイヤでは同50%前後で仕立てられています。

 

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こんな車に向いています

ミニバンやビッグセダン、輸入車など車重が重い、トルクが強くパワーがある車に特に向いています。
密度の高いコンパウンドなので腰砕けにならず、しっかり支えてしっかり走れます。

 

そんなあなたに向いています

年間走行距離が12,000kmを超えるあなた。摩耗に強いので長く使えます。
交換の混み合いを避けたいあなた。路面温度が十分下がっていない状態でも摩耗に強いので、早めから交換しても長く使えます。
ちょっと飛ばしちゃうあなた。速度レンジは‘Q(=時速140kmまで)’なので無茶はいけませんがフワフワしにくいので、速度レンジ以上の安心感があります。
スタッドレスのフワフワ、フラフラが気になるというあなた。このタイヤしっかりしてます。

 

こんな地域に向いています

どちらかといえば降雪が多くない地域にお勧めします。しかし、効きが悪いからという意味ではなく氷上での効きも合格点で極寒地域でも勿論お勧めできます。
ではなぜ降雪の多くない地域にお勧めするのかと言えば、もっとポジティブな理由です。
ご存じかとは思いますが、多くの国内メーカーのスタッドレスは氷上での効きを重視して低温でも硬くならないように作られています。この柔らかさが必然的に「アスファルト上を走るとよく減る」という特性に繋がります。しかも一部のメーカーはスポンジ状の気泡が入ったコンパウンドを採用しているため、より摩耗が早くなります。
しかしWINTER MAXX 02 WM02は高密度コンパウンドを採用しているのでアスファルト上であっても摩耗に強く、より細密に路面の凹凸に密着するため氷上での効きも良いのです。

 




まとめ


➀特に大きな車やミニバンにお勧め。
➁沢山走る方にお勧め。
➂高速利用が多い方にお勧め。
➃アスファルト上を走る機会が多い方にお勧め。

 

実は3年前の他社のスタッドレスの試乗会に呼ばれて行った際、最も良かったと感じたのが前身であるWM01でした。大抵は自社に最も有利な条件で試乗させるため、試乗会のホストメーカーが一番良い印象になることがほとんどです。そんな中でのことなので個人的はかなり好印象でした。一方で経年劣化は早く、4年目は効きが悪くなるのが顕著に感じられ、そこが弱みでした。
しかし、今回その弱点を改善した後継モデルですから期待せざるを得ません。

 

