ミシュランのUHP「PILOT SPORT 4S(パイロットスポーツ4S)」に18インチサイズが大量追加されました。
今までは「4Sが履きたきゃ19インチ以上をつけろ」だったわけですが、純正装着で19インチを履いている車なんてそう多くはありません。しかし、18インチとなると一気に装着車種が多くなって無理なく履ける方も多くなります。
元々245/40ZR18 (97Y)だけは18インチリリースがありましたが、今回は16サイズが追加されました。
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エアチェックついでに外観チェックを済ませてしまいましょう。空気漏れをチェックするには霧吹きに水を入れ台所用洗剤を、振ると泡立つ程度加えてよく混ぜたもの(以下、洗剤水)があると便利ですが、なければPETボトルに洗剤水を入れて持っていきましょう。手が汚れないように軍手などがあれば準備しましょう。マイナスドライバーかニッパーがあると異常があった場合便利です。
一見なんの変哲もないこのタイヤ。内側を見てみましょう。
なんだかテカテカした黒いものが見えます。
因みに普通のタイヤの内側はこちら。
黒いテカテカはありませんね。
では、正体を確かめるため、触ってみましょう。
うぁ~ネバネバ~
くっついてきた~;
ここで突然ですがブスリ!
えぇ~!!
いきなりタイヤに千枚通しを突き刺すとか何考えてるんですか?!
と下手な小芝居をしたところで…
テッテレー♪
貫通した千枚通しが先程の黒いネバネバしたものに覆われています。角度的に分かりにくいですが3cmほど貫通しています。
少し角度を変えてみます。
確かに貫通しています。しかし千枚通し本来の金属光沢は見えません。
実はこの黒いネバネバは、このように異物を包み込んで空気漏れを防いでしまうハイテク素材なんです。これにより釘などを踏んでしまっても、そのまま走行できてしまうのです!
しかも!
釘などの異物が抜けても内部からの空気圧で、このハイテク素材が穴へ押し込まれ穴をふさいでくれるので大丈夫。
(状況によるので100%ではありません)
5mm程度の穴なら有効です。
大き過ぎる穴の場合は防げません。
サイドウォールへのパンクは防げません。
ナビゲーター「ランフラット同様、穴が開いたら交換ですか?」
メーカー担当「はい。穴が開いたタイヤは交換してください」
ナビゲーター「気づかないで走り続けられちゃう場合もありますよね?」
メーカー担当「そうですね」
ナビゲーター「そのまま使い切ってしまうこともある?」
メーカー担当「確認できませんが、あるようです」
ナビゲーター「そんなときは問題ないってことですよね?」
メーカー担当「気付かないわけですからね」
ナビゲーター「じゃあ問題ないですね」
メーカー担当「推奨するわけではないですよ?気付いたら換えて下さいね」
とのことでした。これがランフラットタイヤとの大きな差です。
ランフラットタイヤは空気が入っていなくても自己組織を壊しながら一定距離走れるタイヤです。どの程度組織が壊れたかは確認できない為パンクしたら必ず交換が必要です。それに対しシールタイヤは穴自体を塞いでしまうので空気漏れ自体を止めてしまいます。穴が開いても自分でふさいでしまうのだから、気付かず使い切るケースは否定できないですし、それ自体は問題ないようです。
もう一つ重要な差はランフラットのように硬くないことです。ランフラットタイヤは構造上あの鉄で走っているような乗り心地になっていまいますが、シールタイヤはソフトです。
今回はフォルクスワーゲンのシャランから外したコンチネンタルのContiPremiumContact2のContiSealタイヤですが、ピレリからもSEAL INSIDEのブランド名で発売されています。
どのタイヤもサイズはかなり限定されていて、基本的には標準装着されている車の交換用です。
ピレリのメーカー担当者に聞いたところ、推奨するものではないがサイズが合えば標準装着車以外につけても問題はないそうです。
ContiSportContact5
