・暖冬により早くも投げ売り開始か?

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準降雪地域

昨年は全国的な大雪によりスタッドレスタイヤがたくさん売れました。大雪のニュースの印象もあってか、ユーザーの動きも早く10月までは前年を上回るお店が多く見られたようです。11月に入ってからは売れ行きが継続したところと、落ち込んだところで明暗が分かれた模様です。12月に入ってからは冷え込む日も増えそれなりには売れてはいるものの、ナビゲーターのお店でも例年ほどの伸びはない印象です。

 

北海道東北地域

初雪が例年より大幅に遅れたためシーズン始めは全然売れなかったようで、例年10月には終わってしまうと言われるスタッドレス商戦も一向に始まらない終わらないという事態になっていました。最近になり急な冷え込みと降雪があり活性化はしているものの遅れは大きなものとなっています。

 

業界の事情

降雪地域ではスタッドレスタイヤが必需品なのは間違いありませんが、準降雪地域では暖冬で売れていないのが現状です。店舗では最新モデルのスタッドレスは返品がききますが、前モデルのスタッドレスタイヤは概ね売り切る必要があります。残せば来シーズンはそれを売ってから来シーズンのノルマをこなさなければならず、マイナスからの苦しいスタートということになります。しかも今年より安くしなければ売れません。借金スタートかつ損をしなければならない。これは苦しい。

 

現況

そこでどうせ安く売って損をしなければならないくらいなら、せめて来シーズンのマイナススタートは少しでも減らしておきたいという心理が働きます。というわけで地域によっては既に投げ売り状態になっているお店があるわけです。 ナビゲーターは「なんだかんだ言ってもどこかで積雪があって、通勤などで車を使う人には売れるでしょう」と考えています。しかし、積雪しないかも知れない&それくらいのことでは追い付かないほどノルマから遅れているというお店では気が気ではないので結局投げ売りに走っているのでしょう。

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まとめ

・暖冬により早めに投げ売りが始まっている地域がある。
・降雪予報が出る前までが買い時かもしれない。
・通販で購入を考えている方にとってはあまり関係ない。
 

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・オートバックスのオリジナルスタッドレスの性能は?

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大手カー用品量販店「オートバックス」はオリジナルスタッドレスタイヤを販売しています。価格は国内メーカー品より大幅に安いのですが性能はどうなんでしょうか?

 

今年のタイヤは?

名前は?

ICE ESPORTE(アイス エスポルテ)

製造は?

ブリヂストン製です。ブリヂストンと言えば、そのスタッドレスブランド「ブリザック」は氷上での信頼性の最も高いメーカーで東北北海道では約半数がブリザックを履いているというデータもあるほどです。
因みに先代の「North Trek N3i(ノーストレックN3i)」はダンロップタイヤの住友ゴム製でした。

 

パターンは?

以前にブリヂストン系のお店で販売されていた「ICEPARTNER(アイスパートナー)」のパターンそのままです。コンパウンドも基本的には変わっていないとのことです。

位置づけは?


アイスパートナーとは2012年発売にされたタイヤです。その頃の最新モデルと言えば「BLIZZAK REVO GZ」で廉価モデルとして販売されていたのが「BLIZZAK REVO 2」でした。そしてアイスパートナーは他メーカーより商品が高額なブリヂストン系の販売店で他社商品に対抗するために発売された専売の最廉価品です。つまり2006年に発売された「REVO 2」より更に抑えた性能にされています。
そして今回の「ICE ESPORTE」はそれと同等のスペックと言って良い製品というわけです。つまり、ざっと10年前のスタッドレスタイヤと言い換えても間違いではないでしょう。

 

制動性能は?

➀REVO2より低い性能ということで仮にREVO1と同等と仮定します。
➁ブリヂストンの制動性能の向上のカタログ値を信用するとしてVRX2とREVO1を比較します。
➂VRX2 (対比10%)VRX(対比10%)REVO GZ(対比12%)REVO2(対比12%)REVO1
単純計算ですがVRX2の方が約37%も早く止まります。
VRX2が19mほどで止まる状況でICE ESPORTEでは止まるまでに30mかかることを意味します。改めてみると10年程でこれほど性能アップしたことに驚きます。

 

価格は?