発売予定サイズ

最後に発売予定サイズは堂々の91サイズ。19インチ以下の大抵のサイズは揃っています。
時期がきたら表内からお得に購入できるようにします。
 

インチタイヤサイズホイールセット備考
20235/55R20 102Q
19285/35R19 99Q-
245/40R19 94Qアルファード,ヴェルファイア,スカイライン,フーガ
245/45R19 98QレクサスLS
225/45R19 92Qアテンザ
235/55R19 101Q レクサス RX, アウディ Q5, ベンツ GLC, ボルボ XC60
225/55R19 99Q-
18255/35R18 90Q-
245/40R18 93QレクサスGS,WRX
235/40R18 95Q-1
225/40R18 88Qアクセラスポーツ,シビック タイプR
255/45R18 99Q-
245/45R18 96Qセルシオ
235/45R18 94Qアコード,レクサスGS,レクサスRC,マークX
225/45R18 91Qレガシィ,クラウン,レクサスHS,プリウスα,オデッセイ
215/45R18 89Qレガシィ,エクシーガ,SAI,アクセラ,アテンザ
245/50R18 100Qフーガ,シーマ
235/50R18 97Qアルファード,ヴェルファイア,レクサスLS
225/50R18 95QC-HR,エスティマ,エリシオン,レガシィ
255/55R18 109Q ベンツ GLE,BMW X5, トゥアレグ , アウディ Q71
235/55R18 100QレクサスNX,ハリアー,RAV4
225/55R18 98Qフォレスター,エクストレイル,デリカD:5,アウトランダー,エルグランド
215/55R18 95Qデュアリス,MPV
235/60R18 107Q レクサス RX,CX-7, アウディ Q5, ボルボ XC60, ボルボ XC601
225/60R18 100Q レクサス NX, アウトバック , エクストレイル , エスクード
235/65R18 106Q レクサス RX, ムラーノ ,audhiQ7
225/65R18 103Q ムラーノ
17245/45R17 95QベンツE,アウディA4,TT
235/45R17 94QWRX
225/45R17 91Qオーリス,インプレッサ,ベンツCクラス,VWゴルフ
215/45R17 87Qプリウス,レクサスCT,86,レガシィ,インプレッサ,アテンザ,アコード
205/45R17 84Qロードスター,アクア,ノート,CR-Z,ミニ
195/45R17 81Q
235/50R17 96Qマジェスタ
225/50R17 94Qレガシィ,レクサスGS,レクサスRC,マジェスタ,アコード,インスパイア
215/50R17 91Qウィッシュ,エクシーガ,プリウスα,ジェイド,リーフ,アテンザ,ビアンテ
205/50R17 89Qインプレッサ,ラフェスタ,アクセラ,プレマシー
225/55R17 97QXV,フォレスター,レガシィB4,アルファード,シーマ,スカイライン,アテンザ
215/55R17 94Qアウトバック,レクサスHS,カムリHV,クラウン,エスティマ,ジューク,オデッセイ,ヴェゼル,ティアナ
205/55R17 91Qステップワゴン,ストリーム
225/60R17 99Qフォレスター,アウトバック,アルファード,ヴェルファイア,エクストレイル
215/60R17 96QC-HR,アルファード,ヴェルファイア,エスティマ,MPV,RVR,エリシオン,CR-V2
195/60R17 90Q
235/65R17 108QBMW X5, ボルボ XC90, ボルボ XC601
225/65R17 102Q レクサス NX, ハリアー ,RAV4,CX-5, エクストレイル ,CR-V, アウトランダー
16195/45R16 80Qデミオ,S660
205/50R16 87Qロードスター
195/50R16 84Qロードスター,ヴィッツ,スイフト
165/50R16 75Qコペン,ムーブ,キャスト
225/55R16 95Qアリスト,RX-8
215/55R16 93Q-
205/55R16 91Q86,BRZ,インプレッサ,レガシィ,レクサスCT,レクサスIS,オーリス,ブレイド,リーフ,アイシス,アコード,アクセラ
195/55R16 87Qフィールダー,キューブ,ノート,プリウス,アリオン,CR-Z
185/55R16 83Qフィールダー,スイフト,フィット,シャトル,グレイス
225/60R16 98Q-2
215/60R16 95Qクラウン,マークX,カムリ,エスティマ,MPV,オデッセイ,ティアナ2
205/60R16 92Qエクシーガ,レガシィ,プリウスα,SAI,ジェイド,ジェイド,ジューク,MPV,CX-3,ノア,VOXY,ステップワゴン
195/60R16 89Qイスト,ウィッシュ,セレナ
185/60R16 86Qデミオ
175/60R16 82Qラクティス,アクア,iQ
215/65R16 98QC-HR,アルファード,ヴェルファイア,エルグランド,エリシオン,デュアリス2
205/65R16 95Qアルファード,ティアナ2
195/65R16 92Qアテンザ
225/70R16 103Q
215/70R16 100QRAV4, デリカ D:5, アウトランダー
15195/55R15 85Q
185/55R15 82QbB,ベリーサ
175/55R15 77Qトール、タンク、ルーミー,三菱アイ
165/55R15 75QN-BOX,N-ONE,デイズ,タント,スティングレー
205/60R15 91Q
195/60R15 88Q
185/60R15 84Qフィールダー,ヴィッツ,スイフト,フィット,グレイス,シャトル
175/60R15 81Q
165/60R15 77Qソリオ,ハスラー,キャスト,Kei
215/65R15 96Q2
205/65R15 94Qステップワゴン,ストリーム2
195/65R15 91Qフィールダー,プリウス,レクサスCT,ウィッシュ,インプレッサ,プレミオ,ストリーム,セレナ,ノア,VOXY,ステップワゴン,プレマシー,アクセラ2
185/65R15 88QbB,イスト,ティーダ,ノート,デミオ,フリード,フリード(GB5~GB8),プリウス,プレミオ
175/65R15 84Qアクア,フィールダー,スペイド,ヴィッツ,フィット
165/65R15 81Qソリオ
145/65R15 72Q三菱アイ
215/70R15 98Q
205/70R15 96Q
195/70R15 92Q
14165/55R14 72Qパレット,ルークス,ライフ,ワゴンR
155/55R14 69QeKスポーツ
185/60R14 82Qロードスター
175/60R14 79Q-
165/60R14 75Qソリオ,エブリィ
195/65R14 89Q
185/65R14 86Q
175/65R14 82QbB,ヴィッツ,キューブ,ノート,フィット
165/65R14 79Qトール、タンク、ルーミー,ソリオ
155/65R14 75Qムーブ、ワゴンR、タント、N-BOX、デイズ、N-WGNなど
205/70R14 94Q-
195/70R14 91Q
185/70R14 88Qアリオン,アクシオ,プレミオ,ノート,フリード
175/70R14 84Qシエンタ,ポルテ,フィット
165/70R14 81Qアクア,ヴィッツ,パッソ,マーチ,Kei
175/80R14 88Q
13165/65R13 77Qエブリィ,アトレー
155/65R13 73Qライフ、ムーブ、ワゴンR、モコ、eK、エッセなど
175/70R13 82Q
165/70R13 79Q
155/70R13 75Qバモス、NV100、ミニカ、エブリィワゴンなど
165/80R13 83Q
155/80R13 79Qパッソ、ヴィッツ、プラッツなど
145/80R13 75Qミラ ジーノ、N-BOX、アルト、タント、ムーブなど
135/80R13 70Q
12155/70R12 73Q
145/70R12 69Q
145/80R12 74Qエッセ、ライフ、ザッツ、トッポBJなど
135/80R12 68Q
備考1.エクストラロードタイヤです。
備考2.重量車対応設計です。
~50扁平はリムプロテクターつきタイヤです。




