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・グッドイヤーが高機能モデル「EfficientGrip(エフィシエントグリップ)」シリーズに2製品を追加

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GOOD YEAR(グッドイヤー)はこの度、高機能モデル「EfficientGrip(エフィシエントグリップ)」(以降E-Grip)シリーズに普通乗用車用「E-Grip Comfort(エフィシエントグリップ コンフォート)」とSUV用「E-Grip Performance SUV(エフィシエントグリップ パフォーマンス SUV)」2製品を追加しました。これでE-Gripシリーズは5モデルとなりシリーズの充実を図っています。

 

目次
発売時期

➀E-Grip Comfort
(エフィシエントグリップ コンフォート)

技術的な特徴
性能比較スパイダーチャート
製品ポジショニング

 

➁E-Grip Performance SUV
(エフィシエントグリップ パフォーマンス SUV)

技術的な特徴
性能比較スパイダーチャート
製品ポジショニング

 

まとめ

 


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発売時期

普通乗用車用「E-Grip Comfort(エフィシエントグリップ コンフォート)」、SUV用「E-Grip Performance SUV(エフィシエントグリップ パフォーマンス SUV)」ともに2018年2月より順次発売します。

 

➀E-Grip Comfort
(エフィシエントグリップ コンフォート)

静粛性能と乗り心地をアップしたモデルです。

技術的な特徴

 

性能比較スパイダーチャート

E-Grip ECO EG01を基準とした場合の性能比較です。特に静粛性能をアップさせるべく設計されているのが分かります。

 

製品ポジショニング

中上級グレードのコンフォートに位置付けられています。おおよそEAGLE LS EXE(イーグル エルエス エグゼ)の後継モデルという位置づけです。

 

サイズラインナップ

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➁E-Grip Performance SUV
(エフィシエントグリップ パフォーマンス SUV)

SUVタイヤでありながら快適性能を重視したモデルです。

技術的な特徴

 

性能比較スパイダーチャート

E-Grip SUV HP01を基準とした場合の性能比較です。特にウェットグリップ性能を始め全体的に一つ上の性能にすべく設計されているのが分かります。

 

製品ポジショニング

オンロード重視SUVタイヤのハイグレードモデルです。E-Grip SUV Hybrid HP01(エフィシエントグリップ エスユーブイ ハイブリッド エイチピー)の上位互換モデルです。

 

サイズラインナップ

インチタイヤサイズkorogariTeiko26wetGrip26備考
20275/40R20 102V--
265/50R20 107V--2
255/50R20 109V--1
235/55R20 102V--
19235/50R19 99V--
245/55R19 103V--2
235/55R19 105V--1
18235/50R18 97V--
255/55R18 109V--1
235/55R18 100H--
225/55R18 98V--
265/60R18 110V--
255/60R18 112V--2
245/60R18 105V--1
235/60R18 107V--2
225/60R18 100H--
235/65R18 106H--
17235/55R17 99V--
255/60R17 106V--2
225/60R17 99V--
215/60R17 96H--
275/65R17 115H--
265/65R17 112H--
235/65R17 108V--1
225/65R17 102H--2
備考1.エクストラロードタイヤです。
備考2.M+S仕様です。
全サイズリムプロテクター付きです。

 

まとめ

・普通乗用車用の「E-Grip Comfort(エフィシエントグリップ コンフォート)」は静粛性能と乗り心地をアップしたEAGLE LS EXE(イーグル エルエス エグゼ)の後継モデルです。
・SUV用の「E-Grip Performance SUV(エフィシエントグリップ パフォーマンス SUV)」は全体的に性能アップしたE-Grip SUV Hybrid HP01(エフィシエントグリップ エスユーブイ ハイブリッド エイチピー)の上位互換モデルです。

 

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・トーヨー「Winter TRANPATH TX(ウィンタートランパス・ティーエックス)」発売

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2017年-2018年シーズン新発売スタッドレスタイヤ【1】で少し触れましたが、この冬トーヨーも新たなスタッドレスタイヤを市場投入します。メインのGARITは変更ありませんが、トーヨーの代名詞ともいえるミニバン専用タイヤのトランパスのスタッドレスタイヤ「Winter TRANPATH TX(ウィンタートランパス・ティーエックス)」です。

 

