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トーヨーOPEN COUNTRY A/T III (オープンカントリー・エーティースリー)にホワイトレタータイヤ大量投入

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もくじ


1.SUV・クロカン人気

セダンからミニバンへ、そして昨今はSUV・クロカンへブームが移り変わりました。
SUV・クロカンは使い勝手が良く、スタイルもカッコイイ。悪路にも強いため近年の天候の悪条件にも強いことが人気の理由と言われています。
コロナも手伝って人気が沸騰したキャンプにピッタリという点も更なる後押しになったかもしれません。

2.人気のホワイトレタータイヤ

タイヤは基本的にただ黒く、面白味がないというのが常識ですが、サイドウォールに白い文字の入ったホワイトレタータイヤはファッション性が高く人気があります。
日本ではグッドイヤーのイーグルナスカーをハイエースなどのバンに装着するスタイルが爆発的に流行し、流行を超えて定番となっています。
一方でホワイトレタータイヤはラインナップが限られており、ハイエースや大型クロカンなど一部の車種に乗る人たちのみに許されたオシャレでした。


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3.使い勝手の良いA/T(オールテレーン)タイヤ

SUV・クロカンが流行したことでホワイトレタータイヤを履くチャンスを得たユーザーも大幅に増えました。しかし、実情としてホワイトレタータイヤのリリースが多いのは、オンロードでの走行性能が普通タイヤに比べて低く、ロードノイズが大きいなど快適性に難があるマッドテレーンなどです。パターンも含めて見た目はカッコいいけど、性能面で使用用途に合わず二の足を踏むの方が多いでしょう。
その点、今回トーヨーから使いやすい多くのサイズがリリースされたOPEN COUNTRY A/T3は、オールテレーンタイヤであり言わずと知れた全天候型タイヤです。悪路はもちろん、舗装路性能も高く、ロードノイズも抑えられているので、多くの一般ユーザーにとって使いやすいタイヤです。しかも、トレッドパターンもそれなりの迫力があり、よりインパクトがあります。

4.投入サイズ

korogariTeiko26:転がり抵抗係数 wetGrip26:ウェットグリップ性能
対象のタイヤサイズをクリックするとネット購入できます。
インチタイヤサイズkorogariTeiko26wetGrip26備考korogariTeiko26wetGrip26wetGrip26
21265/50R20 107H--WLRAY
265/50R20 107H--2RAY
20285/50R20 112H--2RAY
285/50R20 112H--WLRAY
265/55R20 113H--1,2RAY
265/55R20 113H--1,WLRAY
275/55R20 117H--1,WLRAY
275/60R20 115H--WLRAY
235/60R18 103H--WLRAY
235/60R18 107H--1,2RAY
19265/60R18 110H--2RAY
265/60R18 110H--WLRAY
285/60R18 120H--1,2RAY
285/60R18 120H--1,WLRAY
265/65R18 114H--WLRAY
265/65R18 114H--2RAY
255/70R18 113T--RAY
265/70R18 116H--WLRAY
215/60R17 96H--RAY
225/65R17 102H--2RAY
225/65R17 102H--WLRAY
235/65R17 108H--1RAY
245/65R17 111H--1,WLRAY
245/65R17 111H--1,2RAY
255/65R17 114H--1RAY
265/65R17 112H--RAY
18265/65R17 112H--WLRAY
275/65R17 115H--RAY
265/70R17 115T--2RAY
265/70R17 115T--WLRAY
215/70R16 100T--WLRAY
215/70R16 100T--RAY
225/70R16 103H--RAY
235/70R16 106T--RAY
245/70R16 111T--1RAY
255/70R16 111T--RAY
265/70R16 112T--2RAY
265/70R16 112T--WLRAY
275/70R16 114T--RAY
175/80R16 91S--RAY
175/80R16 91S--WLRAY
265/70R15 112T--RAY
215/75R15 100T--RAY
235/75R15 109T--1RAY
195/80R15 96S--RAY
195/80R15 96S--WLRAY
17215/60R17C 109/107R--WLRAY
LT285/70R17 116/113Q--2RAY
LT285/70R17 116/113Q--WLRAY
16215/65R16C 109/107R--WLRAY
15195/80R15 107/105N LT--WLRAY
備考1.エクストラロードタイヤです。
備考2.在庫限り。
備考WL.ホワイトレタータイヤ。

5.今後もサイズ拡大か

今回、国内自動車メーカーの標準的なサイズやリフトアップ時に使うサイズについては、概ね網羅されているので、多くの方には十分なラインナップです。しかし、北米では更に多くのホワイトレターサイズが販売されています。そのため今後、要望が多く、採算が見込めて、JATMA(日本自動車タイヤ協会)承認が得られるサイズについては販売される可能性があります。

まとめ

・OPEN COUNTRY A/T IIIにホワイトレタータイヤが追加。
・発売開始は2023年9月予定
・追加は22サイズ。
・使いやすいA/Tタイヤ(オールテレーンタイヤ)。
・今後も追加の可能性あり。





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安全装備普及でタイヤ交換に起きている意外なこと、持ち込みタイヤ交換法

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もくじ


1.どのくらい事故は減っているのか

交通事故の調査研究、分析を行う日本の研究機関である公益財団法人交通事故総合分析センターが以下のような報告をしています。対四輪の追突死傷事故について、衝突被害軽減ブレーキ搭載車は98.4件、これは非搭載車の208.9件と比較して半分以下の47.1%と非常に低い数字となっています。
※数字は登録・届出車数10万台当たり
また、アイサイトでこの種の技術をリードしているスバルの調査によれば、1万台あたりの事故発生件数は61%減。内訳は対歩行者事故49%減、対車両事故62%減、追突事故はなんと84%も減少!
※アイサイト搭載車25万台と、非搭載車5万台の事故を比較

カーメーカー安全装備
トヨタ(TOYOTA)トヨタセイフティーセンス(Toyota Safety Sense)
日産(NISSAN)360°セーフティアシスト(360 safety assist)
ホンダ(HONDA)ホンダ センシング(Honda SENSING)
スバル(SUBARU)アイサイト(EyeSight)
マツダ(MAZDA)アイアクティブセンス(i-ACTIVSENSE)
ダイハツ(DAIHATSU)スマートアシスト(Smart Assist)
スズキ(SUZUKI)スズキ セーフティサポート(SUZUKI Safety Support)

2.車の複雑化

一方で自動車のハイテク化、電子化が進んだ結果、メンテナンス用の設備にかかる金額も高額化しています。また、作業も複雑化、長時間化しており、以前は1時間ほどで終わっていたアライメント作業が、最新の車では3時間以上はざらで、中には6時間以上かかるケースもあるそうです。これらのことは町の修理工場には大きな負担になっています。

3.廃業か存続か

冒頭に述べたように、事故が減っているのは良いことですが、修理工場から見れば板金などの仕事が大幅に減っているということです。
更に車の複雑化で述べた事情があるにも関わらず、整備1時間当たりの工賃は上がっていないことも修理工場には大きな問題です。
安定した収益を上げていた修理の仕事は減っている。整備の仕事は収益は変わらず、長時間化しているということです。
修理工場の高齢化は以前からある問題ですが、仕事の減少、時間当たりの収益の低下は後継者不足に拍車をかけます。老朽化した店舗の改修や高額な新設備の導入などのタイミングと、後継者の不在、経営者の年齢次第では廃業を選択されるケースもあるでしょう。
一方、後継者がいるなら、最新の設備を導入し、他の修理工場ではできない整備を行うことで差別化を図るなど、なんとかして生き残りを選択する修理工場もあります。


