ブリヂストン値上げ発表

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業界最大手のブリヂストンが値上げを発表しました。原材料費の高騰と高止まりの影響です。
驚かないけど、分かってはいたけど・・・上がってしまいますね。
約6年ぶりの値上げです。

 

いつ?

2017年6月1日より値上げされます。

 

どのくらい?

出荷価格で平均6%とのことです。

 

範囲は?

乗用車用に加えてトラック・バス用も値上げします。

 

他に影響は?

ブリヂストンが値上げすれば、国内メーカーはまず間違いなく追随します。
ダンロップとトーヨーはまず間違いなく上がります。おそらくミシュランとピレリも上がるでしょう。コンチネンタルの動きはちょっと予想しにくいところです。







まとめ

➀ブリヂストンが2017年6月1日より平均6%値上げします。
➁他社も追随するでしょう。
➂店頭でもほとんどズレなく値上げがあるでしょう。

 

ナビゲーターのブツブツ

本日、某大手タイヤホイール専門店へ大量のヨコハマのタイヤが納品されるのを偶然見ました。値上げ前の買い込みで間違いないでしょう。少し前にも型落ちになったルマン4を買い込む動きがあったので、かなりのお金がタイヤに化けたと考えられます。今回値上げ発表されたブリヂストンのタイヤまで買い込むだけの資金があるのかということと、ブリヂストンは価格的にも高いので買い込むにはリスクも高めということもあって市場価格への反映も早いのではないかと予想されます。

 

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ダンロップタイヤ値上げ?

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日本経済新聞の電子版でダンロップタイヤ(住友ゴム工業の市販タイヤ)の値上げ記事を見かけました。

 

本当なのか?

ダンロップの販売会社の営業所長に聞いてみたところ、ダンロップの販売会社にはまだ値上げのアナウンスはないとのことでした。
但し販売会社に情報が届く前にプレス発表されてしまうこともあり今回はそのケースでしょう。

 

値上げ幅

出荷価格で5~10%程度のようです。
ヨコハマタイヤも6~7%なので妥当な上げ幅でしょう。

 

時期

不明です。
値上げの2ヵ月ほど前には発表されることが多いので6月くらいでしょうか?

 

値上げの背景

天然ゴム、原油、カーボンブラックなどの価格が高騰し高止まり状態のため。







まとめ

➀「火のない所に煙は立たぬ」の言葉通り、値上げはまず間違いないでしょう。
➁値上げ幅も5~10%で間違いないでしょう。
➂時期は2017年6月以降とナビゲーターは予想しています。
➃原材料費の高騰は企業努力で吸収できるレベルではなく他メーカーも上がるでしょう。
➄「トーヨーは上げ幅も時期も決まっていない」といった言い方なので、近々上がるでしょう。

 

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ヨコハマ「GEOLANDAR M/T G003」発売決定

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ヨコハマタイヤからマッドテレーンタイヤ「GEOLANDAR M/T G003(ジオランダー・エムティー・ジーゼロゼロサン)」の発売決定が発表されました。
2017年に世界各国で発売、日本では2017年8月が予定されています。

 

位置づけ

現行の「GEOLANDAR M/T+」の発売が2004年ですから実に13年ぶりのモデルチェンジということになります。オフロード性能は勿論、オンロードでの快適性能も向上させたモデルになっているようです。四駆やクロカンのスタイルが好きならファッションとして履いても「カッコいい」、なのに「マッドテレーン特有の騒音やゴロゴロ感が抑制」された作りになっているようです。

 

発売予定サイズ

未発表です。







まとめ

技術的な特徴もインプレッションもタイヤサイズすら未発表ですが、「しまった!買ってしまった!待てば良かった」という方を減らせるように公開しました。
そろそろタイヤ交換かな?と考えている方で、まだ交換まで余裕がある方は夏まで待ってみるのも一興かもしれませんね。
但し、あくまでもマッドテレーンタイヤですので普通の方はあまり手を出さない方が良いと思います。

 

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トーヨーから新オールテレーンタイヤOPEN COUNTRY A/T plus(オープンカントリー エーティー プラス)」発売

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トーヨータイヤはSUV用オールテレーンタイヤ「OPEN COUNTRY A/T plus(オープンカントリー エーティー プラス)」の発売を決定しました。

いつ

2017年3月14日発売予定

 

技術的な特徴

非対称パターン

一見左右同パターンに見えますがよく見て頂きたい。右がアウトサイドで左がインサイドです。
お気づきでしょうか?「A」と「A’」、「B」と「B’」で「’」(ダッシュ)のついているアウトサイド側が横溝が広くなっています。
アウト側の広い溝が悪路に対しせん断力を発揮し、優れたトラクションを発揮します。
イン側の隙間の少ないリブパターンはパターンノイズの軽減や走行安定性、ブレーキ性能を高めています。