技術的な特徴

鬼クルミ

引っ掻き効果を期待して添加されています。他社が引っ掻き系の素材を添加するのをやめていく中で少々の時代遅れ感は否めないところでしょう。
他社が引っ掻き系添加材の使用を中止したのは期待される効果に限界を感じたことと、素材のほとんどがガラス系だったため環境への配慮などで中止された背景があります。鬼クルミも前者についてはやはり効果が限定的ですが、後者については天然素材であるため環境負荷がほとんどないということが強みとなって採用され続けているのでしょう。

 

NEO吸着ナノゲルゴム

鬼クルミの効果だけでは氷上性能に限界がありました。一方でブリヂストンのブリザックで初めて採用された積極的な氷上の水膜除去が氷上性能への効果が高いことが分かり他社でも採用されました。他社からやや遅れましたがトーヨーも吸着ナノゲルゴムに投入された吸水カーボニックセルの形で導入しました。その効果を上昇させたのがNEO吸水カーボニックセルを含むNEO吸着ナノゲルゴムで本タイヤにも採用されました。

 

3Dダブルウェーブグリップサイプ

サイプと呼ばれる細かな横溝が多くの角を生み出し、これが多いほど高いエッジ効果を発揮します。しかし、サイプが多ければブロックが倒れこんで十分なエッジ効果が得られなかったり、剛性を失うことで走行性能が大幅に低下したり、偏摩耗を引き起こしたりします。多くのサイプを配置したいがこれらの問題を引き起こしたくないというジレンマの対策として、ブロック壁面に半球状の凹凸を配置してお互いを支え合うようにし、サイプの数や形状を最適化しています。

 

スパーハイターンアップ

カーカスの巻き上げ部分をトレッド付近まで延長することでサイドウォールの剛性を確保しています。これによりミニバンやハイト系自動車で不安を感じやすいカーブや高速道路でのレーンチェンジのふらつきを抑えたしっかりとした走りが出来ます。

 

トリプルトレッド構造

経年劣化の抑制をサポートするソフトキープコンパウンドをベースに、氷に強いスーパーソフトコンパウンドをインサイド側に配置し、アウトサイドには剛性高めのソフトコンパウンドを配置することで効きと走行性能を両立させています。

 

先代からの性能アップ

WINTER TRANPATH MK4α(ウィンタートランパス エムケーフォーアルファ)からの性能アップは以下です。
 

氷上制動

氷上制動比較試験
タイヤ銘柄➀Winter TRANPATH TX
(ウィンタートランパス ティーエックス)
➁Winter TRANPATH MK4α
(ウィンタートランパス エムケーフォーアルファ)
タイヤサイズ195/65R15 91Q
ホイールサイズ15x6.0J
試験車ノア(4WD,ABSあり)
タイヤ空気圧前240kPa,後240kPa
乗車人数2名乗車
試験場所東洋ゴムサロマテストコース
外気温-3.6℃
路面温度-2.5℃
試験方法40km/hからフルブレーキングし停止するまで
制動距離➀49.1m
➁55.2m
直進方向の氷上制動性能が12%向上しています。

 

氷上コーナリング性能

氷上コーナリング性能比較試験
タイヤ銘柄➀Winter TRANPATH TX
(ウィンタートランパス ティーエックス)
➁Winter TRANPATH MK4α
(ウィンタートランパス エムケーフォーアルファ)
タイヤサイズ195/65R15 91Q
ホイールサイズ15x6.0J
試験車旋器計測専用車両(4WD,ABSあり)
タイヤ空気圧前200kPa,後200kPa
乗車人数2名乗車
試験場所岡山国際スケートリンク
外気温7.2~7.8℃
路面温度-3.8~-4.0℃
試験方法旋回速度16km/hで等速直線走行を行い、コーナー進入付近でロックするまでステアリングを切りステアリングフォースを計測する。
コーナリング力が8%向上しています。