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4.悪化する収益をカバーする新たな収益

日本自動車整備振興会連合会の自動車整備白書によると、事故整備の売上高は10年で2割以上減少しているそうです。となれば、存続を選択した修理工場には新たな収益が必要です。柱とまではいかなくとも、手が空いている時間を作る余裕はありません。
そこでこれまで敬遠されてきたネット通販店のタイヤ交換作業を請け負う修理工場が急増しています。設備はあるし、技術のあるスタッフもいる。空いた時間に予約を受け、店舗を持たない通販店の受け皿となることで、その時間に工賃収入を得ることができます。修理工場としては、従業員を遊ばせているくらいなら、僅かでも収益を得たいという苦渋の選択かもしれません。

5.ネット購入したい人には追い風

皆さんは最近、家電量販店に出向かれたことがあるでしょうか?以前と比べると驚くほど閑散としています。性能が数字で分かる。大きい。重い。設置が簡単。こういった機器は、安く買いやすいネット通販で買うユーザーが増加しているためでしょう。
タイヤは家電と似た特徴を持っていますが、買っただけでは使えないという一点でネット通販が伸び悩んできました。タイヤ販売店は買ってもらわないと儲からないし、売ってもないものでトラブルになるのは割に合わないので、今でも持ち込み品の交換は断るお店が大半です。
しかし、板金などの修理を行っていた修理工場や、ガソリンスタンドの修理ピットなどがタイヤ交換を請け負うお店が急増してきたために、多くの人がネットで買ってもタイヤ交換を頼めるお店が急増しているわけです。

6.ネットで購入、近所で簡単タイヤ交換

ネット通販の販売側の営業努力に加えて先の状況も手伝って、タイヤ交換協力店は急増しています。以前は都市部しかなかった持ち込み交換店が、ちょっと郊外でも近所で探しやすくなってきています。更に地図上や住所から簡単に探せしやすい仕組みも作られ、どんどん使いやすくなっています。
タイヤ購入とセットで交換店を予約できるようになりました。購入したタイヤを交換作業店に直送して、予約した日時に車に乗って出向くだけという便利なサービスも多くみられます。
中には購入元を問わずに交換作業を行ってくれるサービスの販売もみられます。




7.他店購入でも受けてくれる裏技

スマホで簡単に検索できる時代ですから「持ち込みタイヤ交換+地域」などで検索すれば、交換店を見つけるのもむずかしくないでしょう。googlemapを利用するのも良い方法です。少し手間をかければ何とかなりますが、多少面倒です。
一方、大きな声では言えませんが、裏技的に大手通販ショップのサイトを利用する手もあります。大手らしく使い勝手の良い仕組みで、近所のタイヤ交換協力店を探すことができます。そのサイトには他店購入タイヤは受けていないと書いてあるかもしれません。しかし、登録されている店舗に直接連絡すれば作業を行ってくれる場合が実は多くあります。そもそも通販ショップの受け皿なっているモチベーションが工賃収入であり、交換工賃さえもらえれば誰からかは問題ではないので当然と言えます。
但し、大手サイトの予約システムなどで手間がないから受けているお店もあるので、無理を言ってはいけません。

まとめ

・交通事故は大幅に減少
・車は複雑化し、整備は長時間化
・修理工場は修理の減少と低賃金化する整備で苦しい
・廃業を選択する修理工場も
・存続を選択した修理工場は新たな収入源を模索
・持ち込みタイヤ交換の受け皿となることで一つの収益源に
・ネット購入したタイヤの交換場所の増加
・ネットで購入し、近所で簡単タイヤ交換が可能に
・どこで買ったかにかかわらず受けてくれるお店もある

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無用なタイヤ交換をさせられないために必要なたった1つのこと

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もくじ


先日、ナビゲーターのお店に不安な表情を浮かべた女性のお客様が相談に訪れました。ガソリンスタンドで、「こんな劣化したタイヤ履いてたら危ないですよ。小石を踏んだらバーストします。」と言われたそうです。強引にタイヤ交換されそうになったものの、ご主人と相談するからと言って何とか帰ってきたとのことでした。
そこで、ナビゲーターのお店にいらして、実際のところ交換の必要があるのか見てほしいとのことでした。
小石を踏んだらバーストするとは穏やかじゃないですね。早速、点検してみました。

実際タイヤの状態

実際のタイヤの写真ではないですが、これくらいの劣化具合のタイヤでした。
なるほど、サイドウォールに経年劣化と思われる細かいヒビが多く出ています。製造から3年経っていて、交換したのちょうどそのくらいの時期とのことでした。紫外線の影響を受けやすい駐車場だと、3年も経てばこのくらいの劣化はよくあることです。

本当に交換が必要?

さて、このくらいの劣化度合いで交換が必要なのでしょうか?
正直に言って「安全のために、そろそろ交換を検討した方が良いですね」なら同意しますが、「小石を踏んだらバーストします」は同意できません。靴底にあたるトレッドも同程度の劣化度合いで細かいヒビが入っていましたが、深いクラックなどはありませんでしたし、溝も十分にありました。
劣化しているので効きが悪くなっているのは間違いないですが、小石でバーストは脅しが過ぎます。
今回の女性に車の利用状況を聞いたところ、近所のお買い物や子供の送り迎えなど、近所のちょこちょこ走りだけで、スピードも出さないし高速道路に乗ることはないとのことでした。
劣化は出ていますが、その使用法なら直ちに交換しなければというほどではないですよとお話しました。但し、制動距離が伸びているのでスピードを出し過ぎないことと、雨の日の運転はより安全意識を持ってくださいと付け加えましたところ、とりあえず安心したと笑顔になって帰って行かれました。

不安をあおる営業トーク

実は「小石を踏んだらバーストします」を聞いたのは初めてじゃないんです。おそらくナビゲーターのお店の近くに、そういった営業トーク(?)を使っているガソリンスタンドがあるのでしょう。何年も前から聞きますから、後輩が見て真似している可能性すらあります。
他にも「高速乗ったらバーストします」やら「夏の暑い日に破裂します」なんて話もよく聞きます。ある外車ディーラーでは「残り溝半分で、危ないのでタイヤ交換してもらわないと車検が通せない」と言われるそうです。法律では残り1.6mmでアウトなんですが、残り溝半分というと、大体3mm以上残っていることになります。こんな営業許されるのでしょうか?
タイヤは2年で交換するべきというWebサイトもあります。
安全に関わる部分なので、そんな脅しをうけると心配になって交換する方もいるでしょう。新しくすれば安心安全なのは間違いないです。でも、必要のない交換をしてお財布を痛める必要はありません。色々なものが値上がりして、給料も上がらない。一生懸命稼いだあなたのお金を無駄遣いする必要はないんです。
かつてミシュランのCEOが「もったいないからタイヤは最後まで使え」と言っていたという話を聞いたことがあります。タイヤメーカーなら早めに交換してたくさん売りたいと考えそうなものですから、面白い人だなと思ったのを覚えています。


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とはいえ危ないタイヤで走っている車も存在します。本当に交換しなければならないタイヤとは?

