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ダンロップタイヤ値上げ?

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日本経済新聞の電子版でダンロップタイヤ(住友ゴム工業の市販タイヤ)の値上げ記事を見かけました。

 

本当なのか?

ダンロップの販売会社の営業所長に聞いてみたところ、ダンロップの販売会社にはまだ値上げのアナウンスはないとのことでした。
但し販売会社に情報が届く前にプレス発表されてしまうこともあり今回はそのケースでしょう。

 

値上げ幅

出荷価格で5~10%程度のようです。
ヨコハマタイヤも6~7%なので妥当な上げ幅でしょう。

 

時期

不明です。
値上げの2ヵ月ほど前には発表されることが多いので6月くらいでしょうか?

 

値上げの背景

天然ゴム、原油、カーボンブラックなどの価格が高騰し高止まり状態のため。







まとめ

➀「火のない所に煙は立たぬ」の言葉通り、値上げはまず間違いないでしょう。
➁値上げ幅も5~10%で間違いないでしょう。
➂時期は2017年6月以降とナビゲーターは予想しています。
➃原材料費の高騰は企業努力で吸収できるレベルではなく他メーカーも上がるでしょう。
➄「トーヨーは上げ幅も時期も決まっていない」といった言い方なので、近々上がるでしょう。

 

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ヨコハマタイヤ値上げ情報

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ヨコハマタイヤの製品の値上げが発表されました。

 

いつから

2017年4月1日から

 

どの程度

出荷価格で以下の数字です。
乗用車用夏タイヤ:6.0%
バン用夏タイヤ、冬タイヤ:6.0%
ライトトラック夏タイヤ、冬タイヤ:7.0%
トラック・バス夏タイヤ、冬タイヤ:7.0%

 

理由

合成ゴムなどの石油化学系原材料の価格の高騰加え、天然ゴム相場も高い水準なため、企業努力だけで吸収できなくなったとの発表をしています。







まとめ

➀以前は実質的に低価格帯の値上げでしたが今回は全体的な値上げです。
➁値上げ前に買い込むショップがあるでしょう。
 ・買い込んだ商品を据え置き価格で他社との差別化に使う。
 ・高くなる前に買った分、値上げ後に利ザヤを稼ぐ。
➂3月中旬頃から一部商品、一部サイズで欠品が起こる可能性があります。
 ・例年欠品しがちなのはBluEarth RV02の195/65R15、205/60R16あたりです。
 ・アクアの交換期が来ているので175/65R15あたりも危ない。
➄市場でも遅くともゴールデンウイークくらいには値上げが始まると考えられます。
➅他メーカーも後追いで値上げの可能性があります。

 

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ミシュラン各種タイヤ、サイズ大量追加

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2017年春のミシュランカタログがお店に来ました。随分大量にサイズが追加されていたため今まで履きたくても履けなかった方は再度チェックしてみてください。もしかしたら今まで履けなかったタイヤが履けるかもしれません。ミシュランと言えば性能バランスが良くナビゲーターお勧めのタイヤメーカーのひとつです。興味がある方は是非どうぞ。

 

主要銘柄とカタログ追加サイズ数

詳しい性能とタイヤサイズが知りたい方はクリックで詳細ページへジャンプできます。

 

普通乗用車タイヤ

スポーツ

ミシュラン Pilot Super Sport:19サイズ
ミシュラン Pilot Sport4:6サイズ
ミシュラン Pilot Sport3:6サイズ
ミシュラン Pilot Sport CUP2:4サイズ

 

コンフォート

ミシュラン Primacy3:11サイズ

 

スタンダード

ミシュラン ENERGY SAVER PLUS:2サイズ

 

SUV用タイヤ

スポーツ

ミシュラン LATITUDE SPORT 3:32サイズ

 

コンフォート

ミシュラン Premier LTX:2サイズ

 

スタンダード

ミシュラン LATITUDE Tour HP:1サイズ







銘柄別の注目サイズと参考車種

ミシュラン Pilot Sport4
215/50R17:アテンザ、プリウスα、レガシィ、ボルボS60、V60
205/55R16:レクサスIS、86、アクセラ、インプレッサ、ベンツB

 

ミシュラン Pilot Sport3:6サイズ
225/45R17:レクサスIS、ベンツC、VWゴルフ

 

ミシュラン LATITUDE SPORT 3:32サイズ
235/55R19:レクサスRX、ボルボXC60、XC90
225/55R19:CX-5
255/55R18:デリカD5、アウトランダー、エクストレイル、フォレスター
235/65R17:ベンツML、BMW X5、ボルボXC60、XC90
225/65R17:レクサスNX、ハリアー、エクストレイル、CX-5