285/35R21
255/40R21
235/40R18
235/45R17
ContiPremiumContact2
225/50R17
215/60R16
ピレリ CintuRato P7
235/40R18
235/45R17
国産車ではあまり多くないサイズばかりですが、215/60R16は国産車でも使えるケースが多いですね。
サイトの趣旨とは違いますが、今回の災害を受けて当サイトでも何かできないかとキーボードを叩いています。乱文お許しください。
ボランティアや支援物資を送ることは現地の方には非常に助けになるでしょう。しかし、一歩止まる慎重さも大切です。必ずしもやってあげたいことと現地で欲していることは同じではないと考えて行動しましょう。私事ですが妻の親類も現地近くいて現在自宅に帰れない状況です。私の家に呼ぶことも考えましたが交通インフラが麻痺していることもありますし、それなりの年齢なので移動にはかなりの肉体的身体的な疲労が伴うはずで、既に非常に疲れている状態では酷だと考えました。家が倒壊したわけではないので、もう少し様子を見て落ち着いてから判断しようと思います。しばらくは十分に注意をしてもらい職場にお世話になることなりました。皆さんもやれることには限りがありますから、無理ない範囲で支援をしましょう。
人の手は非常にありがたいはずです。一方でボランティアの受け入れ態勢も十分ではないかも知れません。ボランティアの方のための衣食住が負担になる場合だってあるはずです。現地の状況を充分把握して家族などに相談報告をしてから参加しましょう。
真っ先に思いつく飲料や食料、毛布、衣類は勿論ありがたがられるでしょう。粉ミルクやおむつなどの乳幼児用品、男性には思いつきにくい生理用品や下着なども助けになると思います。今は日本中が興奮状態で対応できる担当者がパンク状態のようです。また交通インフラも破壊されているので、支援したいからとむやみに送らず、支援要請があり受け入れ態勢農整った機関を探してから送りましょう。
少し経てば、幾らお金があっても足りない状況になるでしょう。現金での支援はその時に必要なものへ換えられるので助けになるはずです。但し、残念なことに募金した金額から運営費と称して、多額の経費を差し引き実際にはほとんど現地に寄付されない悪質な募金詐欺サイトも存在します。当サイト管理者は最も信頼性の高い日本赤十字社からが無難と考えます。
タイヤ用の艶出し剤のことで、使用していると茶色くなったり灰色がかったりするタイヤに塗ることで、黒く美しい艶を出してくれる薬剤です。主にシリコン皮膜を形成することでタイヤが黒くきれいに見えることを期待するものですが、タイヤの保護をうたっているものも見受けられます。
よくあるお客さんからの質問に対に答える形式で見ていきましょう。
Q1.タイヤワックスの効果は?
A1.見た目を美しくするためのものです。タイヤは性質上どうしても茶ボケたり、灰色がかって艶がなくなったりするものです。タイヤワックスを塗ることで黒く艶のある足元を取り戻せます。
Q2.タイヤのヒビを防いでくれるの?
A2.率直に言って答えは「NO」です。UVカットなどをうたう製品もあり確かに紫外線をカットする成分が入っているのでしょう。しかし、別の理由で理論的にも経験的にも逆効果であると言っていいようです。
理論:タイヤはゴム製品である以上、紫外線やオゾンなど外的要因で必ず劣化します。それを抑えるため劣化抑制剤が添加されています。そして、この抑制剤は油類と仲が良く油によく溶けます。それ故、タイヤには灯油などの油類を近づけないよう注意書きがあるのです。実はタイヤワックスの多くは油性であり、タイヤに塗布すれば練りこまれた劣化抑制剤を浸み出させ、結果的に劣化を促進させてしまうのです。
経験:定常的に油性のタイヤワックスを使用している方のタイヤ交換をすることがあります。一見ツヤがあってきれいですが、タイヤをばらす際にかかる多少のストレスで大抵は深いクラックを露出させます。深いクラックをワックスの皮膜で隠しているだけなのです。
Q3.それでも使いたいのだけれど、良いのない?
