ついに出ます。やっと出ます。ダンロップのミドルクラスコンフォートタイヤであるルマンの最新モデルLE MANS V(ルマンファイブ)です。ナビゲーター的には2年くらい前から、そろそろモデルチェンジしてもいいんじゃないの?って思っていたタイヤだったので本当に「やっと」かぁという感じです。2017年2月発売となっています。今のところまだ発注はできないのではっきりしませんが、一応現時点で発表されている全サイズが2月1日にヨーイドンで一斉に購入できる予定のようです。
LE MANS 4(ルマンフォー)からの改善
ルマン4の不満点
ルマン4はバランスのとれた良いタイヤだったと思いますがナビゲーターとしては明確な不満もありました。
➀期待ほどではなかった静粛性
静粛性をセールスポイントのひとつにしている割には期待するほどではありませんでした。確かに継ぎ目を乗り越す際のパカンというダンピング音は非常に効果的に消してくれますが、定常的に発生するロードノイズやパターンノイズが結構気になるレベルでした。
実際、購入されたお客様でも不満を口にされる方が一定の割合存在していたので「期待を下回ってしまっていた」と言えるでしょう。
➁突き上げ感が気になった
サイズラインナップが豊富であり、価格帯も値ごろ感があることからロープロファイルタイヤで選択されることが多いルマンですが、ロープロにありがちな突き上げ感の緩和が十分でなく不満を感じていました。ロープロではある程度は仕方がないと思いますが、それにしても少々不満に感じていました。
ルマンVでの改善点等
先項で述べた不満は解消されているでしょうか?それ以外の特徴についても見ていきます。
➀大幅に改善された静粛性能
このデータが示す通りロードノイズ、パターンノイズともに大幅に改善されています。
下図をちょっと見て頂きましょう。左が従来モデルであるルマン4、右が今回発売されるルマンVです。
まず左右対称だったパターンがインサイドアウトサイドのあるパターンに変更されていることでコーナリング時のグリップ力などを高めています。しかし、ここで注目したいのはパターンの複雑化です。パターンノイズはタイヤが路面に接地したり、横溝の部分で地面から瞬間的に離れたりすることで発生します。
接地⇒離れる⇒接地⇒離れるを繰り返すと地面をゴムで叩いているようなものなのです。つまり横溝が広くブロックが大きいとパターンノイズは大きくなりがちです。そこをいくとルマンVはブロックも細かく、横溝も完全に横方向でなく斜めにすることで瞬間的に路面から離れることも少なくすることでパターンノイズを減らしています。
更にしなやかさを増したコンパウンドへ変更をすることで路面から拾う振動や音を最小限にし、ダンロップのコンフォートタイヤの特徴である特殊吸音スポンジで発生した音を吸収することでロードノイズの大幅な低減に成功しています。
➁やや緩和された突き上げ感
タイヤの骨格構造を最適化し、サイドウォールとトレッドのクッション性を向上させることでルマン4で不満だった突き上げ感やゴロゴロ感がある程度緩和されています。但し、単純に柔らかくなったわけではなくルマン特有のスポーティーさをしっかり残しています。
➂耐偏摩耗
スクエアショルダーからラウンドショルダーへ変更されたためか耐偏摩耗性が向上しています。キャンバーつけて片側使ったら裏返していた方はインアウトパターンになったので、それがかなわなくなってしまいました。
価格
若干上がりそうです。まだはっきりしませんが5%程の値上げがありそうです。
まとめ
ルマンと言えばコンフォートタイヤながら、走行性も高さも併せ持つバランス型のタイヤとして評価されています。今回のモデルチェンジによって、やや不満だった快適性能がしっかり向上し、スポーツコンフォートと言える素晴らしいタイヤになったと考えます。
発売サイズ
2017年2月発売予定サイズ
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