 

ミシュラン Primacy3
245/40R19:スカイライン、フーガ、レジェンド
245/45R18:シーマ、フーガ、アウディA6
225/50R17:レクサスGS、RC、レガシィ、ベンツC、アウディA4
215/55R17:レクサスHS、カムリHV、クラウン、ティアナ、レガシィ

 

ミシュラン Premier LTX
225/65R17:レクサスNX、ハリアー、エクストレイル、CX-5

 

ミシュラン ENERGY SAVER PLUS
215/60R16:カムリHV、マークX、ティアナ、レガシィ、オデッセイ、MPV

 

まとめ

どうでしょう。沢山のサイズが追加されたので結構「やった!」という方もいるのではないでしょうか。
ミシュランには多くの銘柄で「ミシュラン満足保証プログラム」があり、試し履きが出来るので試乗感覚でも履いてしまうのも悪くないでしょう。
※参考ミシュラン満足保証プログラムにあのタイヤが追加

 

 

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ミシュラン満足保証プログラムにあのタイヤが追加

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グズグズ言わず結論からいきましょう。
ミシュランプログラムにミシュランのスタンダード低燃費タイヤ「エナジーセイバープラス(ENERGY SAVER PLUS)」が加わりました。ナビゲーターとしては正直言って「マジか?!」って感じです。

 

満足保証プログラムってなに?

ミシュラン満足保証プログラムとは、「もしあなたが購入した対象のタイヤに満足できなかったら全額返金します」という夢のような強気プログラムです。

 

対象のタイヤは?

現状は以下のタイヤが対象です。
Pilot Sport4
Pilot Sport3
Primacy3
LATITUDE Tour HP
LATITUDE SPORT 3
LATITUDE SPORT
・LATITUDE DIAMARIS
Premier LTX
※ランフラットタイヤは対象外です。

 
これに「エナジーセイバープラス(ENERGY SAVER PLUS)」が加わります。

 

利用方法は?

応募用紙に必要事項を記入して領収証を貼り付けて送付すれば登録完了です。保証書が送られてくるので紛失しないよう車検証などに挟んで保管しておきましょう。
応募用紙はこちら

 

期間は?

返金期間は購入から60日以内です。つまり1ヵ月以上十分に試して決められます。
プログラムの終了期間については未定で、近いうちに終わるようなことはなさそうです。

 

返金範囲は?

交換に伴って発生した工賃などの費用も返金されます。

 

メリットは?

タイヤは高額にもかかわらず、一般に試走も出来ず自分で確かめることなしに選ばなければなりません。しかし、このプログラムなら、しっかり自分の車で自分が気に入るか試すことが出来ます。万が一気に入らなければ全額返金されるので、「他社のタイヤを履く前に一度試してみる」なんてことも可能なのです。







エナジーセイバープラスの追加はいつから?

今のところ日程までははっきりしていませんが2017年2月後半から満足保証プログラムに追加される予定みたいです。

ここの下部にある対象商品に追加されたら開始です。

【2月22日追記】
ミシュラン公式HP上ではまだ更新されていないようですがお店にはセイバーシリーズが追加された応募用紙が配られましたし、対象となる旨のアナウンスもされました。

 

なぜ追加されたのか?

➀エンドユーザー及びショップからの声が多くあったようです。
➁シェアを伸ばすため、なんとか履いてもらいたい。
➂ミシュランとしては履いてもらえば満足してもらうだけの自信がある。

➀は名目で実は➁、➂が本音かもしれません。

 

どんなタイヤ?

➀バランスの良い低燃費タイヤ。
➁非常に摩耗に強いので沢山走れる。
欧州メーカーのタイヤらしくスタンダード低燃費タイヤながら走行性能が高く、高速性能も高い。エコ性能だけに傾倒せず安全性も走りも犠牲にしていないのが売りなのです。

詳しくはこちら

 

まとめ

・ミシュランのタイヤに興味があるけど試す勇気がなかった。
・満足保証プログラムは知っていて試してみたかったけどグレードの高いタイヤばかりしかなかった。
・この記事やエナジーセイバープラスの評価を見て試してみたいと思った。

これらの方は一度試してみるのも良いかも知れません。

 

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WINTER MAXX 01(ウィンターマックス01)の2016年-2017年ラベル変更