危ないタイヤとは(ヒビ)

劣化がひどく交換が必要なのは、こんな深いクラックが入っているケース。場所にもよりますが、マイナスドライバーなどを突っ込んでみると2~3mmも入ると「内部構造に到達している」可能性が高いので交換をお勧めします。
写真はタイヤケースとトレッドの間の貼り付けてある部分で厚みがあるのですが、ここまでくると内部のスチールベルトまで水が入ることでベルトが錆びて膨張し、トレッドがはがれる可能性が出てきます。

またサイドウォールは構造が薄く作られている上、たわんで変形する場所なので、注意が必要です。写真のようなリム際は厚みがありますが、ここまで深くなると交換を検討しても良いレベルになります。

危ないタイヤ(摩耗)

残り溝1.6mm。1.6mmまで到達してしまうと公道走行が禁止ですので、1.6mmに達する前の写真の状態くらいが交換時期の限界となります。濡れた路面での制動距離が急激に延びることが実験で証明されているため、法律で決まっているわけです。ミニバンや軽・コンパクカーに多い角だけが減るショルダー摩耗にも注意が必要で、中央は溝があっても肩に溝がないとカーブ時に滑ることがあります。トレッドを使い切って、制動力の低いケースゴムが露出しているケースは特に危険です。
タイヤの溝を見るときは、前輪ならハンドルをしっかり切ってから止まってみれば、地面に這いつくばらなくても済みます。

危ないタイヤ(トレッド硬化)

タイヤは大きく分けて、空気を入れるケースと靴底にあたるトレッドの2つの部位から構成されています。ケースに深いヒビが入ればバーストの危険があります。一方でトレッドの硬化では、バーストの危険はありませんが、効き悪くなるのは想像に難くないでしょう。新品の柔らかなときは路面に密着し粘り強くきいてくれますが、プラスティックのように硬くなってくると路面に密着しないので、中々止まらないのがイメージできます。
また、劣化で脆くなった状態で強い力がかかると、ゴムが小さく千切れ飛んでいく(チッピングと言います)ので制動距離が延びてしまいます。
とはいえ、タイヤの硬さが大丈夫かなんて、普段からタイヤに触れているプロでもなければわかりませんので、信頼できるタイヤショップに調べてもらうのが良いと思います。心配なら2件回って同じようなことを言われたら納得いくでしょう。先に「すぐには買わないけど、見てもらうだけでも良い?」と前置きしておけば、「ありがとう、考えるね」なんて帰りやすかもしれません。
交換の必要があると言われたら、家に帰ってゆっくりTire-Navigator(タイヤナビゲーター)でも見て検討してください(笑)。 タイヤの硬度を自分で調べたい人は硬度計が売られています。安いものなら3,000円ほどです。好きな人はリンクを貼っておきますので見てみて下さい。




安全は守る。あなたのお金も守る。

トレッドがはがれたタイヤです。上にあったタイヤケースとトレッドの間の貼り付けてある部分に深いクラックが入っていたタイヤは最悪こうなります。大抵は夏の高速道路でタイヤ内圧に耐えられなくなって起こります。時速100kmで突然起こったら生きた心地がしないでしょうね。お財布を大事にし過ぎて、こうなっては本末転倒です。
残念ながら先のように、その場の儲けだけを考えて、不安をあおる商法を行うプロとは言えない方がいるのも事実です。
一方で、多くは真っ当なプロです。長い目で見て信用をされる方が商売は長続きするものです。信用できるタイヤ屋さんとお付き合いを持っておくのも一手ですし、冒頭の女性のように一旦帰って、他のお店に相談するのも一手です。疑問を持ったら、タイヤだってセカンドオピニオンですよ。
スマホで様々な情報を手軽に調べられる時代です。ユーザーも正しい情報を持って安全もお財布も守りましょう。
そもそも、当サイトだって長くタイヤ業界に身を置くナビゲーターが「タイヤは高い!分かりにくい!問題のある販売店がある!あなたの求めるタイヤがお得に買えないか?」と考えて立ち上げたサイトなのですから。

緊急時に真価を発揮する

タイヤが真価を発揮するのは、いわゆるヒヤリハットのときです。
結局、しまった!っと急ブレーキを踏んだ時に止まってくるれるのか、ぶつかってしまうのかなわけです。
普段の運転では、ある程度劣化したタイヤでも大抵は問題が起きません。 しかし困ったことに、普段かからない大きな力がかかったとき、つまり一番止まって欲しい時に、溝のないタイヤや劣化したタイヤは止まらないのです。繰り返しになりますが、「やばい」ときにしか性能が足りているか分からないから困りものなのです。

まとめ

たった1つの大事なことは、疑問を持ったらその場で交換しないで、誰かに相談することです。

1.突然、交換が必要と言われた場合

先に今日は換えないと前置きして、話だけ聞きましょう。
納得のいく提案なら交換しても良いですが、冷静に判断するため一旦帰ることをお勧めします。タイヤの適正価格は分かりにくいので、見積だけもらって帰るのがベストです。
もちろん疑問を持ったら必ず一度帰りましょう。引き止められて帰りにくい場合も、急いでいる、パートナーに相談しなければならない、何なら親の車(会社の車)だから、そもそも先に今日は換えないと言ったとか、何しろその場を離れましょう。

2.交換の目安を確認

➀溝は1.6mmに到達する前。
➁ゴム劣化は使用開始から3~5年経過したら交換時期。
ゴム劣化については、紫外線の影響などで劣化状況に差が出てしまうので、心配な時は信頼できるプロに相談しましょう。

3.他の人に相談

そこ以外の信頼できるプロやパートナー、車に詳しい知り合いなどに相談しましょう。当サイトを見返してもらってもうれしいです。

4.必要なければOK

交換が必要ないと言われたら安心です。安全運転で帰りましょう。
もし交換が必要で最初に指摘を受けたところと同じことを言われたら、指摘してくれたことに義理立てて、最初のお店に戻ってあげるのも良いでしょう。
ただその前に、見積をもらっているなら、それは伏せて相談したところにも見積もりをしてもらいましょう。ちょっとやらしい感じがするかもしれませんが、あなたの大事なお金なのでずるくないですよ。後出しじゃんけんが普通の業界なので販売店側も見積金額を見て少しくぐってくるのもよくあることです。見積や対応を見てあなたが買いたいところで買えばいいんです。

以上が安全は守りつつ無用なタイヤ交換をしない方法です。ありがたいアドバイスをくれる方がほとんどですが、お客様のためより商売が先に立ってしまう人に乗せられないように賢くふるまいましょう。

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止まらないタイヤホイール値上げ、あなたはどうすべきか

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1.概要

2022年は多くのものが値上げラッシュの年になっています。春に値上げされたばかりなのにタイヤメーカー、ホイールメーカー各社が続々と更なる値上げを発表しています。
主な原因は原油やアルミインゴットなどの資源高騰と為替レートでしょう。特にホイールメーカーは為替の影響が大きいため1ドル100円が140円近くになり、各社設定していた見込みの為替レートを大幅に上回ってしまったことでしょう。しかも、原材料費高騰も為替レートは短期的に戻ることは考えづらい状態です。戻る見込みがないならメーカーも我慢はできずに値上げというところでしょう。

2.各社の値上げ日

2022年秋の各社の値上げ時期です。

タイヤ

夏用値上げ時期冬用値上げ時期値上げ幅
ブリヂストン9月1日9月1日3~8%
ダンロップ
ファルケン
9月1日9月1日2~8%
ヨコハマ10月1日10月1日最大8%
トーヨー 2023年1月1日2023年1月1日最大10%
グッドイヤー未発表未発表未発表
ミシュラン
BFグッドリッチ
10月1日10月1日最大8%
ピレリ未発表7月1日平均7%
コンチネンタル未発表未発表未発表