A3.あります。保護までは期待しないで頂きたいですが見た目の美しさを得ながら、タイヤの痛みを最小限にするワックス、それが水性タイヤワックスです。劣化抑制剤は水との親和性が低いので悪影響はほとんどありません。但し、水性ですから雨が降ったり洗車をしたりすれば簡単に落ちてしまいます。洗車の後にサッとひと塗りといった使い方がお勧めです。私が使っているのは業務用で石原薬品のUNICON ( ユニコン ) タイヤ&レザーワックス248SBという商品ですが、18L入りしかありませんでした。そこで幾つか試してみた結果、良かったものを挙げておきます。
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業務用水性タイヤワックス 濃縮タイプ (ビッカビカタイヤワックス 1Lセット) (スプレーガン付き) 価格:1,944円 |
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水性タイヤワックス500mスプレーノズル付き【最高級、業務用、プロ仕様、洗車用品、カーケア用品、簡単施工、 価格:1,500円 |
タイヤに吹きかけスポンジや布でのばすだけです。タイヤ拭き用のタイヤバフも売っているけど百均の食器洗い用のスポンジで十分ですよ。その時に手が汚れないように軍手かゴム手袋も買ってくると良いかも知れませんね。ロープロとかでホイールに飛び散るのが気になるならスポンジにスプレーしてタイヤに塗るときれいに仕上がりますよ。
突然のパンク、長年車に乗っていても遭遇するのは稀です。稀であるが故にいざパンクしてしまったらどうでしょう?
ほとんどの方は途方に暮れて、そしてスマホか携帯に手が伸びる事でしょう。手の中のスマホでロードサービスを呼んでもよし、近くのお店を探すのも良いでしょう。自分で何とかしようと車の取扱説明書と格闘するのも手です。でも待って下さい。これが車に積んであれば…
①ロードサービスを待って多くの時間を無駄にする必要なんてありません。
②パンクしたままのタイヤで恐る恐る走行して近くの店を目指す必要もありません。
③手を汚して車の往来のある中、時間と労力をかけてスペアに交換する面倒もありません。
車を安全な場所に移動させたら、誰でもできる5ステップ、僅か数分で応急修理が完了してしまいます。もちろんジャッキアップの必要もありません。タイヤは車についたままでオーケーです。修理剤を入れたまま数百キロの走行が可能なので後は自分のタイミングでタイヤショップへ出向くだけです。但し、あくまで応急修理なので早めタイヤショップへ行くことをお勧めします。
使用が簡単なので車の知識は必要なし。力も必要ないので女性でもラクラクです。
コンパクトで軽量なので持ち運びも車載しておいても邪魔になりません。
日本ではもちろん、世界各国で純正採用されるほど信頼されています。
水性で非毒性なので洗い流せます。
洗い流せばタイヤの再使用が可能であるということ。
多くのパンク修理剤は固形化してパンク箇所をふさぐため、本来なら修理が可能な状態のタイヤであってもタイヤショップに着く頃には修理不能になっており、タイヤ交換するしか選択肢がありません。その為、お財布に要らぬ負担がかかってしまいます。大口径の扁平タイヤならなおのことで、修理なら数百円~3,000円で済むものが数万円の出費なんてゾッとします。その点スライムスマートリペアは不燃性の繊維、結合剤、ポリマーが穴に詰まって空気漏れを止める方式なため患部以外に固着したりタイヤを傷めたりすることがなく、洗い流せば正規のパンク修理を施すことが出来ます。
本来、パンク修理せずにタイヤショップまで走行可能なタイヤであるランフラットタイヤ。便利である反面、非常に高価で乗り心地も硬くあまり日本人に好まれないことが多い為、タイヤ交換の際にノーマルタイヤに変更されることもしばしばです。しかし、ランフラットタイヤ標準装着車はスペアタイヤはおろか純正のパンク修理キットも装備されていません。ノーマルタイヤに変更した場合、パンクすれば即ロードサービスということになります。そこでパンク修理キットを積載する必要に迫られます。長年タイヤ業界にいた経験から様々な製品を見ましたが、どうせ買うならスライムをお勧めします。