サイズ195/65R15の価格はオートバックスのネット通販でホイール付き4本セット47,304円で売られています。
VRX2なら楽天で85,000円ほどで販売されており大きな価格差があります。
VRXなら楽天で65,000円ほどで販売されていますが価格差はまだ大きいです。
国内メーカーで安価で比較的信頼性の高いダンロップ WINTER MAXX 01 WM01なら53,000円ほどで価格差はそれほどありません。

 

オートバックスのタイヤ担当に聞いてみた

ナビゲーターの友人にオートバックスのタイヤ担当がいるので聞いてみたことがあります。
ナ:ナビゲーター、AB:オートバックス担当

 

ナ:
ぶっちゃけどうなの?
AB:
まぁ本当はあまり売りたくないんだよね
ナ:
やっぱり性能は微妙ってこと?
AB:
よくなって来たけどメーカー品に比べると落ちるね。それとメーカー品も販売ノルマがね
ナ:
メーカー品も良くなっていくしね。でも本部から割り当てで送られてくるんでしょ?
AB:
あれだわ。コンビニの恵方巻みたいな(笑)
ナ:
あーなるほど(笑)
AB:
売り切らないと残っても困るから売るんだけどクレームとか気を付けてる
ナ:
滑ったとか言われるわけだ
AB:
そうなんだよね。だから値段値段っていうお客さんにメーカー品より劣るって説明した上で売るようにしてる
ナ:
安いから武器でもあるけど大変だね
AB:
まぁでも今年はブリヂストン製だから売りやすいよ

 

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まとめ

・名前はICE ESPORTE(アイスエスポルテ)です。
・ブリヂストン製です。
・ブリヂストン系ショップで販売されていた廉価スタッドレスICEPARTNERの再販のようです。
・制動性能は10年前のスタッドレスタイヤと同程度と考えられます。
・最新のVRX2との制動性能の差は約37%もあります。
・現行のカタログモデルの廉価品より更に安い。
・山間部や雪国ではお勧めしません。

 

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・スタッドレスタイヤ不足情報など

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毎年どうしても不足してしまうスタッドレスタイヤですが、今年は特に早期に不足情報が出ています。必要な方は早めに予約や購入をしておくと良いでしょう。

 

不足情報

SUV用225/60R17品薄気味

SUV人気からか様々なメーカーで不足気味です。メーカーによっては今期終了の話が入ってきています。ヨコハマ iceGUARD SUV G075はかなり厳しい状況のようです。ブリヂストン BLIZAKK DM-V2現状欠品していますがまだ生産が上がってくるようです。

 

ミシュラン今期絶望サイズ多数

メーカー在庫は終了してしまったようなので、卸売店や販売店に納品されたものがなくなれば終了ということになります。

X-ICE3+

245/55R19
225/60R18
235/45R18
235/55R18
225/60R17
235/50R17
265/65R17 残り僅か
215/55R16

X-ICE3 XI3

245/40R19
235/40R18
215/65R17
165/55R15
155/65R14

215/65R17 2017年製のみ
195/60R15 2017年製のみ
175/70R13 2017年製のみ

LATITUDE X-ICE XI2

265/65R18
235/60R17

235/70R16 2017年製のみ
265/70R16 2017年製のみ

 

ダンロップWM01 225/50R18

2017年製のみで2018年度は生産計画はないようです。

 

ダンロップ WINTER MAXX 01 225/50R18について


昨年トヨタCH-Rが非常に売れた関係から225/50R18が一時市場から消えました。それにも関わらずダンロップ WINTER MAXX 01 WM01の225/50R18は2017年製が大量にあり今期は生産しないようです。なぜ売り切れだったものが大量に残っているのでしょう?

考えられる原因はこうでしょう。
➀お店にお客様からの受注が相次ぐ
➁お店は「これは売れる」と追加でメーカーに発注する
➂メーカーは品切れになる
➃市場にモノがないとなるとお店はバックオーダーして次回生産分を確保する
➄生産分が上がってきたころには他のものを買われてしまったあと
➅やっぱりいらないのでバックオーダーを取り消す
この様にして浮いてしまった在庫が大量に余り、2017年製で今年の販売分が賄えてしまうという予測の下で生産がなされないようです。ナビゲーターのが聞いたところによると500本以上あまっているようです。

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まとめ

・昨年の大雪の影響か今期は市場の動きが早いため売り切れも早い。
・廉価モデル以外は今後も生産が上がってくるので急いでないなら問題にならないかも。
但し、予約だけは入れておいた方が良いでしょう。
・ミシュランは追加がないので今期終了のものはメーカーにはありません。
お店に納品されているものが売切れれば終わりです。
・まだ11月に入ったばかりなのに市場の動きが早過ぎてメーカーが追い付けていない。
・今後の生産で落ち着いてくるものもある。
・ヨコハマは生産能力的にアイスガード5+が今ある分で終了の可能性が高い。
・トーヨーはGARIT G5が少ない。

 

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・2018年-2019年シーズンのスタッドレスタイヤ購入を急がなければならない理由