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サイズラインナップ

インチタイヤサイズ備考
19235/55R19 101Q
225/55R19 99Q
18225/45R18 91Q
235/50R18 97Q
225/50R18 95Q
215/50R18 92Q
235/55R18 100Q
225/55R18 98Q
215/55R18 95QMK4a
235/60R18 107Q1,⑨
225/60R18 100Q
235/65R18 106Q
17215/50R17 91Q
225/55R17 97Q
215/55R17 94Q
205/55R17 91QMK4a
225/60R17 99Q
215/60R17 96Q
225/65R17 102Q
16205/55R16 91Q
215/60R16 95Q
205/60R16 92Q
195/60R16 89Q
215/65R16 98Q
205/65R16 95Q
215/70R16 100Q
15215/65R15 96Q
205/65R15 94Q
195/65R15 91Q
185/65R15 88Q
215/70R15 98Q
205/70R15 96Q
175/80R15 90Q
備考1.エクストラロードタイヤです。
備考2.WinterTranpathMk4aです。
備考⑨.2017年9月発売予定です。

 

まとめ

➀唯一のミニバン専用(ハイト系車専用)がなされたスタッドレスタイヤです。
➁ミニバンやハイト系自動車のふらつきをしっかり押さえてくれるので、ふらつきが気になる方には良いでしょう。
➂氷上性能にはやや不満が残ります。
➃ミニバンやハイト系自動車特有の偏摩耗は抑えてくれますが、多くの方はゴムの劣化によりスタッドレスタイヤを交換するので、アスファルト走行の多い準降雪地であって走行距離が多い方以外ではこのメリットを享受しにくいでしょう。

 

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2017年-2018年シーズン新発売スタッドレスタイヤ【1】

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今シーズンの新発売のスタッドレスタイヤのプレス発表が相次いでありました。

 

ブリヂストン

今シーズン発売予定「BLIZZAK VRX2(ブリザック ヴィアールエックスツー)」

➀氷上制動距離10%短縮
➁静粛性アップ騒音1.6dBA低減
➂摩耗ライフ22%向上

 

今シーズンスタンダードモデル化「BLIZZAK VRX(ブリザック ヴィアールエックス)」

これまでは最新モデルの発売にあたって前モデルは廉価モデルとなり、かなり買いやすくなっていました。しかし、今回はあまり価格を下げない方針が決まっているそうなので、前モデルである「VRX」であってもあまり買いやすい価格帯にはならないかも知れません。しかも「VRX」は摩耗が早めなのでアスファルト上を走ることが多い準降雪地でたくさん走る方には割高になることがあります。

 

ヨコハマ

 

今シーズン発売予定「iceGUARD 6 iG60(アイスガードシックス アイジーロクジュウ)」

➀氷上制動距離15%短縮
➁静粛性ロードノイズ25%、パターンノイズ33%低減
➂ウェット制動性能5%向上

 

今シーズンスタンダードモデル化「iceGUARD 5 Plus(アイスガード ファイブ プラス)」

昨シーズン、一昨シーズンとナビゲーターの独断で最も効きの良いスタッドレスに輝いた「iceGUARD 5 Plus」が廉価となって販売されるのでお勧めです。

2015年一番止まるスタッドレスタイヤを(勝手に)決めたった
2016-2017年一番止まるスタッドレスタイヤを(勝手に)決めたった 普通乗用車編

 

グッドイヤー

 

今シーズン発売予定「ICE NAVI 7(アイスナビ セブン)」

➀氷上制動距離7%短縮
➁ウェット制動性能2%向上
➂低燃費性能4%向上

 

今シーズンスタンダードモデル化「ICE NAVI 6(アイスナビ シックス)」

ナビゲーターの評価では氷上性能の評価があまり高くないスタッドレスタイヤではありますが、摩耗には強いので準降雪地でたくさん走る方には良いかも知れません。

 

その他のキャッチしているスタッドレス発売情報

トーヨータイヤも新スタッドレスを発売する予定があると聞いています。
ミシュランタイヤについては既にミシュランの新スタッドレス情報で報告し、ミシュラン新スタッドレスのなるほど新構造で追加情報を記載しています。

 

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ミシュラン新スタッドレスのなるほど新構造

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2017年-2018年シーズンに新発売されるミシュランの新スタッドレスタイヤ「X-ICE XI3 PLUS(エックスアイス エックスアイスリー プラス)」について、「なるほどその手があったか!」という実にミシュランらしい新コンパウンドの情報をキャッチしました。

 