ホイール

値上げ時期値上げ幅
ビービーエス(BBS)未発表未発表
ウェッズ(weds)未発表未発表
レイズ(RAYS)7月1日受注分より未発表
ワーク(WORK)8月22日受注分より未発表
エンケイ(ENKEI)10月1日出荷分より未発表
ホットスタッフ(HOT STUFF)9月1日受注分より未発表
BBSとwedsについては噂は聞こえてくるので上がるのは間違いなさそうですが、時期などの公式発表はまだありません。

3.影響

必需品であるタイヤの値上げは非常につらいところです。主に嗜好品と言えるドレスアップホイールは春の値上げでは意外に売れ行きは落ちなかったようですが今回はどうでしょうか。しかし、あくまで嗜好品なので全ての人に影響が出るわけではありません。
これから最も大きな影響が出るのはスタッドレスタイヤホイールセットでしょう。タイヤの値上げはもちろんのこと、非常に高くなっているのはスタッドレス用の廉価アルミホイールです。ナビゲーターのお店では14インチでも去年より1本1,000円以上高い仕入れ価格で、こんなの20年以上もこの業界にいて初めてのことです。スタッドレスタイヤホイールセットはおそらく昨年の販売価格の2割高程度になりそうな気がします。ただでさえ高いのに、それが2割高って、ナビゲーターのような庶民には到底受け入れられません。が、そうなるでしょう。

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4.一部メーカーは先に動いている

一部のメーカーは値上げ前に買いませんか?と営業に回っています。ナビゲーターのお店でもスタッドレスもアルミホイールも先行で予約発注したり、昨年の生産品を先に仕入れて少しでも安いものを確保したりしています。
またアルミホイールに比べて影響が限定的なスチールホイールも確保しています。どうしてもスタッドレスタイヤが必要だけど、「そんな値段じゃ買えないよ」という人を少しでも減らす努力をするお店は多いでしょう。しかし、それでも昨年より高い値段で購入することになりそうです。

5.夏用タイヤの交換時期が迫っている方

値上げの直前まで粘らないでタイヤの予約だけでも早めに入れてしまった方が良いと考えられます。交換は1,2か月程度ならお店の迷惑にならなければ待ってもらえるでしょう(無理を言ってはダメですよ)。
今後も上がることはあっても戻ることはないでしょうし、直前になるとお店も幾らかは買いこむこともあり、品薄で入荷が値上げ後になることもあるからです。
また、この業界にいると値上げ前に欠品と言っていたものが値上げしたらすぐ入荷するなど過去何度も売り渋りがあったのではと疑われることを経験しています。それゆえ値上げ近くになると手に入らないなんてことにならないとも限りません。

6.昨年以前の製造のものを購入

夏用タイヤは基本的に昨年製造であっても出荷価格は変わりません。しかし、スタッドレスタイヤについては昨シーズン用に生産したものが残っているお店やメーカーは安く仕入れたものや製造したものを持っていて、それを狙えば昨シーズンくらいの価格で購入することが出来るかもしれません。当然、数に限りがあるので早い者勝ちということになりますけど。
昨シーズン用に生産されたタイヤの劣化が気になるという方は以下の記事を読んでみると幸せになれるかもしれません。
未使用状態のタイヤの保管期間と性能低下についてハッキリさせようじゃないか
車種が変わってしまったのでホイールごと買い替えなければと考えている方はホイールだけでも使える可能性があるのでショップに相談してみると良いと思います。その際、1本だけで良いのでホイールをお店に持って行ってみてもらうと確実です。(ホイールの裏にサイズの打刻があるため)

7.オールシーズンという選択肢

東京のような準降雪地域でスタッドレスを使っている方の多くは実はオールシーズンタイヤで事足りるかもしれません。凍結を除けば冬道も概ね問題なく走れてしまうので一度試してみる手もあります。どこまでいっても夏は夏タイヤに勝てませんし、冬はスタッドレスタイヤにかないません。しかしともに逆なら勝てるわけで経済的も有利ですので一考してみてください。
オールシーズンタイヤのメリットとデメリット

8.まとめ

・またタイヤもホイールも上がります。
・原材料費高騰と為替の影響であり、戻る見込みはほぼない。
・値上げ幅は大きく特にスタッドレスタイヤホイールセットは深刻。
・夏タイヤはタイヤの予約だけでも早めにした方いい。
・スタッドレスタイヤは気にならない方は昨シーズン用に生産されたものも視野に。
・車種変更して買い替えの方はホイールだけでも使えないか確認する。
・この機にオールシーズンタイヤも検討されては?


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日本で欧州タイヤが買えなくなる日

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1.前置き

ちょっとセンセーショナルな記事名ですが、冗談で言っているわけではありません。
日本でもタイヤメーカー各社が続々と値上げをしたのはご存じの方も多いと思います。
値上げは分かるけど何で買えなくなるのよ?というところをお話していきます。

2.春の値上げの理由

まずおさらいですが、なんで春先の値上げが起こったのでしょう。
➀中国のような巨大国家が大量消費をはじめたことで、世界的に原材料の取り合いが始まった。
➁新型コロナウイルスに端を発し、生産そのものの絶対量が足りていない。
➂同じく、物流費が高騰している。 更に中国から出る船は賄賂をもらった荷から先に出るような状況との話まで耳にする。
※アメリカが中国への経済的対抗措置(嫌がらせ)でコンテナを返さないため、中国の輸出用コンテナが足りないとも言われている。
➃社会が正常化を始め、人は動き始めたけれど一度止まったものを元の速さに戻すには時間がかかる。消費が始まっても生産も物流も追いついていない。

3.解消するのか

前章の問題は短期的に解消するのでしょうか?
➀中国の大量消費は日本を含めた資本主義国家にとって物が売れるので望むところ。解消などしないでしょう。
➁生産量は徐々に回復していますが、全く絶対量が足りません。半導体不足などで今後製造機器にも影響が出て悪くなる可能性も残っています。
➂物流は正常化するだけでも少なくとも2~3年はかかると言われています。
つまり、簡単に解消しそうにないということになります。

4.更に悪いことが起きた

ここまででも十分悪い状況にあるのに悪いことというのは続くものです。
➀中国のゼロコロナ政策の継続
中国はいつまでもゼロコロナから舵を切りません。未だにロックダウンなどをしていれば生産や物流が正常化などするわけがありません。中国が生産している原料は不足し高騰しています。
➁ロシアのウクライナ侵攻
言わずと知れたことですがタイヤは石油製品ですので、世界的な原油価格の上昇はタイヤ価格高騰とイコールです。
圧倒的に中国のシェアが大きいもののカーボンブラックなどもロシア製のものが多くあり価格を押し上げています。
ヨコハマタイヤなどもそうですが、ロシアにあるタイヤ工場は相次いで操業停止しています。
➂円安
1ドル100円が130円になんて単純に日本が買うものの値段が3割上がるわけですから言わずもがな。アメリカは利上げ、日銀は金融緩和ですから更に円安が進んでもおかしくないでしょう。
➃投資会社・投資家
投資会社や投資家が悪いといっているわけではありません。儲かるなら買うのは金融としては当然なので、根本的にはモノ不足が悪いわけです。しかし、原材料費値上がりに拍車をかけているには違いありません。

5.モノの値段はどう決まっているか

前章の問題は短期的なものでも解消に数年かかりそうですが、それでも解消しそうなものはまだマシと言えます。ここからお話することは解消しないどころか悪くなっていくばかりの問題です。
ここで中学生の社会の授業を・・・
それは皆さんには必要ないでしょうが、モノの値段って需要と供給で決まっていると教わりましたよね。正常系ならモノの値段って買ってもらえる値段で決まっているわけです。つまり製造物流コストなどに儲けを上乗せしてという風には決まっていません。コストが100円でも1000円で買ってくれる人には1000円で、200円でしか買ってくれない人には200円で売られます。変に思う方もいるかもしれませんが事実です。
例えば皆さんご存じ100円ショップのDAISO、平均年収が45万円ほどのベトナムホーチミンでは約200円ショップです。え?って思うかもしれませんが買う人がそれだけの値段を出しても良いと思えば、それが市場価格になるわけです。ビッグマックの値段で各国の経済状況をみるビッグマック指数はあまりにも有名ですよね。