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結論からいきます。
「モデルチェンジを見据えて売り残したくない」これに尽きます。
そして急がなければならないのは「1世代前の国内メーカーの廉価モデルを狙っている」、「メインサイズから外れている」あなたです。
では理由を説明していきましょう。

 

前置き

国内のメインメーカーのラインナップ

ブリヂストン、ヨコハマ、ダンロップ、トーヨーの国内4大メーカーは最新モデルと1世代前の廉価モデルを並行販売しています。

 

発売時期

今年は国内4大メーカーはスタッドレスタイヤのモデルチェンジを行っていません。そして廉価モデルは発売からそれなりの年数を経過しています。

ブリヂストン BLIZAKK VRX2:2017年9月発売
ブリヂストン BLIZAKK VRX:2013年9月発売

ヨコハマ iceGUARD 6:2017年9月発売
ヨコハマ iceGUARD 5 PLUS:2015年8月発売

ダンロップ WINTER MAXX 02 WM02:2016年8月発売
ダンロップ WINTER MAXX WM01:2012年8月発売

トーヨー GARIT GIZ:2014年8月発売
トーヨー GARIT G5:2009年8月発売

 

急がなければならない理由

繰り返しになりますが「モデルチェンジを見据えて売り残したくない」これに尽きます。

 

モデルチェンジ

➀ブリヂストンは来年はまず考えられません。
➁ヨコハマは十八番の「プラス」マイナーチェンジの可能性があり、関係者からもちらほらそんな情報が洩れてきています。
➂ダンロップはモデルチェンジには若干早いので、可能性は低いですがもしかするとという感じ。
➃トーヨーはいい加減にモデルチェンジしないとヤバい。Winter Tranpathとかやってる場合じゃない。

 

サイズラインナップを絞る

メーカーは売り残しを防ぐためモデルチェンジに向けてサイズラインナップ絞り、最新モデルにサイズが存在すれば廉価モデルではレアサイズをカタログ落ちさせていきます。今年は国内メーカーの多くでこの傾向が強く、手元に来ている資料でも多くのサイズが現品限りとなっています。更にそれらのサイズで問い合わせを行った多くのサイズで「既にありません」との回答が返ってきています。

 

注意するサイズ

レアサイズと言われてもナビゲーターのようなタイヤ業界にいる人やある程度車に詳しい人でなければ、それがどのサイズか分からないものです。国産車で一般によく売れている車で一般的なグレードなら問題ないことが多いでしょう。しかし、国産車であってもグレードの高い車などは大口径ホイールを装備していることが多く、新車サイズを維持するならレアサイズになることが多いため注意です。インチダウンで問題ないか既にインチダウンしたスタッドレスタイヤホイールのタイヤ交換なら問題にならないことが多いでしょう。

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まとめ

・最新モデルは問題ないが廉価モデルのレアサイズは注意が必要。
・既に手遅れのサイズも多くあるので出来るだけ急いだ方がチャンスが増えます。
・レアサイズは最新モデルに譲り、廉価では生産終了し「在庫限り」となっているものが多い。
・グレードの高い車やレア車は特に注意が必要です。
・「大手」通販購入するあなたは落ち着いて大丈夫かも知れません。大手ならまとめ買いして在庫を抱えているところも多くあります。
・昨年と一昨年関東でもかなり雪が降ったので、在庫がはけたところも多く早いに越したことはない。

 

お詫び

タイヤの買い付けなどで長期出張しており更新ができませんでした。頑張ればタブレットから更新できないこともないのですがナビゲーターはおじさんなのでカチャカチャいうメカニカルキーボードじゃないと・・・
また皆様の役に立てるように更新していきます。

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・グッドイヤーよりSUV用オールシーズンタイヤ発売

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グッドイヤーよりSUV用オールシーズンタイヤ「Assurance WeatherReady(アシュアランス ウェザーレディー)」が発売されました。グッドイヤーのSUVタイヤと言えばオンロード特化の「E-Grip(イーグリップ)」かオフロード特化の「WRANGLER(ラングラー)」でした。
本タイヤは流行の街乗りSUV用向けに設計されたオールシーズンタイヤという中間的な位置づけのタイヤです。普通乗用車用オールシーズンタイヤである「Vector 4Seasons(ベクター フォーシーズンズ)」の売れ行きが好調なためSUV用のオールシーズンの発売に踏み切ったと考えられます。

 

発売

2018年8月1日

 

技術的な特徴

大豆オイルテクノロジー

大豆オイルのとシリカの配合により低温でも柔軟性を失わず高いトラクション性能を発揮します。環境に配慮し、石油系原材料を減らし持続可能な天然原料オイルを使用するのが最近の流れでもあります。コンチネンタルの新スタッドレスタイヤ「VikingContact7(バイキングコンタクト7)」でも菜種油を使用しています。