新たな添加素材を加えた新コンパウンド

今回のモデルチェンジはパターン変更のないマイナーチェンジ的な変更であることは以前にお伝えしました。参考)ミシュランの新スタッドレス情報
その際「吸水性能と柔軟さの持続性を高める新素材」がコンパウンドに添加されるとお伝えしましたが、一部正確ではない情報だったようなので詳細を後述していきます。

 

なぜ氷で滑るのか

スタッドレスタイヤの効きの構造を理解するために、氷上で滑る機構をごく簡単に説明しておきます。
氷は表面が滑らかなため滑ってしまいます。しかし、むしろ問題なのが氷にタイヤが接触すると、表面が僅かに解けてミクロの水膜が出来、これがタイヤと路面の摩擦を極小化するために滑ると言われています。タイヤと路面の間に薄い水膜が出来てしまう言わばミクロのハイドロプレーニング現象です。そのため近年のスタッドレスタイヤの開発は各メーカーとも水膜除去に大きな力を注いでいます

 

従来の代表的な添加素材

➀ダンロップのテトラピックなどのグラスピック素材は引っ掻き効果を狙ったものでしたが、現在は採用されていません。
➁トーヨーの微粉砕クルミ殻は引っ掻き効果を狙ったもので現在も採用されています。
➂ヨコハマの吸水カーボンは吸水効果、吸水バルーンと吸水ハニカムシリカは吸水効果と引っ掻き効果を狙ったものでした。最新モデルでは主に吸水効果を狙った吸水バルーンとエボ吸水ホワイトゲルのみの採用です。
過去にはグッドイヤーもダンロップのようなガラス状引っ掻き素材を添加していました。

 

表面を多孔質構造にすることで効く

まずは左図を見て頂きましょう。この図はベースとなるコンパウンドに球状の添加素材「Mチップ」が混ぜられていることを模式的に表したものです。この球状の添加素材はベースコンパウンドとは別の素材で出来ており、表面に露出すると溶けてなくなります。この溶けた後の穴「細孔」がポイントで添加素材そのものが吸水効果を発揮するわけではなく、細孔の水を吸う特性が吸水性能を発揮します。細孔が表面にたくさん存在するとスポンジが水を吸うように氷表面の水膜を除去する効果を発揮するのです。この表面の吸水構造は一般にスタッドレスタイヤで最も高い氷上性能で信頼を得ているブリヂストンのブリザックの発砲ゴムに似ています。しかもブリザックと違ってコンパウンド内部はしっかり詰まった状態なのでトレッド剛性は保たれるので高い走行性能も維持します。

※沢山の細孔が空いた物体を多孔質体と呼び、多孔質体は細孔に水を取り込むと化学的に安定するため周囲の水を取り込みます。

 

表面「だけ」を多孔質構造にすることで走行性能を高める

このコンパウンドの肝は添加素材が表面に露出するまでは内部の構造物としてトレッド剛性を保ってくれることです。
似たような多孔質構造により水膜除去をして効く構造のスタッドレスタイヤにブリヂストンのブリザックとヨコハマのアイスガードがあります。これらは氷上で非常に高い効きを発揮する一方で、内部までスポンジ状の構造を持っているためトレッド剛性が弱く、どうしても柔らかい走行性能になりがちで摩耗も早い傾向にあります。
これに対し、ミシュランの「XI3 PLUS」は表面に露出するまでは添加素材がトレッド内部に存在するため、ほとんど剛性を落とすことがありません。そして表面にのみ多くの細孔を存在させて、効果的に水膜除去性能を発揮するという実に合理的な構造をしています。ミシュランのタイヤ全般に言えることですが、何かを得れば何かを落とすことを良しとせず、バランスを重視した安全性能を持ったタイヤになっており、「XI3 PLUS」もより高い氷上性能を目指したが走行性能を犠牲にすることはしていないのです。

 

他メーカーとの性能比較

現状では細孔の密度も大きさも分からず、氷上性能の比較データもないのでブリザックやアイスガードとの比較はできません。実は「XI3 PLUS」の走行会にも呼んで頂いているので追って報告します。







まとめ

➀新たな添加素材により吸水性能を発揮して氷上性能を高めています。
➁表面に露出した添加素材が溶けてなくなった場所に出来る細孔が氷表面の水膜除去をして効きます
内部に存在する添加素材は構造物としてトレッドを支えるため高い走行性能を持ちます。
 そのため速度記号もHまたはTと夏タイヤ同等か近い性能です。
➃他メーカーとの比較は今後に期待してください。

