新しくなったダンロップのミニバン専用タイヤの変わったところ

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ダンロップ「ENASAVE(エナセーブ)」のミニバン専用タイヤのモデルチェンジが決定しました。大幅なパターン変更が加わり性能も一新しています。型番はENASAVE RV504からRV505へ変更されています。
 

発売日予定日

2019年6月1日
 

価格

RV504と同等かやや上げるようです。現在トーヨーTRANPATH mpZが戦略的にかなり低価格で販売されており、市場があれている状況ですが、それをしても下がる可能性は低いようです。
 

セールスポイント

多くのミニバンユーザーに「気になる」と言われるのは「フラつき」と「タイヤの偏摩耗」です。
そこで今回目玉のセールスポイントは「FUNBARI TECHNOLOGY(ふんばりテクノロジー)」です。ミニバンユーザーならカーブや車線変更、横風などでユラユラと不安になった経験があるはずです。そもそもミニバン専用タイヤとはフラつきと偏摩耗抑制をするために設計されたタイヤなわけですが、そのフラつきを更に重点的に抑制するよう設計されたのが本モデルです。
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技術的な特徴

リブの幅広化

先代RV504は5リブだったのに対し、このRV505では205サイズ以下は3リブ、215サイズ以上では4リブとリブ本数が減らされ幅広化されています。これにより今までのようにアウトサイドショルダーのみ大型のブロックを配置するのではなく、全てのブロックを大型化することで全体に剛性を上げ「ふんばり力」を強化しています。
また明らかに接地面の占める面積比が増加しており確かに「ふんばり」そうです。一方で排水溝の面積が減っているということになりますが、新たなコンパウンドとパターンによってウェット性能のグレーディングは’b’~’c’が維持されています。  

プラスリブ

図のようにリブ横のアウトサイド側に僅かに出っ張りが配置されています。カーブなどで外向きの力がかかると、この出っ張り「プラスリブ」が接地し僅かながら「ふんばり力」を強化してくれます。
 

静粛性と乗り心地向上

➀新プロファイル
 サイドウォールの形状を円くすることで変形が局所的にならないようにして衝撃を緩和しています。
 トレッドの接地形状を丸くすることで中央から順に接地し、伝わる衝撃を分散することで振動とノイズを抑制しています。
➁ビードからカーカスを強化
 サイド部分を強化して車重を支えてます。
➂新カオスピッチ配列
 5種類のピッチ配列を配置することでノイズを分散しパターンノイズを現象させています。
 

ミニバン専用からミニバンSUVタイヤへ

元々フラつきやショルダー偏摩耗など背の高いミニバン特有の問題を解決するために生み出されたのがミニバン専用タイヤです。一方でSUVには主に多少なり悪路性能を備えたSUV用タイヤが採用されることがほとんどでした。
 しかし、昨今のSUVは悪路を走ることなどほとんどなく、使い勝手の良さやスタイルで乗られているケースが多くなりました。このような時代の変化とともに、ニーズも燃費や快適性が高いオンロード専用タイヤに変化しており、そういった意味では従来ミニバン専用タイヤと言われていたタイヤはニーズにピッタリです。その証拠に昨今のSUVでは新車装着タイヤから、ミニバン専用タイヤに準じた性能のタイヤが装着されているケースも増えています。
 そこで元々ミニバン専用タイヤとして発表されていたタイヤがミニバンSUV用タイヤとしてカタログで紹介されているケースが増えています。本RV505も同様で今までなかったようなSUVを想定したと考えられるサイズラインナップが加わっています。
 SUVタイヤに比べて価格も安いケースが多いためSUVにお乗りなら選択肢に入れても良いでしょう。
 

サイズラインナップ

korogariTeiko26:転がり抵抗係数 wetGrip26:ウェットグリップ性能
対象のタイヤサイズをクリックするとネット購入できます。
インチタイヤサイズkorogariTeiko26wetGrip26korogariTeiko26wetGrip26wetGrip26備考
20245/35R20 95WAAbRAY1
245/40R20 99WAAbRAY1
19245/40R19 98WAAbRAY1
245/45R19 98WAAbRAY
225/45R19 96WAAbRAY1
225/55R19 99VAAbRAY
18245/45R18 100WAAbRAY1
225/45R18 95WAAbRAY1
215/45R18 93WAAbRAY1
235/50R18 97WAAbRAY
225/50R18 95VAAbRAY
215/50R18 92VAAbRAY
235/55R18 100VAAbRAY
225/55R18 98VAAbRAY
215/55R18 95VAAbRAY
17215/45R17 91WAAbRAY1
225/50R17 98VAAbRAY1
215/50R17 95VAAbRAY1
205/50R17 93VAAbRAY1
225/55R17 97WAAbRAY
215/55R17 94VAAbRAY
205/55R17 91VAAbRAY
225/60R17 99HAAbRAY
215/60R17 96HAAbRAY
16205/55R16 91VAAbRAY
215/60R16 95HAAbRAY
205/60R16 92HAAbRAY
195/60R16 89HAAbRAY
175/60R16 82HAAcRAY
215/65R16 98HAAbRAY
205/65R16 95HAAbRAY
215/70R16 100HAAbRAY
15175/55R15 77VAAcRAY
165/55R15 75VAAcRAY
195/60R15 88HAAbRAY
185/60R15 84HAAbRAY
165/60R15 77HAAcRAY
215/65R15 96HAAbRAY
205/65R15 94HAAbRAY
195/65R15 91HAAbRAY
185/65R15 88HAAbRAY
185/65R15 92HAAbRAYEV向け
175/65R15 84HAAcRAY
215/70R15 98HAAbRAY
205/70R15 96HAAbRAY
14185/65R14 86HAAbRAY
175/65R14 82HAAcRAY
165/65R14 79SAAcRAY
155/65R14 75HAAcRAY
185/70R14 88HAAbRAY
13155/65R13 73HAAcRAY
備考1.エクストラロードタイヤです。
扁平率50以下はリムガード付きタイヤです。