コンチネンタルの新スタッドレスVikingContact7(バイキングコンタクト7)発売決定

 

エボルビングトラクショングルーブ

アウト側リブに配置されたバイアスグルーブ溝(左図青色)が排水性を高めます。初期はブロックの倒れこみを防止する架橋があり、タイヤの摩耗が進んだ後は架橋が摩耗で消え高い排水性能を維持します(左図下)。

 

3D トレッドロックテクノロジー

ショルダー部のサイプに配置された「3Dブレード」がブロックの倒れこみを抑制し優れたドライ性能を発揮します。降雪時にも効果的なエッジ効果を発揮し高いトラクション性能を発揮します。偏摩耗も抑制します。

 

まとめ

・ベクターフォーシーズンズの好調を受けてかSUV用オールシーズンタイヤを発売。
・特に雪道性能に重きを置いた都市型SUV向けタイヤです。
・大豆オイルとシリカにより低温でも高いグリップ性能を発揮します。
・摩耗末期まで高い排水性能を発揮します。
・倒れこみ抑制3Dトレッドロックテクノロジーにより全ての道で高い性能を発揮します。
・あくまもで対応できるのは浅雪程度までで凍結などは避けた方が無難です。
・雪道であってもスタッドレスほどの効きはないので過信は禁物です。

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サイズラインナップ

korogariTeiko26:転がり抵抗係数 wetGrip26:ウェットグリップ性能
対象のタイヤサイズをクリックするとネット購入できます。

インチタイヤサイズkorogariTeiko26wetGrip26備考
20235/55R20 102H--
19235/55R19 101V--
255/55R18 109V--1
235/55R18 100V--
18225/55R18 98V--
235/60R18 103H--
225/60R18 100H--
235/65R18 106H--
17225/60R17 99H--
215/60R17 96H--
235/65R17 104H--
225/65R17 102H--
16215/65R16 98H--
備考1.エクストラロードタイヤです。

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・お盆前のタイヤ交換を考えているならリミットが迫っています

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長距離移動を伴うことが多い大型連休の前にタイヤ交換を考える方は多いものです。しかし、のんびりしていると困ったことになることもあるんです。

 

急がなければならない理由

まず結論からいきましょう。早い話が「メーカー」や「お店」は休むということです。

➀メーカーが休む

多くのメーカーが8月11日から16日まで休業します。これが急ぐ必要のある一番の理由です。休みになればメーカーからの出荷は停止され配送はお盆休み明けの17日以降となります。

➁お店が休む

大型連休も営業しているお店がほとんどですが、ここ数年は働き方の変化から世間が休む時は休むという昔スタイルに戻るお店も出てきています。お目当てのお店がある方は確認しておきましょう。

 

問題になるケース

まずお店に欲しいタイヤがあれば問題になりません。利用するお店の近くのメーカー営業所に欲しいタイヤがあれば10日の午前中くらいまでは何とか間に合うでしょう。しかし、問題になるケースが増えているので注意が必要です。

➀タイヤサイズのバラエティーが増えている

車の新車装着タイヤのサイズバラエティーの増加から、お店に置いていないタイヤサイズも増えてきています。つまり、あなたのタイヤサイズが置いていないリスクも増えているということになります。

➁タイヤに求めるものがある

タイヤに求められる性能が増えたことでタイヤラインナップが増えています。お店やメーカー営業所におけるタイヤには限りがあるので、分母が増えれば「これ」と決めたタイヤがないという「ハズレ」が多くなるわけです。これと決めているタイヤがあったり、ある程度タイヤに求める性能があるなどの場合は急いだ方が良いでしょう。妥協をすれば良いんですが何年も付き合うタイヤですから納得のいくものを選びたいところです。

 

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まとめ

・2018年は8月11日から16日が休みのメーカが大半です。
・最終出荷日は10日なので、そこがデッドラインです。
・配送の中継拠点などの関係で8日まで注文しておくのが安心でしょう。
・流通の少ないサイズの方は注意が急ぐ必要があります。
・お目当てのタイヤや要望がある場合も急ぐ必要があります。
・タイヤに対してこだわりがなく一般的なサイズならば問題にならないかも知れません。

 

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コンチネンタルの新スタッドレスVikingContact7(バイキングコンタクト7)発売決定

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先代のCVC6の発売から4年、コンチネンタルとしては比較的早いタイミングでの新スタッドレス「VikingContact7(バイキングコンタクト7)」のリリースとなりました。

 

製品名称

VikingContact7(バイキングコンタクト7)
最近のコンチネンタルの命名の流れで頭のContiは外れたようです。

 