 

まだ夏も来てないというのにスタッドレスタイヤの話題です。この業界も毎年前倒しされていってナビゲーターのおじさんも困っちゃいます。

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コンチネンタル「PremiumContact 6(プレミアムコンタクト6)」発売

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コンチネンタルタイヤから新製品「Premium Contact 6(プレミアムコンタクト6、以下PC6)」が2017年7月1日発売されました。

 

製品の位置づけ


当サイトではプレミアムスポーツタイヤと位置付けます。
参考)代表的なプレミアムスポーツタイヤ

 

名前からすると「ContiPremiumContact5(プレミアムコンタクト5、以下CPC5)」の後継のようですが、実際にはCPC5と「ContiSportContact5(コンチスポーツコンタクト5、以下CSC5)」を統合した形で、むしろCSC5の方がベースになっているようです。
 CPC5は当サイトでもプレミアムコンフォートと定義しましたが国内で言うところのプレミアムコンフォートというにはやや違和感があり、かなり走行性重視に寄っていながら走行性能も快適性能は中程度であり、上記の図ではスポーツコンフォートくらいが妥当だったかもしれません。

そこをいくとPC6は走行性能と快適性能などタイヤに要求される全ての性能を高いレベルでバランスすることが重視されており、コンチネンタルの言葉を借りれば「乗り心地、正確なステアリングレスポンス、最高の安全性、そして優れた環境特性に関して高まり続ける要求を、1つの製品で満たす」ことを目指しており、これはまさに「プレミアムスポーツタイヤ」が妥当と考えられるわけです。

 

技術的な特徴

1.新開発の結晶シリカコンパウンド

特に濡れた路面状況において優れた制動性能を発揮します。 また、CSC5の安全性能を維持しながら、耐摩耗性能は大幅に改善されました。

 

2.アドバンスド・マクロ・ブロック・デザイン

3つのテクノロジーの採用により、限界のコーナリング時における安定したコントロールを生み出します。
1)大型ショルダーブロック
2)排水機構
3)隣接ブロック同士の連動機構
パッと見あまり似てないようにみえるのですが、特にアウトサイドなどがSportContact 6から採用したトレッドパターンなのだそうです。

 

3.パフォーマンス・フットプリント

最適化したポリマーブレンドにより、接地面を最適に保ち摩耗寿命を15%以上改善しています。 また、スムーズなパターン剛性により走行快適性や走行距離が向上し車外騒音が低減されています。

 

4.パターンデザイン


高度なマクロブロック設計により、高いコントロール性能とコーナリングの安定性を発揮します。 さらに、非対称リブアングルはコーナリング時の横方向からの力を受けてもブロックが倒れこみにくく高いグリップ性能を発揮する。

 

ContiSportContact5との対比

 

CSC5との対比が本国のサイトに掲載されているので日本語化してみました。ほぼ完全上位互換と言って良い性能で特にCSC5では早かった摩耗寿命が改善され、ノイズなどの快適性能や燃費なども向上しています。燃費性能としては国内メーカーの標準的な低燃費タイヤと同等程度の性能を持っているようです。耐ハイドロプレーニング性能はわずかに低下していますが、時速200km超からのフルブレーキングが想定され高い性能を誇るCSC5が基準ですから、日本の道路事情ではなお余りある性能と言って良いでしょう。







まとめ

➀設計ベースはCSC5です。
➁CSC5の走行性能に摩耗寿命や快適性能をプラスしたタイヤです。
➂当サイトでの位置づけはプレミアムスポーツタイヤです。
➃ブリヂストンで言えばPOTENZA S001が近い。
➄バランスが良く仕上がった多くの日本人にも好まれるタイヤと言えます。
➅日本のラベリングを取得していませんが、日本の「低燃費タイヤ」に相当する性能を持っています。

プレミアムコンタクト6の性能評価や相対評価ゲージはコンチネンタル PremiumContact6

 

タイヤサイズ

日本の低燃費タイヤラベリングは取得されていないので、EUラベルを掲載しました。
日本と欧州のラベリング制度の対比
燃費  :日本’A’ ≒ 欧州’C’
ウェット:日本’a’ ≒ 欧州’A’

