デリカD:5、アウトランダーなど三菱車専用サイズのようだったこのサイズ。インチダウンと言えば一気に16インチまで落として215/70R16が一般的です。というのも純正採用されているサイズが225/55R18と215/70R16と17インチ設定がないのが主な理由です。
(デリカローデストで215/55R17の設定がありますが外径も小さくインチダウンで使うのに理想的なサイズではありません。)
しかし、このインチダウンは妥当なのでしょうか?より妥当と考えられるインチダウンがあるので妥当性とともに解説していきます。
最近ではエルグランドやエクストレイル、フォレスターなどにも採用されるなど増えつつあるサイズです。それらの車種にも参考になるインチダウンの方法です。
16インチにインチダウンするのが良いのか?
そもそもインチダウンは走行性能を落とす為、可能ならば避けたい方法です。しかし、225/55R18のタイヤは高く、予算を抑えたい場合はインチダウンもやむを得ない方法です。そこでインチダウンをしようとした場合は通常1インチダウンから考えて、それでも予算が合わないなら2インチダウンを考慮するといった順番が妥当です。
2インチ以上のインチダウンが必ずしも悪いわけではないですが、走行性能を一段飛ばしで落とすことになります。つまり可能ならばインチダウンは1インチ程度に留めるのが妥当と言えます。
ではなぜ16インチが一般的なのか
純正採用サイズである
冒頭で述べたように純正採用サイズとして18インチ16インチの設定しかないのが、ひとつの大きな理由です。
良い変換サイズがなかった
正確にはなかったこともないのですが、SUV用が一般的で普通乗用車用はあまり一般的ではありませんでした。それ故、スタッドレスタイヤとしてはあまり採用されることがありませんでした。近いサイズで一般に多く流通しているのは215/60R17でしたが、外径で17mmほども小さいので変換サイズとしては小さ過ぎて妥当ではありませんでした。
妥当な17インチサイズは?
では妥当なインチダウンサイズはというと、こんだけもったいつけておいてズバリもないもんですが
ズバリ!225/60R17です。
三菱自動車以外のSUVに採用され始めただけでなく、2015年に発売された30系アルファード/ヴェルファイアに採用されたことなども影響し一般化されてきました。その結果、SUV用スタッドレスタイヤだけでなく普通乗用車用スタッドレスタイヤでもラインナップが増えてきて使いやすくなりました。
225/60R17を使うメリット
外径が同等である
225/55R18:約705mm
225/60R17:約702mm
速度メーターも狂いませんし車検も問題ないでしょう。
タイヤ幅が変わらない
扁平によって僅かに差がありますが基本的には225は225mm幅を意味していますから同等です。
一般に太い方が接地圧を分散することが出来るので氷上性能が高くなる傾向にあるので、最も怖い氷の上での制動力を落とさずに済みます。
ラインナップ
これらより225/55R18のインチダウンとして225/60R17が妥当なプランのひとつと分かって頂けたのではないでしょうか?そんなひとつの解答に賛同して頂けた方にはこちらのラインナップをどうぞ。
SUV用
高荷重設計で摩耗にも強いが効きは普通乗用車用には負ける。四駆なら車の性能にある程度任せてしまえるので問題ない。普通乗用車用より安い。
➀ブリヂストン BLIZAKK DM-V2:最高クラスの氷上性能、柔らかめ
➁ヨコハマ GEOLANDER I/T-S G073:高い氷上性能、少々腰砕け
➂ダンロップ WINTER MAXX SJ8:氷上は並、しっかりとした走行性能
➃コンチネンタル ContiVikingContact6 SUV:氷上は並、高い高速性能
普通乗用車用
氷上性能はSUVより上だが骨格もトレッドも柔らかめなので、重い車には大なり小なり不安定なのとSUV用より摩耗が早い。
➀ブリヂストン BLIZAKK VRX:最高クラスの氷上性能、効きの持続性も高い
➁ヨコハマ iceGUARD 5 PLUS:最高クラスの氷上性能、効きの持続性も高い
➂ダンロップ WINTER MAXX 02 WM02:高い氷上性能、効きの持続性も比較的高い、高い走行性能
➃ダンロップ WINTER MAXX WM01:氷上性能は並、効きの寿命も並、走行性は良い
➄ミシュラン X-ICE XI3:高い氷上性能、効きの持続性は並、走行性能は非常に高い、静か、摩耗に強い
➅グッドイヤー ICE NAVI6:氷上性能はいまひとつ、効きの持続性は低め、走行性能は並