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6.変化が起きている

先の章で正常系ならと前置きしましたが、通常の生産能力が十分な状態であれば、少しでも儲かるなら安くても様々な人に売ります。利益を上げるのが企業の根幹ですから利ザヤが薄いところでも採算が合えば売るわけです。
では現在のモノ不足の状態ではどうでしょう?全員にいきわたらせるには十分な量が用意できないのですから、「高く買ってくれる人にだけ売る」となります。そしてモノ不足は13億人の中国が大量消費社会の一員になった以上、これからも続くでしょう。
日本では長らく給与水準が上がらないのだから安値が常態化してしまっているのは仕方ないでしょう。しかし、世界的にモノ不足で物価が上がっているのに日本だけそのままというのは無理があります。

7.欧州タイヤの現状

欧州は2割から5割ほどタイヤの価格が上がっています。更に高いタイヤ、儲かるタイヤを中心に製造しています。極端に言えば、「言い値で買ってくれないなら買わなくて結構です」といったわけです。
そして、当然と言えば当然ですが、優先的にお膝元で消費しています。足りないのに「安くしか買ってくれない極東の島国に売ってる場合ではない」わけです。
それ故、タイトルの通り「日本で欧州タイヤが買えなくなる」につながります。

8.今後どうなるか

だいぶ脅かしましたが、幸いにしてトヨタ自動車など巨大自動車メーカーがあるため、新車付けタイヤなど完全に背を向けられることはないでしょう。しかし、市販向けタイヤは現状でも1000本リクエストして100本未満しか入らないような状況が続いているようですし、今後も十分な供給があると思うのは楽観的過ぎるでしょう。
また、今後は日本のタイヤメーカーでも同じようなことが起こる可能性はあります。現にトーヨータイヤは何年も前から北米を中心とした海外に軸足を移しているのは業界では周知の事実です。タイヤに限らず農産物、例えば果物だって一等品は海外に持って行ってしまっています。中国に持っていけば「青森りんご」が1個2500円で売られており、贈答品なら1個何万円で売られているものもあるわけですからね。円安ならなおのことです。

まとめ

・世界的な原材料の高騰、不足が起きている。
・需要に対する生産能力が追い付いていない。
・物流の回復もまだまだ時間がかかりそう。
・円安は今後も続きそう。
・世界標準より物価が安い日本にはタイヤが回ってこない可能性がある。
・手に入らないまではいかなくても更なる値上げの可能性は十分ある。
・円安のせいで、並行輸入品やアジア系の安いタイヤの値段も大幅に上がっている。
何年も前からタイヤに限らず、こういう日が来ることは分かっていました。それが「いつ来るのか?」が分からなかっただけです。そして、いま実際に起こってしまったわけです。冒頭にも述べましたが冗談抜きに欧州タイヤはかなり買いにくくなる可能性があります。現状でもメーカー欠品だらけです。
終始暗い話になってしまいました。しかし、日本には幸いなことにブリヂストンをはじめとした世界トップレベルのタイヤメーカーが幾つもありますから、そこまで悲観することはありません。今後もタイヤの値段は高くなるでしょうけれど、最悪の「手に入らない」とまではいかないでしょう。
当サイトでは今後もできる限り見て頂いている方が良いタイヤをお得に選ぶお手伝いを頑張っていきます。
本当は給料が上がるのが良いんですけどねぇ。そして「頑張れば欲しいものがちゃんと買える」これが一番です。ナビゲーターの会社も給料上げてくれないかなぁ・・・

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いつ?!タイヤ値上げの春

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1.概要

タイヤメーカー各社が続々と値上げを発表しています。
主な原因は原材料費の高騰と物流費の高騰です。
タイヤは石油製品ですから原油価格が高騰しているのはもちろんのこと、カーボンブラックやシリカなどの添加材料も軒並み高騰しており、タイヤ価格が上がるのは当然と言えます。
物流費についても世界中で船もコンテナも足りていない状況ですし、働き手も足りていません。また物流には燃料を使うわけですから、こちらも物流費を押し上げる原因になっています。
中国の台頭による消費の増加とそれに伴い、原料などが投機対象になっているのも一因です。
新型コロナウイルス(COVID-19)の影響も非常に大きく物流が正常化するには数年かかると言われていますよね。
世界全体でいえば、給料は上がって物価は上昇しています。日本だけ給料も上がらず、物価も上がらずの状況に無理が出ているのもあるでしょう。タイヤは世界に同等のものが流通しているわけですから、いつまでも日本だけは安くというわけにはいかないでしょう。

2.各社の値上げ日

2022年の各社の値上げ時期です。トーヨーは既に上がっていますが、冬用タイヤの繁忙期明けでいきなり値上げは販売店のコンピューターや店内値札など対応できないとクレームが入っているようです。
他社と比べてもやや勇み足だったようで、一時据え置きしているようですが2月1日からは上がるお店が多そうです。

夏用オールシーズン冬用
ブリヂストン4月1日4月1日4月1日
ダンロップ
ファルケン
3月1日3月1日4月1日
ヨコハマ4月1日4月1日7月1日
トーヨー 1月1日1月1日1月1日
グッドイヤー2月1日2月1日2月1日
ミシュラン
BFグッドリッチ
4月1日4月1日8月1日
ピレリ2月1日2月1日2月1日
コンチネンタル4月1日4月1日4月1日

3.各社の値上げ幅

各社の乗用車及びライトトラックタイヤの値上げ幅
ブリヂストン 7%
ダンロップ・ファルケン 約10%
ヨコハマ 最大9%
トーヨー 最大10%
グッドイヤー 後ほど追記
ミシュラン・BFグッドリッチ 平均7%
ピレリ 平均5%
コンチネンタル 平均5%

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4.買うべき人と買わなくてもいい人

各社かなり大きな値上げ幅ですがタイヤは買いだめしておけるものではないので誰でも早く買った方が良いというわけではありません。
具体的には今から半年以内に交換が必要な方は買った方が得。
そうでないなら、時期が来てから出問題ありません。
何故なら多くの方のタイヤの交換スパンは3~5年であり、間をとって4年の48か月としましょう。
値上げ幅はおよそ8%です
48か月×8%=約4か月
少し余裕を持って半年以内なら交換した方がお得でしょう。
勿論、走行距離などで人によって交換スパンは違いますから、上記を参考にご自身が交換した方が良いか判断してみてください。

6.まとめ

・全てのメーカーが春までに値上げするため必要な方は早めに購入すると良いでしょう。
・原材料費高騰や物流費高騰が大きな原因で、今後も上がる可能性があります。
・値上げ幅は結構大きいので買い遅れないように注意してください。
・半年以内に交換が必要そうな方は値上げ前の購入をお勧めします。


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スタッドレス用アルミホイールに起きている異変とは

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1.起きていること

 ご存じの方も多いと思いますが中国にある企業の多くが政府による電力の供給制限を受け、生産を大幅に落としています。
その稼働率はなんと通常の3割から5割!