 

ジグザグブロックとステップロックエッジ

赤色で示したジグザグブロックがエッジ成分を増加させ高いトラクション性能を発揮します。
また水色で示した段差状のステップロックエッジが使用初期からしっかりと路面をとらえ高い駆動力を発揮します。

 

特殊シリカトレッドコンパウンド

低転がり抵抗により低燃費性能を上げつつウェットも両立します。但し、この種のタイヤの燃費性能に過度な期待をしてはいけません。

 

ハイターンアップケーシングプライ

カーカスと呼ばれるタイヤ内部の繊維構造をビードから通常より高い位置まで巻き返すことで剛性を増し、思い通りに操れる優れた操作性能とフラつきにくい走行安定性能を獲得しています。

 

位置づけ

TRANPATH ATの後継モデルに当たります。
マッドテレーンならOPEN COUNTRY R/Tですが日本ではごく僅かなサイズしかリリースされていないので、欲しい方は今のところ並行品を手に入れるしかありません。

 

見た目

ファッション性も悪くない。パターンは見て頂いた通りですがサイドウォールも適度に攻撃的で「ヨンク」、「クロカン」の雰囲気を盛り上げてくれます。残念ながらホワイトレタータイヤはありません。

 

まとめ

北米や欧州では既に販売されており好評のようです。ぬかるみなどの悪路走破性もなかなかのものですが、特筆すべきは悪路性能を持ちながらもオンロードでの快適性能や走行安定性能が高いのが売りです。
見た目もオシャレでGOODです。
トーヨーはゴム劣化が早めなので2~3年経過頃から濡れた路面では滑り出すことが予想されます。







因みに

どうでも良いことですがトーヨーが新商品を発売するのはいつも14日。そうトーヨー(10、4)だから。はいホントどうでも良かったですね。

 

タイヤサイズ

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ヨコハマタイヤ値上げ情報

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ヨコハマタイヤの製品の値上げが発表されました。

 

いつから

2017年4月1日から

 

どの程度

出荷価格で以下の数字です。
乗用車用夏タイヤ:6.0%
バン用夏タイヤ、冬タイヤ:6.0%
ライトトラック夏タイヤ、冬タイヤ:7.0%
トラック・バス夏タイヤ、冬タイヤ:7.0%

 

理由

合成ゴムなどの石油化学系原材料の価格の高騰加え、天然ゴム相場も高い水準なため、企業努力だけで吸収できなくなったとの発表をしています。







まとめ

➀以前は実質的に低価格帯の値上げでしたが今回は全体的な値上げです。
➁値上げ前に買い込むショップがあるでしょう。
 ・買い込んだ商品を据え置き価格で他社との差別化に使う。
 ・高くなる前に買った分、値上げ後に利ザヤを稼ぐ。
➂3月中旬頃から一部商品、一部サイズで欠品が起こる可能性があります。
 ・例年欠品しがちなのはBluEarth RV02の195/65R15、205/60R16あたりです。
 ・アクアの交換期が来ているので175/65R15あたりも危ない。
➄市場でも遅くともゴールデンウイークくらいには値上げが始まると考えられます。
➅他メーカーも後追いで値上げの可能性があります。

 

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タイヤの静粛性能アップの新たな流行?

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近年、欧州のタイヤメーカーでタイヤ内部にポリウレタンを貼り付けて静粛性能の上昇を図る技術が流行ってきている(ような気がする)。

 

欧州タイヤメーカー各社の技術名称

ピレリノイズキャンセリングシステム(PNCS)

 欧州メーカーで始めにこの技術を採用したのはピレリだったろうか?ピレリノイズキャンセリングシステム(PNCS)の名で一部のタイヤのごく僅かなサイズにではあるが広がりつつある。

 

コンチサイレント(ContiSilent)

コンチネンタルではコンチサイレント(ContiSilent)の名でこちらも一部のタイヤのごく僅かなサイズに採用されている。

 

アコースティックテクノロジー(ACOUSTIC TECHNOLOGY)

そしてこの春からのミシュランのカタログにもミシュランアコースティックテクノロジーの名で掲載されホームページでも詳しい技術が公開されています。

 

技術要素

タイヤは主に2つの構造から形成されています。1つは靴底に当たるトレッド、そしてもう1つは空気を入れるケースです。タイヤは接地する際にケース内の空気の一部が瞬間的に圧縮されます。この圧力変化が空気を振動させ響いて大きな音になります。これは空洞共鳴音の呼ばれる音で、太鼓を叩けば中の空気が振動して大きな音が出る仕組みと同じです。

 