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2016年-2017年向けの「WINTER MAXX WM01」のラベルがプレミアム感のあるゴールドからブルーへ変更になりました。というのも今年2016年-2017年向け新商品としてWINTER MAXX(ウインターマックス)のニューモデル「WINTER MAXX 02 WM02」が発売になったためです。
プレミアムモデルをWM02に譲ったことでスタンダードな雰囲気のブルーへの変更ということでしょう。

 

SJ8書いていて思い出しましたがSUV用のウインターマックスと統一されましたね。WINTER MAXX SJ8

 

今年お勧めの一角

大幅に安くなった

昨シーズンまではプレミアムモデルであったため値段もプレミアム設定だったWM01ですが今シーズンからはかなりリーズナブルに購入できます。

 

性能も高い

氷上性能も高く、特にコーナリングでも膨らみにくいなど冬道性能も満足できます。そして乾燥路でも高速走行であっても安定して走りやすく、アスファルトでも摩耗に強いので、降雪地だけでなく非降雪地域でも使いやすい特徴を持ちます。

 

ブルーラベルなら2016年製?

残念ながらそうでもないようです。ナビゲーターのお店もでも今シーズン用に数千本入荷を完了しました。入荷されたタイヤの一部サイズで2015年製のWM01にもブルーのラベルが貼られていました。メーカーから出荷されるものは2015年製でもブルーラベルが貼られているようです。わざわざ貼り換えたのか出荷される段階までラベルが貼られない行程になっているのか、いずれにせよダンロップはこういうところキッチリしています。
というわけで製造年を気にする方はタイヤの刻印を見るか購入店に問い合わせるしかないようです。







まとめ

➀「WINTER MAXX 01 WM01」のラベルがゴールドからブルーへ変更された。
2015年製造でも新ブルーラベルが貼られている。
➂もしゴールドラベルのWM01があったら、そのお店の昨シーズンの売れ残り品と考えられます。保管状態は勿論ですが、プレミアムモデルであった昨年に高く仕入れた商品なので販売価格には注意しましょう。

 

因みに

WM01の225/60R17は、新型アルファードヴェルファイアの需要予想し昨シーズン沢山作ったのに全然売れなかったとのことで在庫が大量にあり今シーズンは生産計画がないようです。このサイズを購入される方は2015年製と考えた方が良いでしょう。
また、ハスラーの需要予想で作った165/60R15も同様に生産がないかもとの情報が入ってきています。
※昨年生産のスタッドレスタイヤに関しては今年生産品と、性能的に変わりないと考えて差し支えありません。安心して購入して大丈夫です。但し、それは適切な環境で保管されたものに限られますのでお店で持ち越したものについては注意が必要です。

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【緊急告知】ヨコハマタイヤ値上げ情報

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値上げの動きがある情報が入ったので緊急告知します。

 

ヨコハマの人事変更

本部長クラスの人事変更もあり大きく舵が切られた形です。どこまで書いていいのやら…、本部は元々値上げしたかったみたいですけど、反対してた人がいてあーだこーだあってなんだかんだで今回の値上げですよ。あまり詳しくは書けません。ごめんなさい。

 

安売り競争から脱却

ADVANNEOVAAD08R1

ここ最近は安売り競争が激しく、それに追従する形で安売り競争に参加させられていたヨコハマが抜けだしたわけです。他メーカーが同グレード商品を値段下げしても高止まりさせていた ADVAN NEOVAあたりから、その流れはありましたでしょうか。良いものを作るにはそれなりにお金がかかるのは当然で、「それなり」や「パクリ」で作ったような製品に引きずられた現状の価格に反発したのかもしれません。

 

製品価値の上昇

最近のヨコハマは「雨に強い」ことを一つの軸に製品を送り出しており、雨の多い我が国において付加価値は高いといえます。価格を上げるだけの価値のある製品を送り出せていると考えての価格上昇ということでしょう。

 

並行輸入品

あまり大きな声では言えませんが(言ってますが)日本のタイヤの価格を決めているのはブリヂストンと言っても過言ではありません。どのメーカーもブリヂストンの値付けを横目で見ながら価格を付けています。その枠の外では、まったく同じタイヤがより安く売られていることもあります。日本で作って日本で売られるものより、日本で作ってアメリカへ輸出され、日本の業者が買い付けて日本に送り返して売っているタイヤの方が安いことがあるんだからおかしな話です。必ずしも製造コストや流通コストなどから決まっているわけではないということです。
話が逸れましたが、ポイントは現状決まっているのは「国内での値上げ」なので、並行輸入品は円高も手伝って今まで通りかちょっぴり安く買えるかもしれないということです。正規品にこだわらない方はそれもあり。




どの程度の値上げ幅か

高くなるのは間違いありませんが、どれくらい上げるかが決まっていないようです。おそらくは5%~10%の範囲と考えられ、ブルーアースやアドバンで5%程度、エコスで10%程度でしょうか?
上げるのを先に決めてどれだけかは後からなんてヘンな話でしょう?