時期

2018年9月1日より販売開始

 

技術的な特徴

新パターン

シリーズ初のディレクショナル(方向性)パターン「インテリジェント・パターン・デザイン」を採用しています。これにより高い排雪・排水性能を持ち氷雪、湿った雪、ウェットなどでも高いグリップ性能を発揮します。極限状況でもステアリング性能が向上しています。

 

新コンパウンド

最適化された「ノルディック・コンパウンド」を採用しています。配合されたシリカの効果により高い撥水性を持ち、低温の冬の路面でも高いグリップ性能を発揮します。
環境に配慮して菜種油を配合したコンパウンドは低温になっても柔軟性が保たれグリップ性能も保たれます。

 

バリアス・3Dサイプ

厚さの異なるサイプの採用で厚みのあるサイプには中に雪が入ることで雪柱せん断力が増大し、雪上路面でのトラクションとブレーキング性能を発揮します。

 

エフェクティブ・アイスエッジ

ブロックの倒れこみを防いでワイプ効果を維持し、ブロック外側に配置されている「エフェクティブ・アイスエッジ」により有効接地面積を増やすことで雪上性能を強化しています。

 

S-I ジョイント・コンポーネント、インターロック・ブリッジ

「S-I(ソリッド・リンケージ)ジョイント・コンポーネント(黄色部分)」により溝が倒れこみ潰れてしまうのを抑制することで排雪・排水性能を保ちます。
「インターロック・ブリッジ(青色部分)」ブロックの安定性を高めつつ柔軟性を保ちます。

 

デザイン


雪上での性能を担保するアルパインシンボルが刻印されています。雪の結晶と三角形を組み合わせたデザインが施されています。

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まとめ

・コンチネンタルのスタッドレスタイヤがモデルチェンジします。
・名称はVikingContact7(バイキングコンタクト7)です。
・発売は2018年9月予定で一部サイズは12月予定です。
・非対称パターンから方向性パターンへ変更されました。
・方向性パターンへの変更は高速走行での排水性を高めるためと考えられます。
・全サイズ速度レンジ’T’と国内メーカーの’Q’レンジより高い設計です。

 

サイズラインアップ

インチタイヤサイズ備考
20255/35R20 97T1
275/40R20 106T1
19235/35R19 91T1
255/40R19 100T1
245/40R19 98T1
235/40R19 96T1
255/50R19 107T1
235/50R19 103T1
235/55R19 105T1
18245/40R18 97T1
235/40R18 95T1,⑫
225/40R18 92T1,⑫
245/45R18 100T1
225/45R18 95T1
245/50R18 104T1
235/50R18 101T1
225/50R18 99T1
255/55R18 109T1
235/55R18 104T1
265/60R18 114T1,⑫
235/60R18 107T1
235/65R18 110T1
17245/45R17 99T1
235/45R17 97T1
225/45R17 94T1
215/45R17 91T1,⑫
225/50R17 98T1
215/50R17 95T1
205/50R17 93T1
235/55R17 103T1
225/55R17 101T1
215/55R17 98T1
235/60R17 106T1
225/60R17 103T1
215/60R17 100T1
245/65R17 111T1,⑫
235/65R17 108T1
225/65R17 106T1
16195/50R16 88T1
225/55R16 99T1
215/55R16 97T1
205/55R16 94T1
195/55R16 91T1,⑫
225/60R16 102T1
215/60R16 99T1
205/60R16 96T1
215/65R16 102T1
245/70R16 111T1
215/70R16 100T
15195/55R15 89T1,⑫
185/55R15 86T1,⑫
175/55R15 77T
195/60R15 92T1
185/60R15 88T1
205/65R15 99T1
195/65R15 95T1
185/65R15 92T1
175/65R15 88T1
145/65R15 72T
14175/65R14 86T1
備考1.エクストラロードタイヤです。
備考⑫.2018年12月発売予定

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・POTENZA S007A(ポテンザ エスゼロゼロナナエー)の横溝が気になる

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画像で見ていると意外と気が付かないけれど現物を見ると気になることが出てくることがあります。7月1日に発売されたブリヂストンのフラッグショップタイヤ「POTENZA S007A(ポテンザ エスゼロゼロナナエー)」にも気になることがあったので考察していきます。

 

百聞は一見に如かず

違和感を感じますか?