2.なぜ、電力の供給が制限されているのか

 中国は今、政府が石炭発電を大幅に制限しています。二酸化炭素の排出量や自国環境の悪化のためSOxの排出を抑えなければならないとの理由や、石炭が高騰しているためだと言われています。前者が本当ならば中国が環境についての政策を優先するようになった、環境については良い傾向と考えられますが、「あの中国が?」と疑問符も付きます。後者についてはちぐはぐで石炭が高いからと生産を落とせば、自国経済にとってマイナスですから本末転倒です。それを考えるとこちらが主たる理由ならば遠くない将来、供給開放に舵を切るように思われます。
 しかし、アリババに対する圧力や有名芸能人の不可解な逮捕など民間で活躍している人への圧力を見ると、これも表向きのように勘ぐってしまいます。
即ち、あくまで「中国共産党が主導の経済成長」でなければならないという、お国事情もあるとすると今後も供給の見通しは暗いでしょう。

3.スタッドレス用アルミホイールへの影響

 スタッドレス用の安価なアルミホイールはほぼ100%中国で生産されているといっても間違いではないでしょう。そのため、この9月頃からの政府による稼働制限のあおりをもろに食ってしまっています。それ故、冬用の安価なホイールを生産しているメーカー全てで供給不足になっており、次に生産されてくるホイールの状況が不透明になっています。欲しい時にないと困るので多くのショップは抱え込みを行っています。

4.その他の悪い要因

 今秋、アルミホイールは世界的な原油や天然ガスの高騰やアルミインゴットの高騰などが原因で多くのメーカーで一度値上げされました。更なるエネルギーの高騰などで11月から12月にまた値上げを実施するメーカーが多くあります。どうせ上がるなら「先に買っておけば得」と考えるショップも少なくないため、より抱え込みが加速しています。
 そして価格以外に物流にも問題があります。コンテナ不足はかなり以前から言われていますが、今も継続しています。加えて実に中国らしいのは高い金を払う方の荷物を運んでしまうという問題です。元々の契約があっても「うちはもっと出すからうちの荷物を先に運べ」と言われれば、それがまかり通ってしまいます。アパレルなど利益率が非常に高い製品は金を積んで割込みしてでも荷物を運べますが、元々利ザヤが非常に低い廉価アルミホイールはそれが出来ないので更なる滞留を生んでしまいます。生産されてもいつ出る船に載せてもらえるかわからない状態なのです。

5.現在の実態

 先にも書きましたが、現在販売店ではアルミホイールの確保に動いています。ナビゲーターもあっちこっち電話をかけてホイールの確保に奔走していました。概ね今期使うものは確保できましたが、今は追加しようとしても目処がつかないものが多くなっています。
特に軽自動車用の14インチホイールやライズ、ロッキー用の16インチは取り合いになっている。

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6.エンドユーザーへの影響

 現時点のエンドユーザーへの影響は既に行われてしまった値上げで、昨年より数%高い値付けがされているお店が多いと思います。
 更に今後、もう数%の値上げが行われる可能性が高いです。
 最も問題なのは、そもそも買えないかもしれない問題です。今のところほとんどの店舗では何かしらのアルミホイールを確保しているため、すぐには問題が出ないと考えられますが、今後足りなくなる可能性は十分に考えられます。アルミホイールセットで購入を検討している場合は早めに予約だけでもしておいた方が良いかもしれません。

まとめ

・中国政府の電力制限で工場稼働率が3割から5割に制限されている
・アルミホイールの供給不足に陥っている。
・原材料費の高騰などでアルミホイールの価格が数%上昇している。
・多くのホイールメーカーで11月から12月に更なる値上げを予定している。
・ショップが抱え込んでいるので今すぐにないわけではない。
・今期必要な分が足りるかどうかは不透明。
・最も不足が危惧されているのは軽自動車用の14インチホイール。 ・アルミホイールセットで購入を検討している方はちょっと急いだ方が良い。
・ショップが抱え込んだ分で足りる可能性もなくはない。
・もし手に入らなかったらスチールホイールを狙ってみるとあるかも。
・どうしても手に入らなかったら純正ホイールなど今履いているホイールにスタッドレスタイヤを組み替えて、春までに考える。

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2021年-2022年シーズンの 最強スタッドレスタイヤを決めたった(勝手に)

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1.最も止まるスタッドレスタイヤを決めます

当サイトが勝手に決めるわけですが基本的にデータに基づく根拠のある話。もし良かったら分かりにくいスタッドレスタイヤ選びの参考にしてみてください。

2.前回まで

前回は2017年-2018年シーズンに比較しましたが、その時の最強はブリヂストンVRX2、次いでミシュランのX-ICE3+でした。有名メーカー3社が新製品を発表した今シーズン最強はどのタイヤになるのでしょうか。
詳しくはこちら2017年ー2018年シーズンで一番止まるスタッドレスタイヤを(勝手に)決めたった

3.いざ比較

タイヤ公正取引協議会に提出されている氷上制動データに基づいて話を進めますが、何しろ毎回各社条件がバラバラです。何とか条件を均等にするように努力して比較を試みます。
尚、既存のタイヤについては前回に任せるとして、今シーズン新発売のタイヤに注目することで考察していきます。

3-1.BLIZZAK VRX3とiceGuard7 iG70

今シーズンは氷上での効きに定評のあるブリヂストンのブリザックとヨコハマのアイスガードが同時に新製品を発表しています。事実上の頂上決戦ではなかろうか。

タイヤ銘柄ブリザック
VRX3
車種50プリウス
排気量1,790cc
前輪駆動
ABS作動
2名乗車相当
タイヤサイズ195/65R15 91Q
タイヤ空気圧F)250kPa R)240kPa
場所東大和
スケートセンター
路面状況氷盤
気温4.8℃
路面温度-0.2℃
試験速度20km/h
制動距離13.18m
タイヤ銘柄アイスガード7
iG70
車種50プリウス
排気量1,790cc
前輪駆動
ABS作動
2名乗車相当
タイヤサイズ195/65R15 91Q
タイヤ空気圧F)250kPa R)240kPa
場所軽井沢風越公園
アイスアリーナ
路面状況氷盤
気温5.1~5.2℃
路面温度-2.7℃
試験速度20km/h
制動距離11.0m
 なんと!もっとも効くスタッドレスの代名詞「ブリザック」が同じ年に出た他のモデルに負けただと!?しかも車種や初速などの条件も一致しているではないか。後発でモデルチェンジした他メーカーのモデルに負けたことはあるが、これは快挙だ。
 しかし、待ってほしい。ブリヂストンの肩を持つわけではないがナビゲーターとしては、この結果をそのまま受け入れるわけにはいかない。なぜなら以前からナビゲーターが重要視している路面温度に大きな差があるためだ。
たった2.5℃ではないかと思う方もいるだろう。しかし、この差は実はそれなりに大きい。なぜなら結局、「氷が滑るのは水膜だ」というのは各メーカーが対策に粉骨砕身することからも明らか。その氷が溶ける温度に近い0℃付近の温度は1.0℃であっても大きな差になりうるのだ。
 だからといって、これが逆転するほどの差なのかははっきりと言えない。これは困ったぞとデータを眺めていると、過去のデータにありました!それがこれです。