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【緊急告知】ヨコハマタイヤ値上げ情報

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値上げの動きがある情報が入ったので緊急告知します。

 

ヨコハマの人事変更

本部長クラスの人事変更もあり大きく舵が切られた形です。どこまで書いていいのやら…、本部は元々値上げしたかったみたいですけど、反対してた人がいてあーだこーだあってなんだかんだで今回の値上げですよ。あまり詳しくは書けません。ごめんなさい。

 

安売り競争から脱却

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ここ最近は安売り競争が激しく、それに追従する形で安売り競争に参加させられていたヨコハマが抜けだしたわけです。他メーカーが同グレード商品を値段下げしても高止まりさせていた ADVAN NEOVAあたりから、その流れはありましたでしょうか。良いものを作るにはそれなりにお金がかかるのは当然で、「それなり」や「パクリ」で作ったような製品に引きずられた現状の価格に反発したのかもしれません。

 

製品価値の上昇

最近のヨコハマは「雨に強い」ことを一つの軸に製品を送り出しており、雨の多い我が国において付加価値は高いといえます。価格を上げるだけの価値のある製品を送り出せていると考えての価格上昇ということでしょう。

 

並行輸入品

あまり大きな声では言えませんが(言ってますが)日本のタイヤの価格を決めているのはブリヂストンと言っても過言ではありません。どのメーカーもブリヂストンの値付けを横目で見ながら価格を付けています。その枠の外では、まったく同じタイヤがより安く売られていることもあります。日本で作って日本で売られるものより、日本で作ってアメリカへ輸出され、日本の業者が買い付けて日本に送り返して売っているタイヤの方が安いことがあるんだからおかしな話です。必ずしも製造コストや流通コストなどから決まっているわけではないということです。
話が逸れましたが、ポイントは現状決まっているのは「国内での値上げ」なので、並行輸入品は円高も手伝って今まで通りかちょっぴり安く買えるかもしれないということです。正規品にこだわらない方はそれもあり。




どの程度の値上げ幅か

高くなるのは間違いありませんが、どれくらい上げるかが決まっていないようです。おそらくは5%~10%の範囲と考えられ、ブルーアースやアドバンで5%程度、エコスで10%程度でしょうか?
上げるのを先に決めてどれだけかは後からなんてヘンな話でしょう?