少し近づいて撮影してみましたが気になるところはあるでしょうか?更に拡大した画像が下です。(ともに画像クリックで拡大できます)

 

更に拡大

ナビゲーターが違和感を感じたのはここです。赤くマーキングした横溝と青くマーキングした横溝に注目してください。青のマーキングの横溝は深く切られており、これはよく見る普通の溝です。一方で赤のマーキングの横溝(?)は1mmあるかないかのごく浅いもので通常見られません。

 

横溝の役割

ここでタイヤの横溝の役割をおさらいします。
夏タイヤにおける横溝には主に2つの役割があります。

 

Ⓐトレッドの硬さを調整することで接地圧を調整します。またブロックを細かく仕切ることでパターンノイズを抑えて静かにします。リブに配置されている横溝は主にこの役割を担います。
Ⓑ縦方向の主溝による排水をサポートする役割があり、カーブなどで遠心力がかかった際に大きな効果を発揮します。ショルダー部分に配置されている横溝は主にこの役割を担います。

 

今回の注目している横溝はⒶの接地圧を均一化する役割を担っています。タイヤには常に大きな車重がかかり続けており、この力により水平方向へタイヤを伸ばすような力が働きます。一般に横溝は主にこの伸びを緩和することで接地圧を均一化するために切られています。

 

今回の浅い横溝は?

前置きが長くなりましたが、今回注目している溝が浅いのはなぜなのでしょう?
ナビゲーターの考えはこうです。新品の溝の深い状態のとき、即ちリブ山が高いときにには変形も大きく接地圧の均一化をするためには横溝が必要であるけれども、摩耗が進みリブ山が低くなれば変形が少なくなり横溝が必要なくなるのではないかと考えます。実は溝を切らなくても変形に対応できるならば、その方がタイヤが常に路面をとらえ続けるため運動性能としては有利です。そのためスポーツタイヤでは度々センターリブに溝を切らないパターンが存在し、先代のS001(左図)もセンターリブに若干の刻みはあるものの横溝はありません。今回発売された「S007A」はドライグリップの大幅な向上を目指したため可能な限り横溝を抑えて、初期の変形が大きく接地圧が均一化しにくい初期のみ浅溝を配しているのではないかと考察します。

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実際に聞いてみた

考察はしてみたもののナビゲーターの仮説にすぎないことは否めません。そこで実際にブリヂストンに聞いてみました。最初からそうしろという声もあるかと思いますがそれではあまりにも芸がないのでご容赦願います。
ナビ・・・タイヤナビゲーター、BS・・・ブリヂストン担当者

 

ナビ:
今回発売された「ポテンザの新商品S007A」について教えてください。
BS:
はい、どういったご質問でしょうか?
ナビ:
まず、基本的なところから確認させてください。リブにある横溝は主に接地圧を均一にする役割ということで理解に間違いないでしょうか?
BS:
その通りです。横溝はリブの変形により接地圧にバラつきが出来ないようにするのが主な役割です。
ナビ:
それを踏まえてセンターリブの浅溝(上図➁)とセカンドリブの浅溝(上図➀)についてです
BS:
はい
ナビ:
他のタイヤでは摩耗初期に消えてしまうような浅い溝は見受けられませんね?
BS:
はい
ナビ:
連続的に路面をとらえることを目指したため横溝を最小限にし、初期はリブの変形が多いため接地圧を均一にするために浅溝を配置したと考えましたがどうでしょうか?
BS:
セカンドリブについてはその通りです。ドライに重点を置いたので出来る限り接地を増やしましたが初期のリブ山が高い際はどうしても変形による接地圧のバラツキが出るため配置されています。
ナビ:
なるほど。センターリブについては違うわけですか?
BS:
はい。実はセンターリブの浅溝についてはデザインです。
ナビ:
機能的な意味はないと?
BS:
はい。センターリブはほとんど周方向の力のみのため接地圧にバラつきが出にくく、今回の設計では横溝は必要ありませんでした。しかし、見た目としてセンターリブに溝がないのは少々さみしいですから(笑)
ナビ:
なるほど。購入される方からの見た目を意識したわけですね。ありがとうございました。
BS:
ありがとうございました。

 

このようなインタビュー結果になりました。つまりナビゲーターの仮説は半分は正解、半分は不正解ということでした。

 

まとめ

・センターリブ、セカンドリブの浅い横溝の意味は何か考察、インタービューした。
・S007Aはドライグリップを最大限に発揮するためリブの横溝を最小限とした。
・セカンドリブの浅溝はリブ山が高く大きな変形が出る初期において、変形による接地圧バラつきを抑えるために配置した。
・センターリブの浅溝はデザインであり機能的な意味はない。

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・ミシュランのプレミアムコンフォート「Primacy4(プライマシー4)」の追加情報

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ミシュランのプレミアムコンフォート「Primacy4(プライマシー4)」の発売がプレスへの公式発表され、ナビゲーターのお店にも既に入荷しています。幾らかの追加情報がありますので、既にご報告した情報のおさらいと追加情報のご報告をしていきます。