EUタイヤラベル korogariTeiko26:転がり抵抗係数 wetGrip26:ウェットグリップ性能
対象のタイヤサイズをクリックするとネット購入できます。
※日本と欧州のラベリング制度の対比
PremiumContact6
インチタイヤサイズEU-LABEL-FUEL-EFFICIENCYEU-LABEL-FUEL-EFFICIENCY備考
18275/40R18 103YCA1
245/40R18 97YCA1
235/40R18 95YCA1
225/40R18 92YCA1
255/45R18 103YCA1
245/45R18 100YCA1
235/45R18 98YCA1
225/45R18 95YCA1
235/50R18 101YBA1
17245/40R17 91YEA
205/40R17 84YCA1
245/45R17 99YCA1
235/45R17 97YCA1
225/45R17 94YCA1
215/45R17 91YCA1
205/45R17 88WCA1
225/50R17 98YCA1
215/50R17 95YBA1
205/50R17 93YCA1
備考1.エクストラロードタイヤです。
PremiumContact6 SUVサイズ
インチタイヤサイズEU-LABEL-FUEL-EFFICIENCYEU-LABEL-FUEL-EFFICIENCY備考
19255/50R19 107YBA1
255/55R19 111VBA1
225/55R19 99VCA
18255/55R18 109Y--1,⑪
235/55R18 100VBA
225/55R18 98VCA
235/60R18 107VCA1
備考1.エクストラロードタイヤです。
備考⑪.2017年11月発売予定です。
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ミシュランの新スタッドレス情報

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2017年の冬シーズン、ミシュランがスタッドレスタイヤをモデルチェンジする情報を掴んだので、今出ている情報を可能な限り公開します。

 

1.変更点

➀名前

「X-ICE XI3」から「X-ICE XI3 PLUS」へ「PLUS」が追加される変更となるようです。
またSUV用タイヤも従来のLATITUDEが外れて「X-ICE」で共通化されるようです。

 

➁コンパウンドに新素材を添加

吸水性能と柔軟さの持続性を高める新素材が練りこまれるようです。

 

➂パターン

パターンに変更はないようです。こんなことから名前も「XI4」ではなく「PLUS」なのでしょう。「ENERGY SAVER PLUS」と同方式ですね。
従来は前型モデルのパターンを採用していたSUV用タイヤも普通乗用車用と同パターンに共通化されるようです。但し、SUV用には耐荷重を考慮したケースやコンパウンド調整がされるようです。

 

2.発売予定サイズ

モデルチェンジが予定されているのは一部のサイズで多くのサイズは従来の「XI3」継続です。

 

インチタイヤサイズ備考
18245/45R18 100H1
17235/45R17 97H1
225/50R17 98H1
215/50R17 95H1
235/55R17 99H
215/55R17 98H1
225/55R16 99H1
16205/55R16 94H1
215/60R16 99H1
205/60R16 96H1
215/65R16 102T1
195/65R15 95T1
15185/65R15 92T1
18235/60R18 107T1,2
17225/65R17 102T2
備考1.エクストラロードタイヤです。
備考2.SUVサイズです。

 

その他

XI3 PLUSは全て中国生産になるようです。というのもスタッドレスタイヤの市場はほとんどが日本であり、(一部ではロシアにも供給されていますがいずれにせよ)中国が立地的に有利なためでしょう。なかなか評判の良いタイの工場での生産にならなかったのは残念です。







まとめ

➀パターンは変わらずコンパウンド変更のみ。
➁名前はXI3 PLUSでマイナーチェンジ扱い?
➂SUV用も名前、パターンともに共通化。
➃発売予定サイズは限定的で多くのサイズは来シーズン以降追加。
➄発売予定サイズ以外は従来モデルのまま。
➅「XI3 PLUS」の生産は全て中国。

 

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ピレリからCinturato P6(チントゥラート ピーシックス)発売

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2017年4月1日より、イタリアの老舗タイヤメーカー「ピレリ」の新たなスタンダードコンフォートタイヤ「Cinturato P6(チントゥラート ピーシックス)」が発売されました。

 