スペアを搭載している車であったとしても当然ノーマルタイヤ、それも大抵の場合は応急用の細く頼りないものです。雪道で1本でもそんなタイヤで走りますか?ハンドル操作に関わりブレーキ性能に大きく関わる前輪だったりしたら、私なら応急タイヤでは怖くて走れません。片効きで幾らかでも車体が回ってしまうのが容易に想像できるからです。仕方がないのでロードサービスを呼ぶことになりますが、「通勤や子供のお迎えに行く最中などで急いでいるのに…」でも雪の日のロードサービスなんていつになったら来るのか分かったものではありません。でもスライムなら、その場ですぐに応急修理が出来てスタッドレスタイヤのまま走行が可能なんです。
ね?便利でしょ?便利なんですよ。
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![]() 【アメリカ発 緊急パンク修理キット SLIME スライム】スマートリペア応急用瞬間パンク修理剤・ジャッキアップ不要/バイク/車HONDA、GM、フィアット、フェラーリ、マセラティに純正採用!15分でOK安心のパンク修剤 |
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![]() SLIME(スライム) スマートリペアー1本(473mL) |
今日は冬道での便利グッズをご紹介しましょう。
準降雪地域であまり雪道を走る事はないけれど、先日のような雪のときにも何とか対応したい。スタッドレスタイヤを買えばいいのは分るけれど、予算が厳しい。そんな方に朗報です。
豪雪、極寒の国ノルウェー生まれの雪道グッズ“AutoSock(オートソック)”です。
サイズにもよりますが、ネット通販での一般的な販売価格は1万円を切って8,000円前後。スタッドレスやゴムチェーンを購入すれば何万円もになることを考えれば激安です。
柔らかい布状なので不慣れな方でも取付け簡単です。タイヤに上半分ほど被せて、車をちょっと前に出して反対も被せるだけで終了です。あとは走り出せば勝手にセンターが合う設計です。とはいえ多少走って問題ないか確認してから、速度を出していくのが良いでしょう。
一般的な3色ボールペンと比べてもこの大きさです。
重さも約850gと女性でも軽々です。トランクの床下などに入れておいても邪魔になりません。
タイヤハウスとタイヤの間が狭いとゴムチェーンや金属チェーンは装着できません。装着できたものの走行中や車がバウンドした際にタイヤハウス内など車をキズつけるなんて悲しい事故もほぼ起きえません。なんたって薄いし布なんですからね。
極寒地域で生まれた製品であることが、何よりの証拠です。
ノーマルタイヤでスタックした車に履かせてみましたが見事に脱出しました。「下手なスタッドレスより効くよ」なんて声も聞きます。準降雪地域のもしもの備えだけでなく、豪雪地域の方も「スタッドレスでスタックしてしまい、上からオートソックを履いて脱出した」という例もあるので持っておいて損はないと思います。
時速50kmまでの使用条件で、乾燥路でも航続距離50km程度で、雪道なら100km程度の耐久性があり、丁寧に走ってあげれば200km程度の走行も可能です。年に1,2回、雪道を走る必要性がある程度なら十分と言えます。また使用したら洗って乾かせば再使用可能です。
スタッドレスタイヤは雪が降るか降らないか分からなくても準備として履いておきます。使用を開始すればゴムは劣化し始め3~5年程で使用限界に達します。一方オートソックは雪が降ってから使用するので所持だけしておけば「今年は降らなかったので来年使おう」といっておいておいても問題ありません。本当に必要な時だけ使用できるのです。布製品なので全く無視できるというわけではありませんが直射日光を避けるなど保管に気を付ければ数年は心配ないでしょう。
ナビゲーターは「せっかち」かつ雪道に慣れているので時速50kmはストレスに感じます。しかし、雪に慣れていない方なら雪道の運転は慎重になるでしょうから十分でしょうか?