 

値上げはいつからか

現状はまだ我々業界の者にも価格が伝わってきていません。しかし、今月から仕入れが上がるのは間違いなさそうです。我々としては困ったことに今月買った分も後から高くなった値段で請求書が回ってくる可能性が高いので値段が決まるまでは買い控えている状態です。
では皆さんのお財布に跳ね返ってくるのはいつ頃かといえば…
店頭販売をしているところは店売りで在庫がある分は据え置き、今月中にはヨコハマから価格も出るでしょうから、そこで値上げでしょう。大手の卸売りを手掛けているネットショップでもお盆明けには値上げされてくる可能性があり、遅くとも来春あたりには値上げ価格が出揃うでしょう。

 

まとめ

BluEarth

ブルーアースなど中級グレード以上のタイヤは非常に良いのでナビゲーターとしてもお勧めです。エコスES31は安い割にはゴム劣化が遅めなので、家計が厳しい我が家でもチョイ乗りの軽のタイヤに使っています。

 

何が言いたいかというと「ヨコハマ」買うなら早い方が良いってことです。今月入って各ショップもチラシを打ってることですし、今のうちに買うのが吉でしょう。
更に言うなら、価格帯で並んでいる「ダンロップ」だって、後ろからコッソリ見ている「トーヨー」だって値上げできるなら値上げしたいでしょうから、どこかでは同様の動きを見せてくる可能性はあります。「ダンロップ」がシェアとりで価格を据え置くのか、ここぞとばかりに上げてくるのかは未知数ですが下がることは考えにくいので、タイヤ交換の時期に入っている方はあまり粘らない方が結果的に得しそうです。




 

【追記:2016年7月12日】
ナビゲーターのお店にもヨコハマタイヤから仕入れ価格がきました。エコスは最終価格で10%ほど上がってました。それ以外は若干の値上げで2~5%ほどでした。安くなり過ぎたエコスは大幅にテコ入れした形ですが、他はダンロップの価格と離れ過ぎてしまうので抑えたようです。早期に一般的な市場販売価格に跳ね返りそうなのはエコスくらいでしょうか。地域よって売れる本数も違うので上げ幅が違うようで、商品についても地域差についても全体の差を圧縮するような上げ方です。
ヨコハマとしては利益が取れないエコスを生贄にシェアを大きく落とすことは仕方ないとの覚悟があるのでしょう。そして、力を入れているブルーアースなどの高付加価値商品の拡販をしながらブランド価値を上げていくのが狙いでしょう。
価格的にユーザーにどれくらい跳ね返るのかは未知数ですが、取り扱いを大幅に縮小したり最悪やめるお店も出るでしょうね。

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ピレリのタイヤを買って傘を貰っちゃおうキャンペーン

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ピレリが傘くれるらしい

雨が多くて気分も乗らない梅雨。ドライバーにとっても視界は悪いし滑りやすいしで気疲れします。こんなシーズンだから(?)少しでも気分よくお出かけしてもらえるようにオリジナルグッズをくれるそうです。
このためにピレリをタイヤを買うって方はレアだとしても、購入する予定があるあなたはキャンペーン対象店か確認してもいいかも知れませんね。

 

対象商品

P ZERO
DRAGON SPORT
Cinturato P7
全て18インチ以上4本セット

 

キャンペーン期間

2016年6月末日まで
キャンペーンを越してもお店にあればくれると思うので購入店に確認してみましょう。

 

お渡し方法

タイヤ発注後にメーカーからお店などに入荷の形だそうで、キャンペーン前にお店が在庫していたタイヤでは対象商品を購入しても即渡しにならないケースもあるようです。

 

気になるプレゼント

ピレリレイニーシーズンキャンペーン2

 

宣伝させられてる感もなく控えめで良いじゃないですか。欧州メーカーのキャンペーンものって丈夫でモノが良いんですよね。

 

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溝もある見た目も大丈夫な「危険なタイヤ」とは?