 

値上げはいつからか

現状はまだ我々業界の者にも価格が伝わってきていません。しかし、今月から仕入れが上がるのは間違いなさそうです。我々としては困ったことに今月買った分も後から高くなった値段で請求書が回ってくる可能性が高いので値段が決まるまでは買い控えている状態です。
では皆さんのお財布に跳ね返ってくるのはいつ頃かといえば…
店頭販売をしているところは店売りで在庫がある分は据え置き、今月中にはヨコハマから価格も出るでしょうから、そこで値上げでしょう。大手の卸売りを手掛けているネットショップでもお盆明けには値上げされてくる可能性があり、遅くとも来春あたりには値上げ価格が出揃うでしょう。

 

まとめ

BluEarth

ブルーアースなど中級グレード以上のタイヤは非常に良いのでナビゲーターとしてもお勧めです。エコスES31は安い割にはゴム劣化が遅めなので、家計が厳しい我が家でもチョイ乗りの軽のタイヤに使っています。

 

何が言いたいかというと「ヨコハマ」買うなら早い方が良いってことです。今月入って各ショップもチラシを打ってることですし、今のうちに買うのが吉でしょう。
更に言うなら、価格帯で並んでいる「ダンロップ」だって、後ろからコッソリ見ている「トーヨー」だって値上げできるなら値上げしたいでしょうから、どこかでは同様の動きを見せてくる可能性はあります。「ダンロップ」がシェアとりで価格を据え置くのか、ここぞとばかりに上げてくるのかは未知数ですが下がることは考えにくいので、タイヤ交換の時期に入っている方はあまり粘らない方が結果的に得しそうです。




 

【追記:2016年7月12日】
ナビゲーターのお店にもヨコハマタイヤから仕入れ価格がきました。エコスは最終価格で10%ほど上がってました。それ以外は若干の値上げで2~5%ほどでした。安くなり過ぎたエコスは大幅にテコ入れした形ですが、他はダンロップの価格と離れ過ぎてしまうので抑えたようです。早期に一般的な市場販売価格に跳ね返りそうなのはエコスくらいでしょうか。地域よって売れる本数も違うので上げ幅が違うようで、商品についても地域差についても全体の差を圧縮するような上げ方です。
ヨコハマとしては利益が取れないエコスを生贄にシェアを大きく落とすことは仕方ないとの覚悟があるのでしょう。そして、力を入れているブルーアースなどの高付加価値商品の拡販をしながらブランド価値を上げていくのが狙いでしょう。
価格的にユーザーにどれくらい跳ね返るのかは未知数ですが、取り扱いを大幅に縮小したり最悪やめるお店も出るでしょうね。

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タイヤのパンクをいち早く簡単に知る便利グッズ

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タイヤの圧力監視装置:TPMS

TPMSという名前を聞いたことがないでしょうか?TPMSとはTire Pressure Monitoring System(タイヤ圧力監視システム)の略で、タイヤの空気圧(内圧)を監視する装置です。ここでとりあげるTPMSは直接TPMSと呼ばれるタイプで空気の注入口であるバルブを圧力センサー内蔵のバルブに変更するなどして実装し、空気圧を常時監視することができるタイプです。

TPMS本体

普及しつつある背景

BMWなどで純正装着されているランフラットタイヤはパンクしても外観による変化が分かりにくいので、ドライバーがパンクに気付くのは困難です。そのため空気圧が低くなったタイヤと正常なタイヤの間で生まれる回転数の差を検知するセンサー(間接TPMS)が装備され、メルセデスベンツなどにも普及しています。
日本でも一時期クラウンなどに、この種のセンサーが標準装備されていました。

 

しかし、間接TPMSは車両側についているABS用センサーを利用するものの、ソフトウェアの変更が必要になるため標準装備がない車両では後付けは難しいようです。それに対して、直接TPMSはバルブの交換などで装備できるので、ホイール形状に幾らかの制限はあるものもありますが、大抵の車両に装備可能です。また装備した車のドライバーが空気圧を表示するモニターを見るだけで、早期に異常に気付くことが出来るので簡単で明瞭です。

 

因みに北米ではTPMSの装備が義務化されおり、日本でも将来的には義務化が検討されています。最近はレクサスなどの高級車や日産自動車の一部車種に純正装着されるなど普及が進んでいます。

 




メリット

異常に早期に気付ける

空気圧の異常に「早期に」気づけるかはほとんど運と言っても過言ではありません。発見には主に「タイヤの異常なたわみに目視で気付く」、「空気圧をチェックして異常に気付く」、「ハンドルの重さなど走行性の悪化に気付く」の3種類があり、これらのどれかを「早期に」気付かなければならないのです。では、なぜ「早期に」気付く必要があるのでしょうか。