使用してみた結果、ある程度締まった雪や氷には強く、溶けかけの雪は少々苦手のようです。
各地域の道路管理団体によって判断が異なり、現場の係官の判断となります。
そもそも対応速度が時速50kmなので高速道路での使用には向かないのではと考えます。
興味がある方は一度検討されては如何でしょう。トランクに入っているだけで安心感が違いますよ。
楽天なら15:00までに注文で翌日配送も可能なようです。量販店などでも1万円程度で取り扱ってるところがあるようです。
送料込みでも8,000円程度で購入できます。
購入の際はタイヤサイズ適合表を確認して、ご自身の車に適合した品番のものを注文しましょう。分からなければショップに車種とタイヤサイズを教えてあげれば適合品を選んでくれるでしょう。
タイヤサイズはタイヤ側面にこのような記述があるので確認しましょう。
スタッドレスタイヤホイールやドレスアップなどでホイールを変更するにあたって、純正ナットがそのまま使えれば余計なものを用意せずに済み、幾ばくかの費用の節約にもなります。更にホイール交換のたびにナットを交換する煩わしさもありません。とはいえ、ホイールに合わない形状のナットを使用すれば、車体のガタつき、ハンドルのブレ、故障、最悪の場合脱輪などの重大事故を起こしかねません。そこで、ナット交換の必要の有無から、交換が必要な際に使用すべきナットをまとめていきます。
要素が多く長くなること必至なので、結論を先に記述してから話を進めます。
登場する大きな要素は3つ
➀車体から出ているタイヤホイールを固定するためのボルト(以下ハブボルト)
➁ホイール
➂ナット
であり、早い話が「この3つを正しく組み合わせてあげればよい」これだけです。
ネジ山とネジ山の間隔のことで、国産車はネジ山間隔1.5mmのP1.5と、1.25mmのP1.25です。ほぼメーカーによって決まると言って良いですがOEM供給車は注意が必要です。
P1.5 :レクサス、トヨタ、ホンダ、マツダ、三菱、ダイハツ
P1.25:ニッサン、スバル、スズキ
P.C.D.とは各ボルトの中心を結んだ円の直径のことで、国産車では100mm、114.3mmがほとんどで、ハイエースや大型のSUVなどで139.7mm、レクサスLSなど一部高級車で120mm、ランドクルーザー200は150mmなどがあります。
ハブボルトの数、国産車では4穴、5穴がほとんどで、ハイエースや大型SUVなど一部で6穴が採用されています。
この2つを組み合わせて4穴のP.C.D.100mmなら4/100などと表記されます。
ホイールを選ぶ際に必ず確認しないと穴の位置や数が違うので物理的に装着できませんし、無理やり装着しようとすれば故障に繋がります。
国産車ではほぼ全てM12が採用されています。レクサスLSなど高級車の一部ではM14が採用されているものもあります。また、昔の軽自動車ではM10が採用されている場合もありますが、現在はほとんど見かけません。
必ずナットの穴の直径を合わせてあげる必要がありますが、ほとんどの国産車はM12のナットを用意してあげればよいでしょう。またホイールにあけられている穴の直径にも関わるのでハブボルトM14が採用されている車種の場合はホイールの選定にも注意が必要です。
三菱車は他メーカーに比べてハブボルトが長いので、ショートナットを使用する際は注意が必要です。
テーパー座、平面(ストレート)座、球面座の3種類があり、純正ホイールはカーメーカーにより採用している規格が違います。カーメーカーによっては複数の座面形状を採用しており、車種によって違います。更にややこしいことにメーカーによっては同車種でもスチールホイールとアルミホイールでも座面形状が違い、当然それに合ったナットがついているので注意が必要です。
一方、カーメーカーの純正でないホイール(以降は社外ホイールと記載)は90%以上がテーパー座を採用しており、一部プリウスなどの超人気車種用の設定で平面座を採用したホイールも購入できます。球面座についてはほぼ皆無です。
ナットホールを隠すように樹脂や金属製のキャップがついているセンターカバー型(左)とナットホールが見えているオープンホール型(右)があります。
細かい話になりますが、カバー型はナットが長すぎればカバーが当たってセンターキャップが出来ません。機能上は問題ありませんが美しくないので袋ナットを使う際は若干の注意が必要です。一方オープン型は貫通ナットを使うとハブボルトが風雨にさらされ錆びやすいし見た目も美しくありません。