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先日、お客様から外したタイヤを見て、これは危ないなと感じたケースです。年に何度か見るケースですが、ユーザーとして異常が発見しにくい「ゴム劣化」の例としてお見せします。

 

タイヤ交換をすべきタイミングは2つ

主に下の2つのケースがあります。

摩耗が進んでスリップサインが露出しそうな場合

ゴムが劣化した場合

 

今回はゴムの劣化が主たる問題となりますが、摩耗についても軽く触れていきます。

 


摩耗が進んでスリップサインが露出しそうな場合

これは見た目だけで判断可能で明白です。こうなったらアウト。

 

slipSign

 

1箇所でもスリップサインが繋がったタイヤでの公道走行は法令で禁止されていますから、その前に交換しましょう。法令は置いておいても、スリップサインは濡れた路面で急激に制動距離が伸びるラインなので、あなたと周りの方の安全の為に交換しましょう。勿論その安全のための法令ですからね。

 

ゴムが劣化した場合

まず劣化には大まかに2つの問題があります。
ひとつは靴底に当たるトレッドの劣化で、もうひとつは空気のケースであり車体を支える骨格構造のゴムの劣化です。では、これら2つの問題について見ていきましょう。

 





今回問題のタイヤを例に見ていきます

今回危険な例に挙げるのは使用開始から約6年、製造からは約7年で交換に至ったこのタイヤです。因みにこちらはミシュランのエナジーセイバーで非常に摩耗に強いので年間走行距離が1万km以下だと5年経っても溝が沢山残っているケースが多いタイヤです。

 

周クラック

トレッドの劣化

靴底にあたるトレッドの劣化は利きを落とします。静粛性能が落ちたりするので不快感も出ますが、それは劣化に伴ってゆっくりとなので慣れてしまいますし、それ以外の問題は普段はあまり大きく問題を感じません。ただ例えば、「子供が飛び出してきたというような緊急時」これが問題です。トレッドが劣化していると「通常なら止まれていたのに…」といったことになりかねません。あまり無理なタイヤの延命はお勧めしません。溝があるとどうしても勿体なく思えてしまいます。しかし、大手メーカーサイトでも「使用開始後5年以上経過したタイヤについては、継続使用に適しているかどうか、すみやかにタイヤ販売店等での点検を受けられることをお奨め致します」と書かれているように、5年経過したら交換の検討が推奨されています。

 

ブリヂストン公式サイト「長期経過タイヤの点検・交換」

 

さて今回のタイヤのトレッドはこのようになっています。

 

トレッドの痛み2

トレッドの痛み

 

スリップサインまではまだまだで、ヒビは多いものの致命的ではないように思えます。しかし、ゴムが劣化し硬化したことで見た目にも問題があることは分かります。まず溝の中にクラックが入っています。トレッドの中で最もゴムが薄く弱い部分と言えるので良い傾向とは言えません。またブロックの角のゴムが細かく千切れて、のこぎりのようにギザギザになっています。ゴムの硬化がかなり進行していることを示していて、急ブレーキを踏めばゴムが負荷に耐え切れず千切れ飛びながら止まることとなり、緊急制動距離は大幅に伸びているので、やはり危険と言えるでしょう。劣化したタイヤであっても普段は問題にならないのですが急ブレーキを要するようなときにはじめてタイヤの真価が問われます。やはりこの様な状態になっていたら、交換した方が良いでしょう。但し、これだけでは「致命的」とまでは言えません。

 





骨格ゴムの劣化

タイヤは高圧の空気を入れておくためのケースでもあります。空気を入れるメリットは乗り心地や軽量化など多くの意味があります。普段意識しませんがタイヤには大抵は大気圧の倍以上の圧力の空気が充填されています。これにより重い車を支えたりといったタイヤの基本的な機能を実現しているわけです。
では問題のタイヤです。

 

タイヤ外観

 

全体を見ても大きな問題はなさそうです。しかし、問題がないならとりあげないわけです。
というわけで詳しく見ていきましょう。

 

周クラック

周クラック-ストレスかけた

 

一見問題なさそうに見える画像の点線を入れた部分ですが、少し変形させてあげると非常に深いクラックが現れます。ヒビを見やすくするために変形させているだけで、ヒビは元々そこに存在し別に無理にヒビ割れさせたわけではありません。それ以前に手で力を入れた程度でヒビが広がったりする状態なら、1トンを超える車を支えるタイヤとしては失格です。

 