 

パンクした経験のある方ならご存知の方もいるかも知れませんが、タイヤは低圧状態で走行するとホイールと路面で押しつぶされ構造が破壊されます。こうなってしまっては極小さな穴で通常なら修理で済むはずのタイヤも交換しなければなりません。早期に発見しなければ、こういった事態を防ぐことができないのです。

 

リスクが減らせる

朝、駐車場に行ったらタイヤがぺちゃんこで「会社に遅刻」してしまったり、「急用なのにすぐに動けない」なんて事態にも、前に車に乗った際に気付いておける可能性が格段に上がります。

 

また走行中にゆっくりと空気が抜けている場合などでも致命的な事態になる前に、路肩に寄せたりパーキングエリアに立ち寄ったりといった対処が可能です。特に高速道路を走行している場合などではパンクによる危険度は高く早期に気付ければ安全に対処できます。

 

空気圧管理がしやすい

当然、普段からも空気圧が見えているので管理も楽で、空気圧が減ったのを見て補充をすることが可能です。特に扁平タイヤでは空気圧が減少していても見た目に分かりにくいのでモニターがあるのは助かります。空気圧を保つことは燃費や走行安定性、偏摩耗抑制などの観点から見ても非常に重要です。しばらく点検をしていなくて非常に低い空気圧で走行していたなんてことも避けられるわけです。




デメリット

価格が高い

まだまだ価格が高く4つセットで1万円代後半くらいから販売されていることが多く、少々手が出しにくいかも知れません。

 

そういった意味では、あれば便利だとは思いますがコンパクトカーの標準装着サイズのタイヤなどであれば装備の必要性は低いと考えられます。しかし、扁平の大口径タイヤなど高価なタイヤを装着している場合、タイヤをダメにしてしまっては損失も大きいので保険の意味で装備をお勧めしたいところです。扁平タイヤの場合、空気圧の管理もよりシビアになることが多いので、そういった意味でも装備をお勧めします。また扁平タイヤはもともと薄いので空気が抜けてたわんでいるのにも気づきにくく、発見が遅れてタイヤをダメにしてしまいがちなことも付け加えておきます。

 

自分で装備するのは困難

バルブを交換するには、専用の機械などでビードを落とす必要があるなど自分でやるのは難しくタイヤショップなどにお願いすることになるので気軽にポンとつけるというわけにはいきませんし、幾らかの工賃も必要になります。

 

新品のタイヤに交換する際に一緒に装備してもらうと工賃も節約できて良いでしょう。

 

数年で交換が必要

バルブ側にバッテリーが内蔵されていて、電波を飛ばしてモニタリングしているため、数年で交換が必要です。バッテリーのみの交換を行えれば安価に済みそうですが私の知る限りバッテリーまでユニット化されていてバルブごと交換しなければならないものが一般的なようです。手間や工賃を考えるとTPMSバルブの交換もタイヤ交換と同じタイミングで行うのがよさそうです。

 

庶民のブツブツ

高価なのだから、振動で発電する素子を使って充電するとか、タイヤの回転を利用して充電するなどで半永久的に使えるようにすべきだと思うんですけど…
あ、これで特許か実用新案でも取れないかな(笑)。
なんて私くらいが思いつく程度のものは既に偉い人が思いついているでしょう。おそらくは更に価格が上がってしまう等の問題で今の形なのでしょうね。今より更に普及してくれば価格も下がって、機能性の高いものが発売すると考えられます。

 

まとめ

・直接TPMSはタイヤの空気圧を常時モニターできるので便利
・まだまだ高価なので、むやみにつける必要はない
・扁平タイヤなど高価なタイヤを使用している場合は装備する価値が大きい
・安全のためと考えられる方には価値があるアイテム
・高速道路の利用が多い方には安全面でのメリットが大きい

 

実は素晴らしいものがある


デメリットを挙げておいてなんですが、実はそれをひっくり返す画期的な製品があります。

北米では完全義務化されていることは先に述べましたが、完全義務化となると色々考える人がいるものです。何とか安く手間なくつけられるものをと考えられたのがバルブキャップ型TPMSです。バルブについているキャップをTPMSつきにすればいいだけなんです。しかも比較的安価。スマホをモニターにするタイプなんかも売られています。

バルブキャップ

これを↓に換えるだけ

 

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