➀ハブボルトの項で触れましたが、ホイールから見たP.C.D.とは各ナットホールの中心を結んだ円の直径のことです。当然ハブボルトと同じ設定のホイールでないと装着することが出来ません。
ほとんどの車種ではM12ボルトが採用されている為、気にする必要はありません。M14ボルトが採用されている一部高級車や大型車のみ注意が必要です。
現在装着されているナットの形状が分かれば、ホイールを交換した際にナットの交換が必要かが分かります。今回の話の肝になります。
ナットの座面形状とはホイールとの接触部分のことで、主に下図のような3種類が存在します。
➁ハブボルトのピッチの項で触れたとおりでカーメーカーでほぼ決まるのでハブボルトに合わせたピッチのナットを選びましょう。
P1.5 :レクサス、トヨタ、ホンダ、マツダ、三菱、ダイハツ
P1.25:ニッサン、スバル、スズキ
ただし、OEM車は供給元のカーメーカーの規格を使用しているため注意が必要です。
ネジ穴の大きさのことで車体から出ているタイヤホイールを固定するためのハブボルトの太さに合わせた大きさのものを選択する必要があります。国産車ではほぼM12で、一部大型車や高級車にM14、一昔前の軽自動車の一部にはM10のものもありますが稀です。
車体から出ているタイヤホイールを固定するためのハブボルトが見える貫通ナットとボルトを覆い隠す袋ナットがあります。
普通の長さのナットとショートナットが存在します。ショートナットはその名の通り、全長が短く作ってあります。主に軽自動車用でフェンダーからナットが突出しない為に短くしてあります。三菱車はボルトが長いので、ショートナットを使うと底着きしてしまう場合があり注意が必要です。
俗に「傘つき」と呼ばれる工具がそれ以上奥へいかないように返しが付いたナットもあります。左のナットはスバルの純正ナットで右は社外ナットです。赤線で示したようにテーパー面の深さに大きな差があります。スバル車及び、スズキ車で社外ホイールに変更する際には元々のナットを流用するとナットホールから十分に頭が出ない為、工具がかかりにくい弊害が出ます。但し、最近のスズキ車では傘つきナットが純正採用され始めているので、その限りではありません。
カーメーカー | 純正ナット形状 座面(貫通/袋) | 変更する ホイール形状 | ナット交換の 必要性 | 変更する場合に 最適なナット |
---|---|---|---|---|
LEXUS (レクサス) M12xP1.5/21HEX | 平面(袋) | テーパー オープン型 | 必須 | テーパー(袋) M12xP1.5/21HEX |
平面 オープン型 | なし | - | ||
LEXUS (レクサス) M14xP1.5/22HEX | 平面(袋) | テーパー オープン型 | 必須 | テーパー(袋) M14xP1.5/21HEX M14xP1.5/22HEX |
平面 オープン型 | なし | - | ||
TOYOTA (トヨタ) M12xP1.5/21HEX | テーパー(貫通) | テーパー カバー型 | なし | - |
テーパー オープン型 | 推奨※1 | テーパー(袋) M12xP1.5/21HEX |
||
テーパー(袋) | テーパー カバー型 | なし※2 | テーパー(貫通) M12xP1.5/21HEX |
|
テーパー オープン型 | なし | - | ||
平面(袋/貫通) | テーパー カバー型 | 必須 | テーパー(貫通)※3 M12xP1.5/21HEX |
|
テーパー オープン型 | 必須 | テーパー(袋) M12xP1.5/21HEX |
||
平面 オープン型 | なし | - | ||
TOYOTA (トヨタ) M14xP1.5/22HEX | 平面(袋) | テーパー オープン型 | 必須 | テーパー(袋) M14xP1.5/21HEX M14xP1.5/22HEX |
NISSAN (ニッサン) M12xP1.25/21HEX | テーパー(貫通) | テーパー カバー型 | なし | - |
テーパー オープン型 | 推奨※1 | テーパー(袋) M12xP1.25/21HEX |
||