コンセプト

日本を中心としたアジア太平洋地域を対象に、欧州向けに比べて快適性能を重視した設計がされています。特に強く日本が意識されているため中小型車用のサイズも多くラインナップされ、日本の低燃費タイヤ等級制度のラベリング「全サイズA/b」を取得しています。
また中小型車を利用することの多い女性やファミリー層をターゲットにしており、その層の重視する「安全」「快適」「燃費」を高める設計がされています。

価格面も重視されコストを抑えるため21サイズ全て中国で生産されています。

 

技術特徴

Cinturato P1(チントゥラート ピーワン)の後継に当たり、特に「低燃費性能」と「ハイドロプレーニング性能」を高めるよう設計されています。

 

排水性能

効率の良い排水のため縦溝に加えて横溝を広くしています。

 

複合コンパウンド

フルシリカコンパウンドは転がり抵抗を低減し燃費向上に貢献しています。ポリマーとフィラーの相互作用で転がり抵抗とウェットグリップ性能をバランスしています。耐摩耗性能は一般的な国内メーカーのタイヤより高めです。

 

断面形状

フラットスクエア形状により接地面積を拡大し耐摩耗性能を上げ、快適性だけでなくハンドリング性能もバランスさせています。

 

軽量化

トレッドをわずかに浅溝化することで幾らかの軽量化を図っており、これにより燃費が向上しています。

 

快適性能

Cinturato P1と比較して静粛性能は大幅に上がってはいますが、それでもパターンノイズがそれなりに大きく「静か」というには少々音が気になります。効率よい排水のため横溝を広くしたことでパターンノイズが発生している可能性があります。

 

サイドウォール

2プライ構造になっておりサイドに対する耐衝撃性能を高めています。

 

位置づけ

 

走行性能と快適性能のバランスを重視しており位置づけとしてもセンターにとなります。但しコスト面がかなり重視されているので高い位置でのバランスとまではいかないのが実情です。

 

まとめ

➀日本を中心としたアジア太平洋地域を対象にしたスタンダードコンフォートタイヤです。
➁ラベリング「全サイズA/b」を取得した低燃費タイヤです。
➂快適性能と走行性能をバランスさせています。
➃全サイズ中国生産です。
➄レベルは良く言って中程度です。
➅安い。







因みに

ナビゲーターのもとにもピレリジャパンから価格や納入時期の連絡がありました。手元に来た納入価格表はかなり安いです。しかし、一部のサイズはまだ日本に入ってきておらず、しばらく待つ必要があります。

 

タイヤサイズ

インチタイヤサイズkorogariTeiko26wetGrip26備考
17215/50R17 95VAb1
205/50R17 93VAb1
215/55R17 94VAb
16205/55R16 91VAb
225/60R16 102VAb1
215/60R16 99VAb1
205/60R16 92VAb
195/60R16 89HAb
215/65R16 98HAb
205/65R16 95HAb
15195/55R15 85VAb
195/60R15 88VAb
185/60R15 84HAb
205/65R15 94VAb
195/65R15 91VAb
185/65R15 88HAb
175/65R15 84HAb
14195/60R14 86HAb
185/60R14 82HAb
185/65R14 86HAb
175/65R14 82HAb
備考1.エクストラロードタイヤです。
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ヨコハマ「GEOLANDAR M/T G003」発売決定

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ヨコハマタイヤからマッドテレーンタイヤ「GEOLANDAR M/T G003(ジオランダー・エムティー・ジーゼロゼロサン)」の発売決定が発表されました。
2017年に世界各国で発売、日本では2017年8月が予定されています。

 

位置づけ

現行の「GEOLANDAR M/T+」の発売が2004年ですから実に13年ぶりのモデルチェンジということになります。オフロード性能は勿論、オンロードでの快適性能も向上させたモデルになっているようです。四駆やクロカンのスタイルが好きならファッションとして履いても「カッコいい」、なのに「マッドテレーン特有の騒音やゴロゴロ感が抑制」された作りになっているようです。

 

発売予定サイズ

未発表です。







まとめ

技術的な特徴もインプレッションもタイヤサイズすら未発表ですが、「しまった!買ってしまった!待てば良かった」という方を減らせるように公開しました。
そろそろタイヤ交換かな?と考えている方で、まだ交換まで余裕がある方は夏まで待ってみるのも一興かもしれませんね。
但し、あくまでもマッドテレーンタイヤですので普通の方はあまり手を出さない方が良いと思います。

 

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