製品名称

プライマシー4(Primacy4)

時期

2018年7月1日より順次販売開始

入荷したタイヤをじっくり見て分かったこと

プレス発表の前にメーカー営業から聞いていた情報ではパターン変更はなくコンパウンド変更のみとのことでしたが、コンパウンド変更以外にも幾らか変更がありました。

➀より高い排水性能と、静粛性や乗り心地の向上を狙いプライマシー3では貫通していなかったセンターリブの横溝が貫通されています。
➁性能には関係ないようですがスリップサインがどこにあるか分かりやすくするための工夫のようです。

➂主溝の形状を変更することで摩耗すると顕著に低下していた排水性能を大幅に改善しています。
➃主溝の中には細かなギザギザの低い山が配されていて、高速で通り抜ける気流の渦を消すことで騒音を抑えます。
➄スリップサインを見つけやすいように工夫されています。

ラベリングについて

転がり抵抗性能’AA’16サイズ、’A’19サイズ
ウェットグリップ性能’a’19サイズ、’b’16サイズ

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まとめ

・摩耗しても排水性能が低下しにくいよう主溝の形状が変更されています。
・ウェットグリップ性能向上のためコンパウンドが変更されています。
・ウェットグリップ性能向上のため排水性能を高めるパターン変更が施されています。
・静粛性や乗り心地を向上させるため若干のパターン変更が施されています。
・インサイドアウトサイドがありますが、パターンとしてはあまり非対称性が感じられません。
・18インチ以上はサイドウォールのベルベット加工が採用されています。

相対ゲージなどはミシュラン Primacy4を参照してください。

サイズラインナップ

korogariTeiko26:転がり抵抗係数 wetGrip26:ウェットグリップ性能
対象のタイヤサイズをクリックするとネット購入できます。

PRIMACY4

インチタイヤサイズkorogariTeiko26wetGrip26korogariTeiko26wetGrip26備考
19235/40R19 96WRA1,VOL,AC
245/45R19 102WAaRA1
18225/40R18 92YAaRA1
255/45R18 99YAAaRA
245/45R18 100WAAaRA1
235/45R18 98WAAaRA1
235/45R18 98WRA1,VOL
235/45R18 98YRA1
225/45R18 95WRA1,ST
225/45R18 95YAaRA1
215/45R18 93WAaRA1
245/50R18 100WAaRA
235/50R18 101YAAbRA1
235/50R18 101YRA1,ST
225/50R18 99WAAbRA1
225/50R18 99WRA1,★
235/55R18 100VRAVOL
235/55R18 100WRAMO
225/55R18 102VRA1
225/55R18 102YRA1,AO2
225/55R18 102YRA1,AO1
215/55R18 99VAaRA1
215/55R18 99VRA1,VOL
215/55R18 99VRA1
17255/45R17 98WAaRA
245/45R17 99YAAaRA1
235/45R17 97WAAaRA1
225/45R17 91WRA
225/45R17 91WRAVOL
225/45R17 94WAaRA1
225/45R17 94WRA1,ST
215/45R17 87WAaRA
215/45R17 91WRA1,ST
235/50R17 96WAaRA
225/50R17 98VRA1,VOL
225/50R17 98VRA1,VOL
225/50R17 98WRA1,ST
225/50R17 98YAAbRA1
225/50R17 98YRA1,★
215/50R17 91WRA
215/50R17 95WAAbRA1
205/50R17 93HRA1
205/50R17 93WAbRA1
205/50R17 93WRA1,ST
235/55R17 103WRA1,ST
235/55R17 103YAAbRA1
225/55R17 101VRA1,VOL
225/55R17 101WAAbRA1
225/55R17 101WRA1,ST
215/55R17 94VAbRA
215/55R17 94WRAST
215/55R17 98WRA1
205/55R17 91WRAMO,ST
205/55R17 95VAbRA1
205/55R17 95VRA1,J
205/55R17 95WRA1,★
225/60R17 99VAAbRA
215/60R17 96HRA
215/60R17 96VAAbRA
215/60R17 96VRAST
215/65R17 99VRAMO
215/65R17 103VRA1
16225/55R16 99WAaRA1
215/55R16 97WAAbRA1
205/55R16 91HRA
205/55R16 91WAbRA
205/55R16 91WRAST
205/55R16 94HRA1
205/55R16 94VRA1,VOL
195/55R16 87HAbRA
195/55R16 87HRA
195/55R16 87HRA
235/60R16 100VAaRA
225/60R16 98WAaRA
215/60R16 99VAAbRA1
215/60R16 99VRA1,ST
205/60R16 92HAAbRA
205/60R16 92VRAMO
205/60R16 96WRA1
205/60R16 96WRA1,★
195/60R16 93VAaRA1
215/65R16 98VAaRA
205/65R16 95VAaRA
195/65R16 92VAbRA
195/65R16 92VRA
15195/60R15 92VAaRA1
185/60R15 84TRA
185/60R15 88HAbRA1
195/65R15 91HRA
195/65R15 91VAaRA
165/65R15 81TRA
備考1.エクストラロードタイヤです。
備考AC.アコースティックテクノロジー採用タイヤです
自動車メーカー承認マーク
MO:メルセデスベンツ
★:BMW
AO:アウディ
VOL:ボルボ
J:ジャガー