タイヤ銘柄ブリザック
ヴイアールエックス2
BLIZZAK VRX2
車種50プリウス
排気量1,800cc
前輪駆動
ABS作動
2名乗車相当
タイヤサイズ195/65R15 91Q
タイヤ空気圧F)250kPa R)240kPa
場所秋田県立スケート場
(室内)
路面状況氷盤
気温1.3℃
路面温度-2.3℃
試験速度20km/h
制動距離10.35m
 これは良いですね。データはVRX2のものですが、アイスガード7の試験温度に近く、尚且つ0℃からは少し遠い。使えます。
 試験条件は違うもののVRX3はVRX2より制動性能が20%向上しているわけですから、この時の条件でVRX3の氷上制動距離を測定したとすると「10.35mx0.8=8.28m」となります。温度が高い条件で20%の氷上制動の向上ですから、低温ではそこまでの差はない可能性はあります。しかし-2.3℃では10%の氷上制動の向上だとしても「9.35m」でVRX3に軍配が上がります。
 しかもこれアイスガード7はVRX2にもちょこっと負けてるかもねってことになりますよね。

3-2.iceGuard7 iG70とICE NAVI8

次はヨコハマのアイスガード7とグッドイヤーのアイスナビ8を比べてみましょう。

タイヤ銘柄アイスガード7
iG70
車種50プリウス
排気量1,790cc
前輪駆動
ABS作動
2名乗車相当
タイヤサイズ195/65R15 91Q
タイヤ空気圧F)250kPa R)240kPa
場所軽井沢風越公園
アイスアリーナ
路面状況氷盤
気温5.1~5.2℃
路面温度-2.7℃
試験速度20km/h
制動距離11.0m
タイヤ銘柄アイスナビ8
ICE NAVI 8
車種ゴルフ7
排気量1,190cc
前輪駆動
ABS作動
2名乗車相当
タイヤサイズ195/65R15 91Q
タイヤ空気圧F)230kPa R)230kPa
場所住友ゴム工業株式会社
名寄テストコース
路面状況氷盤
気温-2.7~-2.0℃
路面温度-3.2~-3.0℃
試験速度20km/h
制動距離9.97m
 これはちょっと比較になりませんね。まず車種が違うのが大きな問題になります。フォルクスワーゲンのゴルフ7(1,190cc)が1,240kgであるのに対し、50プリウスは標準的なGグレードで1,350kgと110kgもの重量差(※参考)があります。また僅かですがタイヤの空気圧も低い方がグリップには有利です。路面温度についてはある程度0℃から離れているため大きな影響はないと考えられますが、それでもアイスナビ8の方が条件としては有利には違いありません。ここまでアイスナビ8に有利な条件が整った状態で比較をしてはアイスガード7がかわいそうですね。
 さて、ではもうひとつ、やはり過去のデータに頼ってみましょう。左下が2017年の試験データ。右下はICE NAVI8と比較するためにとられた2021年のデータです。まずは見てください。

※参考)初頭物理では車重と制動距離には計算上関係はありません。簡単に言えば重くなれば止まるまでに必要なエネルギーが大きくなるのですが、重くなった分、強く地面に押し付けられることで摩擦力が増すのでトントンとなります。しかし現実にはトラックの過積載で制動距離が延びるように重い方が中々止まりません。ナビゲーターは物理は専門ではないので詳細は専門の方にお任せしますが、止まろうとする車の「つんのめり」まで考える慣性モーメントや、「摩擦係数の限界を超える」ことが原因であったりします。このテストの場合、摩擦が強くなるということは摩擦熱も増えるわけで、より水膜を生み出すことになるでしょうから、その影響も大きそうですね。

2017年試験データ
タイヤ銘柄アイスナビ7
ICE NAVI 7
車種ゴルフ7
排気量1,190cc
前輪駆動
ABS作動
2名乗車相当
タイヤサイズ195/65R15 91Q
タイヤ空気圧F)230kPa R)230kPa
場所住友ゴム工業株式会社
名寄テストコース
 
路面状況氷盤
気温-2.7~-2.0℃
路面温度-3.2~-3.0℃
試験速度20km/h
制動距離10.78m
2021年試験データ
タイヤ銘柄アイスナビ7
ICE NAVI7
車種30プリウス
排気量1,800cc
前輪駆動
ABS作動
2名乗車相当
タイヤサイズ195/65R15 91Q
タイヤ空気圧F)230kPa R)220kPa
場所株式会社交通
科学総合研究所
士別試験コース
路面状況氷盤
気温-9 ~ -6°C
路面温度-7 ~ -5°C
試験速度20km/h
制動距離14.09m
 同じタイヤがこんなに氷上制動違っていいの?!ってほど違いますよね。それは今回はつっこまず信頼するとします。だとすると今回の検証にとって良いことが見えてきます。実は30プリウスも標準的なGグレードの車重は1,350kgです。空気圧は50プリウスよりやや低いし、路面温度も低いのですが、車重が110kgも違うことに比べれば無視できるレベルだと考えられます。とすれば、このデータをもとに今回8%向上したというICE NAVI8の氷上制動距離を算出すると14.09mx0.92=12.96mとなります。
なんとか過去のデータを引っ張り出すことで近づけた条件の下での氷上制動距離を割り出すことが出来ました。
その条件でのアイスガード7の制動距離は11mですからアイスガード7の圧勝ということになります。

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4.まとめ

・2021年-2022年シーズン氷上性能最強スタッドレスはブリヂストンの「BLIZZAK(ブリザック) VRX3」に決定。
・「iceGuard7(アイスガード7) iG70」も中々の効きであるが「BLIZZAK(ブリザック) VRX2」にもちょっと及ばないのかも。
・グッドイヤーの「ICE NAVI8(アイスナビ8)」は水をあけられた結果になりました。
・番外編ながらミシュランの「X-ICE SNOW(エックスアイススノー)」がVRX2のちょい上にいそうですがデータなしなので残念。
・やっぱりブリヂストンなのか。ちょっと残念な気持ちもあるけど長年北国で信頼されているのは伊達じゃない。

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2021年冬に注目の新スタッドレスタイヤはこれだ

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今年発売の新製品

【普通乗用車用】
1.ブリヂストンのBLIZZAK(ブリザック)の最新モデル「VRX3(ブイアールエックススリー)」を発表

2.ヨコハマのiceGUARD(アイスガード)の最新モデル「iceGUARD 7 iG70」(アイスガード セブン)を発表


3.グッドイヤーのICE NAVI(アイスナビ)の最新モデル「ICE NAVI 8(アイスナビ エイト)」を発表


【SUV用】
4.ダンロップのSUV用スタッドレスタイヤ「WINTER MAXX(ウィンターマックス)の最新モデル「 SJ8+(エスジェイエイトプラス)」を発表

5.トーヨーのSUV用スタッドレスタイヤ「OBSERVE(オブザーブ)」の最新モデル「GSi−6(ジーエスアイシックス)」を発表

新製品のセールスポイント

細かい性能は実際に試乗会で乗ってからレポートしますが、現状メーカーが言うところの「売り」です。
昨年はコロナの影響を受け、試乗会が開催されなかったり試乗会に行くことも難しい状況にありましたが今年は大丈夫そうかなと思います。

【普通乗用車用】
1.ブリヂストン「VRX3(ブイアールエックススリー)」
発砲ゴムの気泡形状を楕円に変えたことで水膜除去効果がアップした結果、氷上制動性能が大幅に改善しています。またパターンの刷新により耐摩耗性を改善、新たな添加剤により効きの持ちをアップさせています。メーカー技術部は「段飛ばし」に改善したと自信を見せていました。

2.ヨコハマ「iceGUARD 7 iG70(アイスガード セブン)」
接地面積を大幅に増加させ、更に新素材を添加したウルトラ吸水ゴムの採用で氷上制動性能を重点に改善させています。一方でランド比が増えると不利に働く雪上性能はエッジ量を増加させることでややアップさせています。また摩耗すると幅が広くなるサイプにより摩耗中期から後期でも効きが維持されます。