テーパー(袋) | テーパー カバー型 | なし※2 | テーパー(貫通) M12xP1.25/21HEX |
|
テーパー オープン型 | なし | - | ||
平面(袋) | テーパー カバー型 | 必須 | テーパー(袋) M12xP1.25/21HEX |
|
テーパー オープン型 | 必須 | テーパー(袋) M12xP1.25/21HEX |
||
NISSAN (ニッサン) M14xP1.25/21HEX | 平面(袋) | テーパー オープン型 | 必須 | テーパー(袋) M14xP1.25/21HEX |
HONDA (ホンダ) M12xP1.5/19HEX | 球面(貫通) | テーパー カバー型 | 必須 | テーパー(貫通)※3 M12xP1.5/19HEX |
テーパー オープン型 | 必須 | テーパー(袋) M12xP1.5/19HEX |
||
球面(袋) | テーパー カバー型 | 必須 | テーパー(貫通)※3 M12xP1.5/19HEX |
|
テーパー オープン型 | 必須 | テーパー(袋) M12xP1.5/19HEX |
||
HONDA (ホンダ) M14xP1.5/22HEX | 球面(袋) | 球面 オープン型 | なし | - |
テーパー オープン型 | 必須 | テーパー(袋) M14xP1.5/22HEX |
||
MITSUBISHI (ミツビシ) M12xP1.5/21HEX | テーパー(貫通) | テーパー カバー型 | なし | - |
テーパー オープン型 | 推奨※1 | テーパー(袋) M12xP1.5/21HEX |
||
テーパー(袋) | テーパー カバー型 | なし※2 | テーパー(貫通) M12xP1.5/21HEX |
|
テーパー オープン型 | なし | - | ||
平面(袋) | テーパー カバー型 | 必須 | テーパー(貫通)※3 M12xP1.5/21HEX |
|
テーパー オープン型 | 必須 | テーパー(袋) M12xP1.5/21HEX |
||
SUBARU (スバル) M12xP1.25/19HEX | テーパー(貫通) | テーパー カバー型 | なし※5 | - |
テーパー オープン型 | 推奨※1 ※5 | テーパー(袋) M12xP1.25/21HEX |
||
テーパー(袋) | テーパー カバー型 | なし※2 ※5 | テーパー(貫通) M12xP1.25/21HEX |
|
テーパー オープン型 | なし※5 | - | ||
MAZDA (マツダ) M12xP1.5/21HEX | テーパー(貫通) | テーパー カバー型 | なし | - |
テーパー オープン型 | 推奨※1 | テーパー(袋) M12xP1.5/21HEX |
||
テーパー(袋) | テーパー カバー型 | なし※2 | テーパー(貫通) M12xP1.5/21HEX |
|
テーパー オープン型 | なし | - | ||
SUZUKI (スズキ) M12xP1.25/19HEX | テーパー(貫通) | テーパー カバー型 | なし※5 | - |
テーパー オープン型 | 推奨※1 ※5 | テーパー(袋) M12xP1.25/21HEX |
||
テーパー(袋) | テーパー カバー型 | なし※2 ※5 | テーパー(貫通) M12xP1.25/21HEX |
|
テーパー オープン型 | なし※5 | - | ||
DAIHATSU (ダイハツ) M12xP1.5/21HEX | テーパー(貫通) | テーパー カバー型 | なし | - |
テーパー オープン型 | 推奨※1 | テーパー(袋) M12xP1.5/21HEX |
||
テーパー(袋) | テーパー カバー型 | なし※2 | テーパー(貫通) M12xP1.5/21HEX |
|
テーパー オープン型 | なし | - |
※1.機能的には問題ないが、ボルトが露出し雨風にさらされるので袋型に交換を推奨。
※2.カバーにナットが当たる場合があるので、その場合はテーパー貫通ナットに変更を推奨。
※3.カバーにあたらなければ袋ナットでも良いが、当たる可能性があるなら貫通が無難。
※4.貫通でも良いが、ボルトが露出し雨風にさらされるので袋型を推奨。
※5.工具がかかりにくい為、傘つきナットへ変更を推奨。