なんらかの方法でこの空気の振動を弱めることが出来れば発生する音や振動を抑えることが出来ます。そこで考えられたのがタイヤ内部にポリウレタンスポンジを貼り付けて空気の振動を吸収する技術です。更にどこのメーカーサイトにも書かれていませんが微細な孔(あな)は音のエネルギーを減衰させる効果があることが知られており、これにより更に音を減衰する効果も狙えるかもしれません。

 

初めて採用したのはダンロップ


ご存知の方も多いかもしれませんが、この技術の先駆者と言えば我が国の住友ゴム(タイヤ販売はダンロップのブランド名で展開)です。2006年「LE MANS LM703」に世界で初めて採用され、現在も進化しながらVEURO VE303LE MANS Vや一部純正タイヤなどに採用され、ダンロップタイヤのノイズ低減に貢献しています。これと同様の技術が今ヨーロッパで広がりを見せているわけです。

 

なぜ流行しているのか

これらはナビゲーターの推測ですが以下のようなことが考えられます。

 

欧州の社外騒音規制

日本でも将来採用が検討されていますが欧州では車が車外に出す音に法的な規制が設けられています。そのため基準をクリアしないタイヤは販売することが出来ません。こうしたこともあり社外騒音規制は一般にも広く浸透しているため、法令より高い基準での静粛性能が追及され本技術が採用されていると考えられます。

 

自動車メーカーからの要請

現状、自動車メーカー純正タイヤのみの展開で高級車を中心に採用されていることから、自動車メーカーによる高い要求に応えるため必要に迫られて採用されてたと推測されます。

 

特許

特許については素人ですので、これは完全な推測ですが、ダンロップのがサイレントコアを採用してから10年以上が経ちました。特許権の存続期間は日本では「出願」から20年(欧州でも20年のようです)出願公告から15年なので、もしかしたら特許切れなんてことも関係しているのかも知れません。

 

日本国内では

今のところダンロップタイヤ以外で本技術を採用したタイヤを発売しているメーカーは確認できていません。国内でも社外騒音規制が法律として定められれば採用するメーカーが出てくるかもしれません。

 

この技術の実力は?

道路の継ぎ目を乗り越す音(ダンピング音)は非常によく消してくれます。欧州は国によっては道が悪かったり石畳を走らなければならないなど日本よりノイズが出やすいため大きな効果が見込めます。日本は道がきれいなので効果は限定的かもしれません。
というのも勿論すべての音を消してくれるわけではなく、個人的にはきれいな道を走っている際のロードノイズの低減効果は大きくないように感じます。







注意点

パンクの際のみ2点注意点があります。

 

パンク修理剤の使用が出来ない

最近では標準装備にスペアタイヤが装備されておらず、代わりにパンクの際に液剤を注入して応急処置をするパンク修理キットが標準装備されている車が増えてきました。しかし、この技術が採用されたタイヤはウレタンスポンジがあるため、パンク修理剤が効果的に漏洩箇所に届かず空気漏れが止まらないため液剤の使用が出来ません。またこれを知らず間違えて使ってしまうと修理して再使用できるはずのタイヤも使用不能になってしまうので注意が必要です。

 

対処方法

➀スペアタイヤが装備されている車はタイヤ交換をして修理工場などへ向かう。
➁パンク修理剤しかない場合はロードサービスなどへ連絡し積車で修理工場などへ向かう。
➂パンク修理剤しかない場合はパンクしたタイヤのみを外し修理工場などへ持っていく。
これらの方法を使えば、修理して再使用できるタイヤを使用不能にすることはありません。
※但し、純正採用されているパンク修理液剤は、使用した場合タイヤが再使用できないと記述されているものがほとんどです。そのため修理剤を使用した場合スポンジ採用タイヤでなくとも再使用不能になる場合が多くあります。

タイヤが再使用できるパンク修理剤

 

パンク修理の手順が多い

修理そのものは業者に任せればいい為ためユーザーは何も気にする必要はありませんが費用に多少の差があることがあります。ガソリンスタンドなどで修理として行われる表からの打ち込み応急処置なら手順は変わりませんから費用も変わらないはずです。しかしタイヤの裏側から貼り付け修理を行う場合、貼り付けられたウレタンスポンジの一部を切り取る工程が発生するため修理費用が通常より500~1,000円ほど高い場合があります。小さな小さな注意点ですけどね。

 

まとめ

・欧州でタイヤ内部にポリウレタンスポンジを貼り付けてノイズを低減する技術が僅かながら広がっている。
・空洞共鳴音を低減する効果がある。
・広がりを見せているのは欧州の社外騒音規制などの影響があると考えられる。
・世界で初めて採用したのは住友ゴム工業(ダンロップタイヤ)である。
・欧州メーカーでは今のところ純正タイヤのみの採用にとどまっている。
・国内メーカーではダンロップタイヤが採用するのみ。
・タイヤに強い衝撃が加わって発生する音は大きく低減される。
・全ての音を消してくれるわけではない。

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