3.グッドイヤーの「ICE NAVI 8(アイスナビ エイト)」
ランド比をやや増加させピッチを増やすことで氷上性能を改善し、耐摩耗性能も改善させています。また静粛性能についてもやや改善させています。

【SUV用】
4.ダンロップSUV用「WINTER MAXX SJ8+(ウィンターマックス エスジェイエイトプラス)」
WM03に採用したコンパウンドへのチェンジのみの変更で、氷上性能をやや改善し、静粛性もわずかに改善させています。一方で耐摩耗性能はやや弱くなっている。各社実際には低下している性能があっても前モデルから維持しているように発表するところを悪化してもしっかり発表しているのが企業姿勢として素晴らしい。

5.トーヨーSUV用 「OBSERVE GSi−6(オブザーブ ジーエスアイシックス)」
雪上制動性能をやや改善し、スタッドレスとしては珍しく現時点(2021年7月)では氷上性能には言及せず、雪上性能とウェット性能の改善を重点に発表しています。


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今年「買い」のお買い得なモデル

ヨコハマのiceGUARDの一つ前のモデル「iceGUARD 6 iG60」は非常に性能が高いにも関わらず、「7」が発売されたことでスタンダードモデルになり、かなりお買い得に販売されることになるはずです。
同じ条件でいえば「BLIZZAK VRX2」もお買い得になるには違いないですが、元が高いこととブリヂストンは最近スタンダードモデルも安売りしたがらない傾向にあるため、少なくともシーズン初めは思いのほか値下がりしないでしょう。
但し、シーズンが始まってしばらくすれば販売本数が欲しいどこかしらに地域の営業所がコッソリと卸に流したりして結局値崩れしている傾向にあります。

昨年の売れ残りは?

2020年―2021年シーズンは全国的には冷え込み、雪が多かったため、ここ2,3年市場に滞留していたスタッドレスタイヤの多くは吐き出されました。それ故、メーカーはほとんど持越し品を持っていないと考えられ、我々販売店にも「繰り越し品を安く買わないか」といった話はほとんど聞こえてきません。
地域によっては数年悲鳴を上げていた量販店もほとんどの在庫を吐き出したと聞いていますので、今シーズンは売れ残り品を安く買うのは難しいかもしれません。

有名海外メーカーは?

ミシュランは夏用タイヤの生産が未だにコロナの影響を受けて不調ですが、スタッドレスタイヤは良くも悪くも中国生産であるため影響は限定的と考えられます。但し、某お米の国が(嫌がらせと言われていますが)コンテナを返さないため輸出用コンテナが非常に不足しており、物流に大きく影響しているのは気にかかります。
ピレリも夏タイヤの欠品がまだまだ多く、スタッドレスタイヤも東ヨーロッパ生産のものも多くあるため気になるところではあります。
グッドイヤーは住友ゴム生産のため影響は少ないと考えられます。

追って情報が入り次第また何かの形で触れようと思います。

まとめ

1.業界の傾向としてブリヂストンは新製品が発売された年は特に強い。
2.ヨコハマの一つ前モデルiceGUARD 6 iG60がお買い得。
3.昨年の売れ残り品を安く買うチャンスは多くない。
4.最近人気で販売台数の増えているSUVに対するスタッドレスタイヤの新製品はインパクトに欠ける。
5.コロナの不景気もあってメーカーの販売見込みは抑えめになる可能性が高い。生産もスタンダード品の生産本数が抑えめになる可能性が高い。
6.ピレリは生産本数が少なくなる可能性がある。
7.様々な原材料が高騰しており価格としてはやや高くなる可能性が高い。

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今年の冬にスタッドレス交換を予定しているあなたがすべき注意

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1.前置き

2020年―2021年シーズンのスタッドレスタイヤ事情があやしくなってきています。今シーズンの交換をしている方は5分ほどで読めるのでちょっと読んでみてほしいと思います。

2.悪い影響

2-1.新型コロナウイルスによる供給低下

案外知られていませんが実はタイヤの生産には結構大きな影響が出ています。
国内のタイヤ工場は新車販売の減産などから生産調整を行っていたりでユーザーへのほぼ影響はありません。しかし、欧州やアジアなど世界各地では生産停止しているタイヤ工場が多数あります。日本でも人気のあるミシュランタイヤなどは夏用タイヤでも既に多くの欠品を出しており、代替品による対応などを行っています。
勿論スタッドレスタイヤの生産にも影響が出ており、例えば今年新製品を発売したミシュランはその新製品の一部サイズが既に国内に入ってこないことが決まっています。

2-2.昨年の不振の影響

昨年の記録的な暖冬でメーカーにも量販店にも昨年の売れ残りが大量にあります。このため既に生産せず昨年以前の余りもので供給を決めているタイヤ銘柄やサイズが多々あります。
つまり2019年以前に製造された製品を購入するしかないタイヤが幾つも出ることを意味します。

昨年の暖冬で繰り越しスタッドレスタイヤを大量に抱えているところへ新型コロナウイルスによる景気悪化です。当然買い控えも予想され、メーカーにもどうせ売れないだろうとの諦めムードがあることも否めません。そもそも新車が売れていないので乗り換えに伴う需要が減ることは分かっています。メーカーとしても既に夏用タイヤで2割前後の売り上げ低下している現状で博打は打ちにくい状況にあります。業界では既に供給を絞る話が浮上してきています。購入をのんびりしていると欲しいタイヤが手に入らないケースも出てきそうです。どうしても必要な地域にいる方は早めに動くと安心でしょう。

3.良い影響

しかし悪い話だけではありません。安いスタッドレスタイヤが欲しいけど聞いたことないようなものは嫌だ。多少古い程度なら気にしないというあなたにはチャンスです。
通常は生産年による出荷価格は変わりませんが、今年はあまりに昨年からの繰り越し在庫が多すぎます。量販店は叩き売りしますし、メーカーも既に安く売り込んでいるので余裕のある所はまとまった本数の購入を決めています。

必ず安く販売されるのはダンロップ WINTER MAXX WM01です。今年は新製品の「WINTER MAXX 03」を発売したため、メーカーは「03」と「02」の2本立てで販売を行います。しかし本来存在してはいけない「01」が大量に繰り越しているので、メーカーが格安でまとめて販売店に売り込んでいます。余裕のある大型販売店が既に買い込んでいますので、運が良ければ破格に安く買えるでしょう。
ただし、大手量販店での購入はやや注意が必要です。メーカー在庫と違い昨年から何ヵ月も店頭の紫外線の当たるところに置かれているタイヤなどは確実にダメージを受けています。更に今年安く手に入れた販売店と違い入荷価格が安かったわけではないので「安く見せているけれど実はそれほどでもない」という可能性があります。
ダンロップ WINTER MAXX 02 WM02と比べて2割ほど安ければ買いでしょう。1割も違わないなら別のお店を見るか「02」を買った方が良いでしょう。
WINTER MAXX WM01は性能的にもそれなりに良いので準降雪地域の平野部で使うには十分です。

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まとめ

・一部の製品で供給不足の可能性がある
・海外製品は国産品より供給不足に特に注意が必要
・お目当ての製品がある方は早めに動くのが吉
・ミシュランの新製品は既に入手不能なのもあるが並行輸入品ならチャンスがある
・ミシュランのX-ICE XI3の155/65R14は2020年の生産がないことが決定
・2020年製造にこだわらなければ安く買えるものもある
ダンロップ WINTER MAXX WM01は特に大型店や通販で安く出る可能性大
・昨年生産された廉価アルミホイールも大量に余っているのでセットが安い

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