まとめ

・ダンロップのミニバン専用タイヤがモデルチェンジした
・型番はRV504からRV505へ変更された
・発売予定は2019年6月1日
・価格は据え置きかやや上がる模様
・目玉は「FUNBARI TECHNOLOGY(ふんばりテクノロジー)」
・リブ数を減らしブロックを大型化することで全体に剛性アップ
・サイド形状などの見直しでフラつき抑制
・ウェット性能は概ね維持
・カテゴリーがミニバンSUV用タイヤへ変化した
・SUV用サイズが大幅に追加された
 

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GWにタイヤ交換予定のあなたは注意が必要かも?

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今年のゴールデンウィークは異例の10連休ですね。ナビゲーターは10連勤ですね。それはさておき、カレンダー通りなら10連休ということはタイヤメーカーも10連休ということです。更にメーカーとお店の橋渡し役の販社も10連休だったり、それに近かったりします。何となく予想はつくでしょうけど、大型連休特有の問題が例年より顕著に出ます。
「GW後半に出かけるからGWに入ってから用意すれば良いや」と考えていると、人によってはは上手くいかないかも知れません。

1.問題

働き方改革

先に触れた通り大手であるメーカーはしっかりお休みします。これは昔からで変わりありませんが、販社でも出来る限り休むように短時間勤務をするように変化しています。最近では土曜の営業日を減らしたり、電話注文の受付時間を大幅に早くして、早く退社するように変わっています。 更に今度のGWでは、個人経営の販売店や修理工場でも「客足が少ないのでは?」との理由から、お休みを決めているところも散見されます。交換しようと思ったらタイヤが入荷しないとかお店が開いていないなんてことがないように確認しておきましょう。

車の変化

現代の車は一昔前に比べてタイヤサイズが非常に多岐にわたっていることが一番の問題になります。もはやタイヤ専門店であっても、主要車種のタイヤですら取り揃えておくことが難しくなっています。量販店やタイヤ屋さんに行けばあるもんだと思っていると意外にそうでもないことも。売れ線以外は予約注文を貰ってから取り寄せる前提で営業しているお店もあるので「えっないの?!」とならないためにも早めに注文だけはしてしまいましょう。

2.やばいサイズ

➀メジャー車種でもグレードの高い車のタイヤサイズ
あまり多くの車種に装着されていないためお店にないケースが多い。
アクア:195/45R17
デミオ:185/60R16
インプレッサ:205/50R17
ホンダ系:205/55R17
アテンザ:225/45R19
CX-5:225/55R19
輸入車
など ➁ミニバンタイヤ
ミニバンタイヤのメジャーサイズが一部メーカーで品薄になっているようです。特にヨコハマタイヤの供給で品薄感が出ているようです。大抵は販売店が確保してくれていると期待できますが取り付けは後日でもタイヤの予約だけはしておいた方が無難でしょう。 ➂ランフラットタイヤ全般
車種が限られることと、自動車メーカー承認マーク付きタイヤが好まれることなどがあり販売店に揃えにくい。 広告

3.タイヤ注文の安全圏はいつか

大抵の場合問題ないと考えられるのは
「4月25日(木)」
でしょう。メーカー取り寄せになって多少遠方からでも中1日あれば大抵は届きます。欠品でもなければ大抵問題ありません。
  確実性を高くタイヤ交換を行おうと考えるなら
「4月21日(日)」か「4月20日(土)」
までに注文しておくのが良いと思います。
まず販社は日曜がお休みなので22日(月)では遅すぎる場合があること。また連休開始前の22日(月)からの週にはタイヤ販売店がGW対策として販社に見込み発注をかけます。つまり供給元が品薄になり運が悪いと手に入らないことがあります。

まとめ

➀今年のGWはカレンダーでは10連休
➁メーカーはカレンダー通り休む
➂働き方改革で休むお店も増える
➃装着されている車の少ないタイヤサイズは危ない
 ・目安は同車種の中でもグレードの高い車
 ・輸入車
 ・ランフラットタイヤ
➄ミニバンタイヤもお目当てのものがあるなら早めに
➅タイヤ注文の安全圏
 ・確実性を求めるなら4/20(土)までがお勧め
 ・大抵は4/25(木)までで問題ない
安心してお出掛けするためにも早めに準備しましょう。 まだスタッドレスタイヤを履いている方は雪や氷の上を走る予定でもない限り夏用タイヤに履き替えておきましょう。スタッドレスタイヤはウェット路面や熱くなったアスファルトは苦手です。
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