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・ブリヂストンのプレミアムスポーツタイヤ待望の新発売

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ブリヂストン党待望のポテンザのプレミアムスポーツタイヤ「POTENZA S007A(ポテンザ エスゼロゼロナナエー)」の発売が発表されました。「POTENZA S001」が2010年に発売されてから長く現役として活躍しましたが、S007Aが引き継ぐことになり、S001は一般市販向けとしてはその役目を終えることになります。

 

発売予定日

2018年7月1日

 

技術的な特徴

1. 優れたドライ性能

高剛性ハンドリングシート、S007A専用サイド補強、S007A専用コンパウンドを採用することでドライ路面でのハンドリング性能の向上を実現しています。

2. 高いウェット性能

S007A専用コンパウンド、マルチラウンドブロックを採用しウェット路面でのブレーキング性能の向上を実現しています。

3. コンフォート性能にも配慮

周方向のブロック配列を最適化することで、パタンノイズを抑制。スポーティーな走りを損なうことなく、ハイパフォーマンスカーにふさわしいコンフォート性能を追求しています。

 

特徴と考察

ドライ性能

ドライ性能の改善に注力して開発されておりドライサーキットでのラップタイムを2.4%も短縮しています。この数字は非常に大きなもので、例えばダンロップのリアルスポーツタイヤ「ディレッツァZⅡスタースペック」が「DIREZZA Z3(ディレッツァZⅢ)」へモデルチェンジした際のラップタイム1.5%短縮でも十分な驚きがあったのにそれを大きく上回っています。勿論S007Aはサーキット用のタイヤではありませんが、この強力なドライグリップ性能はハイパワーマシンの駆動力を路面に効果的に伝え、高い運動性能と安全性能を与えてくれるでしょう。

ウェットグリップ性能

ウェットの性能は「S001」から2%ほどの性能上昇を実現していますが、この数字は大きなものでなくラベリングも’b’と維持にとどまっています。十分な性能ではありますが最新のプレミアムスポーツタイヤとしてはやや物足りない結果と言えるでしょう。
例えば、ミシュランのプレミアムスポーツタイヤ「Pilot Sport4s(パイロットスポーツ4S)」は販売サイズの1/3ほどはラベリング’a’であり、グッドイヤーの「EAGLE F1 ASYMMETRIC 3(イーグル エフワン アシンメトリック3)」はサイズラインナップは少ないものの全サイズで’a’を獲得しています。

転がり抵抗性能

転がり抵抗性能では’B’~’C’とハイグリップタイヤとしては優秀ですが、それでも「Pilot Sport4S」は’A’~’B’、「P-ZERO」はEUラベル’C’~’E’(日本ラベル’A’~’C’相当)と同等以上の性能です。

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価格

ブリヂストンの発表価格はS001から価格は据え置きとなります。一般的な販売価格も一時的には上がるかも知れませんが、時間とともに落ち着くでしょう。

 

POTENZA S007

純正用タイヤ「POTENZA S007」は既に「Audi(アウディ) RS4」、「Aston Martin(アストンマーチン) DB11」、「FERRARI(フェラーリ) 488」、更に「日産NOTE NISMO S(ノート ニスモ)」への採用も発表されています。今回発売が決定した一般市販向けの「POTENZA S007A」とパターンは異なりますが構造などで一定の共通点を持っているとのことです。

 

まとめ

・非常に高いドライ性能を実現しています。
・プレミアムスポーツタイヤらしく快適性能と走行性能が高次元でバランスされます。
・ウェットは十分と言えますがプレミアムスポーツタイヤとしてはやや物足りないところです。
・転がり抵抗性能はハイグリップタイヤとしては十分な性能でしょう。
・価格は据え置き。
・純正採用されている「S001」は残るようです。

 

サイズラインナップ

korogariTeiko26:転がり抵抗係数 wetGrip26:ウェットグリップ性能
対象のタイヤサイズをクリックするとネット購入できます。
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