このクラック、タイヤ側面の骨組みで、放射線状に入っているナイロンコードに達していました。このコードは鉄筋コンクリートで言えば鉄筋の部分でコンクリートに深いヒビが入って鉄筋に達していると言えば、恐ろしさが伝わるでしょうか?本来外部と接触しないはずの鉄筋が雨などにより錆び、強度が大幅に低下し耐荷重が落ち危険にさらされていることが分かるでしょう。重さ1トンを超える車体を支えるタイヤでも同じことが言えます。
元々、高荷重に耐え、内部からの高い空気圧に耐えているタイヤですが、これから暑くなると高熱になったアスファルトや強烈な直射日光などで特にタイヤには厳しい環境になります。骨格が弱っているタイヤで高速走行などすれば問題が起こってもなんら不思議はありません。むしろ問題が起こらないでいる現状は、運が良いだけとさえ言えます。最悪の場合、バーストなんて怖い目にあわないために安全点検はしておきましょう。

 

点検なんてよく分からないけど気になったあなた。チェックしてもらうだけならタダだから、エアチェックついでにタイヤショップに立ち寄ってみては?


最後にこんな動画をどうぞ

 

流石にここまでひどいのは、ほとんどトラックなどの大型車ですけどね。

 

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ミニバン専用タイヤTRANPATH mpZは今買いか?

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耐震ゴムの偽装問題を起こしてから、ちょいと元気のないトーヨータイヤですが、ミニバン専用タイヤを初めて世に送り出した功績は大きい。TRANPATH(トランパス)と言えば、ミニバン専用タイヤの代名詞と言っていいほどあまりにも有名です。
そのトランパスに新しいモデル「TRANPATH ML」が発表されました。2016年6月に発売されるこのタイヤのコンセプトは「力強い外装と高級感ある内装を持つミドルクラスミニバンの上級グレードをターゲットにしたタイヤ」ということだそうですが、今回はこのタイヤの話ではありません。

 

一応、発売予定サイズはこれ
TranpathML

TRANPATH ML
[table “sizeTYTranpathML” not found /]

では、何の話かというと既にあるモデルであるmpZのお話です。実はMLが発売されることでmpZに変化があり、この変化を見た上で「買いか」、「買いでない」かはあなたが判断してください。

安くなった

上位クラスのタイヤがリリースされることで価格の見直しが行われました。もちろん性能が下がったわけではないので今までと同じものが単純に安くなったわけです。元々の性能も平均的で満足できるトランパスのスタンダードモデルが安く買えるのですから「買い」ではないでしょうか?

 

廃版のリスク

今のところMLが発売されても併売ということで、廃版の予定はないとアナウンスされています。しかし、この業界にはよくあることですが、現在ある在庫を吐き出してからか、その目処がついてから「廃版になりま~す」なんて発表され、なくならないって言ったじゃないか「騙された~」なんてこともしばしばなのです。もし廃版となれば、パンクなんかでタイヤ交換の必要が出たら同じものが手に入らないリスクが出てくるということで、これは「買いでない」のかなぁ。

 

まとめ

職業柄、日々パンクしたタイヤを見ます。しかし、管理人も10年以上の運転歴がありますがパンクの経験はゼロ、ほとんどの人にとって度々起こることと認識している必要はないのではと考えられます。おまけに今のところ廃版になる予定はないと言われているのなら、よっぽど気になる人以外は「買い」で良いと思います。新商品のMLも気になることですし、性能に納得出来そうだと判断したあなたに限りますけどね。

詳しい性能評価はコチラ
TRANPATH mpZ

 

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名古屋ではスタッドレスタイヤの投げ売りが始まった

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昨日、年明けには投げ売りが始まるのでは?という記事を書きました。
しかし、なんと名古屋にあるスーパーオートバックス植田では今日から投げ売りが始まりました。なんと50%OFF!!正直おしっこちびった(笑)。今までの値段は何だったの?てかいくら何でも投げ売り早過ぎです。それというのも昨シーズンの名古屋のオートバックスはかなり売れ残して大変なことになっていました。その傷が癒えないうちに今シーズンの暖冬で「売れない」状況が追い打ち。借金スタートに加え、その深い心の傷から、「利益?何それおいしいの?」「今まで買ってもらったお客さんからの苦情?(∩゚д゚)アーアーキコエマセーン」となりふり構わず投げ売ってでも一旦仕切り直したいといったところでしょう。

というわけで今のオートバックスは買いだ。特にホイールセットが爆安でした。あれじゃ利益は出ないんでしょうけどジャンジャン買ってあげてね。



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